2024-08-07 13:32:47 更新

コンクリート塗装は行うべき!適切なタイミング、費用相場や流れを解説

コンクリート塗装は行うべき!適切なタイミング、費用相場や流れを解説
編集者プロフィール
輿石 雅志
1972年生まれ。早稲田大学理工学部応用化学科卒業。40万人以上の方が利用している国内最大級のマッチングプラットフォームを提供する外壁塗装に特化した無料相談サイト「外壁塗装の窓口」を運営。著書に「マイホームの外壁塗装 完全成功読本」(幻冬舎出版)。
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コンクリート塗装は、建物の外観の美しさを保つためにも、劣化を防止し改善するためにも欠かせないものです。一方で、工事では、壁の表面だけでなく内部も工事する必要があるため、自分一人ですることはおすすめしません。

本記事では外壁におけるコンクリート塗装の重要性やメリット・デメリット、具体的な工事の流れを紹介します。また、使用する塗料の種類や業者を選ぶ際のポイントなどについても取り上げているため、ぜひ参考にしてください。

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結論!コンクリート塗装は行うべき

コンクリート塗装を行うタイミング

コンクリート塗装の費用相場

コンクリート塗装に使われる塗料

コンクリート塗装の流れ

コンクリート塗装における注意点

コンクリート塗装はまず、劣化状況を確認してから!

結論!コンクリート塗装は行うべき

コンクリートの外壁塗装は、以下の点から非常に重要なものだと言えます。

  • 建物の外観の美しさを保つため
  • (賃貸物件の場合)入居率のアップのため
  • 劣化している部分を修繕するため

コンクリート外壁のみならず、雨風や紫外線などに晒される外壁は時間とともに劣化していくものです。汚れや色褪せ、さらにはカビが生えることもあり、汚れが目立ち、結果的に建物外観全体に影響を及ぼすことにもなります。

関連して、アパートやマンションなどの賃貸物件の場合、この見た目の悪さのために入居を敬遠されるケースも少なくありません。裏を返せば、外壁を美しく保っておくことによって入居率アップにも期待ができる、とも言い換えられます。

またコンクリートの外壁は劣化が進むことで、外壁がひび割れを起こすこともあります。ひび割れは、雨漏りを引き起こす可能性もあるため、塗装を始めとする工事で隙間を埋めるなどの対策が必要です。

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コンクリート塗装を行うタイミング

コンクリート外壁の塗装を行うタイミングは、以前の塗装から10年以上経過している場合が目安になります。なお、年数はあくまでも目安であり、コンクリート外壁の劣化状況を元にして塗装を行うべきかどうかの判断をするのが一般的です。下記の症状がコンクリート外壁に現れている場合、塗装を検討しましょう。

  • ひび割れ
  • カビやコケ
  • 塗膜ふくれ

ひび割れ

ひび割れは、別名クラックとも呼ばれており、コンクリート外壁にひび割れが起きていることを指します。幅0.3mm以下・深さ4mm以下の小さなひび割れのことはヘアークラック、幅0.3mm以上・深さ4mm以上のひび割れは構造クラックと呼ばれます。ヘアークラックのような小さなひび割れであれば影響は少ないものの、構造クラックが起きている場合には、壁内部へのダメージは無視できません。雨漏りが発生する原因にもなり、放置すると被害範囲が拡大していくため、早めに修繕する必要があります。

関連記事:外壁のひび割れは危険信号!ひび割れ補修の方法と費用

カビやコケ

カビやコケが生えている場合も塗装を検討するタイミングの1つです。カビが外壁内部にまで侵食している場合はコンクリート外壁の内部にまで侵食し、駆除自体が困難になるため、早めに対応するのがベストです。

関連記事:外壁のコケをスッキリ落とすには?繁殖の予防法や放置した時のリスクを解説

塗膜における、はがれ・ふくれ

ひび割れやカビ・コケ以外の他にも、塗膜における、「はがれ」や「ふくれ」の症状が見られた場合も塗装が必要になります。これらは施工不良や経年劣化が主な原因とされており、台風が多い、湿度が高い地域などは通常よりも早く劣化が進みます。

このように、コンクリート塗装を行うべきタイミングは症状によっても異なります。10年近く塗装やメンテナンスを行っていない場合、上記の症状が現れていないか、確認しましょう。

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コンクリート塗装の費用相場

コンクリートの外壁塗装にかかる金額は、1平方メートルあたり3,000円〜1万円が相場となっています。たとえば、30坪の住宅で塗装をすると、40〜70万円程度かかる計算になります。

なお、これらの費用は使用する塗料や足場の有無や内容等によって異なるため、まずは業者から見積もりを取得し、詳細を確認するようにしましょう。

業者の選び方や相見積もりの方法については、下記の記事で詳しく解説しているため参考にしてください。

外壁塗装では相見積もりが不可欠!費用を抑えて信頼できる業者を選ぶためのポイント

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関連記事:【2024年版】外壁塗装の費用相場はいくら?10坪〜100坪の適正価格と安く抑えるコツ

コンクリート塗装に使われる塗料

上述した通り、コンクリートの外壁塗装における金額は使用する塗料に応じても変動します。またコンクリート塗装をする場合には、どのような塗料でも使用できるわけではありません。コンクリートの外壁塗装では、主に以下の3種類の塗料が用いられます。

塗料名 相場 耐用年数
撥水剤 約2,000円/㎡ 約5年
弾性塗料 約2,500円/㎡ 約11年
クリヤー塗料 約4,000円/㎡ 約10年

関連記事:外壁塗装の塗料4種類の選び方を解説!相場・耐用年数から最適な塗料を選ぼう

撥水剤

撥水剤は、水を弾く性質を持つ塗料です。低価格、無色透明であることが特徴のため、費用負担を抑えたい方やコンクリート独自の色合いを残したい方におすすめ。

一方で、前述した通り無色透明な塗料であるため、外壁にひび割れが目立つような場合は塗装前と見た目は変わらないという点に注意が必要です。またその他の塗料に比べても耐用年数が短いため、メンテナンスの頻度もその分多くなります。

クリヤー塗料

撥水剤と併せて使用する、防水・耐候性に優れた塗料のことです。撥水剤のみを使用して塗装する場合に比べて耐久性に優れているため、一度工事をすれば、次の補修工事までのスパンが長くなる=長期的に見ればコスパに優れている塗料とも言えます。

なお、クリヤー塗料には色がついている塗料(カラークリヤー)ものもあります。補修箇所や汚れがわかりにくくなるため、見た目の美しさも維持・向上させたいといった方におすすめです。

弾性塗料

弾性塗料とは、その名前の通り、弾性に優れた塗料のことを言います。ゴムのように柔軟で伸縮性があり、建物の揺れや温度変化による収縮や膨張に追従します。このような特徴から、塗装面にひび割れが発生しにくく、下地によるひび割れもカバーできます。

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コンクリート塗装の流れ

コンクリート外壁の塗装における金額感や用いられる塗料について紹介しました。コンクリート塗装は基本的にプロの業者に依頼するべきですが、依頼主がおおまかな流れを理解しておくことで、工事もスムーズになります。そこでここからはコンクリート塗装を行う際の具体的な流れについて解説します。

足場の組み立て

塗装面にもよりますが、コンクリートに限らず、外壁塗装を行う場合には基本的に足場を組んでから作業します。

関連記事:足場費用の相場はいくら?外壁・屋根リフォームに必要な足場代の適正価格

洗浄

足場が組み終えたら、塗装面の洗浄を行います。特に外壁は雨風に晒されており、ゴミなどが付着しやすくなっています。高圧洗浄機などを用いてゴミを取り除くことで、仕上がり後にムラができるのを未然に防ぎ、より綺麗な仕上がりになります。

関連記事:外壁塗装で高圧洗浄機の清掃後、濡れたままコーキングをしても大丈夫か?

破損箇所の確認

洗浄後、ひび割れなどの破損箇所の確認を行います。ひび割れから鉄骨のサビが出てきていないか、コーティング剤や元の塗装が剥がれていないか、はがれやふくれが起きていないか…など、隅々までチェックを行います。これらの確認が終了次第、各破損箇所の補修作業へと移ります。

下地補修

シーリング材やモルタル(セメント)、防錆材を用いて、下地補修へと移ります。塗膜のふくれやうきの症状が出てきてしまっている場合、下地全体を削り補修するという、大掛かりな作業になることもあります。これらの下地補修や工事が完了次第、塗装ができる状態となります。

下塗り

下地補修が終了次第、ようやく下塗り(下塗り剤の塗装)に移ります。下塗りを行うことで、後から塗る中・上塗り塗料がしっかりと密着しやすくなります。これにより、上塗りの剥がれやひび割れが防止されます。

また外壁の表面に凹凸や小さな欠損がある場合、下塗り塗料がそれらを埋めてくれるため、塗料のムラが防止され、上塗りの仕上がりが美しくなります。

関連記事:外壁塗装で下塗りは不可欠!下塗りの重要性と役割、作業手順を解説

中・上塗り

下塗りの乾燥後、中・上塗りを行い、コンクリートの外壁塗装が完了します。この後は足場を解体し、工事自体も終了となります。

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コンクリート塗装における注意点

ここまでで、コンクリート外壁の塗装における流れまでをご紹介してきました。それでは本記事の最後にコンクリート塗装を実施するにあたっての注意点を紹介します。

コンクリート塗装は業者に依頼するのがベスト

コンクリート塗装をする際は、DIYではなく、プロの塗装業者を頼るようにしてください。

本記事でも解説した通り、コンクリート塗装におけるプロセスは複雑です。特に下地補修などは(破損箇所の程度によりますが)業者でさえ1週間程度かかることも珍しくありません。塗装経験のない方がコンクリート塗装を行うことで、「業者に依頼した方が良かった」というケースも起こり得ます。最終的に時間やお金を無駄にしないためにも、コンクリート塗装はプロの塗装業者に依頼することをおすすめします。

関連記事:優良な外壁塗装業者の選び方を解説!警戒すべき悪徳業者の見極め方とは

優良業者を必ず選定する

上記の「コンクリート塗装は業者に依頼するのがベスト」に関連して、業者の選定にも注意が必要です。コンクリート塗装におけるプロセスは複雑であることをお伝えしましたが、特に下地補修などは塗装だけでなく、これまでの実績や知識、技術が必要になります。「塗装技能士」「外装劣化診断士」などの資格を有しているかなどもチェックしながら、優良な業者を選ぶようにしましょう。

なお、「外壁塗装の窓口」はあなたにぴったりの外壁塗装の優良業者をご提案するサービスです。複数の業者から相見積もりを取得することができ、施工後までのサポートも無料になっています。まずはお気軽に下記からお問い合わせください。

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コンクリート塗装はまず、劣化状況を確認してから!

コンクリート塗装の概要や行うメリット・デメリット、塗装の手順などについて解説しました。コンクリート塗装は建物の見た目の美しさをキープするのはもちろん、建物の劣化を防ぐためにも欠かせないものです。

また外壁の表面を塗装して終わり、という簡単なものではないため、自身で行うのではなく、プロの業者に依頼することをおすすめします。

本記事でもご紹介した通り、外壁塗装・リフォームの施工業者を探すときは、「外壁塗装の窓口」が役立ちます。全国の優良なリフォーム業者のみ厳選して紹介しているので、業者を探すときの参考にしてください。

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