2024-07-05 07:06:37 更新

外壁塗装で値引きはできる?交渉を成功させるコツと注意点を解説

外壁塗装で値引きはできる?交渉を成功させるコツと注意点を解説
編集者プロフィール
輿石 雅志
1972年生まれ。早稲田大学理工学部応用化学科卒業。40万人以上の方が利用している国内最大級のマッチングプラットフォームを提供する外壁塗装に特化した無料相談サイト「外壁塗装の窓口」を運営。著書に「マイホームの外壁塗装 完全成功読本」(幻冬舎出版)。
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外壁塗装には高額な費用がかかるため、値引き交渉で費用を安く抑えたいと考えている人もいるでしょう。しかし、間違った方法で交渉すると、工事の品質が下がる可能性があるため注意が必要です。

この記事では、外壁塗装で値引き交渉をする方法と注意点を解説します。交渉する以外に工事の費用を抑える方法についても紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。

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外壁塗装で値引き交渉はできる?

外壁塗装で値引き交渉を成功させるコツ

外壁塗装で値引き交渉をするときの注意点

値引き交渉以外で外壁塗装の費用を抑える方法

値引き交渉のポイントを押さえて外壁塗装を成功させよう

外壁塗装で値引き交渉はできる?

外壁塗装で値引き交渉は可能です。しかし、実際にどこまで応じてもらえるかは業者によって異なります。交渉に全く応じない業者もいるため、過度な期待は禁物です。

値引きしてもらえる金額の目安

値引きをしてもらえる金額は、総工事費用の数%が一般的です。例えば、工事にかかる費用が100万円の場合、交渉がうまくいったとしても、実際に値引きしてもらえる金額は3〜5万円程度になります。

工事費用はそれぞれの家に合わせて算出するため、個別に計算された金額から大幅な値引きはできません。そもそも、はじめから最低限の見積もり金額を提示されていた場合は、交渉をしてもまったく応じてもらえないこともあります。

外壁塗装で値引き交渉を成功させるコツ

値引き交渉をスムーズに進めるために、押さえておきたいポイントを4つ紹介します。交渉が苦手という方は、ぜひ参考にしてみてください。

事前に相見積もりを取る

事前に複数の業者から相見積もりを取り、価格競争を促しましょう。交渉する際に他社から見積もりを取っていることを伝えれば、業者間で競争が起き、安い価格や条件を提示してもらいやすくなります。

3〜4社から見積もりを取れば、ある程度の相場を把握でき、どのくらい値引きできるのか落としどころを見極めやすくなります。交渉が苦手な場合は、はじめから一番安い見積額を提示してくれた業者に依頼すると良いでしょう。

関連記事:外壁塗装では相見積もりが不可欠!費用を抑えて信頼できる業者を選ぶためのポイント

閑散期に工事を依頼する

閑散期に工事を依頼すれば、値引き交渉に応じてもらいやすくなります。梅雨・夏・冬のシーズンは外壁塗装をする気候・気温に合わないことが多く、利用者が少ないため、塗装業者にとって閑散期となります。閑散期は売り上げが下がるため、価格を下げてでも工事を請け負いたいというのが業者の本音です。

閑散期なら工期にも余裕があるため、交渉も成功しやすいでしょう。逆に、春と秋の繁忙期は交渉に応じてもらいにくいため、注意が必要です。

関連記事:外壁塗装に適した時期とは?季節ごとのメリットと塗り替え周期も解説

工期を業者の都合に合わせる

工事のスケジュールを業者の都合に合わせることで、交渉に応じてもらえる可能性が高まります。スケジュールが空いているときに工事を行うのは業者にとって都合が良いため、値引きしてもらえる可能性は高いと言えます。

単に交渉するよりも、業者にメリットがある条件を提示して交渉した方が有効です。工期にこだわりがない場合や、特に急いでいない場合は、工事スケジュールを材料に交渉してみましょう。

税抜き価格で交渉する

消費税をカットしてもらうように交渉するのも一つの方法です。消費税は業者が国に納めるものであり、業者の利益にはなりません。そのため、業者の事業年度を事前に調べて、期末以外に交渉をすると値引きしてもらいやすくなります。

例えば100万円の工事価格にかかる消費税は10万円です。工事自体が高額なので、税金も決して見過ごせないポイントです。

消費税のカットが難しい場合は、見積金額の端数を切り捨ててもらうように交渉しましょう。例えば見積金額が986,000円であれば、6,000円を切り捨ててもらえないか業者に相談してみてください。1万円未満であれば少額のため、業者が応じてくれる可能性は高いです。 

外壁塗装で値引き交渉をするときの注意点

値引き交渉をするときは、気を付けるべきポイントがあります。交渉で失敗しないためにも、ここで注意点をしっかり把握しておきましょう。

過度な値引きを強要しない

工事の費用を安く抑えたいからといって、10%以上の過度な値引きはおすすめしません。無理にお願いをすると、不正や手抜きが発生するリスクがあります。 

業者は値引きした分の帳尻を合わせようとするため、工期を短縮して仕上がりが雑になる可能性があります。その結果、品質や見た目に問題が生じてしまうかもしれません。

顧客の立場を利用して上から目線の態度を見せると、クレーマー扱いされて依頼自体を断られる可能性もあります。値引きには限界があるため、必要以上の交渉はやめておいた方が賢明です。

他社の見積書は見せない

他社の見積書をそのまま見せて交渉をするのは良くありません。なぜなら、見積書を見せられた業者が「自社の見積書も他社に見せられるかもしれない」と思ってしまい、その後の信頼関係を作りづらくなるためです。 

見積書には塗料や施工単価などの各業者のノウハウが記載されています。そのため、どの業者も他社に見られることを嫌がります。他社の見積金額を伝えるのは構いませんが、見積書をそのまま見せるのはやめておきましょう。

値引き価格がお得とは限らない

交渉に成功しても、その価格がお得とは限りません。はじめに提示された金額が相場よりも高ければ、交渉によって相場価格に戻っただけという可能性もあるのです。実際、最初に割増価格を提示して、あとで値引きしてお得感を演出する業者もあるので注意が必要です。

「今なら半額」というように大幅な値下げをしてくる業者は、悪徳業者の可能性があります。一見お得なように見えても、グレードの低い塗料を使っていたり、あとで高額な追加料金を請求されたりするため、十分注意が必要です。

値引き交渉以外で外壁塗装の費用を抑える方法

値引き交渉以外にも、外壁塗装の費用を抑える方法は複数あります。交渉がうまくいかなかったときは、ここで紹介する方法を試してみましょう。

業者のキャンペーンを利用する

塗装業者は閑散期や周年のタイミングに合わせて期間限定の割引キャンペーンを行っています。そのキャンペーンをうまく活用すれば、費用を予想以上に安く抑えられる場合があります。

通常は高額なグレードの高い塗料を安く利用できたり、ギフト券がもらえたりするため、利用するメリットは大きいです。業者のホームページやチラシなどを日頃からこまめにチェックして、お得な情報を見逃さないようにしましょう。

相場の安い塗料を選ぶ

外壁塗装は塗料によって費用が変動するため、相場の安い塗料を選べば工事全体の費用を安く抑えられます。

塗料 1缶あたりの相場価格 耐用年数
アクリル塗料 5,000〜15,000円 3〜5年
ウレタン塗料 5,000〜20,000円 5〜7年
シリコン塗料 15,000〜40,000円 7〜10年
ピュアアクリル 50,000〜70,000円 15年〜
フッ素塗料 40,000〜100,000円 15年〜
無機塗料 50,000〜120,000円 15年〜

アクリルやウレタンの低価格帯の塗料を使用すれば、工事費用を安く抑えられます。しかし、相場の安い塗料は耐用年数が低いため、短期スパンで塗り替えをしなければなりません。価格が下がるほど耐用年数は少なくなるため、長い目で見ると割高になる可能性があります。

メンテナンス費用を含めたトータルコストを安く抑えたいなら、耐用年数まで踏まえてコストパフォーマンスの高い塗料を選びましょう。

関連記事:外壁塗装の塗料4種類の選び方を解説!相場・耐用年数から最適な塗料を選ぼう

在庫になっている塗料を使う

業者が塗料の在庫を抱えていれば、処分のために割安で応じてくれる場合があります。

外壁塗装では利用者から依頼された塗料をその都度仕入れているため、仕様変更などが原因で塗料が残ることや、別の現場で使った塗料が在庫になるケースがあるのです。

業者は残った塗料を早く使いたいと考えているため、在庫の塗料で依頼すれば値引き交渉ができます。 ただしカラーや種類が限られてしまうため、好みに合うかどうか事前に確認しておきましょう。

火災保険を利用する

地震や火災、台風などの災害によって外壁塗装が必要になった場合は、火災保険を利用できる可能性があります。通常の劣化では火災保険は適用されませんが、災害が原因であれば工事にかかる費用のほとんどを補填できます。

ただし、火災保険には申請期間や免責金額についてさまざまな条件が定められているため、それらをすべてクリアしなければなりません。まずは、加入している保険会社に契約内容を確認しておきましょう。

関連記事:外壁塗装で火災保険が適用される4つの条件とは?費用を抑えた工事のコツ

補助金や助成金を活用する

自治体によっては、外壁塗装に利用できる補助金や助成金を用意しているところもあります。助成金は15〜30万円ほど支給されるケースが多いため、うまく活用すれば工事費用を安く抑えられます。

ただし、補助金や助成金を利用するには、工事を行う前に申請が必要です。補助される金額や適用条件などは制度によって異なるため、工事を実施する前に各自治体のホームページなどで詳細を確認しておきましょう。

関連記事:【2024年版】外壁塗装の助成金・補助金まとめ|申請方法・条件や注意点を解説

外壁塗装専門の業者に依頼する

外壁塗装は大手ハウスメーカーや建築会社など、さまざまな業者が請け負っていますが、専門の施工業者や地元の業者に依頼した方が費用を安く抑えられます。

一般的に大手ハウスメーカーや建築会社は下請けの塗装業者に工事を委託して中間マージンを受け取っているため、その金額が工事費用に上乗せされてしまいます。

大手ハウスメーカーや建築会社ではなく、直接下請けの会社に依頼した方が費用を抑えやすいのでおすすめです。

関連記事:優良な外壁塗装業者の選び方を解説!警戒すべき悪徳業者の見極め方とは

値引き交渉のポイントを押さえて外壁塗装を成功させよう

外壁塗装で値引き交渉をするには、事前に相見積もりを取り、工期を業者の都合に合わせるなどの対策が必要です。

ただし、過度に値引きを強要すると工事のクオリティが下がるリスクがあります。交渉以外にも工事費用を安く抑える方法はあるので、必要以上の交渉は避けた方が賢明です。

今回の記事を参考に値引き交渉のコツと注意点を把握して、外壁塗装を成功させましょう。

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