2025-05-01 07:17:07 更新

外壁リフォーム3種類の費用相場!戸建て・一軒家に必要な工事内容を解説

外壁リフォーム3種類の費用相場!戸建て・一軒家に必要な工事内容を解説
編集者プロフィール
輿石 雅志
1972年生まれ。早稲田大学理工学部応用化学科卒業。40万人以上の方が利用している国内最大級のマッチングプラットフォームを提供する外壁塗装に特化した無料相談サイト「外壁塗装の窓口」を運営。著書に「マイホームの外壁塗装 完全成功読本」(幻冬舎出版)。
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外壁リフォームでは、住宅の劣化具合によって「外壁塗装」「カバー工法」「張り替え工事」のいずれかの方法を選ぶことが多いです。それぞれの家の状態ごとに適切なメンテナンス方法は異なり、築年数や前回のリフォームからの期間、用意できる予算などに応じて最適なリフォームを選ぶことが大切です。

本記事では、外壁リフォームで使われる3種類のメンテナンス方法について、費用相場(戸建・一軒家)や検討すべきタイミングについてご紹介します。使用する塗料や外壁材ごとの特徴についても解説しているので、ぜひ最後までご覧ください。

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外壁工事に関する別の解説はコチラ

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外壁リフォームが必要な理由とは?

外壁リフォームを検討すべきタイミング・劣化サイン

外壁リフォーム3種類の特徴と費用相場(戸建・一軒家)

外壁リフォームで使用できる補助金

外壁リフォーム・塗装で使用されるおすすめの塗料の種類

外壁リフォームで使用されるおすすめの外壁材(サイディング)の種類

外壁リフォームは劣化状況に応じて必須の工事!

外壁リフォームが必要な理由とは?

外壁リフォームは、家の側面を保護する外壁のメンテナンスであり、風雨や紫外線などのダメージから自宅を守る役割があります。新品の外壁材や塗料であっても、時間が経つごとに劣化し、交換や再塗装を行わなければなりません。劣化した外壁を放置してしまえば、自宅の外観が悪化することに加え、外壁の内側の腐食や雨漏りにつながり、住宅そのものの寿命を減らしてしまいます。

外壁リフォームでは、業者に依頼する工事内容や建物の大きさによっては、100万円以上の費用が発生することも少なくありません。そのため費用負担が大きく感じる方も多いですが、外壁のメンテナンスを怠れば外壁全体の交換が必要になるなど、より規模の大きな工事が必要になることもあります。

外壁塗装では補助金・助成金の対象になるケースがあるほか、リフォームローンを組むことも可能なので、費用負担を抑える方法を検討しつつ定期的なリフォームを依頼することが大切です。

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関連記事:外壁塗装を安く依頼する12のコツ!費用相場よりも割安に工事するには

外壁リフォームを検討すべきタイミング・劣化サイン

外壁リフォームを実施するタイミングとして、建物の築年数や前回のリフォームからの期間、または外壁の劣化サインをチェックして依頼することが多いです。ここでは外壁リフォームが必要になる年数・劣化サインについて詳しく解説します。

外壁リフォームは10年単位が目安

外壁リフォームを実施する周期として、約10年単位が一つの目安となります。外壁塗装で使用する塗料の寿命が約10年であり、10年周期で再塗装が必要になるためです。また、適切な周期で外壁塗装を行なっていたとしても、20年〜40年ほどで外壁材そのものの寿命を迎えます。そのため10年単位で外壁塗装を行いつつ、外壁材の劣化が進んだ段階でカバー工法や張り替え工事を検討すると、最も安価に外壁リフォームを実施できるでしょう。

築10年を迎えたタイミング、あるいは前回の外壁リフォームから10年が経ったタイミングで、一度専門業者に現地調査を依頼して、メンテナンスが必要な箇所がないかをチェックしてもらうことをおすすめします。

関連記事:外壁塗装の耐用年数は10〜20年が限度!寿命を延ばすコツや劣化症状を解説

外壁の劣化が進んでいるサイン(古い家など)

外壁リフォームを検討すべきタイミングとして、外壁の劣化が見られる場合が挙げられます。特に古い家などは注意が必要です。たとえば、外壁の色褪せやカビ汚れ、ひび割れはがれ、外壁をこすると白い粉がつく「チョーキング現象」といった症状が劣化のサインです。外壁の継ぎ目部分であるシーリングが変色していたり、外壁材がそり返って空間が生まれてしまっている状態も、早急な外壁リフォームが必要です。

これらの劣化サインを放置してしまうと、外壁からの雨漏りを引き起こし、建物の柱や骨組みなどの腐食が進む原因となります。そのため外壁が傷んでいる様子が確認できる場合には、早めに専門業者に相談しましょう。

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外壁リフォーム3種類の特徴と費用相場(戸建・一軒家)

住宅を美しく保つために外壁リフォームを行う際には、「外壁塗装」「カバー工法」「張り替え工事」のいずれかの方法を選ぶことが一般的です。ここでは外壁リフォームの3種類の特徴・費用相場(戸建・一軒家の場合)について、それぞれ解説します。

外壁塗装の費用相場

外壁塗装は、外壁材を保護する塗料の塗り替えを行う外壁リフォームです。約10年単位の周期で実施することが多く、外壁リフォームの中では最も小規模な工事なので、費用相場は30坪の戸建・一軒家で60万円〜90万円と割安です。断熱・遮熱性能の高い塗料や、汚れに強い塗料を使用することで、相場よりも高額になるケースもあります。

なお、外壁塗装は既存の外壁材の表面を守るためのリフォームであり、すでに外壁材の劣化が進んで交換が必要な状態の場合には対応できません。軽微なひび割れであれば補修工事も可能ですが、劣化が激しい場合には外壁材自体の張り替えや重ね張りが必要になるので注意しましょう。使用する塗料によって耐用年数は変わり、約10年〜20年が再塗装の目安になります。

外壁の劣化がそれほど進んでいない場合には、定期的に再塗装を行うことで外壁材の寿命を伸ばすことができます。

関連記事:【2024年版】外壁塗装の費用相場はいくら?10坪〜100坪の適正価格と安く抑えるコツ

カバー工法の費用相場

カバー工法は、劣化した既存の外壁材の上から、新品の外壁材を重ねることによって耐久性を高めるリフォームを指します。古い外壁材を撤去・処分する必要がないので、外壁材の張り替えよりも安価に工事できるメリットがあります。外壁の厚みが増すことで断熱性・遮音性が高まる効果も期待できますが、耐震性が低下する点に注意が必要です。

費用相場は30坪の戸建・一軒家で100万円~220万円ほど。新品の外壁材の耐用年数は約30年〜40年であり、適切な周期で外壁塗装を行えば、家の寿命を大きく伸ばすことができます。外壁の張り替え工事と比べると工期が短く、日常生活への影響も最小限に抑えられます。

カバー工法ができる状態かどうか事前に専門業者の現地調査が必要になりますが、家のデザインを変更したい場合や、断熱・遮音性能を高めたい場合にカバー工法を検討してみると良いでしょう。

関連記事:外壁カバー工法にかかる費用相場とは?外壁塗装・張り替え工事との違いを解説

張り替え工事の費用相場

張り替え工事は、外壁材をすべて撤去・処分し、新たな外壁材に交換するリフォームです。外壁材の劣化が激しく進み、再塗装やカバー工法では補修が難しい場合に実施されます。外壁材を一度全部取り除くので、傷んでしまった外壁の下地を補修できるメリットもあります。

張り替え工事の費用は30坪の戸建・一軒家で170万円~250万円と最も高額になり、工期も長くなる傾向にあります。しかし最新の性能の外壁材を使って耐震性や機能性を高められるほか、適切な周期で外壁塗装を行うことで外壁の寿命を20年〜40年以上延ばすことも可能です。

外壁の劣化が激しい場合や、新たな外壁材を試して機能性を高めたい場合、色やデザインを含めた家の外観を大きく変えたい場合に適しています。

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関連記事:外壁の張り替えにかかる費用とは?外壁塗装・カバー工法との違いや選び方を解説

外壁リフォームで使用できる補助金

長期優良住宅化リフォーム推進事業は、耐震・省エネ性能が高く、長持ちしやすい長期優良住宅にリフォームする場合に申請できる国の補助事業です。省エネ対策のために外壁の断熱リフォームをする場合は、補助金の支給対象になります。補助金額は80~210万円/戸が上限となっており、補助金申請の手続きは施工業者が担当します。

既存住宅における断熱リフォーム支援事業

既存住宅における断熱リフォーム支援事業は、高性能な断熱材や次世代省エネ建材を使用して既存住宅をリフォームする場合に申請できる補助金制度です。外壁全部を外張り断熱工法などで改修する場合は、最高300万円〜400万円の補助金を受け取れます。毎年公募を行っており、申請手続きは所有者・居住者が行います。例年4期に区切って公募が行われますが、各公募期間は3ヶ月程度で完了報告の締切まで5ヶ月程度しかないため、工期の短いリフォーム向けといえます。

子育てエコホーム支援事業

子育てエコホーム支援事業は、子育て世帯・若者夫婦世帯への省エネリフォームの支援を目的とした補助金事業です。外壁や屋根などの断熱改修をする場合に申請でき、最高5~60万円/戸の補助金額が交付されます。基本的に子育て世帯向けの事業ですが、リフォームの場合は子育て・若者夫婦世帯以外も利用が可能です。補助金申請の手続きは施工業者が行うので、施工業者に相談してみましょう。

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関連記事:【2025年版】外壁塗装の助成金・補助金まとめ|申請方法・条件や注意点を解説

外壁リフォーム・塗装で使用されるおすすめの塗料の種類

外壁リフォームの中でも、外壁塗装は最も安価に依頼できる工事であり、約10年単位の周期で必要になるため、検討する方も多くなります。外壁塗装は使用する塗料によって費用相場は大きく変わるほか、外壁の機能性も変化します。現在外壁塗装で使われる主要な塗料は、以下の4種類です。

費用相場としてはアクリル塗料が最も安く、フッ素塗料が最も高価になります。一番人気があるのはシリコン塗料で、費用相場と耐用年数、機能性のバランスが最も優れているのが特徴です。フッ素塗料はテフロン加工されたフライパンに使われるフッ素樹脂を使用しているため、雨や雪で外壁が汚れにくく、耐用年数が長いという特徴があります。

自宅の外壁の状況や求める機能性、予算などをもとに塗装業者に相談しながら使用する塗料を選ぶと良いでしょう。

それぞれの塗料の違いや費用相場について詳しくは、下記のページも参考にしてみてください。

関連記事:外壁塗装の塗料4種類の選び方を解説!相場・耐用年数から最適な塗料を選ぼう

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外壁リフォームで使用されるおすすめの外壁材(サイディング)の種類

外壁リフォームをする際に使用されることが多い人気の外壁材は、以下の4種類です。

カバー工法または張り替え工事を行う場合に、どの外壁材を選ぼうか迷ったときは、人気の外壁材から選ぶことを検討しましょう。

関連記事:外壁材の種類はどれがおすすめ?サイディングの特徴や費用相場とともに解説

サイディングボード

外壁リフォームで使用されるのは、主にサイディングボードと呼ばれる外壁材です。サイディングボードはデザインが豊富で価格が抑えられるので、現在は最もシェアが高い外壁材です。

サイディングボードには「窯業系」「金属系」「樹脂系」「木質系」の4種類があり、近年の住宅では窯業系が最も多く使用されています。窯業系はコスト・機能性・デザイン性などが総合的に優れており、施工品質にばらつきが出にくいのが人気の理由です。

なお、カバー工法では、最も安価で住宅への負担を抑えられる金属系のサイディングボードが使用されます。張り替え工事では窯業系・金属系が多く使用される傾向にありますが、樹脂系のサイディングボードは軽量かつ耐用年数が非常に長いため、機能性を求める場合には樹脂系を選択するケースもあります。

モルタル

モルタルは、砂とセメントと水を混ぜ合わせて作られた外壁材です。職人が手作業で施工を行うため、デザインの自由度が高く、仕上げの装飾工法によって多彩な表情を演出できます。30年以上の耐用年数がありますが、左官工の実力や現場での品質管理によって耐久性に大きな違いが出ます。そのため、職人や施工業者の選定は慎重な判断が必要です。

また、モルタルはひび割れが最大の弱点であるため、定期的なメンテナンスが欠かせません。モルタルの表面にチョーキングや剥がれ、コケ・藻などの劣化症状が出たら、そのまま放置せずに、すぐに専門家に点検を依頼しましょう。

タイル

タイルとは、粘土を主成分とした原料を板状にして高温で焼き固めた外壁材です。無機質素材でできているため、他の外壁材よりも耐久性に優れており、紫外線による変色などの経年劣化はほとんどありません。汚れにくく色あせしにくいため、美観を長く維持できます。

見た目に立体感があり、高級感や重厚感のあるデザイン性の高い外壁に仕上げられるのも魅力の一つです。基本的に塗装メンテナンスは必要なく、タイル外壁の手入れは水洗いで対応できます。他の外壁材よりもメンテナンスコストを抑えるのがメリットですが、付帯部や目地は10年に1度を目安に補修が必要です。

ALCパネル

ALCパネルは、高温高圧で蒸気養生された軽量気泡コンクリート建材です。内部に気泡が空いているため非常に軽く、耐震性や断熱性に優れています。また、多数の気泡が音を吸収するため、遮音性が高いという特徴もあります。交通量の多い立地で騒音を防ぎたい場合には、最適な外壁材といえます。

原料に有機物が含まれていないため、ひび割れや反りなどが起こりにくく、耐久性が高いのもメリットです。ただし、機能性が高い分、一般的なサイディングボードなどと比較すると3倍~4倍の費用がかかります。コストよりも機能性を重視したい場合には、おすすめの外壁材です。

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外壁リフォームは劣化状況に応じて必須の工事!

外壁リフォームには、外壁塗装・カバー工法・張り替え工事の3種類が存在し、それぞれ必要になる周期や発生する費用などは異なります。最も耐用年数が短いのが外壁塗装であり、約10年単位の再塗装を必要とします。10年ごとに外壁塗装を依頼しながら、外壁材の劣化が進んできた場合にはカバー工法・張り替え工事を検討し、外壁のメンテナンスを実施するのがおすすめです。

なお、外壁リフォームの費用相場は、使用する塗料や外壁材によっても大きく変動します。安価なものを選べば工事費用は抑えられますが、耐用年数が短く次のリフォームまでの周期が短くなってしまいます。そのため今後の住まい計画をもとに、どれくらいの耐用年数を確保したいのかを考えながら、専門業者に見積もりを相談してみると良いでしょう。

外壁リフォームにおいての業者を探す際には、「外壁塗装の窓口」が役立ちます。専門のアドバイザーが契約前のご相談から施工後まで、一貫したサポートを無料で提供。また全国の優良施工店に無料で見積もりを依頼できます。依頼者の状況にマッチした見積もりが可能となっているので、業者探しに困ったときはお気軽にご相談ください。

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