2024-07-05 02:35:54 更新

外壁塗装で価格交渉するコツは?見積もり費用の値引きを受けるためのポイント

外壁塗装で価格交渉するコツは?見積もり費用の値引きを受けるためのポイント
編集者プロフィール
輿石 雅志
1972年生まれ。早稲田大学理工学部応用化学科卒業。40万人以上の方が利用している国内最大級のマッチングプラットフォームを提供する外壁塗装に特化した無料相談サイト「外壁塗装の窓口」を運営。著書に「マイホームの外壁塗装 完全成功読本」(幻冬舎出版)。
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外壁塗装にかかる費用は、使用する塗料や住宅の規模によって金額が変動するため、明確な定価が定められているわけではありません。そのため見積もりを依頼する業者によって費用が上下することがあり、価格交渉にも柔軟に対応してくれる業者が多い傾向にあります。

しかし、最初は相場の2倍の費用を提示し、キャンペーンで半額に値引きするなど、大幅な値引きを行う業者には注意が必要なほか、効果的に価格交渉を進めるためにはいくつかのポイントを押さえておく必要があります。

そこで本記事では、外壁塗装で価格交渉を成功させるコツや、価格交渉以外にも外壁塗装費用を抑えるポイントについて解説します。

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外壁塗装は価格交渉で値引きできる!

外壁塗装の価格交渉を成功させるコツ

外壁塗装で価格交渉以外に費用負担を抑えるポイント

まとめ

外壁塗装は価格交渉で値引きできる!

原則として外壁塗装にかかる費用は、業者への価格交渉によって値引きを受けられることがあります。業者が見積もりを提示する外壁塗装費用は、使用する塗料の単価と塗装面積などをもとに厳密に計算されているため、大幅な価格交渉は難しいものの、数万円程度の値引きであれば条件次第で受け入れてくれる業者が多いようです。

ただし、絶対に値引きを受けられるというわけではなく、無理な交渉は業者との信頼関係を悪化させ、施工品質やアフターサービスにも影響が出てしまう可能性があるため、強気な態度での価格交渉は避けるようにしてください。

外壁塗装の費用相場は60万円〜90万円

前提として、外壁塗装の費用相場は、30坪ほどの広さの戸建て住宅の場合で60万円〜90万円が目安となっています。使用する塗料のグレードや、家の規模によって金額が上下することはありますが、一般的な大きさの家であれば100万円以下で収まることも多いです。もしリフォーム費用が予算をオーバーしてしまう場合には、正直に事情を伝え、値引きができないか価格交渉に臨んでみると良いでしょう。

関連記事:【2024年版】外壁塗装の費用相場はいくら?10坪〜100坪の適正価格と安く抑えるコツ

価格交渉できる金額の目安

外壁塗装の見積もり費用は、その内訳が厳格に計算されているものなので、30%オフや半額など、大幅に値引きできるものではありません。価格交渉できたとしても、費用全体の数%が上限です。103万円など端数が出る金額なら、端数分の3万円の値引き、100万円の見積もり金額で価格交渉したとしても、10万円を超える値引きは受けられないと考えた方が良いでしょう。

また、相場を下回る割安な見積もり金額を提示する業者の中には、最初から値引きができる下限の金額を提示しており、一切値引きができないこともあります。そうした業者は、無駄なコストを減らして適正価格で施工してくれる優良業者である可能性が高いので、値引きを受け付けていないからとマイナスイメージを持つ必要はありません。

関連記事:外壁塗装で値引きはできる?交渉を成功させるコツと注意点を解説

大幅な値引きは不誠実な業者に注意

業者から提示された見積もり金額から、30%オフや半額キャンペーンなど、大幅な値引きを提案された場合、その業者に依頼するのは注意した方が良いでしょう。本来であれば、30%や50%など大幅に値引きすることは難しく、単に最初の提示価格が相場より高すぎただけという可能性が考えられるからです。

最初に割高な金額を提示し、キャンペーン適用価格と称して相場通りの金額を提示するのは、違法な営業手法ではないものの、こちらが外壁塗装の費用相場を知らないことを利用した不誠実な業者と判断できます。そうした業者に即決で依頼するのは避け、別の業者の見積もりや意見も一度聞いてみることをおすすめします。

関連記事:外壁塗装の悪徳業者を見分ける4つのチェックポイント

外壁塗装の価格交渉を成功させるコツ

外壁塗装での価格交渉は、いつでも簡単に受け入れてもらえるわけではなく、こちらから譲歩しなければ値引きを受けられないことも多いです。ここでは外壁塗装の価格交渉を成功させるコツとして、以下の3つをご紹介します。

  • 工事スケジュールを業者に任せる
  • 複数の業者から相見積もりを取る
  • 業者にとってのメリットを提示する

それぞれ詳しくご説明しましょう。

工事スケジュールを業者に任せる

外壁塗装の価格交渉では、工事スケジュールを交渉材料とするのが効果的です。こちらの希望で工事スケジュールを組むのではなく、業者の都合に合わせて工事スケジュールを調整することにより、値引きに応じてもらえることが多くなります。外壁塗装には、繁忙期・閑散期ごとの依頼件数の波があり、真夏や真冬、梅雨の時期などの塗装工事がしにくい時期には職人の手が余ってしまうことが多くなります。

そうした時期に工事スケジュールを調整することにより、業者にとっては空きスケジュールをうまく活用して工事ができるメリットが得られます。その対価として、塗装費用の値引きを受けられる可能性が高まるのです。外壁塗装を行う時期は後ろ倒しになることが多くなるので、外壁の劣化が激しく早急な補修工事が必要な場合には、価格交渉せずに依頼することをおすすめします。

関連記事:優良な外壁塗装業者の選び方を解説!警戒すべき悪徳業者の見極め方とは

複数の業者から相見積もりを取る

外壁塗装の価格交渉においては、事前に複数の業者からの相見積もりを取っておくのも効果的です。使用する塗料や塗装面積といった条件を揃えた上で別の業者からの見積もりを確認し、自宅の費用相場を把握しておくことにより、目の前の業者がどれくらい値引きに応じてもらえるのかの予測を立てやすくなるからです。たとえば他社の見積もり金額が100万円、今回の業者の見積もり金額が107万円だった場合、交渉次第では100万円ほどの金額まで値引きしてもらえるかもしれないと判断できます。

なお、「相見積もりをしている」という旨を業者に伝えるのは、価格交渉を有利に進めるために効果的ですが、他社の見積書を別の業者に見せるのはマナー違反となるためご注意ください。他社の金額を伝える際にも、会社名や金額の内訳は出さずに金額だけを説明するようにしましょう。

関連記事:外壁塗装の見積もりは何社取れば良い?見積書のチェックポイントと費用相場を解説

関連記事:外壁塗装では相見積もりが不可欠!費用を抑えて信頼できる業者を選ぶためのポイント

業者にとってのメリットを提示する

外壁塗装で価格交渉する際には、相手の業者にとってのメリットを提示しながら譲歩する姿勢が大切になります。たとえば、「この端数だけ値引きしてくれたら、この場で即決する」「ここの価格を値引きしてくれたら、一つ上のグレードの塗料で依頼する」など、こちらのメリットだけではなく、業者にとってのメリットも提示できるのが理想です。

こちらから強気で価格交渉してしまうと、業者側が不満を残したまま工事に取り掛かることになりますが、お互いにとってのメリットを提示して譲歩しながら価格交渉することにより、良好な信頼関係を保ったまま工事を進められます。その結果、工事中の細かな要望に応えてくれやすくなったり、工事後のアフターサービスを手厚く受けられたりするメリットにもつながるのです。

外壁塗装で価格交渉以外に費用負担を抑えるポイント

最後に、外壁塗装を行う際に価格交渉以外で費用負担を抑えるポイントについてもご紹介しましょう。

  • 補助金・助成金を活用する
  • 火災保険を請求する
  • 屋根塗装と同時に依頼する

これらの方法を実践することで、外壁塗装にかかる費用を節約できることがあるので、ぜひ試してみてください。

補助金・助成金を活用する

住宅の外壁塗装では、国や自治体が用意している補助金・助成金が使えることがあります。地元経済の活性化や省エネ性能の高い住宅へのリフォームを目的として、10万円〜20万円ほどの補助金がおりるケースが多くなっています。利用できる制度は自治体によって異なり、予算の上限や申請期間が決まっているため、外壁塗装の予定が決まったら早めに自治体のホームページなどを確認しておくと、費用を抑えて工事できる可能性が高まるでしょう。

ただし、補助金・助成金を活用する際には、必ず工事の着工前に自治体への申請手続きが必要となることにご注意ください。具体的な補助金・助成金の内容や申請方法については、下記のページも参考にしてみてください。

関連記事:【2024年版】外壁塗装の助成金・補助金まとめ|申請方法・条件や注意点を解説

火災保険を請求する

自宅の外壁塗装が、台風や積雪といった自然災害によって被害を受けた部分の修理である場合には、火災保険を請求できる可能性があります。自然災害によって外壁塗装が必要になったこと、加入している火災保険の免責金額を超える修理費用が発生することを証明することができれば、修理費用の一部を保険会社へ請求することができます。

なお、経年劣化や業者の施工不良によって必要となった外壁塗装は、火災保険の対象外となるので注意しましょう。「火災保険で必ず無料で外壁塗装できる」などと謳っている業者は、火災保険の不正請求を行っている可能性が高いので警戒するようにしてください。

関連記事:外壁塗装で火災保険が適用される4つの条件とは?費用を抑えた工事のコツ

屋根塗装と同時に依頼する

外壁塗装にかかる費用を節約するために、屋根塗装を同時に実施するケースが多いです。外壁塗装・屋根塗装はどちらも住宅のメンテナンスに欠かせない工事であり、それぞれの工事で使用する「足場」を共有できるので、約15万円〜20万円の足場代を節約できる効果があります。

一度に2回分の工事が発生するので初期費用は高額となりますが、外壁塗装・屋根塗装を別々に依頼するよりもトータルコストを抑えることができます。屋根が古くなっており雨漏りが不安な場合などは、外壁とともに屋根の状態をチェックしてもらい、外壁塗装・屋根塗装を同時に依頼することも検討してみてください。

関連記事:屋根塗装の相場は40〜80万円が目安!坪数ごとの費用や内訳、安く抑えるコツを紹介

まとめ

外壁塗装では価格交渉によって値引きを受けることが可能で、見積もり金額の数%、数万円ほどの値引きに対応してくれることが多いです。最初から値引きされた適正価格で見積もり金額を提示してくれる優良業者がいる一方で、最初に相場の2倍の金額を提示し、半額キャンペーンなどと称して相場通りの金額を後出ししてくる不誠実な業者も存在することに注意しましょう。

外壁塗装の価格交渉を成功させるためには、工事スケジュールを業者都合に合わせたり、複数の業者から相見積もりを取っていることを伝えたりするのが効果的です。こちらのメリットだけではなく、業者側のメリットも提示することにより、お互いの信頼関係を崩すことなく外壁塗装を依頼できるので、ぜひ実践してみてください。

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