2024-12-20 07:48:09 更新

外壁塗装の施工期間は約10〜14日!遅れるケースや期間中の過ごし方も解説

外壁塗装の施工期間は約10〜14日!遅れるケースや期間中の過ごし方も解説
編集者プロフィール
輿石 雅志
1972年生まれ。早稲田大学理工学部応用化学科卒業。40万人以上の方が利用している国内最大級のマッチングプラットフォームを提供する外壁塗装に特化した無料相談サイト「外壁塗装の窓口」を運営。著書に「マイホームの外壁塗装 完全成功読本」(幻冬舎出版)。
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外壁塗装の一般的な施工期間は、約30坪の一般的な戸建て住宅で10〜14日程度が目安です。

しかし、外壁の状態や気候などの様々な要因で変動するため、塗装作業が予定通り進まないことは珍しくなく、中にはそもそもスケジュールが適切に組まれていないケースも存在します。

そこで本記事では、外壁塗装の施工期間や必要日数、工期が遅れるケースや注意点などを解説します。

記事後半では、工事期間中にストレスを溜めない過ごし方も解説していますので、外壁塗装を控えている方や検討中の方はぜひ最後までご覧ください。

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外壁塗装の施工期間は?戸建て・アパートなど住宅別で解説

外壁塗装の流れおよび工程ごとの必要日数

外壁塗装の施工期間に遅れが出るケース4選

【注意】外壁塗装の施工期間を大幅短縮することは不可能!

外壁塗装の期間中にストレスを溜めない過ごし方

外壁塗装の期間を正しく把握して施工準備を整えよう

外壁塗装の施工期間は?戸建て・アパートなど住宅別で解説

外壁塗装の施工期間は、住宅の種類や規模によって大きく異なります。戸建て・アパート・マンションといった、住宅ごとの施工期間は以下のとおりです。

住宅の種類 施工期間の目安
戸建て(30坪程度) 約10〜14日間
アパート(2階建て) 約2~3週間
マンション(50戸未満) 約1~3ヵ月間

外壁塗装にかかる期間は、30坪ほどの戸建て住宅で約10〜14日、2階建てのアパートで約2〜3週、50戸未満のマンションで約1〜3ヵ月を要します。

ただし、塗装面積や外壁の状態、使用する塗料や季節・天候など、条件次第で大きく前後するため、上記の施工期間はあくまで目安として参考にしてください。

また、工事を依頼する施工業者によっても変動するので、適切なスケジュールが組まれているかは、見積もりや打ち合わせの際にかならず確認しておきましょう。

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外壁塗装の流れおよび工程ごとの必要日数

外壁塗装の期間・日数は住宅の種類によって大きく異なりますが、必要な作業工程は戸建て・アパート・マンションのいずれも基本的に変わりません。

一般的な外壁塗装の流れ、および工程ごとの必要日数は以下のとおりです。

外壁塗装の作業工程 必要日数の目安(約30坪戸建て住宅の場合)
1.近所挨拶・現場確認 1日
2.足場の設置 1日
3.高圧洗浄 2〜3日
4.下地処理 1〜2日
5.養生 1日
6.下塗り 1日
7.中塗り 1日
8.上塗り 1日
9.完了検査 1日
10.足場の解体 1日

工程ごとの必要日数は、30坪程度の一般的な戸建て住宅で合計10〜14日ほど。付帯部や屋根の塗装も同時に行う場合は、プラス3〜4日ほど必要になります。

ただし、外壁の劣化状況や天候・気温次第では、下地の補修や塗料の乾燥に時間がかかり、工期が延びる場合もあるので、余裕を持ったスケジュールを想定しておくとよいでしょう。

なお、工程ごとの詳しい作業内容は以下の記事で解説しています。詳しく知りたい方はあわせて参考にしてください。

関連記事:外壁塗装工程を一覧で紹介!手順や日数、注意点を詳しく解説

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外壁塗装の施工期間に遅れが出るケース4選

上述したとおり、外壁塗装の施工期間は通常10〜14日程度ですが、様々な要因により遅れが生じる可能性があります。

ここでは、工期に遅れが出る代表的な4つのケースを見ていきましょう。

  • 外壁の劣化や損傷が激しい場合
  • 雨・台風・雪などの悪天候が続いた場合
  • 日照時間が短くなる冬などに施工した場合
  • 乾燥時間が多く必要な塗料を使用した場合

外壁の劣化や損傷が激しい場合

外壁に生じたひび割れ・剥離などの劣化は、塗料の密着性を著しく低下させ、施工不良を引き起こしてしまうため、塗装前にしっかりと補修する必要があります。

特に劣化や損傷が激しい場合や広範囲にわたって修繕が必要な場合は、補修作業(下地処理)に多くの時間がかかり、結果的に施工期間の遅れにつながるのです。

施工期間の大きなズレを防ぐためには、外壁の状態をしっかりと調査してもらい、補修にかかる時間も考慮した綿密な打ち合わせを行うことが重要です。

雨・台風・雪などの悪天候が続いた場合

外壁塗装は、季節や天候、気温や湿度などに大きく左右される工事です。雨や雪、台風のような悪天候が続くと塗装作業の一時中断を余儀なくされ、気温や湿度によっては塗料の乾燥にも影響をおよぼします。

たとえば、以下のような気象条件では塗装作業が行えず、施工期間が遅れる原因となります。

【塗装作業ができない気候条件】

  • 気温5℃未満
  • 湿度85%以上
  • 雨や雪が降っている

特に天候不順が続きやすい梅雨や台風シーズンに依頼する場合は、作業が遅れることを見越した余裕のあるスケジュールが組まれているか、かならず確認しておきましょう。

関連記事:雨の日に外壁塗装はNG?工事に与える影響と注意点を解説
関連記事:外壁塗装は梅雨でもできる?注意点と工事を成功させるポイントを解説

日照時間が短くなる冬などに施工した場合

外壁塗装は、塗りムラや施工ミスを防ぐために、明るい日中の時間帯に行うのが基本です。

冬などの日照時間が短い時期に外壁塗装を行うと、1日あたりの作業時間が短くなり、春や夏と比べて施工期間が2〜3日ほど延びる場合があります。

特に寒冷地では、降雪によって作業が中断されたり、低気温によって塗料の乾燥に時間がかかったりと、様々な要因が重なってさらに工期が遅れる可能性が高いです。

そのため、できれば冬季の外壁塗装は避け、春〜秋の日照時間が長く、気候の穏やかな時期に施工するのがおすすめです。

関連記事:外壁塗装に適した時期とは?季節ごとのメリットと塗り替え周期も解説
関連記事:冬に外壁塗装は向かない?気候条件やデメリット、冬に依頼するポイントを解説

乾燥時間が多く必要な塗料を使用した場合

外壁塗装に用いる塗料は、メーカー・製品ごとに必要な乾燥時間が決められています。そのため、乾燥時間の長い塗料を使用すれば、施工期間も必然的に伸びます。

具体的な乾燥時間としては、水性塗料で3〜4時間、油性塗料で6時間程度が目安です。より詳細な乾燥時間が知りたい場合は、使用する塗料のメーカーパンフレットをご確認ください。

水性・油性塗料の乾燥時間にそこまで大きな差はありませんが、施工期間のズレをできるだけ減らしたい場合は水性塗料がおすすめです。

なお、水性塗料は耐久面を比べると油性塗料にやや劣りますが、ニオイが少なく環境に優しいメリットがあるほか、近年では耐久性に優れた製品も多く開発されています。

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【注意】外壁塗装の施工期間を大幅短縮することは不可能!

外壁塗装を行う際の注意点として「施工期間を大幅に短縮することはできない」ということを覚えておきましょう。

というのも、外壁塗装の工程はそれぞれ必要な時間が決まっており、特に高圧洗浄や塗料の乾燥にかかる時間を短縮するのは不可能だからです。無理に短縮すると、手抜きや施工ミスが発生し、仕上がりの品質低下や施工不良につながる可能性があります。

補修やカバーのために、さらなる時間とコストがかかる場合もあるため、施工期間の短縮を期待するよりも、適切なスケジュールを組んで予定通りに進めることが重要です。

なお、外壁塗装の施工期間は、30坪ほどの戸建て住宅で通常10〜14日ほど。それにもかかわらず「5日以内で完了」「スピード施工」などと、工期の短さ・速さをアピールしている業者は避けたほうがよいでしょう。

施工期間があきらかに短い業者は、必要な工程を省いていたり十分な乾燥時間を確保していなかったりなど、手抜き工事で無理やり工期を縮めている可能性があります。

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外壁塗装の期間中にストレスを溜めない過ごし方

外壁塗装の工事期間中は、ニオイ・騒音などの影響で日常生活に影響をおよぼす可能性があります。

戸建てでも10〜14日ほどの期間がかかり、施工が長引くとさらにストレスを感じやすくなるため、工事期間中のストレス対策として以下4つのポイントを押さえておきましょう。

  • 洗濯物は部屋干しで対応する
  • 室温調整や換気にはエアコン・換気扇を使う
  • ニオイの少ない塗料を使用してもらう
  • 家にいる必要はないので積極的に外出する

洗濯物は部屋干しで対応する

外壁塗装の期間中は、塗料・水の飛散やニオイの付着防止のため、外に洗濯物を干すことは基本的にできません。アパートやマンションの場合は、ベランダへの出入り自体が制限される場合もあります。

そのため、工事が始まる前までに、部屋干し・コインランドリーなどの洗濯物対策を考えておきましょう。

室温調整や換気にはエアコン・換気扇を使う

外壁塗装の期間中は、塗料の臭気が室内に充満するのを防ぐため、窓の開閉に制限がかかり、換気や室温調整が自由にできなくなります。

窓を開けなくても快適に過ごせる季節であれば問題ありませんが、気温の高い夏場や湿度の高い梅雨時期は、換気扇やエアコンを積極的に使って換気・室温調整を行いましょう。

注意点として、養生シートで室外機が覆われてしまうと、エアコンが使用できなくなってしまいます。心配な場合は「エアコンを使用したい」という旨をあらかじめ業者に相談しておくとよいでしょう。

ニオイの少ない塗料を使用してもらう

外壁塗装で特に大きな問題になるのが「塗料のニオイ」です。使用する塗料によっては強い刺激臭が発生し、日常生活の大きなストレスになるだけでなく、近隣トラブルに発展する恐れもあります。

特に、シンナーが含まれている油性塗料はニオイが強いため要注意。比較的ニオイの少ない水性塗料を選ぶことで、工事期間中の自宅を比較的快適な状態に維持可能です。

なお、塗料の種類や選び方は以下の記事で詳しく解説しています。気になる方はあわせて参考にしてください。

関連記事:外壁塗装の塗料4種類の選び方を解説!相場・耐用年数から最適な塗料を選ぼう

家にいる必要はないので積極的に外出する

外壁塗装は、家の外で行う工事のため、作業中にかならずしも家にいる必要はありません。

むしろ、作業中は積極的に外出することで、騒音やニオイ、業者の視線や気配などから開放されて、ストレスを溜めにくくなります。

ただし、足場設置前の現場確認や、足場解体前の完了検査には立ち会いが必要です。それ以外の作業中であれば、基本的に留守にしていても問題ありません。

なお、外出する際は、カーテン・ドアの戸締まりをしっかり行い、業者との連絡手段を確保しておきましょう。

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外壁塗装の期間を正しく把握して施工準備を整えよう

本記事では、外壁塗装の施工期間や必要日数、工期が遅れるケースや注意点、ストレスを溜めない過ごし方などを解説しました。

塗装にかかる時間は、外壁の状態や塗装面積、季節・天候や塗料の種類など、様々な要因によって変わります。住宅別の施工期間をもう一度おさらいしておきましょう。

住宅の種類 施工期間の目安
戸建て(30坪程度) 約10〜14日間
アパート(2階建て) 約2~3週間
マンション(50戸未満) 約1~3ヵ月間

なお、施工期間は施工業者によっても大きく変わるため、かならず3〜4社ほどの複数業者から見積もりを取得して、より信頼できる業者に依頼することが大切です。

工事期間を快適に過ごすためにも、ぜひ本記事を参考に施工期間や作業工程をしっかり把握し、予期せぬ遅延やストレスを最小限に抑えましょう。

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