2024-07-05 05:44:25 更新

外壁塗装では相見積もりが不可欠!費用を抑えて信頼できる業者を選ぶためのポイント

外壁塗装では相見積もりが不可欠!費用を抑えて信頼できる業者を選ぶためのポイント
編集者プロフィール
輿石 雅志
1972年生まれ。早稲田大学理工学部応用化学科卒業。40万人以上の方が利用している国内最大級のマッチングプラットフォームを提供する外壁塗装に特化した無料相談サイト「外壁塗装の窓口」を運営。著書に「マイホームの外壁塗装 完全成功読本」(幻冬舎出版)。
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外壁塗装を依頼する時には、複数の業者から見積もりを出してもらう「相見積もり」が欠かせません。相見積もりを行うことにより、外壁塗装の費用をなるべく安く抑えることができるほか、信頼できる業者選びに役立ち、手抜き工事や契約金の持ち逃げなどの悪徳業者を見分けることにもつながります。

ただし、条件を揃えることなく相見積もりを行って金額の比較が難しくなるケースや、費用内訳が「一式」でまとめられて項目ごとの比較ができないケースも多いため、相見積もりを行う際には正しい方法で慎重に手続きを進める必要があります。

本記事では、外壁塗装で不可欠な「相見積もり」について、依頼するメリットや成功させるコツ、見積書のチェックポイントなどを詳しくご紹介します。

目次閉じる

外壁塗装における「相見積もり」とは?見積もりとどう違うのか

外壁塗装で相見積もりを依頼するメリット

外壁塗装の相見積もりを成功させるコツ

外壁塗装の見積もり金額の費用相場

信頼できる業者を見極める見積書のチェックポイント

まとめ

外壁塗装における「相見積もり」とは?見積もりとどう違うのか

「相見積もり」とは、複数の業者に対して同じ条件で見積もりを出してもらい、サービス内容や価格を比較することを言います。外壁塗装・屋根塗装の業者選びで使われるほか、不動産の仲介業者選び、引っ越し業者選びで無意識に行っている方は多いでしょう。

1社に対して希望条件を伝えてサービス内容・価格を調べるだけの「見積もり」とは異なり、2社〜3社以上の複数の業者から同時期に見積もりを取り、比較・検討しながら最適な依頼先を選ぶのが「相見積もり」の特徴です。

外壁塗装で相見積もりを依頼するメリット

外壁塗装を検討する際に、複数の業者に対して相見積もりを依頼するメリットとして、以下の3つが挙げられます。

  • 金額や工事内容の妥当性を判断できる
  • 経済的・時間的に有利に契約を進められる
  • 持ち逃げ・手抜き工事を避けられる

それぞれのメリットを詳しくご紹介しましょう。

金額や工事内容の妥当性を判断できる

外壁塗装で相見積もりを依頼することにより、業者が提示する見積もり金額や工事内容が妥当なものかどうか、他社と比較しながら確認できることがメリットです。1社のみの見積もりで外壁塗装を依頼する場合、見積もり金額が高いのか安いのか、自宅にとって必要な工事が盛り込まれているのかを判断するのは困難です。

しかし複数の業者から見積もりを取ることにより、同じ条件での見積もり金額の平均や費用相場を把握できるほか、必要な工事内容を再確認することにも役立ちます。また、外壁塗装の見積もりでは、現地調査の際に業者からの説明を受けることができるので、外壁塗装の見積もりについての知識が身につくメリットもあります。

経済的・時間的に有利に契約を進められる

相見積もりであることを業者に伝えた上で見積もりを依頼することにより、業者の立場からすると他社ではなく自社を選んでもらうため、見積もり金額の値引きやサービスの向上を提示する可能性が高まります。最初から契約することを前提とした見積もりでは、見積もり金額を値引きする心理は働きにくいですが、他社と比較されている状況であれば、割安な料金や手厚いサービスで自社を選んでもらおうとする心理が働くからです。

また、相見積もりで他社と比較・検討してから決めることを伝えておけば、見積もりの際に結論を急かされるプレッシャーが少なく、じっくりと依頼する業者を選ぶことが可能です。「まだほかの業者さんの見積もりが届いていないので」などの断り文句を使い、即決を迫る業者を断りやすくなることもメリットです。

持ち逃げ・手抜き工事を避けられる

相見積もりによって他社の見積もり金額よりも安すぎる価格の業者を避けることができるので、契約金の持ち逃げや手抜き工事を行う悪徳業者を選ぶリスクを抑えられるメリットもあります。相見積もりによって複数の業者の担当者とやりとりすることで、信頼できる業者を選ぶことに役立つからです。

外壁塗装は1回の工事で終わりではなく、今後も長期的に外壁のメンテナンスで付き合いが生まれることが多いです。自宅のメンテナンスを安心して任せられるパートナーを選ぶためにも、相見積もりを活用して信頼できる業者を見極めましょう。

外壁塗装の相見積もりを成功させるコツ

外壁塗装で相見積もりを依頼し、納得できる価格で信頼できる業者を見つけるためには、以下のポイントを踏まえて業者に問い合わせることが重要です。

  • 2社〜3社の業者に見積もりを依頼する
  • 希望・条件を揃えて見積もりを依頼する
  • 相見積もりであることを伝えておく

それぞれのポイントを解説しますので、相見積もりで後悔しないためにもぜひ参考にしてください。

2社〜3社の業者に見積もりを依頼する

外壁塗装の相見積もりを依頼する際には、2社〜3社の業者に連絡することが望ましいです。なるべく多くの業者の見積もり金額や対応をチェックして比較することにより、信頼できる業者選びに役立つからです。しかし外壁塗装の見積もりでは、業者に現地調査を行ってもらう手間と時間がかかりますので、5社以上の見積もりを取るのは現実的ではないでしょう。相見積もりに時間がかかり、希望するスケジュールでの工事が難しくなることを避けるためにも、2社〜3社程度に見積もりを依頼しましょう。

希望・条件を揃えて見積もりを依頼する

外壁塗装で相見積もりを行う場合、必ず工事の希望や条件を揃えてから、各業者に見積もりを依頼することが重要です。たとえば、ベランダの塗装や屋根塗装も同時に依頼したいという希望や、耐久性の高い塗料を使用したいといった条件は、見積もりを依頼するすべての業者で同じように伝えるようにしてください。業者ごとに見積もりで想定する塗料や工事内容が異なると、見積もり金額の比較が難しくなるため注意しましょう。

相見積もりであることを伝えておく

外壁塗装で相見積もりを取る時には、それぞれの業者に相見積もりであることを伝えても構いません。前述した通り、相見積もりであることを伝えておけば経済的・時間的に有利な条件で契約を進められるほか、断りの連絡を入れる際にも精神的に楽になるメリットがあるからです。

ただし、他社から提示された見積書を、別の業者に見せて価格交渉や質問を行わないように注意してください。相見積もりの結果、今回は縁がなかった業者に対しても、早めに断りの連絡を入れるのがマナーです。

外壁塗装の見積もり金額の費用相場

外壁塗装で相見積もりを取る時には、それぞれの業者の見積もり金額が相場通りの金額となっているか、ご自身でも調べてみるのがおすすめです。外壁塗装の費用相場は、家の延床面積をもとに概算することが可能で、30坪の戸建てであれば60万円〜90万円が目安になります。屋根塗装を同時に行う場合には、80万円〜120万円が相場です。

20坪や40坪など、別の坪数で費用相場を調べたい時には、10坪の増減ごとに10万円を足し引きすると、大体の費用相場を把握できます。外壁塗装の費用相場について詳しくは、下記のページも参考にしてみてください。

関連記事:【2024年版】外壁塗装の費用相場はいくら?10坪〜100坪の適正価格と安く抑えるコツ

信頼できる業者を見極める見積書のチェックポイント

外壁塗装の相見積もりを取る時には、提示された見積書をチェックすることにより、信頼できる業者かどうかを見極めることが可能です。ここでは見積書でどのような項目をチェックすれば良いのかについて、次の3つのポイントを解説します。

  • 見積もり金額が「一式」で計算されていないか
  • 塗装工程が「3度塗り」になっているか
  • 足場代無料などの無理な値引きがないか

上から順番に詳しくご紹介しましょう。

見積もり金額が「一式」で計算されていないか

見積書の内訳として、面積や長さの単位ではなく、「一式」で料金が計算されている場合には注意が必要です。「一式」が多用された見積書では、どの工程でどのくらいの費用が発生するのかが把握しにくく、他社の見積書との比較が難しくなるためです。また、意図的に費用の内訳をわかりにくくすることで、相場よりも高い金額で契約を取ろうとする業者である可能性も出てきます。

そのため「一式」で見積もり金額が計算されていた場合には、面積や長さで計算した見積書に直してもらうように相談してみると良いでしょう。

塗装工程が「3度塗り」になっているか

外壁の塗装作業では、下塗り・中塗り・上塗りの「3度塗り」で塗料を重ね塗りすることが基本です。しかし悪徳業者の中には、塗料の使用量を減らして利益を増やそうと考え、中塗りを省いた2回塗りで済ませようとするケースがあります。重ね塗りの回数が減ることで、塗料の耐久性が落ちてすぐに補修が必要になることも考えられます。ただし、透明な塗料を使用するクリヤー塗装では2回塗りの場合もあります。

見積書の塗装工程で「3度塗り」と書かれていない場合、業者に詳しく問い合わせるか、別の業者を検討することをおすすめします。

足場代無料などの無理な値引きがないか

外壁塗装の見積書では、「足場代無料」「出精値引き」などの名目で、無理な金額の値引きがされるケースがあります。外壁塗装の見積もりでは、値引きが行われるとしても数千円程度が目安であり、10万円を超える値引きには注意が必要です。というのも、契約件数を取るために見積書の金額だけ安く提示し、手抜き工事で材料費・工事費を浮かせようとする悪徳業者である可能性が高まるからです。

関連記事:足場費用の相場はいくら?外壁・屋根リフォームに必要な足場代の適正価格

そのため外壁塗装を依頼する業者を選ぶ時には、見積書の金額だけで選ぶのではなく、相見積もりを通じて営業担当者の対応や見積書の丁寧さなどもチェックしながら、安心して自宅を任せられる業者を選択しましょう。

関連記事:外壁塗装の見積もりは何社取れば良い?見積書のチェックポイントと費用相場を解説

関連記事:優良な外壁塗装業者の選び方を解説!警戒すべき悪徳業者の見極め方とは

まとめ

外壁塗装を検討する際には、同じ条件で複数の業者の見積もりを比較する「相見積もり」が欠かせません。相見積もりを依頼することにより、金額や工事内容が妥当であるか判断しやすくなるほか、経済的・時間的に有利に契約を進められるメリットがあるからです。

効果的な相見積もりを取るためには、2社〜3社程度の業者に現地調査を依頼することに加え、希望・条件を揃えて各業者の見積もりを依頼することがポイントです。本記事で解説した外壁塗装の費用相場や見積書のチェックポイントも踏まえながら、信頼できる業者を選びましょう。

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