2024-06-24 08:53:50 更新

外壁塗装を安く依頼する12のコツ!費用相場よりも割安に工事するには

外壁塗装を安く依頼する12のコツ!費用相場よりも割安に工事するには
編集者プロフィール
輿石 雅志
1972年生まれ。早稲田大学理工学部応用化学科卒業。40万人以上の方が利用している国内最大級のマッチングプラットフォームを提供する外壁塗装に特化した無料相談サイト「外壁塗装の窓口」を運営。著書に「マイホームの外壁塗装 完全成功読本」(幻冬舎出版)。
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一般的な広さの戸建て住宅で外壁塗装を依頼すると、60万円〜90万円ほどの費用が発生することが多いです。工事内容や家の規模によっては100万円を超える見積もり金額になることもあり、費用負担が大きく感じられることもあるでしょう。

しかし外壁塗装には明確な定価が存在していないため工夫次第では相場よりも安く依頼しつつ、外壁塗装の質を高めることも可能です。本記事では、外壁の劣化を早めて家の寿命を縮めることなく、外壁塗装を安く依頼するコツをご紹介します。

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外壁塗装の費用相場は60万円〜90万円

外壁塗装を安く依頼する12のコツ

まとめ

外壁塗装の費用相場は60万円〜90万円

まずは外壁塗装において、どのくらいの費用が目安になるのかを抑えておきましょう。延床面積が約30坪の一般的な広さの家の場合、60万円〜90万円が外壁塗装の費用相場となります。こちらの金額には、足場代や人件費、高圧洗浄代なども含まれています。

外壁塗装にかかる費用は、主に使用する塗料の単価と塗装面積によって決まります。単価が高く機能性に優れた塗料を使うほど高価になり、家の規模が大きく塗料を使う面積が広いほど高価になる傾向です。また、同じ工事内容でも依頼する業者によって見積もり金額が異なることもあります。

外壁塗装の費用については、下記のページで坪数ごとの費用相場や費用内訳とともに解説しているので、合わせてチェックしてみてください。

関連記事:【2024年版】外壁塗装の費用相場はいくら?10坪〜100坪の適正価格と安く抑えるコツ

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外壁塗装を安く依頼する12のコツ

外壁塗装を相場よりも安く依頼するためのコツとして、次の12のポイントが挙げられます。

  • 相見積もりを取って比較する
  • 補助金・助成金を申請する
  • 自然災害による被害では火災保険を使う
  • 外壁と屋根を同時に施工する
  • 塗料のグレードを見直す
  • 住宅ローン減税を活用する
  • 外壁塗装の閑散期に依頼する
  • 塗装ではなく部分補修で対処する
  • 完全自社施工の業者を選ぶ
  • 現金での一括払いを提案する
  • 値引き交渉を行う
  • DIYで塗装する

上から順番に解説していきますので、ご自身でも実践できそうな項目があれば、ぜひ活用してみてください。

相見積もりを取って比較する

外壁塗装を安く依頼するための最大のポイントは、相見積もりを取って比較することです。相見積もりとは、ただ複数の業者に見積もりを取るだけではなく、想定する工事内容や希望条件を揃えて見積もりを出してもらうのがポイントです。

たとえば、使用する塗料のグレードや塗装面積を揃えて見積もりを依頼することにより、見積書の項目ごとに比較しやすくなり、割安な業者を見つけることに役立ちます。複数の業者から話を聞くことにより、誠実さや丁寧さを比べて、信頼できる相手を選べるメリットもあります。

外壁塗装における見積書をチェックする時には、「一式」の表記や「平米(m2)」といった単位表記など、注意すべきポイントがありますので、下記のページも参考にしてみてください。

関連記事:外壁塗装の見積もりは何社取れば良い?見積書のチェックポイントと費用相場を解説

関連記事:外壁塗装では相見積もりが不可欠!費用を抑えて信頼できる業者を選ぶためのポイント

補助金・助成金を申請する

自宅の外壁塗装で自治体の補助金・助成金が使える場合には、積極的に申請することで費用負担を抑えることが可能です。外壁塗装にかかる費用を自治体が負担してくれる制度は多く、CO2排出量の削減や地元企業の活性化を目的とした補助金・助成金が用意されています。

お住まいの自治体や申請する制度によっても変わりますが、受け取れる金額は10万円〜20万円ほどが目安です。ただし補助金・助成金を申請する場合、必ず外壁塗装の着工前に書類を準備し、窓口で手続きを行う必要がある点に注意してください。工事を始めた後、もしくは完了した後に申請しても、補助金・助成金は受けることはできません。

補助金・助成金の探し方や注意点については、下記のページも参考にしてみてください。

関連記事:【2024年版】外壁塗装の助成金・補助金まとめ|申請方法・条件や注意点を解説

自然災害による被害では火災保険を使う

外壁塗装を安く依頼するコツとして、火災保険を使用するという方法もあります。自宅の火災保険が自然災害による被害も補償するタイプだった場合、自然災害の被害を受けた外壁のリフォームで保険金がおりる可能性があります。

なお、外壁塗装にかかる費用の全額が補償されるわけではなく、あくまでも保険会社に申請した後の審査によって保険金が決まる点にご注意ください。審査が完了する前に外壁塗装を依頼してしまい、想定よりも保険金が少なかったために自己負担額が高額になってしまうケースもあるので気をつけましょう。

関連記事:外壁塗装で火災保険が適用される4つの条件とは?費用を抑えた工事のコツ

外壁と屋根を同時に施工する

外壁塗装にかかる費用は、屋根塗装と同時に依頼することで安く抑えることも可能です。外壁塗装・屋根塗装をまとめて依頼することで、一時的な工事費用は高額となりますが、いずれの工事にも欠かせない「足場代」が節約できるメリットがあります。

足場代は、高所で作業するために欠かせない費用であり、外壁塗装で使う足場を屋根塗装でも使い回せば、2回分の足場代を1回に減らすことが可能です。一般的な広さの家の足場代は約20万円が相場なので、外壁塗装・屋根塗装を同時に依頼する場合と比べて、20万円ほどの節約を実現できるでしょう。

関連記事:屋根塗装の相場は40〜80万円が目安!坪数ごとの費用や内訳、安く抑えるコツを紹介

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塗料のグレードを見直す

外壁塗装で使用する塗料のグレードを見直すことで、必要になる費用を安く抑えられます。現在外壁塗装で使用される主要な塗料として、「アクリル塗料」「ウレタン塗料」「シリコン塗料」「フッ素塗料」の4種類が挙げられます。アクリル塗料が最も安く、フッ素塗料が最も高額です。

一番人気なのはシリコン塗料で、約7年〜15年の耐用年数を持ちます。もし数年以内に建て替え・住み替えの予定がある場合には、ウレタン塗やアクリル塗料を指定することで費用を節約するのも一つの選択肢です。

ただし、今後も長く住み続ける予定がある場合には、将来のメンテナンスコストも踏まえ、耐用年数が長いハイグレードの塗料を選ぶ方がお得になることもあるので注意しましょう。

関連記事:外壁塗装の塗料4種類の選び方を解説!相場・耐用年数から最適な塗料を選ぼう

住宅ローン減税を活用する

外壁塗装にかかる費用を、住宅ローンを追加で借り入れることによって調達した場合、住宅ローン減税による節税を図ることができます。住宅ローン減税は、年末時点でのローン残高の0.7%が所得税から控除される制度で、年内に納めた所得税が戻ってくるので、外壁塗装費用の負担を減らすことができます。

ただし外壁塗装で住宅ローン減税を受ける場合、住宅ローン減税の「増改築等」の条件に当てはまる必要があります。また、住宅ローンを完済している場合や、住宅ローンを借り入れている金融機関以外でローンを組んだ場合にも、節税にはつながらない点にご注意ください。

関連記事:外壁塗装でローンを組むメリット・デメリット解説!注意点や負担を抑える減税制度も

参考:No.1216 増改築等をした場合(住宅借入金等特別控除)|国税庁

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外壁塗装の閑散期に依頼する

外壁塗装を安く依頼するためには、業界の閑散期を狙って依頼するのも効果的です。外壁塗装は塗料を乾燥させるため、気温・湿度と天候が安定した時期が適しており、春・秋が繁忙期となっています。繁忙期には依頼が集中するため、外壁塗装を行う業者も値上げして対応するケースが多く、見積もり金額が高額となる原因になります。

一方で、夏・冬の時期は外壁塗装を依頼する人が少なく、職人の手が空かないように割安で工事を請ける業者が多くなります。梅雨の時期や大雪が降るタイミングでは外壁塗装は困難ですが、近年では夏場・冬場でも施工できる塗料が開発されており、スムーズに外壁塗装を行えることもあります。

ただし、天候の影響で工事が延期となり、スケジュール通りに工事が進まない可能性があることも考慮しておきましょう。

関連記事:外壁塗装に適した時期とは?季節ごとのメリットと塗り替え周期も解説

塗装ではなく部分補修で対処する

外壁リフォームにかかる費用を安く抑えるために、外壁全体の塗装ではなく、傷んでいる箇所のみの部分補修で対処する方法もあります。たとえば、日当たりが良い方角の外壁のみ色褪せが進んでいる場合に、その面だけの塗装を依頼したり、日当たりが悪くカビ・コケが発生している外壁の補修だけを依頼することが挙げられます。

ただし、何度も部分補修を繰り返した結果、一度外壁塗装を行った場合よりも費用が高額になるケースも考えられます。そのため部分補修で対処できないか業者に相談しつつ、全体的なリフォームが望ましいとアドバイスされるようであれば、その通りに工事を依頼するのがおすすめです。

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完全自社施工の業者を選ぶ

外壁塗装を安く依頼するポイントとして、完全自社施工の業者を選ぶのも効果的です。大手のハウスメーカーや工務店の場合、下請け業者に塗装作業や足場の設置作業を外注しているケースが多く、中間マージンが発生することがあります。

大手ハウスメーカーや工務店の方が、工事保証やアフターサポートが充実している傾向にありますが、中間マージンが上乗せされる分、外壁塗装にかかる費用は割高になります。費用を安く抑えることを第一に考えるのであれば、下請け業者を使っていない完全自社施工の業者を優先的に選ぶと良いでしょう。

関連記事:優良な外壁塗装業者の選び方を解説!警戒すべき悪徳業者の見極め方とは

現金での一括払いを提案する

外壁塗装を安く依頼するためには、現金での一括払いを業者側に提案し、値引きを交渉してみるのも効果的です。外壁塗装にかかる費用の支払い方法として、リフォームローンやクレジットカード払いなどがありますが、こうした後払いの支払い方法は業者に契約金が入金されるまでのタイミングが遅く、業者側からは敬遠される傾向があります。現金払いであればすぐに契約金が入り、会社の運転資金に回すことができるので、現金での一括払いが最も好まれる支払い方法です。

また、リフォームローンやクレジットカード払いの分割払い・リボ払いを使用する場合と比べて、現金払いであれば金利が発生しないため、支払い総額を抑えられるメリットもあります。

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値引き交渉を行う

現金での一括払い以外にも、業者に対して値引き交渉を試みるのは外壁塗装を安く依頼するのに効果的な方法です。その業者と契約する意志が固まった段階で、「あと数万円値引きしてもらえたら即決する」という条件で、値引き交渉を持ちかけてみると良いでしょう。

ただし、相見積もりであることを伝えていた業者に対し、契約のタイミングでさらに値引き交渉を行うのはマナー違反です。相見積もりを行っている段階ですでに値引きしてくれている可能性が高く、それ以上の値引きを求めると業者側の心象を悪化させる危険性があるためです。

DIYで塗装する

外壁塗装をなるべく安く済ませたい場合には、DIYで塗装するという手段もあります。適切に塗料を扱い、足場を組んで施工できれば、塗料の材料費だけの負担で施工できることもあります。

しかし素人による塗装で施工不良を起こしてしまうと、塗料の機能性が失われて外壁の劣化を招く危険性があります。2階部分の塗装など高所での作業が必要になる場合に、足場を組まずに作業してしまうと転落による怪我のリスクも高まります。

足場を使わずに手が届く範囲の部分的な塗装であればDIYするのも良いかもしれませんが、基本的には外壁塗装のプロに依頼するようにしましょう。

関連記事:外壁塗装をDIYする方法とは?業者に依頼した方が良いケースや注意点を解説

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まとめ

一般的な広さの家で60万円〜90万円ほどの費用がかかる外壁塗装は、相見積もりを取ったり補助金・助成金を申請したりすることで、安く依頼することが可能です。火災保険や住宅ローン減税といった制度を活用することも節約につながるので、利用できるものがあれば積極的に活用してみましょう。

業者への値引き交渉も費用削減に効果的ですが、相見積もりを行った業者に対してさらに値引きを求めるのはマナー違反ですので、注意してください。金額だけではなく、信頼できる業者を見極めて外壁塗装を依頼することも大切なので、見積もりや打ち合わせの際の業者の対応もチェックするようにしましょう。

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