2024-12-20 07:56:11 更新

外壁に生じるチョーキング現象とは?原因や放置リスク、補修・対策方法を解説

外壁に生じるチョーキング現象とは?原因や放置リスク、補修・対策方法を解説
編集者プロフィール
輿石 雅志
1972年生まれ。早稲田大学理工学部応用化学科卒業。40万人以上の方が利用している国内最大級のマッチングプラットフォームを提供する外壁塗装に特化した無料相談サイト「外壁塗装の窓口」を運営。著書に「マイホームの外壁塗装 完全成功読本」(幻冬舎出版)。
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外壁に触れると白い粉が付着する「チョーキング現象」は、塗装の劣化が進んでいることを示すサインです。

塗料の持つ防水機能が著しく低下しており、放置すると建物自体の寿命にも影響を与える可能性があるため、早期発見と適切な対処方法を知っておきましょう。

本記事では、外壁に生じるチョーキング現象の特徴や発生原因、放置するリスクや補修方法などを解説します。

あらかじめできる予防・対策方法も紹介していますので、チョーキング現象にお困りの方はぜひ最後までご覧ください。

目次閉じる

外壁に生じる「チョーキング現象(白亜化現象)」とは?

チョーキング現象を放置するリスクと補修の緊急性

チョーキング現象が発生した場合の補修方法・落とし方

チョーキング現象を抑制する予防・対策方法3選

チョーキング現象を正しく理解して早めの外壁塗装を

外壁に生じる「チョーキング現象(白亜化現象)」とは?

チョーキング現象とは、外壁や屋根に施された塗装が、紫外線・雨風などに長期間さらされることで発生する劣化症状の一つです。外壁表面を手で触った際に、チョークのような白い粉が付着することから、別名「白亜化現象」とも呼ばれます。

住宅の美観を損なうだけでなく、建物の保護機能を著しく低下させる可能性があるため、早期発見と適切な対処が必要です。チョーキング現象を発見したら「外壁塗装を検討すべきサイン」として覚えておきましょう。

関連記事:外壁劣化の原因は?主なサイン・種類と補修方法を解説

外壁にチョーキング現象が発生する原因

チョーキング現象の発生原因は、時間の経過とともに自然に発生する「経年劣化」である場合がほとんどです。紫外線や雨風などのダメージが長年蓄積することで、塗料に含まれる合成樹脂が分解され、内部の顔料が粉状になって外壁表面に現れます。

チョーキング現象が生じるタイミングは、塗料の種類や耐用年数によって大きく異なりますが、外壁塗装や新築の建設から10年前後が目安です。

なお、塗装から1〜2年以内でチョーキング現象が生じた場合は、経年劣化ではなく「施工不良」が発生原因の可能性があります。たとえグレードの低い塗料であっても、3〜5年は問題なく保てるはずですので、施工不良が疑われる場合はすみやかに施工業者に連絡して対応してもらいましょう。

チョーキング現象の確認方法・見分け方

チョーキング現象の発生を確認する方法は、外壁表面を手や布で擦る方法がもっとも簡単で分かりやすい手法です。

軽く擦ってみて、付着した粉が濃いほど重度のチョーキング現象が発生しています。なお、付着する粉の色はかならず白色というわけではなく、グレーやベージュなど外壁の色によって異なります。

また、手の届かない場所にある外壁や屋根に関しては、艶や色褪せの状態を目視で確認しましょう。チョーキング現象が発生すると表面が粉っぽくなるため、塗装の色艶が褪せてるように見えます。

なお、チョーキング現象を確認する際は、紫外線や雨風の影響を受けやすい場所を確認してください。特に日当たりの良い南・西側や、雨が当たりやすい2階部分は要チェックです。

チョーキング現象を放置するリスクと補修の緊急性

ここでは、チョーキング現象を放置するリスクと、補修の緊急性について解説します。

  • チョーキング現象を放置するリスク
  • チョーキング現象が発生したら早急に補修すべき?

チョーキング現象は、外壁塗装の劣化が進んでいるサインです。放置すると深刻な問題を引き起こす可能性があるため、住宅にもたらすリスクと適切な補修タイミングをしっかり把握しておきましょう。

チョーキング現象を放置するリスク

チョーキング現象は、塗膜が劣化して外壁を保護する機能が低下している状態です。

特に大きな問題となるのが、防水機能の低下によって雨水を防ぎきれなくなること。外壁に雨水が吸収・侵入すると、以下のような症状が発生する原因となります。

さらに、雨水の侵入によって外壁内部まで腐食が進行してしまうと、建物の耐久性が大きく損なわれ、やがて住宅自体の寿命を縮めることにつながります。

また、被害が大きくなるほど補修にかかる費用も増大するため、チョーキング現象を発見したら、放置せずに早めに対処するのが得策です。

チョーキング現象が発生したら早急に補修すべき?

チョーキング現象は、外壁塗装が持つ保護機能が失われつつあることを示しています。この状態で長く放置すると、上述したような深刻な症状を引き起こすリスクがあるため、なるべく早めに補修するのがおすすめです。

とはいえ、外壁を触った際にうっすらと手に付着する程度であれば、軽度なチョーキング現象なので慌てて補修する必要はありません。焦らずじっくりと複数業者を吟味して、より信頼できる優良業者を選んでください。

そういった意味では、チョーキング現象は「外壁塗装の準備をはじめるベストタイミング」と言えるでしょう。

ただし、手にべったりと付着するほど重症な場合、補修の緊急性は高まります。ひび割れや剥がれ、雨漏りや内部腐食など、チョーキング現象の他にも深刻な劣化症状がでている可能性が高いため、できる限り早急に対処すべきです。

チョーキング現象が発生した場合の補修方法・落とし方

ここからは、実際にチョーキング現象が発生した場合の補修方法・落とし方について解説します。補修に関して押さえておくべきポイントは以下の3つです。

  • 外壁表面の水洗い・擦り洗いはNG
  • チョーキング現象は「外壁塗装」で補修しよう
  • 【DIY】チョーキング現象の補修は自分でできる?

避けるべき補修方法も紹介していますので、ぜひ参考にチョーキング補修の準備をはじめましょう。

外壁表面の水洗い・擦り洗いはNG

チョーキング現象の間違った対処法としてよくあるのが、粉っぽくなった外壁を水洗い・擦り洗いすることです。

水洗い・擦り洗いでも外壁表面の粉を一時的に落とすことはできますが、チョーキング現象の根本的な原因である塗装の劣化は解決できません。

むしろ、高圧洗浄やブラシで強く擦ることで塗膜や外壁を傷つけてしまい、建物の寿命をさらに縮める恐れがあるため、無理な水洗い・擦り洗いは絶対に避けましょう。

チョーキング現象は「外壁塗装」で補修しよう

チョーキング現象が発生した場合は「外壁塗装」で補修するのが一般的です。劣化した塗料を新しく塗り替えることで、塗料が持つ保護機能や防水性が復活し、外壁および建物の耐久性を向上させられます。

チョーキング現象以外にも、色あせやサビ、ひび割れや剥がれなども同時に補修できるので、劣化の進行を見ながら10〜15年ごとの周期で外壁塗装を施すとよいでしょう。

なお、外壁塗装にかかる費用相場は、30坪程度の一般的な戸建て住宅で「約60~90万円」が目安です。ただし、実際の塗装面積や外壁の状態、使用する塗料や依頼する施工業者などによって変動するためご注意ください。

より正確な費用を把握するには、3〜4社以上の複数業者から見積もりを取得して、自宅のケースでの適切な相場感をつかむことが重要です。

以下の記事では、外壁塗装や屋根塗装に関する基礎知識を解説しています。塗装のタイミングや費用相場を詳しく知りたい方は、あわせて参考にしてください。

おすすめ記事:【2024年版】外壁塗装の費用相場はいくら?10坪〜100坪の適正価格と安く抑えるコツ

【DIY】チョーキング現象の補修は自分でできる?

チョーキング現象のDIY補修は、施工ミスや事故などの様々なリスクを伴うため基本的におすすめしません。

外壁塗装はただ塗料を塗るだけではなく、材料の選定や塗り方、外壁の補修に関する専門的な知識と技術が不可欠です。

素人が行う塗装は仕上がりの品質が低く、施工ミスがあると塗料本来の機能を発揮できなかったり、ミスを補うために余計費用がかかる場合も。また、2階部分の塗装や脚立を用いた高所作業は、重大な事故や怪我につながるリスクもあります。

いくら初期費用を節約できても、塗装後にかかる費用が増えてしまっては本末転倒なため、短期的な費用削減よりも、長期的な視点を持ってプロに施工を依頼することを強くおすすめします。

関連記事:外壁塗装をDIYする方法とは?業者に依頼した方が良いケースや注意点を解説

チョーキング現象を抑制する予防・対策方法3選

チョーキング現象は、時間の経過とともに自然に発生する劣化症状のため、完全に防ぐことは難しいのが実情。しかし、あらかじめの予防・対策や原因の元を断つことで、発生を遅らせることは可能です。

ここでは、チョーキング現象に対して有効的な予防・対策方法を3つ紹介します。

  • ラジカル制御型塗料を選ぶ
  • 外壁塗装でクリア塗装を施す
  • 塗装が必要ない外壁材に張り替える

ラジカル制御型塗料を選ぶ

ラジカル制御型塗料とは、紫外線によって発生するラジカル(劣化因子)を抑える成分が含まれた塗料です。通常の塗料よりも、チョーキング現象や劣化が起こりにくい特質を持っています。

比較的新しい塗料のため、知名度こそ高くないものの、そのコストパフォーマンスの高さから、近年ではかなり人気が増えつつあります。

外壁塗装でもっとも主流の「シリコン塗料」と比較した耐用年数・施工価格は以下のとおりです。

項目 ラジカル制御型塗料 シリコン塗料
耐用年数 10年〜13年 7年〜10年
施工価格(平米単価) 約2,200〜4,000円 1,800円~3,500円

なお、ラジカル制御型塗料の特徴やメリット・デメリットについて詳しく知りたい方は、以下の記事をあわせてご覧ください。

関連記事:ラジカル制御塗料の特徴・耐用年数・費用相場!シリコン塗料との違いも解説

外壁塗装でクリア塗装を施す

クリア塗装とは、無色透明なクリア塗料を用いた塗装のことです。

前述したようにチョーキング現象は、塗料に色を付けるための「顔料」が粉状になって外壁表面に浮き出てくる症状ですが、無色透明で「顔料」が含まれていないクリア塗装では、チョーキング現象自体が発生しません。

そのため、チョーキング現象を発生させたくない方は、次回の外壁塗装で施工する選択肢として覚えておくとよいでしょう。

ただし、発生しないのはチョーキング現象のみで、その他の劣化症状は通常通りに発生するため注意が必要です。クリア塗装についてさらに詳しく知りたい方は、以下の記事もあわせてご覧ください。

関連記事:クリア塗装とは?価格相場やメリットデメリットを解説

塗装が必要ない外壁材に張り替える

チョーキング現象は、外壁に施した塗装の劣化によって発生しますが、そもそも塗装が必要ない外壁材を使用すればチョーキングは起こりません。

たとえば、以下3つの外壁材を家に使用すれば外壁塗装は不要です。

ただし、外壁材の張り替えは、塗装工事よりも多くのコスト・時間がかかります。あくまでも、住宅が寿命を迎えて新しく建て替える際の選択肢として覚えておきましょう。

関連記事:外壁材の種類はどれがおすすめ?サイディングの特徴や費用相場とともに解説

チョーキング現象を正しく理解して早めの外壁塗装を

本記事では、外壁に生じるチョーキング現象の特徴や発生原因、放置するリスクや補修方法、予防・対策方法などを解説しました。

チョーキング現象は、外壁や屋根に施された塗装が、紫外線・雨風などに長期間さらされることで発生する劣化症状です。

住宅の美観を損なうだけでなく、建物の保護・防水機能を著しく低下させる可能性があるため、見つけ次第早めの対処を心がけましょう。

とはいえ、軽度のチョーキング現象であれば、そこまで慌てて補修する必要はありません。3〜4社以上の複数業者から見積もりを取り、焦らずじっくりと信頼できる優良業者を選びましょう。

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