2024-12-20 09:19:21 更新

ファイン4Fセラミックの値段と耐用年数は?メリット・デメリットを解説

ファイン4Fセラミックの値段と耐用年数は?メリット・デメリットを解説
編集者プロフィール
輿石 雅志
1972年生まれ。早稲田大学理工学部応用化学科卒業。40万人以上の方が利用している国内最大級のマッチングプラットフォームを提供する外壁塗装に特化した無料相談サイト「外壁塗装の窓口」を運営。著書に「マイホームの外壁塗装 完全成功読本」(幻冬舎出版)。
詳細を見る

ファイン4Fセラミックは耐久性が高く、汚れがつきにくいことから、住宅の外壁塗装で高い人気があります。性能に弱点はありませんが、塗料としては高級な部類に入るため、予算オーバーにならないように注意が必要です。

この記事では、ファイン4Fセラミックの値段や耐用年数などの特徴を解説します。他の塗料よりも優れた点や気をつけるべきポイントも紹介しているので、ぜひ参考にしてください。

外壁の塗り替え時期かも...

最短30秒!あなたの家の相場を無料チェック

関連記事:外壁塗装の塗料4種類の選び方を解説!相場・耐用年数から最適な塗料を選ぼう

目次閉じる

フッ素塗料について

ファイン4Fセラミックとは?

ファイン4Fセラミックのメリット

ファイン4Fセラミックのデメリット

ファイン4Fセラミックがおすすめの人

ファイン4Fセラミックがおすすめできない人

ファイン4Fセラミックの塗装手順

ファイン4Fセラミックの特徴を把握して住宅の塗装に活かそう

フッ素塗料について

フッ素塗料とは、合成樹脂に蛍石を原料としたフッ素樹脂を配合した塗料のことです。耐久性が高く、劣化しにくいのが特徴で、住宅用塗料の中で最も高いグレードに位置します。防水性や親水性などの各種性能が優れていることから、住宅からビルにいたるまで幅広い建造物の外壁塗装に用いられています。

外壁の塗り替え時期かも...

最短30秒!あなたの家の相場を無料チェック

関連記事:フッ素塗料の価格は?メリット・デメリットとおすすめメーカーを紹介

ファイン4Fセラミックとは?

ファイン4Fセラミックとは、日本ペイントが製造・販売している外壁用のフッ素塗料です。世界で初めて開発に成功した4フッ化フッ素樹脂を使用しており、紫外線に弱いというフッ素の弱点をなくして、従来よりも高い耐久性を実現しています。

ファイン4Fセラミックが販売される前のフッ素塗料は価格が高かったため、主に橋梁などで使用されていましたが、日本ペイントが従来よりも30~40%程度安い価格で販売をしたことから、戸建て住宅に一気に普及しました。 

ファイン4Fセラミックが使用できる塗装場所

ファイン4Fセラミックは適用できる下地が多く、以下のような外壁素材に使用できます。

多くの場所に塗装できるため、塗料を選ぶときに「塗装面が合わない」と悩む心配はほぼありません。

ファイン4Fセラミックの価格相場

メーカーの材工価格は3,000〜5,000円/㎡となっており、他の塗料に比べると価格は高めです。

塗料の種類 価格相場(1㎡あたり)
アクリル塗料 1,500〜1,800円
ウレタン塗料 1,800〜2,200円
シリコン塗料 2,500〜3,200円
ラジカル塗料 2,800〜3,800円
ファイン4Fセラミック(フッ素塗料) 3,000〜5,000円

一般的なフッ素塗料の価格も3,800~4,800円/㎡ほどなので、ほぼ同額です。価格は高いですが、耐久性に優れるため、コストパフォーマンスは良好だといえます。

ファイン4Fセラミックの耐用年数

ファイン4Fセラミックの耐用年数は約15~20年とされており、15年が経過しても塗りたての光沢を維持できます。フッ素塗料は住宅用塗料としては最高級グレードであり、他の塗料と比較して2〜3倍の耐用年数を持ちます。

塗料の種類 耐用年数
アクリル塗料 5〜8年
ウレタン塗料 8〜10年
シリコン塗料 10〜15年
ラジカル塗料 12〜18年
ファイン4Fセラミック(フッ素塗料) 15〜20年

耐用年数が長ければ、何度も塗り替える手間やコストがかかりません。頻繁にメンテナンスをする必要がなく、美しい外壁を長期間維持できます。

外壁の塗り替え時期かも...

最短30秒!あなたの家の相場を無料チェック

ファイン4Fセラミックのメリット

ファイン4Fセラミックには、他の塗料にはない優れた性能があります。ここでは、主なメリットを4つ紹介します。

耐用年数が長い

ファイン4Fセラミックは、約15~20年という長い耐用年数が魅力です。耐用年数が長ければ塗り替えリフォームの回数が減るので、塗料代は高くともトータルコストは安く済みます。

塗装工事は数十万円の費用がかかるため、塗り替え頻度を抑えられるのはコスト面において大きなメリットです。工事を行うわずらわしさや手間も減るため、外壁の掃除や塗り替え回数を減らしたい人におすすめです。

長期的に綺麗な外観を維持できる

ファイン4Fセラミックはセラミック成分を混合したフッソ塗料であるため、汚れがつきにくく、長期的に美しい外観を維持しやすいメリットがあります。

セラミック樹脂により塗膜がコーティングされるため、汚れがついても雨で自然に流れ落ちます。そのため、長期間にわたり劣化しにくく、頻繁にメンテナンスをしなくても外壁を綺麗に保てます。

幅広い外壁素材に使用できる

ファイン4Fセラミックは、ほとんどの外壁材に使用できる万能塗料です。一般住宅で使用されることが多いサイディング材をはじめ、ステンレスやFRPにも対応できます。

また、高い弾性があるため、ひび割れのある外壁にも使用できます。従来のフッ素塗料はひび割れのある外壁に使用できないので、劣化症状のある外壁にも使用できるのは大きなメリットです。

カラーバリエーションが多い

カラーバリエーションが豊富で、選択肢が多いのも魅力の一つです。グレー系からピンク系まで48色のカラーバリエーションがあるため、家の雰囲気や好みに合わせて色を選べます。また、調色により希望に合う色を作ることも可能です。機能性だけでなく、色やデザインにこだわりたい人にはピッタリの塗料だといえるでしょう。

外壁の塗り替え時期かも...

最短30秒!あなたの家の相場を無料チェック

ファイン4Fセラミックのデメリット

ファイン4Fセラミックは性能が高い一方で、価格面やデザイン面において注意すべき点があります。施工してから後悔することがないように、事前にデメリットを把握しておきましょう。

値段が高い

ファイン4Fセラミックは耐用年数が長い分、初期費用が高いというデメリットがあります。ランニングコストは抑えられますが、新築時に施工する際は初期費用の高さが大きなネックになるでしょう。塗装に高い費用をかけられない場合は、ひとつ下のグレードのシリコン塗料を選ぶことをおすすめします。

シンナー臭がする

ファイン4Fセラミックは弱溶剤系の油性塗料のため、工事中はシンナー臭がします。工事中は窓もビニールで覆うため、換気をしにくい環境がしばらく続きます。 強溶剤系に比べると刺激は弱いですが、臭いに敏感な人はデメリットになるでしょう。

安全性に問題ありませんが、塗料の臭いは室内にこもることがあるため、臭いが苦手な人や体調不良を起こしてしまう人は水性塗料の使用をおすすめします。 

ツヤなしを選べない

ツヤの種類は「ツヤあり」「7分消し」「半ツヤ」「3分ツヤ」の4種類となっており、ツヤ消しは選べません。すべて光沢つきのため、マットな仕上がりを好む人には、満足な仕上がりにならない可能性があります。

完全にマットな質感は実現できないものの、3分ツヤを選べば、ある程度の光沢を抑えられます。仕上がり具合は日光の当たり方によって変わるので、事前にツヤの見え方を確認しておきましょう。

外壁の塗り替え時期かも...

最短30秒!あなたの家の相場を無料チェック

ファイン4Fセラミックがおすすめの人

ファイン4Fセラミックは、下記のような人におすすめです。

  • 広い範囲を塗装したい人
  • 気候の変化が激しい地域に住んでいる人
  • ツヤのある仕上がりが好みの人

塗装範囲が広い住宅だと、リフォームのたびの工事費も高額になりますが、長持ちする塗料を使えばメンテナンス回数を減らすことができ、コストも大幅に節約できます。そのため、塗装範囲が狭い住宅に比べると、耐用年数の長い塗料を選ぶメリットは大きくなります。

また、耐候性に優れているため、紫外線が強い地域や雨や雪などが多い地域に住んでいる人に適しています。光沢のバリエーションが多いため、ツヤのある壁が仕上がりが好みの方にもおすすめです。

外壁の塗り替え時期かも...

最短30秒!あなたの家の相場を無料チェック

ファイン4Fセラミックがおすすめできない人

下記に該当する人は、他の塗料を検討した方が良いでしょう。

  • 初期費用を抑えたい人
  • マットな仕上がりにしたい人
  • ニオイに敏感な人

他の塗料に比べると初期費用が高いため、予算オーバーしそうな場合にはおすすめできません。また、ツヤなしタイプがなく、マットな仕上がりにしたい人には不向きです。

工事中は油性塗料特有のシンナー臭が発生するため、ニオイに敏感な人は水性塗料の使用を検討した方が良いでしょう。

外壁の塗り替え時期かも...

最短30秒!あなたの家の相場を無料チェック

ファイン4Fセラミックの塗装手順

ファイン4Fセラミックの効果を十分に発揮するには、正しい手順で塗装を行う必要があります。満足いく効果を実現するために、ここで正しい塗装手順を確認しておきましょう。

1. 足場の設置

屋根や外壁などの塗装工事は高所作業を伴うため、最初に足場を設置します。足場を設置したら飛散防止ネットを張り、塗装が周辺に飛び散らないようにします。

足場を設置をするときはトラックの行き来が増え、金属音も周囲に響き渡ります。近隣トラブルに発展することがないように、事前に近所に挨拶をしておきましょう。

関連記事:足場費用の相場はいくら?外壁・屋根リフォームに必要な足場代の適正価格

2. 高圧洗浄・下地処理

塗装する場所の高圧洗浄を行い、汚れを取り除いて下地を綺麗な状態にします。塗膜の剥がれやひび割れなどがあれば、補修作業を行います。

高圧洗浄と下地処理は、塗料の密着を高めるうえで欠かせない作業です。丁寧に行わないと塗装後の仕上がりに悪影響が出るため、1日以上かけて下地を整えていきます。

関連記事:外壁塗装で高圧洗浄機の清掃後、濡れたままコーキングをしても大丈夫か?

3. 養生作業

下地処理が終わったら、塗装作業を始める前に養生作業を行います。ドアや窓など、塗装しない箇所にシートを張り付けて保護していきますが、どこからどこまで養生するかは業者によって異なります。エアコンの給気口や換気扇の排気口を塞がずに塗装することも可能なので、工事中も換気をしたい場合は、事前に業者に相談しておきましょう。

4. 塗装作業

塗装作業は下塗り・中塗り・上塗りの3回に分けて行います。下塗りは、上塗り塗料の密着性を高めるために行うものであり、専用の塗料を使用します。 下塗り後は、上塗り専用の塗料で中塗りをし、最後に上塗りをします。

塗装作業では、各段階で十分な乾燥時間を確保することが大切です。十分に乾燥させないまま次の塗料を塗ってしまうと、塗料の持つ効果が減ってしまいます。ファイン4Fセラミックの乾燥時間は最低3時間と定められていますが、1日かけて乾燥させるのが基本です。

関連記事:【2024年版】外壁塗装の費用相場はいくら?10坪〜100坪の適正価格と安く抑えるコツ

5. 点検して完了

塗装の塗り漏れや不備がないかを点検して、問題がなければ作業は完了です。万が一不備がある場合は、すぐに無料で塗り直してもらうことができます。工事が終われば養生シートや足場を解体して、住宅周辺の清掃をした後、最終確認をして工事完了となります。  

外壁の塗り替え時期かも...

最短30秒!あなたの家の相場を無料チェック

ファイン4Fセラミックの特徴を把握して住宅の塗装に活かそう

ファイン4Fセラミックは耐候性に優れ、約15~20年もの長期にわたって綺麗な外壁を維持できる優秀な塗料です。幅広い外壁素材に適応することから、住宅から大型建造物まで幅広い場所に使用されています。

初期費用が高いのが難点ですが、長期的に見るとコストパフォーマンスは良好です。メンテナンスのコストと手間を削減したい人、気候の変化が激しい場所に住んでいる人なら、高い満足度を得られるでしょう。

外壁の塗り替え時期かも...

最短30秒!あなたの家の相場を無料チェック
外壁塗装の窓口で相場チェックしてみませんか?
ページトップ

外壁・屋根塗装の関連記事