外壁塗装をしたいと思っても、どのタイミングで行うべきかわからず、困っている方もいるのではないでしょうか。
特に梅雨時は外壁に雨が打たれてしまうことで、「梅雨に工事してもいいの？」「梅雨前に工事を終わらせた方が良い？」などの疑問を持たれている方も多いのではないでしょうか。
そこでこの記事では、外壁塗装を梅雨に行うメリットや注意点を解説します。塗装工事を成功させるポイントについても紹介するので、ぜひ参考にしてください。
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外壁塗装を梅雨の時期にできる？
結論から言うと、外壁塗装は梅雨の時期でも行えます。ただし、工事を実施するにはいくつか条件があります。
条件なしで工事をしたいのであれば、別の時期も検討した方が良いでしょう。
梅雨に外壁塗装工事をする条件
前提として、外壁塗装工事を行うには、以下3つの条件をすべて満たす必要があります。
| 天候 | 晴れ、または曇り |
| 気温 | 5℃以上 |
| 湿度 | 85%未満 |
梅雨は上記の条件を満たす日が少なく、雨が降ると湿度は85%を超え、施工不良などが起こりやすくなります。
しかし逆に、上記の条件さえ満たしていれば（梅雨でも雨の日を避ければ）一年を通して工事が可能です。
そのため、どうしても梅雨に外壁塗装を実施したい場合は、天気予報をこまめにチェックしておく必要があります。
外壁塗装をするなら春か秋がベスト
外壁塗装をするベストタイミングは、春か秋です。春と秋は前述した条件を満たす日が多く、天候が安定しているため、高品質な仕上がりを期待できます。
特に春は気温と湿度がともに低めで、塗料も乾きやすいので、外壁塗装に適しています。工期が伸びる心配も少ないため、スケジュール通りに仕上がるでしょう。
関連記事：外壁塗装は春がベスト！メリット・デメリットと依頼する時期を解説
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外壁塗装を梅雨にするメリット
外壁塗装をあえて梅雨に行うことには、以下4つのメリットがあります。
- 気温が安定していて作業しやすい
- 値引きされやすい
- 予約が取りやすい
- 雨漏りが見つかりやすい
それぞれのメリットを解説します。
気温が安定していて作業しやすい
梅雨は雨の日が多いものの、気温は安定しているため、職人にとっては作業がしやすい時期です。
夏は炎天下の中で作業を行わなければならず、熱中症等のリスクが伴います。特に屋根の上や裏は高温になり、日陰がない建物もあるため、こまめな休憩が必要です。体調面に考慮しながら作業をしなければならず、作業効率は悪くなるでしょう。
反対に冬は寒さで手元が狂うことがあります。寒さに耐えながら屋外で作業を行わなければならず、集中力を欠く恐れがあります。暗くなるのも早いため、作業可能な時間も短めです。
夏場や冬場に比べて梅雨の気温は暑すぎず寒すぎず、また1年のなかで日の入り時刻も遅いため、作業効率もアップします。雨さえ降らなければ施工しやすい環境だと言えるでしょう。
値引きされやすい
梅雨に外装の塗装を避ける人は多いため、塗装業者にとっては閑散期になります。
そのため、少しでも多くの顧客を確保しようと、キャンペーンや値引きを行っています。価格交渉もしやすいため、通常よりお得に依頼できるでしょう。
関連記事：外壁塗装を安く依頼する12のコツ！費用相場よりも割安に工事するには
関連記事：【2024年版】外壁塗装の助成金・補助金まとめ｜申請方法・条件や注意点を解説
予約が取りやすい
梅雨は春や秋などの繁忙期に比べて、塗装業者の予約が取りやすいメリットもあります。腕の良い職人が空いていることも多く、比較的希望のスケジュール通りに工事をしてもらえます。
打ち合わせや相談などの日程も調整しやすいため、じっくりと話をしながら施工作業を進められるでしょう。見積もりから施工まであまり時間をかけずに終わらせたい方は、あえて梅雨に依頼するのがおすすめです。
雨漏りが見つかりやすい
雨が多い梅雨は、日頃気づかなかったような雨漏りが見つかることが少なくありません。雨が何日も続くと、室内の壁に雨水のシミができていたり、天井から水が漏れてきたりすることもあるでしょう。雨漏り対策をしながら塗装工事ができるのは、梅雨の時期ならではのメリットです。
関連記事：雨漏り修理にかかる費用はいくら？修理箇所ごとの相場や火災保険の適用条件を解説
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梅雨に外壁塗装をするときの注意点
雨が多い時期に外壁塗装をするときは、下記の3点に注意が必要です。
- 工期が伸びやすい
- ムラや剥がれが発生しやすい
- 塗料の臭いが抜けにくい
注意点も把握したうえで、梅雨に塗装工事をすべきかどうか慎重に判断しましょう。
工期が伸びやすい
梅雨は雨が何日も続いて、工事が中断するケースが少なくありません。本来なら1～2週間で終わる工事が、3～4週間と長引く可能性もあります。
工事を中断している間も足場や養生シートはそのまま残るため、工程によっては窓が開けられず、室内の換気ができない恐れがあります。
短い工期を希望する方や、何日も窓を開けられない状況に耐えられない方には、梅雨の外壁塗装はおすすめしません。逆に、工期が延びたり窓を開けられなかったりする状況が気にならない方であれば、梅雨に外壁塗装するデメリットは特にないと言えます。
ムラや剥がれが発生しやすい
水性塗料を用いる場合、高湿度だと塗料内の水分が蒸発しにくくなり、塗装後にムラが出る場合があります。
また高湿度の状況で塗装すると、元々あった外壁面と塗料の密着が悪くなり、施工後に剥がれが発生しやすくなります。
これらのことは梅雨に限らず、雨が降る日や高湿度下で施工する際に注意が必要です。
塗料の臭いが抜けにくい
湿度が高いと塗料の臭いが気化しにくく、臭いが抜けるまでに時間がかかります。工程によっては窓を開けることが難しいため、臭いに敏感な方は注意が必要です。
特に犬や猫などの他ペットを飼っている場合は、塗料の臭いでペットが体調を崩す恐れがあります。工事中は比較的風通しのよい場所にケージを置く、ペットホテルなどに預けるなど、ペットの体調を考慮しましょう。
関連記事：いつまで続く？外壁塗装の臭い｜原因と対策、赤ちゃんやペットへの影響は？
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梅雨の外装塗装を成功させるポイント
ここまでお伝えした通り、梅雨でも外壁塗装は可能です。ここからは、メリット・デメリットも踏まえて梅雨に塗装工事を成功させる3つのポイントを解説していきます。
雨の日は工事を行わない
雨の日は外壁や屋根が雨で濡れてしまい、手元や足元が不安定になるため、塗膜の質が低下することもあります。さらに濡れた足場を移動中に転倒や落下するリスクが高まるため、事故防止の観点からも雨の日の塗装は行うべきではありません。
工事が遅れると利益が減るため、雨の日に工事を強行しようとする業者も存在しますが、無理に工事を進める業者には注意が必要です。雨の日は塗料が乾かないため、塗膜の硬化が不十分になり、仕上がりにムラができる可能性があります。
このような背景から、雨の日の作業について、打ち合わせの段階でしっかり確認しておきましょう。 雨が降りそうな日は施工の一時中断を依頼するなど、業者とこまめにコミュニケーションを取ることが大切です。
乾燥状態をチェックする
雨が降った後の乾燥状態をチェックすることも重要です。外壁表面に水分が残っていると、塗装ができません。十分に乾燥していない状態で塗装すると、色ムラや剥がれの原因となります。
雨の日が多い梅雨は湿度が高く、塗料が乾燥するのに時間がかかるので、きちんと乾燥しているかをチェックしてから施工しましょう。
優良業者に依頼する
梅雨の外壁塗装は経験がないと施工不良につながるため、業者選定には慎重な判断が必要です。優良業者を見分けるポイントは、以下の4つです。
- 建設業許可（塗装工事業許可）を持っている
- 施工実績が豊富
- 見積書が細かく記載されている
- 補償体制がしっかりしている
実績が豊富で料金体系も明確であれば、梅雨の時期でも高品質な仕上がりを期待でき、予想外の追加料金を請求されることもありません。
業者の選び方については、次の項目で詳しく解説します。
関連記事：優良な外壁塗装業者の選び方を解説！警戒すべき悪徳業者の見極め方とは
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梅雨に外壁塗装を行う業者選びのポイント
梅雨に外壁塗装をするときは、以下3つの条件を満たす業者を選びましょう。
- こまめに報告してくれる
- 工事が長引かない配慮がある
- アフターサービスが充実している
上記のポイントを押さえた業者なら、雨で工事が延期したりトラブルが発生したりしても、丁寧にフォローしてもらえます。結果として、満足のいく工事を実現できるでしょう。
こまめに報告してくれるか
梅雨の時期は、天候不良などで当初のスケジュール通りに行かないことが多く、予定を変更したり作業を休止したりする場合があります。そのような変更が生じたときに報告をこまめに入れてくれる業者なら、作業がどれくらい押しているのかを把握できるので安心です。
工事看板に作業予定を記載する業者や、報告ノートのようなものを作成してくれる業者もいるので、工事を始める前に情報共有の仕方を確認しておきましょう。
工事が長引かない配慮があるか
雨で作業が中断しないように予定を組んでくれる業者なら、安心して任せられます。雨の日にも、以下のように実施できる作業は存在します。
- 足場の組み立て・解体
- 養生と養生シートの撤去
- 塗装前の壁を流す高圧洗浄
水性塗料ではなく溶剤系の塗料なら乾燥が早いので、午後から雨の予報でも施工は可能です。また晴れた日に塗装して、雨の日は別の作業を行うというようにスケジュールを組めば、梅雨でも工事を予定どおりに終わらせられます。
「この日までに絶対工事を終わらせてほしい」という希望がある方は、予定に最大限配慮してくれる業者を選びましょう。
アフターサービスが充実しているか
どれだけ丁寧に作業を行い、こまめにチェックしていたとしても、施工後に予測のつかないトラブルが起こることはあります。そのため、後日問題が発生した場合に無料で対応してもらえる業者に依頼をするのが安心です。
保証内容がきちんとしている業者なら、起きる可能性があるトラブルをしっかり把握できているため、問題が発生しないように細心の注意をはらってくれます。
アフターサービスの内容は口頭で確認するだけでなく、見積書や契約書にきちんと記載されているかを確認しておきましょう。
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外壁塗装の費用を下げたいなら梅雨の時期を狙おう
梅雨は雨の日が多いので、工期が延びてしまう可能性がありますが、割引をしてもらいやすく、予約を取りやすいというメリットがあります。 デメリットが特に気にならないというなら、費用が安くなりやすい梅雨に塗装工事を依頼してみると良いでしょう。
梅雨時期の塗装に関して不安に思う方は、業者としっかり話し合い、納得したうえで工事を依頼することをおすすめします。
