2024-05-01 06:37:36 更新

外壁塗装の見積もりは何社取れば良い?見積書のチェックポイントと費用相場を解説

外壁塗装の見積もりは何社取れば良い?見積書のチェックポイントと費用相場を解説
編集者プロフィール
輿石 雅志
1972年生まれ。早稲田大学理工学部応用化学科卒業。40万人以上の方が利用している国内最大級のマッチングプラットフォームを提供する外壁塗装に特化した無料相談サイト「外壁塗装の窓口」を運営。著書に「マイホームの外壁塗装 完全成功読本」(幻冬舎出版)。
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外壁塗装をなるべく安く、信頼できる業者に依頼するためには、外壁の状態を現地調査して費用の目安を計算してもらう「見積もり」を取得することが重要です。なるべく複数の業者からの見積もりを取り寄せ、相場がどのくらいなのか、営業担当者の対応は誠実だったかを調べることにより、ご自身にとって最適な業者選びにつながります。

しかし外壁塗装の見積もりでは、現地調査のために時間や手間もかかるため、何社の見積もりを取れば良いのか迷う方も多いでしょう。業者から提示される「見積書」が正確なのかどうか、判断できないこともあるかもしれません。

そこで今回の記事では、外壁塗装の見積もりを取るべき業者数や、見積もりを依頼する時のコツ、見積書でチェックするべきポイントについてご紹介します。

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目次閉じる

外壁塗装の見積もり金額の費用相場

外壁塗装の見積もりは2社〜3社以上がおすすめ!相場や対応を見極めよう

外壁塗装の見積もりで失敗しないためのコツ

外壁塗装の「見積書」のチェックポイント

外壁塗装の見積もりで信頼できる業者の選び方

まとめ

外壁塗装の見積もり金額の費用相場

まずは外壁塗装の見積もり金額の参考となる、外壁塗装の費用相場について押さえておきましょう。外壁塗装の費用相場は、自宅の「延床面積」を使って大体の目安を計算することができます。一般的な戸建て住宅の広さである30坪の家の場合、外壁塗装のみで60万円〜90万円が相場です。屋根塗装を同時に行った場合には80万円〜120万円が目安になります。

20坪や40坪など、30坪以外の広さの家で費用相場を求めたい場合には、上記の金額から10坪ごとに10万円を増減すると、大体の目安が算出できます。20坪であれば50万円〜80万円、40坪では70万円〜100万円が目安です。この金額から大きく乖離していなければ、ほぼ費用相場通りの見積もり金額であると判断できます。

あくまでも延床面積を使った簡易的な計算方法であり、正確な見積もり金額を求めるには、塗料を使用する「塗装面積」を計測したり、使用する塗料のグレード・機能性を指定する必要がある点には注意しましょう。

関連記事:【2024年版】外壁塗装の費用相場はいくら?10坪〜100坪の適正価格と安く抑えるコツ

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外壁塗装の見積もりは2社〜3社以上がおすすめ!相場や対応を見極めよう

外壁塗装の見積もりを依頼する時には、なるべく2社〜3社以上の業者に現地調査に来てもらうことをおすすめします。というのも、1社の見積もりだけでは相場通りの金額なのか、信頼できる業者なのかを判断しにくくなるためです。外壁塗装の費用相場は、自宅の外壁の状態や必要な工事内容によっても上下するため、2社〜3社以上の見積もりを取り、それらを平均した金額を目安に割安な業者を選ぶことがポイントになります。

なるべく多くの業者からの見積もりを取得しておけば、自宅の平均的な見積もり金額が把握できるほか、営業担当者の対応や見積書の丁寧さを比較することができます。その上で、最も信頼できる業者を選択して契約することにより、後悔のない外壁塗装を叶えることができますので、積極的に業者への見積もりを依頼してみましょう。

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外壁塗装の見積もりで失敗しないためのコツ

自宅の外壁塗装で、割高な業者を選んでしまったり、不誠実な対応の業者を選んでしまったりして失敗しないためには、以下の3つのコツを押さえて見積もりを依頼することが重要です。

  • 同じ条件で各業者に見積もりを依頼する
  • 相見積もりであることを伝えておく
  • 相場や平均を大きく下回る金額には要注意

それぞれのポイントを詳しく解説しますので、念頭に置きながら業者に問い合わせるようにしましょう。

同じ条件で各業者に見積もりを依頼する

複数の業者に外壁塗装の見積もりを依頼する時には、必ず同じ条件・同じ希望で見積書を作成してもらうのがポイントです。各業者によって異なる条件で見積もりを依頼してしまうと、ほかの業者との比較が困難になり、見積もり内容が妥当なのかを判断しにくくなるためです。

少なくとも使用する塗料と依頼したい工事内容は統一してから、業者への見積もりを依頼することをおすすめします。具体的な塗料を指定する必要はなく、「10年くらい持つ断熱性の高い塗料を使いたい」といった希望を伝えるだけでも良いでしょう。外壁に加えて屋根塗装やベランダの防水工事なども依頼したい場合には、見積もりの際に伝えておくことが大切です。

関連記事:優良な外壁塗装業者の選び方を解説!警戒すべき悪徳業者の見極め方とは

相見積もりであることを伝えておく

外壁塗装の見積もりを依頼する時には、「相見積もり」を行っていることを伝えることも大切です。複数の業者を比較しながら、一番良い条件のところに依頼したいという意志を伝えておくことで、割引やサービスを提案してもらえる可能性が高まります。また、相見積もりでじっくり時間をかけて決めたいことを伝えることにより、業者から契約の即決を迫られたとしても保留しやすくなります。

見積もりを取った業者に断りの連絡を入れる時にも、事前に相見積もりであることを伝えておけば、両者にとって心理的な負担が軽くなるメリットもあります。他社と比較しながら検討していることを伝えるのは、業者にとって失礼になるわけではないため、正直に相談するようにしましょう。

関連記事:外壁塗装では相見積もりが不可欠!費用を抑えて信頼できる業者を選ぶためのポイント

相場や平均を大きく下回る金額には要注意

外壁塗装の見積もりを複数の業者から取り寄せる中で、延床面積をもとにした費用相場や、他社から提示される見積もり金額の平均を、大きく下回る格安工事を提案されることもあるでしょう。相場よりも大幅に安い金額で依頼できるならそれに越したことはないですが、その業者の実績・技術力や対応品質なども考慮した上で、慎重に決める必要があります。

たとえば、本来よりも大幅に高い通常価格を提示してから、割引・キャンペーンと称して相場通りの割引価格を提示する「二重価格表示」には警戒が必要です。外壁塗装は一度の塗り替えだけで終わることはなく、定期的なメンテナンスのために長く付き合うことも多いので、アフターフォローの手厚さもチェックしておくと良いでしょう。

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外壁塗装の「見積書」のチェックポイント

外壁塗装の見積もりを依頼すると、工事内容や内訳金額が記された「見積書」が発行されます。外壁塗装の業者選びでは、この見積書を比較することが重要ではありますが、内訳や計算方法をどのようにチェックしたら良いかわからないことが多いでしょう。

そこで次からは、外壁塗装の見積書のチェックポイントについて、以下の3項目に沿って解説していきます。

  • 計算方法が「一式」になっていないか
  • 正確な塗装面積で計算されているか
  • 塗料の種類・メーカーが記載されているか

すでに手元に見積書がある場合には、その書類と照らし合わせながら確認してみてください。

計算方法が「一式」になっていないか

見積書の表現で注意が必要なのは「一式」という言葉です。主に工事内容の範囲を指す時に使われることが多く、「養生一式」「コーキング一式」などと書かれて金額が添えられている見積書も見受けられます。こうした見積書では、工事内容を「一式」でまとめてしまうため、具体的にどのくらいの範囲でどのような作業が発生するのかを把握しにくく、他社の見積もりとの比較も困難になります。

そのため「一式」表記で見積書が作成されている場合、塗装面積を表すm2(平方メートル・平米)などの単位で具体的な数字をもとに計算し直してもらえるように依頼すると安心です。

正確な塗装面積で計算されているか

外壁塗装の費用は、使用する塗料の単価と塗装面積によって大きく左右されます。見積書に記載されている塗装面積が、実際よりも大幅に大きな数字で書かれていると、見積もり金額にも大きな違いが生まれてしまいます。原則として業者が計測する塗装面積が間違っている・水増しされていることは考えにくいですが、延床面積をもとに大体の塗装面積を計算しておき、照らし合わせるようにすると確実です。

外壁の塗装面積は、延床面積に1.2の係数を掛けることで求めることが可能です。たとえば30坪(約100m2)であれば、塗装面積は約120m2と計算できます。ただし、この塗装面積には塗装が不要なドア・窓などの開口部も含まれているため、見積書の塗装面積が、この120m2そのままだった場合、計算方法が不正確な可能性があるので注意が必要です。

塗料の種類・メーカーが記載されているか

外壁塗装の見積書をチェックする時には、使用する塗料の種類・メーカーが記載されていることも重要です。塗料の種類・メーカーによって、平米あたりの塗料代の単価が異なるため、他社の見積書の塗料代との比較のために欠かせない情報です。「ウレタン」「シリコン」「フッ素」など、塗料のグレードだけ記載されたものでは不十分で、塗料の製品名・メーカー名を記載した見積書が望ましいです。

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外壁塗装の見積もりで信頼できる業者の選び方

最後に、外壁塗装の見積もりを通じて、信頼して工事を任せられる業者選びのコツを解説します。

  • 営業担当者の対応が誠実であること
  • 大幅な値引きで即決を迫らないこと
  • アフターフォローが充実していること

これらのポイントを踏まえながら、業者選びを進めてみてください。

営業担当者の対応が誠実であること

見積もりを依頼した際の現地調査において、目測ではなく丁寧に点検した上で塗装面積を算出したり、劣化が進み補修が必要な箇所を提案してくれたりする業者は、安心して工事を任せることができるでしょう。点検不足の見積もりで契約した結果、足場を組んでから補修が必要な箇所を発見するなど、追加費用が発生する可能性が出てきます。

また、専門用語が並ぶ見積書の内容について、一つひとつ丁寧に説明してくれるかどうかも重要です。こちらからの質問に誠実に回答し、不明点を解消してくれる営業担当者であれば、たとえ相場より高い見積もり金額であっても納得して契約できるでしょう。

大幅な値引きで即決を迫らないこと

外壁塗装の業者の中には、「今契約してくれたら30万円割引します」など、大幅な値引き・キャンペーンで即決を迫るケースもあります。根拠がなく不自然な値引きを行う業者を選んだ場合、値引きされた分だけ手抜き工事を行ったり、後から追加費用を請求したりして、結局高額な塗装費用が発生することも考えられます。

そのため見積もりを依頼する時には、まず相見積もりであることを伝えて比較・検討する時間を確保しながら、慎重に業者選びを進めるのが大切です。

アフターフォローが充実していること

外壁塗装を依頼する業者は、今後外壁のメンテナンスで長く付き合うことも多いため、アフターフォローが充実した業者を選ぶことが望ましいです。工事後の点検や塗料メーカーによる製品保証・工事保証など、工事後の予期せぬトラブルにも対応してくれる業者に依頼すれば、長期的な自宅のメンテナンスコストを抑えることにもつながります。

一度きりの外壁塗装をなるべく安く済ませるだけではなく、長期的に家の外壁のメンテナンスを任せられるかどうかという視点で、業者選びを進めるようにしましょう。

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まとめ

外壁塗装の費用相場は、30坪の家で60万円〜90万円となっています。業者からの見積もりを取る時には、この費用相場と大きく乖離していないかをチェックすることが重要です。また、希望する条件で大体の平均的な見積もり金額を把握するためにも、2社〜3社以上の複数の業者に相見積もりを依頼することも効果的です。

業者から提示された見積書をチェックする時には、「一式」表記が多用されていないか、正確な塗装面積が記載されているか、塗料の種類・メーカーが詳しく記載されているかどうかも確認しておきましょう。営業担当者の対応や施工後のアフターフォローを含めて比較・検討し、安心して工事を任せられる業者を選びましょう。

外壁塗装の窓口で相場チェックしてみませんか?
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