2024-09-27 06:19:08 更新

レンガ調外壁で自宅をおしゃれに!メリット・デメリットや費用相場を解説

レンガ調外壁で自宅をおしゃれに!メリット・デメリットや費用相場を解説
編集者プロフィール
輿石 雅志
1972年生まれ。早稲田大学理工学部応用化学科卒業。40万人以上の方が利用している国内最大級のマッチングプラットフォームを提供する外壁塗装に特化した無料相談サイト「外壁塗装の窓口」を運営。著書に「マイホームの外壁塗装 完全成功読本」(幻冬舎出版)。
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レンガ調の外壁とは、本物のレンガを使わずにレンガの見た目や風合いを再現した外壁材です。

高い耐久性と幅広いデザイン性を兼ね備え、ヨーロッパのような温かみや高級感のある外観に仕上がるため、おしゃれで個性的な外観を演出したい方にとっては、非常に良い選択肢となります。

本記事では、レンガ調外壁の特徴やメリット・デメリット、サイディングやタイルといった種類などを詳しく解説します。

種類ごとのメンテナンス方法や費用相場も解説していますので、レンガ調外壁の施工を検討している方はぜひ最後までご覧ください。

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目次閉じる

レンガ調の外壁とは?本物のレンガとは何が違う?

レンガ調の外壁は大きく2種類に分けられる

外壁をレンガ調にする2つのデメリット

外壁をレンガ調にする3つのメリット

レンガ調の外壁に必要なメンテナンスおよび費用相場

レンガ調の外壁で自宅をおしゃれに仕上げよう

レンガ調の外壁とは?本物のレンガとは何が違う?

レンガ調の外壁とは、本物のレンガの見た目や風合いを再現した外壁のことを指します。

粘土を焼き固めてつくられる本物のレンガとは異なり、レンガ調の外壁は「サイディング」や「タイル」といった、軽量かつ低コストな素材で作られているのが特徴です。

本物のレンガは、耐用年数100年以上とされるほど耐久性に優れ、ヨーロッパ建築物のような高級感のある仕上がりになるため、日本でも横浜赤レンガ倉庫や東京駅などの歴史的建造物に多く使われています。

一方でコストが高くつきやすく、大きな地震に弱い点や一度建てたらリフォームが難しい点、そもそも本物のレンガを扱える業者が限られているというデメリットも。

そのため、一般的な住宅の外壁材として使われるケースはかなり少なく、戸建住宅などによく見られるレンガのような外壁は、本物ではなくレンガ調の外壁材を使用していることがほとんどです。

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レンガ調の外壁は大きく2種類に分けられる

レンガ調の外壁は、大きく以下の2種類に分けられます。

  • レンガ調サイディング
  • レンガ調タイル

それぞれの特徴を正しく理解して、あなたの理想に適した素材を選びましょう。

レンガ調サイディング

レンガ調サイディングとは、表面にレンガの模様や加工が施された「窯業系サイディング(板状の外壁材)」のことです。その幅広いデザイン性や優れた耐震性・耐火性で、日本の新築戸建住宅の外壁材としてトップシェアを誇っています。

本物のレンガやタイルと比べてかなり軽量で、施工時間やコストをあまりかけずに導入できるのが特徴です。

ただし、大判のパネルを貼り付けて施工するため、レンガの立体感や質感の再現度はタイルに軍配が上がります。

また、経年劣化によって色あせやチョーキングなどの症状が出るため、定期的な再塗装などのメンテナンスが必要な点にも注意が必要です。

【レンガ調サイディングがおすすめな人】

  • とにかく初期費用を抑えたい方
  • 多少のメンテナンスは問題ない方

関連記事:サイディング塗装の費用相場はいくら?外壁塗装が必要な時期や塗料を解説

レンガ調タイル

レンガ調タイルとは、本物のレンガのように粘土を原料とした、薄いタイル状の外壁材を指します。

硬質なタイルを1枚ずつ貼り付けて施工するため、本物のレンガに近い質感や風合いを再現できるのが最大の特徴です。また、一般的な外壁材と比べて経年劣化に強く、メンテナンスの手間や費用を大幅に削減できるのもポイントです。

ただし、レンガ調サイディングと比べると、施工時間と初期コストが大きくなりやすい点に注意しましょう。

【レンガ調タイルがおすすめな人】

  • より本格的にレンガの雰囲気を再現したい方
  • メンテナンスの手間や費用をなるべく減らしたい方

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関連記事:外壁タイルの特徴とメリット・デメリットを解説!種類・サイズの選び方も

外壁をレンガ調にする2つのデメリット

外壁をレンガ調にするデメリットとしては以下2点が挙げられます。

  • 初期費用が高くなりやすい
  • 施工期間が長くなりやすい

外壁工事には決して安くないコストがかかるので、良い点だけでなくデメリットもしっかり理解して後悔のない選択をしましょう。

関連記事:【2024年版】外壁塗装の費用相場はいくら?10坪〜100坪の適正価格と安く抑えるコツ

初期費用が高くなりやすい

レンガ調の外壁は、一般的な外壁材と比較すると初期費用が高額な傾向にあります。

通常の窯業系サイディングが1㎡あたり3,000~7,000円程度なのに対し、レンガ調の外壁にかかる初期費用は以下のとおりです。

【レンガ調外壁の施工費用相場】

  • レンガ調サイディング:約5,000〜7,000円/㎡
  • レンガ調タイル:約20,000〜35,000円/㎡

特にレンガ調タイルを選んだ場合は、もともとの材料費が高いことに加え、工事に時間や手間がかかる分、施工費用も高くなるため注意が必要です。

とはいえ、本物のレンガを使った場合よりは安く、メンテナンス費用は一般的な外壁よりも安く抑えられるため、多少の初期費用をかけてでもランニングコストを削減したい方には非常におすすめです。

施工期間が長くなりやすい

レンガ調の外壁は、一般的な外壁材の工事よりも施工期間が長くなる傾向にあります。

一枚ずつ貼り付けていくレンガ調タイルの場合は、特に施工期間が長期化しやすいため注意が必要です。

工事の規模によっても異なりますが、一般的な新築戸建住宅で比較すると、通常のサイディング工事は約2〜3週間で終わるのに対し、タイルの場合は1ヵ月におよぶ場合も。

工期が長くなれば当然コストもかさむため、専門業者に工事を依頼する際には、施工する範囲に応じた工期や費用などをしっかり打ち合わせしておきましょう。

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外壁をレンガ調にする3つのメリット

一方、外壁をレンガ調にするメリットとしては以下の3つが挙げられます。

  • デザイン性が高くおしゃれな外観を楽しめる
  • 経年劣化に強くメンテナンスコストを抑えられる
  • 暑さや寒さの影響を受けにくく通年快適に過ごせる

デザイン性が高くおしゃれな外観を楽しめる

レンガ調外壁の最大の魅力は、その高いデザイン性です。本物のレンガに近い見た目・質感の外壁材を用いることで、重厚感や温かみのある外観を再現できます。

また、デザインやカラーが種類豊富に用意されているため、ヨーロッパ建築物のようなクラシックスタイルから現代的なモダンスタイルまで、自分の理想や街の雰囲気に合ったデザインで楽しめるのもポイントです。

街並みに溶け込みつつ、おしゃれな外観を実現したい方にとって、住まいの印象を一層引き立てられるレンガ調の外壁は、非常に魅力的な選択肢となるでしょう。

経年劣化に強くメンテナンスコストを抑えられる

レンガ調の外壁は、一般的な外壁材と比べて耐久性が高く、経年劣化に強い性質を持っています。

特にレンガ調タイルは、粘土など無機質素材を原料としているため、雨風・紫外線による劣化に強く、ひび割れや色あせが起きにくいのが特徴です。

もちろん、飛来物などの外的要因や長い期間をかけての劣化症状が表れることもありますが、その他の外壁材と比べればメンテナンスの手間やコストは大幅に削減できます。

ただし、レンガ調サイディングは、一般的な外壁材と同等程度のメンテナンスが必要になるためご注意ください。メンテナンス方法や費用については、次章で詳しく後述しています。

暑さや寒さの影響を受けにくく通年快適に過ごせる

レンガ調のサイディングとタイルは、どちらも優れた断熱性能を持っており、暑さや寒さなど外気の影響を受けにくいことが大きな特徴です。

冬は暖かい空気を逃さず、夏は気温の上がりすぎを防げるため、結果として冷暖房費の節約や快適な住環境の維持につながります。室内の結露も起こりにくくなるので、カビやダニの発生を抑えることも可能です。

家で過ごす時間が長いリモートワーカーや主婦、快適な住環境にこだわりたい方にとって、レンガ調外壁の導入は非常に大きなメリットとなるはずです。

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レンガ調の外壁に必要なメンテナンスおよび費用相場

ここからは、レンガ調サイディング・タイルのメンテナンス方法および費用相場を解説します。

  • レンガ調サイディングのメンテナンス方法・費用相場
  • レンガ調タイルのメンテナンス方法・費用相場

定期的なメンテナンスは、うつくしい外観を保つことはもちろん、劣化の進行速度を遅らせ、結果的にコストを抑えることにもつながりますので、レンガ調外壁を検討している方はぜひ参考にしてください。

レンガ調サイディングのメンテナンス方法・費用相場

レンガ調サイディングは、無機質を素材につくられるレンガやタイルと異なり、防水性のないセメントを主原料としているため、表面に防水性を高めるための塗料がコーティングされています。

塗料の耐用年数はおおよそ10年です。施工から数年は定期的な清掃だけできれいに保てますが、雨や紫外線などの影響で徐々に防水性が落ちてしまうため、外壁を保護するためにも7〜10年に1度の周期での塗装メンテナンスが必要になります。

また、目地に使われているシーリング材はやや劣化しやすく、外壁塗装と同じタイミングで補修メンテナンスを実施することで、外壁材や建物そのものの寿命をより長く保つことが可能です。

レンガ調サイディングの工事、メンテナンスにかかる費用相場は以下のとおりです。

工事・メンテナンス 費用相場
初期費用 約5,000〜7,000円/㎡
外壁塗装 約70〜100万円/30坪
張り替え 約200〜250万円/30坪
シーリング材の補修 打ち増し:約500〜900円/㎡打ち替え:約800〜1,200円/㎡

なお、上記の金額はおおまかな相場として参考にしてください。実際の費用は施工規模や条件によって大きく変わるため、まずは自分のケースでどの程度の費用がかかるのか、見積もりを取るところから始めましょう。

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レンガ調タイルのメンテナンス方法・費用相場

粘土などの無機質素材を原料としてつくられるタイルは、非常に耐久性が高く、雨や紫外線による劣化に強いため、サイディングで行うような塗装メンテナンスは不要です。

ただし、タイルの下地に使われているモルタルや、目地に使われているシーリング材の経年劣化は避けられません。経年劣化を放置すると、ひび割れや隙間が生じ、そこから雨水の浸透やタイルの浮き・剥がれを引き起こす原因となります。

定期的な高圧洗浄でタイルの表面をきれいにすることに加え、約10年ごとにモルタルやシーリング材の補修メンテナンスを行うことで、長期間うつくしい外観を保つことが可能です。

レンガ調タイルの工事、およびメンテナンスにかかる費用相場は以下のとおりです。

工事・メンテナンス 費用相場
初期費用 約20,000〜35,000円/㎡
タイルの貼り直し 約500〜1,000円/枚
モルタル(下地)の補修 約1,000〜2,000円/㎡
シーリング材の補修 打ち増し:約500〜900円/㎡打ち替え:約800〜1,200円/㎡

なお、上記の金額はあくまで一般的な相場です。実際の費用は施工規模や条件によって大きく異なるため、まずは複数業者から相見積もりを取り、自分のケースでどの程度の費用がかかるのかチェックしてみましょう。

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レンガ調の外壁で自宅をおしゃれに仕上げよう

本記事では、レンガ調外壁の特徴やメリット・デメリット、種類ごとのメンテナンス方法や費用相場を解説しました。

レンガ調の外壁は、見た目のうつくしさだけでなく、初期費用の安さや耐久性やメンテナンスの手軽さなど、多くのメリットを持っています。

サイディングとタイル、異なる2種類のレンガ調外壁があるため、理想のイメージや予算、メンテナンス頻度などを総合的に判断して選ぶことが大切です。

ヨーロッパの建築物のような温かみや重厚感、個性的でおしゃれな外観を実現したい方は、ぜひレンガ調の外壁を検討してみてはいかがでしょうか?

なお、外壁工事やメンテナンスの業者選びに困っている方は、全国4,500社以上からあなたの希望に応じた優良業者を見つけられる「外壁塗装の窓口」の活用をおすすめします。

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