2025-01-09 08:20:44 更新

サイディング塗装の方法は?施工手順、DIYの方法、費用まで徹底解説!

サイディング塗装の方法は?施工手順、DIYの方法、費用まで徹底解説!
編集者プロフィール
輿石 雅志
1972年生まれ。早稲田大学理工学部応用化学科卒業。40万人以上の方が利用している国内最大級のマッチングプラットフォームを提供する外壁塗装に特化した無料相談サイト「外壁塗装の窓口」を運営。著書に「マイホームの外壁塗装 完全成功読本」(幻冬舎出版)。
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サイディングとは、建物の外壁を覆うパネル状の外装材を指します。英語の「siding(外壁)」が語源となっており、サイディングボードとも呼びます。最近では、色やデザイン、素材も豊富になり、住宅の外見を美しくする、耐久性、防水性などを与えるといったさまざまな働きがあります。

しかし、年月が経つにつれ、風や雨、紫外線など外的要因による劣化が進み、その働きも劣化します。劣化を放っておくと雨漏りなどの原因となり、建物の寿命を縮めることにつながるため、サイディング塗装を行うことで建物を守ることができます。

本記事では、サイディング塗装の目的、業者に頼んだ場合の塗装方法や費用、DIYした場合の手順や費用などについて詳しく解説します。サイディング塗装を考えている方は、ぜひ参考にしてください。

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目次閉じる

サイディング塗装とは?その目的と効果を解説

サイディング塗装の塗料とは?塗料の種類や塗装の時期

サイディング塗装にかかる費用相場

サイディング塗装方法と施工手順

サイディング塗装を考えるときは比較検討しよう

サイディング塗装とは?その目的と効果を解説

サイディング塗装は、その働きを保つために欠かせない作業です。まずは、どのようなサイディングがあるのか解説します。

サイディングボードの材質について

サイディングは長さが3mほどあるパネル状の板で、これらを建物の外壁に貼り付けて使用します。

サイディングの種類は材質によって分けられ、主に窯業系サイディング、金属系サイディング、木質系サイディング、樹脂系サイディングなどがあります。

それぞれ具体的にどのような素材なのか、下記の図をご覧ください。

サイディング種類 素材 耐久性 特徴
窯業系サイディング セメントと繊維を混ぜた素材 15~30年 比較的安価でコストパフォーマンスが良い
金属系サイディング 金属素材で作られ、サビ防止のためのコーティングが施されている 20~40年 中価格帯で、耐久性を重視する場合におすすめ
木質系サイディング 木材を使用している 10~20年 高価で店舗などデザインや質感が重要な場合に選ばれる
樹脂系サイディング プラスチック素材(PVC)を使用、
軽量で防水性に優れる
15~25年 中価格帯。住宅などメンテナンスを省きたい場合におすすめ

関連記事:外壁サイディングの4種類を徹底解説!耐用年数・費用相場と選び方を紹介

サイディング塗装の目的は?

サイディング塗装を施すことで、次のような効果があります。

項目 効果・目的
保護 紫外線や風雨からサイディングを守り、劣化を防止。適切な塗装で耐久性を維持。
美観 汚れや色褪せを防ぎ、外観を一新。新しい色や質感で建物の印象を大きく変える。
防水性 水の浸透を防ぎ、湿気やカビの発生を防止。外壁の耐久性を高める。
耐久性向上 定期的な塗装で耐用年数を延ばし、耐候性を向上。過酷な天候にも耐えられる。
断熱効果 塗料に断熱性があるものを使用することで室内温度を安定させ、省エネルギー効果が見込める。
防火性能 防火塗料で火災リスクを軽減。外壁に使用することで建物全体の防火性能を向上。
コスト削減 サイディング材の交換を避け、メンテナンスコストを削減。

 このようにサイディング塗装によって、住宅の保護や美観の維持など数多くの効果があります。塗装を施すことで、紫外線や風雨からサイディングを守り、劣化を防ぐことで、耐久性を保ち、長期間にわたり美しい外観を維持してくれるでしょう。

加えて、断熱性や防火性能の改善により、省エネルギー効果や火災リスクの軽減にもつながります。サイディング塗装は自宅の価値を守り、長期的に快適で安全な住環境を維持するために欠かせないものだといえます。

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サイディング塗装の塗料とは?塗料の種類や塗装の時期

サイディング塗装用の塗料は数多くあり、塗料の特性や価格に応じて選びましょう。多機能な塗料なども増えてきていますが、ここでは次の一般的な塗料について解説します。

  • アクリル塗料
  • ウレタン塗料
  • シリコン塗料
  • フッ素

アクリル塗料

アクリル塗料は手軽に使える塗料として人気があります。カラーバリエーションも豊富で発色もよく、透湿性があるため湿気のあるところの塗装に向いています。一方で、耐久性や色褪せの早さが課題です。耐用年数は4〜7年となっています。

関連記事:アクリル塗料とは?メリット・デメリットと他の塗料との違いを解説

ウレタン塗料

防水性、耐候性に優れた塗料です。表面に艶があり、長時間壁を保護してくれます。アクリルに比べ若干値段が高く、紫外線に弱く変色しやすいというデメリットもあります。耐用年数は6〜10年と比較的長くなっています。

関連記事:ウレタン塗料とは?メリット・デメリットと費用相場を解説

シリコン塗料

価格は高いものの、耐久年数が8〜15年と長く、コストパフォーマンスに優れた塗料です。色褪せや汚れにも強いため、長期的に使用したい方におすすめです。

関連記事:シリコン塗料のメリット・デメリットとは?耐用年数や他の塗料との違いを解説

フッ素塗料

4つの塗料の中で最も高価ですが、耐久年数が12〜18年と最も寿命の長い塗料です。酸性雨や紫外線にも強く、カビなども生えにくいという特徴があります。また、光沢も美しく長持ちします。しかし、価格が高いというのは大きなデメリットといえます。

関連記事:フッ素塗料の価格は?メリット・デメリットとおすすめメーカーを紹介

塗装の時期の目安は?

一般的な耐久年数以外にも、次のような症状が見られたら劣化のサインです。なるべく早くサイディング塗装を行ったほうがよいでしょう。

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サイディング塗装にかかる費用相場

サイディング塗装の費用は、外壁の面積や使用する塗料によって異なります。下記では業者にオーダーした場合、DIYした場合のそれぞれの一般的な相場をご紹介します。

業者にオーダーした場合の費用相場

サイディング塗装を行う場合、業者にオーダーする、DIYするという方法が考えられます。ここではまず、業者にオーダーした場合の費用相場をみていきましょう。

まず、サイディング塗装の費用は、1㎡あたり4000円〜1万円が相場です。30坪の家のサイディング外壁(120㎡)を塗装する場合には48万円〜120万円程度の費用がかかります。また、外壁の状態が悪い場合や特殊な塗料を使用する場合、費用が高くなることがあります。

塗装面積に基づく価格の目安は

30坪程度(120㎡)の住宅の場合:約48万円〜120万円

50坪程度(165㎡)住宅の場合:約66~165万円

となります。

なお、これらの費用には、塗料費用に人件費、施工費などが含まれています。

関連記事:【2024年版】外壁塗装の費用相場はいくら?10坪〜100坪の適正価格と安く抑えるコツ

DIYの場合の費用相場

外壁塗装のDIYの費用は、30坪(120㎡)程度の戸建住宅でおよそ40〜50万円が目安です。

その内訳としては

ペンキ、道具などの材料代:約30〜40万円

足場代:約10万円

となります。

足場代は、業者に足場を組んでもらうための費用です。安全性を守るためにも専門業者に組んでもらうようにしましょう。

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関連記事:外壁塗装をDIYする方法とは?業者に依頼した方が良いケースや注意点を解説

サイディング塗装方法と施工手順

ここではサイディングの塗装方法、施工手順について、業者にオーダーした場合、DIYの場合と探っていきます。

業者にオーダーした場合

サイディング塗装を業者にオーダーした場合の一般的な施工手順とそのポイントは以下の通りです。

1. 事前調査

専門スタッフが建物の状況を入念に調査し、劣化箇所や傷み具合を確認します。その上で適切な塗料や最適な施工方法を提案します。

2. 高圧洗浄

サイディング表面に付着した汚れやカビ、コケなどを高圧洗浄機で除去します。

3. 下塗り

下塗り(プライマー)を使用して、塗料が外壁にしっかりと密着するようにします。

4. 中塗り・上塗り

中塗りと上塗りを重ねることで、耐久性と美観を保ち、長期的な劣化防止効果を得られます。

5. 仕上げ

塗装が完全に乾いた後に、最終確認と仕上げを行います。必要があれば再塗装や微調整が行われます。

業者のオーダーした場合のメリットは、まず仕上がりが美しく作業期間が短いことが挙げられます。作業はすべて業者が行ってくれるので、安全性もあります。また、業者によっては施工後の保証もついています。 

関連記事:優良な外壁塗装業者の選び方を解説!警戒すべき悪徳業者の見極め方とは

 DIYの場合

DIYでサイディング塗装を行うには専門的な知識が求められますが、十分な準備と慎重な作業で挑戦可能です。以下に、ポイントやコツ、注意点を加えながら手順を説明します。

1. 準備作業

はじめに必要な道具をホームセンターなどで準備しましょう。必要なものとしては以下のようなものがあります。また買い足す必要はないですが、タオルや手袋、バケツなども必要です。

  • サイディング用の塗料
  • プライマー(下塗り用)
  • 高圧洗浄機
  • ハケ
  • サンディングペーパー(やすり)
  • ローラー
  • 養生テープ
  • シート
  • ペンキ用トレイ
  • 防護マスク
  • 手袋コツ

まず、養生テープとシートで窓やドアなど塗らない部分をしっかり保護します。次に2階以上の建物の場合、足場を設置します足場の設置や高所での作業は危険を伴うため、専門の業者に設置してもらいましょう。

2. 外壁の洗浄

高圧洗浄機でしっかりと汚れを落とし、カビやコケを取り除きます。高圧洗浄機は高額なので、レンタルでもよいでしょう。

ポイント:水圧が強すぎるとサイディングを傷つける可能性があるので、距離や水圧を考えながら洗浄してください。また洗浄後は、必ず乾燥させてから次の作業に進むことが大切です。乾燥不十分だと塗料が剥がれやすくなります。

3. 下塗り

サイディングに塗料が密着しやすくなるよう、下塗り専用のプライマーを塗布します。下塗りはムラになりにくいローラーで均一に塗るときれいに仕上がります。隅や細部はハケで仕上げるのがおすすめです。

ポイント:下塗りが不十分だと後の塗料の密着が悪くなるため、均一に塗るのが難しい部分には注意が必要です。

4. 中塗り・上塗り

サイディング用の塗料を塗っていきます。中塗り、上塗りと2回塗り重ねることで、塗膜が厚くなり耐久性が向上します。塗料は同じ方向に塗るとムラができにくく、均一な仕上がりに。また、乾燥時間をしっかり守りましょう。

ポイント:外壁の広範囲に均等に塗るのは手間がかかり、特に中塗り後の乾燥待ちが長いため、天候を考慮して計画を立てることが大事です。

5. 仕上げ

塗料が完全に乾いたら、塗りムラや剥がれがないか最終確認します。仕上がりに納得がいかない場合は部分的に塗り直すことも考慮に入れましょう。道具や周りの養生シート、足場を撤去し、周囲を清掃して完了です。

ポイント:最後のチェックでムラがあれば修正が必要なので、丁寧な最終確認が求められます。また、足場の撤去は足場を組む時に頼んだ業者に行ってもらいます。

DIYでのサイディング塗装は労力と時間がかかりますが、コストが抑えられるというメリットがあります。

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サイディング塗装を考えるときは比較検討しよう

前述の通り、DIYで費用を抑えることは可能ですが、全体的には業者に依頼した方が仕上がりが美しく、作業もスムーズに進みます。さまざまなことを考慮に入れると、サイディング塗装は業者にオーダーするのがよいといえます。

また、業者にオーダーする際には、数社見積もりをとってから決定してください。費用を抑えたい場合、助成金などの制度がないか見積もりの段階で確認することもできます。自宅の安全性を保つためにも、しっかり比較検討して安心して任せられる業者を選びましょう。

なお、業者を選定するときは、業界最大級の専門サイト「外壁塗装の窓口」が役立ちます。簡単な入力で相場をチェックできるため、業者を探すときの参考にしてください。

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