多くの建築物には、外壁塗装が施されています。 外壁塗装には建物の外観に色や模様のアクセントを加える、といった装飾目的の他に、建物に悪影響を及ぼす酸性雨や有害な紫外線をブロックして、建物を長持ちさせるという目的もあります。 とはいえ、外壁塗装も永遠ではありません。 長い年月のうちに汚れが目立って来たりカビが生えたり、またはひびが入ったりもして、いつかは塗り替えをしなくてはならなくなります。 塗料には耐用年数というものがありますが、家の状況や作業の念入りさ、そしてその人の考え方によって塗り替えの時期というのは大きく変わってくるので、何年で塗り替えなくてはならない、というものは厳密にはありません。 ところで、外壁塗装は時に剥離してしまうことがあります。 剥離する原因ですが、実は外壁から塗装が剥離するというのはそもそも少ないケースだと言われており、多くの場合は施工上のミスが原因だと考えられています。 こうした場合は、塗装の機能が失われてしまっているため、塗り替えが必要です。 ただ、塗り替えの際にはいくつか注意すべき点があります。 例えば、剥離した所から雨水が侵入している可能性が高いので、再塗装の前に防水処理を施します。 これを怠ると、結局1~2年で塗膜が剥離してしまい、多額の修繕費用を支払う羽目になります。 また、剥離を起こしている旧塗膜を一度完全に剥がさなくてはなりません。 旧塗膜は不安定なので、その上に塗装しても、遠からず再び剥がれてしまう可能性が高いからです。
2024-03-26 10:50:42 更新
外壁塗装が剥離してしまうのは何故?
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輿石 雅志