2025-01-10 16:21:28 更新

外壁塗装が剥がれる原因は5つ!補修方法と費用相場を解説

外壁塗装が剥がれる原因は5つ!補修方法と費用相場を解説
編集者プロフィール
輿石 雅志
1972年生まれ。早稲田大学理工学部応用化学科卒業。40万人以上の方が利用している国内最大級のマッチングプラットフォームを提供する外壁塗装に特化した無料相談サイト「外壁塗装の窓口」を運営。著書に「マイホームの外壁塗装 完全成功読本」(幻冬舎出版)。
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外壁塗装に剥がれを見つけたら、すぐに業者に相談した方が良いのか、どのような補修を行えば良いのか、疑問に感じている人もいるでしょう。剥がれを放っておくと、雨漏りなどの深刻な被害を招く恐れがあるので注意が必要です。

この記事では、外壁塗装に剥がれが生じる原因と正しい補修方法を解説します。補修にかかる費用の相場や業者の選び方も解説しているので、ぜひ参考にしてください。

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関連記事:外壁劣化の原因は?主なサイン・種類と補修方法を解説

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外壁塗装が剥がれる原因

外壁塗装の剥がれを放置するリスク

外壁塗装の剥がれを補修する方法と費用相場

外壁塗装剥がれの補修を業者に依頼するときの注意点

外壁塗装剥がれの原因を知り、適切な方法で補修しよう

外壁塗装が剥がれる原因

外壁塗装が剥がれる原因は、施工不良と経年劣化の大きく2つが挙げられます。また施工不良にはさまざまな原因があるため、何が問題だったのかを特定する必要があります。ここでは、剥がれが発生する主な原因5つを解説します。

下地処理の不足

塗装する前に下地処理を行っていないと、塗料がうまく密着せず、施工不良につながります。下地処理として欠かせない作業は、塗装前の洗浄です。外壁に汚れがついたまま塗装すると塗膜剥離の原因になるため、高圧洗浄でしっかりと汚れを落とす必要があります。

さらに、下地をはがすケレン作業も必要です。塗装前に古い塗料をはがし、外壁にこびりついたサビを除去する必要がありますが、ケレン作業が不十分だと塗料が密着せず、短期間で剥がれてきます。

乾燥時間の不足

塗料を塗った後にしっかり乾燥しなければ、剥がれや浮きの原因になります。塗料にはそれぞれ乾燥時間が定められていますが、早く工事を終えたいという理由で乾燥時間を短縮してしまうと、塗膜の形成不良が発生します。塗料だけでなく、高圧洗浄の後も十分に乾燥せずに塗装をすると、剥がれの原因になります。 特に梅雨や冬は乾燥するまで時間がかかりやすく、施工不良が発生しやすいので注意が必要です。

塗料の選定ミス

外壁塗装では下塗り・中塗り・上塗りの3回に分けて塗装を行うのが一般的ですが、各段階で別の塗料を使用する際に、相性の悪い塗料を選んでしまうと剥がれの原因につながります。

特に、下塗り塗料と中塗り・上塗り塗料の組み合わせは重要です。塗料の組み合わせを間違えるとうまく固まらず、施工不良を招きます。塗料の相性が良くても、下地の素材との相性が悪いと剥がれが発生するため、塗料の選定は慎重に行う必要があります。

外壁の素材や構造上の問題

外壁の素材がアルミや鉄の場合、もともと塗料が付着しにくいため、施工後数年で剥がれはじめます。最近ではアルミや鉄に付着しやすい塗料も登場しており、素材に適した塗料を使えば施工不良を防ぐことは可能です。

また、建物内部に劣化がある場合や、配管や水回りから漏水している場合など、建物の構造に問題がある場合は、塗装後に剥がれや浮きが起きることがあります。

経年劣化

外壁塗装は時間の経過とともに劣化が進んでいき、剥がれなどが発生します。どんなにうまく施工しても、経年劣化は避けられません。塗料にはそれぞれ耐用年数があり、耐用年数が近づくにつれて劣化症状が現れやすくなります。

劣化を防ぐには、定期的なメンテナンスが必要です。適切なタイミングで適切なメンテナンスを行えば外壁の美観を維持できますが、耐用年数が過ぎてもメンテナンスを行わずにいると剥がれや浮きが出やすくなります。

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外壁塗装の剥がれを放置するリスク

剥がれをそのまま放置しておくと、さらに被害が拡大し、取り返しのつかないことになる恐れがあります。すぐに対処すれば簡単な補修工事で終わりますが、被害が拡大してから対処しようとすると大掛かりな工事が必要になり、費用も高額になってしまいます。そのような事態を防ぐために、剥がれを放置するリスクを把握しておきましょう。

雨漏りが発生する

外壁が雨水に濡れると、剥がれたところから雨水が侵入して、最悪の場合は雨漏りにつながります。早めに対処すれば問題ありませんが、建物の構造体まで雨水が浸透すると、天井や壁から雨漏りが発生するので注意が必要です。

なお雨漏りが発生する状況は、劣化症状がかなり進行している段階です。建物内部まで腐食が進行すると、外壁材の張り替えなどの大掛かりなリフォーム工事をしなければならず、費用も高額になります。気づいたときには手遅れの場合もあるので注意が必要です。

建物の安全性が低下する

剥がれが原因で建物の構造体に雨水が浸透すると、建材の腐食や内部結露が発生して構造体自体が劣化し、建物全体の安全性が低下します。劣化が進行すると、天井が抜け落ちる、建物が傾く、建物が倒壊するといった危険性が高まるため大変危険です。

倒壊するほどひどくなくても、建物の劣化が進むと断熱性や防音性が低下し、居住空間の快適性が損なわれてしまいます。暮らしやすい居住環境を維持するためにも、剥がれを見つけたら早めの対処が必要です。

建物の資産価値が下がる

剥がれの放置が原因で雨漏りなどの劣化症状が発生すると、建物の資産価値が下がります。劣化が進めば進むほど資産価値も下がっていくため、定期的なメンテナンスが欠かせません。

建物の日当たりが悪い北側は湿気やカビが発生しやすく、劣化症状が早く進行します。将来的に建物を売却したい場合は、剥がれを見つけた段階で早めに補修し、資産価値をキープしましょう。

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外壁塗装の剥がれを補修する方法と費用相場

剥がれを補修する方法には4つあり、費用もそれぞれ異なります。補修の範囲が小さければDIYでも対応できますが、劣化が進行している場合は業者に依頼した方が良いでしょう。ここでは、剥がれの補修方法と費用相場を解説します。

DIY

軽度の剥がれであれば、DIYで応急処置ができます。道具を一通り揃える必要がありますが、業者に頼んだときの人件費などが発生しないため、費用は数万円程度に抑えられます。

DIYで補修する際は、最初に外壁の汚れを洗い流し、ヘラやスクレーパーなどで下地処理を行います。次にパテやシーリングで剥がれを補修し、最後に塗装を施せば完成です。なお、高所作業を伴う場合は危険なので、専門業者への依頼をおすすめします。

関連記事:外壁塗装をDIYする方法とは?業者に依頼した方が良いケースや注意点を解説

塗り替え

塗り替えは、塗装が剥がれた箇所に塗料を塗って補修する方法です。塗装する前に高圧洗浄で汚れを落とし、古い塗膜を剥がして部分的に補修してから、最後に外壁を塗装します。

塗り替えにかかる費用は、一般的な30坪の住宅で60~100万円が相場です。塗料のグレードや家の大きさなどによって価格は変動するため、あらかじめ業者に見積もりを依頼しておきましょう。

関連記事:【2024年版】外壁塗装の費用相場はいくら?10坪〜100坪の適正価格と安く抑えるコツ

カバー工法

カバー工法とは、既存の外壁材の上から新しい外壁材を重ねる工法です。剥がれが発生している外壁材が二層になるため、 断熱性や遮音性を高められる利点もあります。ただし、カバー工法で対応できるのは、既存の外壁材がサイディングボード、モルタル、ALCパネルの場合のみです。カバー工法の費用は、1㎡あたり3,000〜6,000円程度が相場であり、一般的な30坪の住宅を全面カバーした場合の費用は約150〜200万円が目安となります。 

関連記事:外壁カバー工法にかかる費用相場とは?外壁塗装・張り替え工事との違いを解説

張り替え

張り替えは、既存の外壁材を撤去して新しい外壁材を張り替える方法です。剥がれている範囲が狭い場合はの部分張り替えで対応できますが、範囲が広い場合は全面張り替えが必要です。外壁の内部まで劣化が進行している場合は、全面的に張り替えた方が良いでしょう。

張り替えることで防水や断熱などの性能が高まりますが、他の工法に比べて費用が高額になる点に注意が必要です。費用相場は1㎡あたり4,000〜7,000円程度となっており、30坪の住宅の外壁を全面張り替えする場合は、200〜300万円程度の費用がかかります。

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関連記事:外壁の張り替えにかかる費用とは?外壁塗装・カバー工法との違いや選び方を解説

外壁塗装剥がれの補修を業者に依頼するときの注意点

外壁の補修を業者に依頼するときは、いくつか確認すべきポイントがあります。業者選定を間違えると施工不良につながるため、慎重な判断が必要です。後悔を防ぐためにも、事前に注意点をしっかり把握しておきましょう。

保証範囲や保証期間を確認する

施工不良が原因で剥がれが発生した場合、保証があれば無料で補修できる可能性があります。まずは、以前施工を依頼した業者の保証範囲や保証期間を確認しましょう。

外壁塗装の保証範囲は外壁・屋根・シーリングのみの場合が多く、破風板や雨樋などは対象外のケースが多いです。保証範囲内であっても、保証期間が過ぎていれば無料補修は受けられません。経年劣化や自然環境の影響など、業者の施工が原因ではない場合は保証の対象外になります。

関連記事:外壁塗装の保証とは|保証の種類と対象を知ってトラブルを避ける

リフォーム瑕疵保険に加入している業者を選ぶ

補修工事を業者に依頼するときは、リフォーム瑕疵保険の加入の有無を確認しておきましょう。リフォーム瑕疵保険とは、工事による施工不良が発生した場合に、保険会社から保証金を受け取れる保険のことです。仮に工事を行った業者が倒産しても、保険期間内であれば補修工事にかかる費用を保険会社が負担してくれます。

ただし、リフォーム瑕疵保険はどの業者でも使用できるわけではなく、事前に加盟が必要です。加盟していない業者に依頼すると、保険を利用できないので注意しましょう。

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関連記事:優良な外壁塗装業者の選び方を解説!警戒すべき悪徳業者の見極め方とは

関連記事:外壁塗装の瑕疵保険とは?加入メリット・デメリットや補償内容を解説

外壁塗装剥がれの原因を知り、適切な方法で補修しよう

外壁塗装が剥がれる原因には、施工不良や経年劣化などがあります。剥がれを放置すると、雨漏りや安全性低下などのリスクを招くため、早めの対応が必要です。

症状が軽度であればDIYによる補修も可能ですが、範囲が広い場合や症状が深刻な場合は専門業者に依頼しましょう。症状が軽いうちに早めに対応することで、劣化の進行を防ぐことができ、補修費用にかかる費用も安く抑えられます。

業者を選ぶときは、保証範囲やリフォーム瑕疵保険の加入状況などを確認することが大切です。塗装の剥がれは業者による施工不良が原因で起こることもあるので、相見積もりをして信頼できる優良な業者に工事を依頼しましょう。

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