2024-06-24 09:17:14 更新

外壁塗装の瑕疵保険とは?加入メリット・デメリットや補償内容を解説

外壁塗装の瑕疵保険とは?加入メリット・デメリットや補償内容を解説
編集者プロフィール
輿石 雅志
1972年生まれ。早稲田大学理工学部応用化学科卒業。40万人以上の方が利用している国内最大級のマッチングプラットフォームを提供する外壁塗装に特化した無料相談サイト「外壁塗装の窓口」を運営。著書に「マイホームの外壁塗装 完全成功読本」(幻冬舎出版)。
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住宅の外壁塗装を行う際には、万が一工事後に施工不良が判明するなどの「瑕疵(かし)」が発生した場合に、保険会社から補修費用の補填が受けられる「リフォーム瑕疵保険」に加入できます。リフォーム瑕疵保険に加入して施工することで、外壁塗装の途中と完了時に第三者の調査が行われるため、工事の質が高まるなどのメリットもあります。

一方で、外壁塗装にかかる費用とは別に保険料を支払う必要があるほか、保証期間が1年と短めに設定されていることから、自分にとって必要なのかどうかを慎重に判断する必要があります。

本記事では、外壁塗装で加入できるリフォーム瑕疵保険について、特徴や加入までの流れ、メリット・デメリットなどをご紹介します。

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目次閉じる

外壁塗装で加入できるリフォーム瑕疵保険とは?

外壁塗装でリフォーム瑕疵保険に加入するまでの流れ

外壁塗装でリフォーム瑕疵保険に加入するメリット・デメリット

外壁塗装でリフォーム瑕疵保険の加入がおすすめな人

まとめ

外壁塗装で加入できるリフォーム瑕疵保険とは?

リフォーム瑕疵保険は、自宅のリフォームで施工不良などのトラブルがあった際に保険会社が補修費用を補償し、リフォーム業者が倒産してしまった際にも施主へ保険金がおりる制度を指します。住宅の新築工事では加入が必須となっていますが、リフォーム瑕疵保険は外壁塗装でも使用可能で、万が一のトラブルが発生した場合の備えとして効果的な保険制度です。

国内でリフォーム瑕疵保険を扱っているのは、次の5つの法人となっています。

  • 株式会社住宅あんしん保証
  • 住宅保証機構
  • 日本住宅保証検査機構
  • ハウスジーメン
  • ハウスプラス住宅保証

業者が加入し発注者が保険料を支払うのが特徴

外壁塗装でリフォーム瑕疵保険に加入する場合、被保険者となるのは工事を行う塗装業者であり、保険料を負担するのは施主・発注者であることが大きな特徴です。そのため保険への加入手続きは塗装業者が行いますが、保険料は塗装費用とは別途支払う必要がある点に注意しましょう。

また、リフォーム瑕疵保険の保険金を受け取るのも、原則として塗装業者です。塗装業者がその保険金を用いて、瑕疵があった住宅の再工事を行う流れが一般的ですが、もし塗装業者が倒産していた場合には施主に直接保険金が支払われます。

リフォーム瑕疵保険の保険料相場

外壁塗装においてリフォーム瑕疵保険に加入する場合、塗装費用によっても上下するものの、保険料の相場は3万円〜5万円程度が目安です。リフォームの規模が大きくなり、万が一瑕疵があった時の再工事も大規模なものとなる場合に、保険料は高額になる傾向があります。

また、上記の保険料には、工事の立ち会い・調査にかかる費用として1万5,000円ほどが含まれています。第三者による立ち会い・調査を受けることで、工事の質が高まりやすいメリットにつながります。

リフォーム瑕疵保険の補償内容

外壁塗装でリフォーム瑕疵保険に加入した場合、受けられる補償内容としては、著しい白化・白亜化や塗膜のはがれ・ひび割れなどが挙げられます。外壁塗装を行ったばかりにも関わらず、極端に劣化してしまっている状態が補償対象になりやすいです。

リフォーム瑕疵保険の保険期間

外壁塗装で加入するリフォーム瑕疵保険は、保険期間が1年とされている点に注意が必要です。雨漏りを防止する部分において防水性能が失われ、雨水が侵入してしまった場合には5年間の保険期間となることもありますが、原則として補償を受けられるのは施工後1年以内の瑕疵であることを押さえておきましょう。

リフォーム瑕疵保険の免責金額

リフォーム瑕疵保険では、10万円の免責金額以下の修理では、保険金が支払われないケースが多いです。工事完了後に軽微な施工不良が見つかり、5万円の修理費用がかかった場合などは、リフォーム瑕疵保険の免責金額を下回るため保険金が支払われないことになります。

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外壁塗装でリフォーム瑕疵保険に加入するまでの流れ

続いて、外壁塗装でリフォーム瑕疵保険に加入するための流れ・手順について解説していきます。

  • リフォーム瑕疵保険が使える業者を選ぶ
  • リフォーム瑕疵保険への加入を依頼する
  • 中間検査・完了検査を受ける
  • 保険証券を受け取る

特に外壁塗装を依頼する業者選びや、手続きするタイミングなどに注意が必要な点があるので、それぞれの手順をしっかりと押さえておきましょう。

リフォーム瑕疵保険が使える業者を選ぶ

リフォーム瑕疵保険に加入するためには、まずリフォーム瑕疵保険に対応した塗装業者を選ぶ必要があります。リフォーム瑕疵保険への加入手続きを行うのは塗装業者なので、塗装業者側がリフォーム瑕疵保険に加盟していなければならないからです。リフォーム瑕疵保険に加盟するためには、建設業許可を受けていることや、3年以上のリフォーム工事業を営んでいることなどの条件があり、リフォーム瑕疵保険に加盟しているという点だけでも信頼できる業者と判断できます。

リフォーム瑕疵保険に加盟している登録事業者は下記のページから検索することができるので、地域の業者を調べたい場合や、依頼したい業者が加盟しているかを調べる際に活用してみてください。

参考:かし保険を利用する登録事業者等の検索

リフォーム瑕疵保険への加入を依頼する

リフォーム瑕疵保険に対応する塗装業者が見つかったら、工事を依頼する際にリフォーム瑕疵保険に加入したい旨を伝え、塗装業者に加入手続きを進めてもらうよう依頼します。リフォーム瑕疵保険は、外壁塗装の着工前に加入手続きを行う必要があるため、工事中または工事完了後には加入できない点に注意しましょう。

中間検査・完了検査を受ける

リフォーム瑕疵保険に加入した外壁塗装では、工事完了後に第三者の建築士による検査を行い、工事に問題がないかをチェックします。工事内容によっては、中間検査を受けて合計2回の検査が行われることもあります。塗装業者による自社検査や、施主による引き渡し前のチェックに加えて、第三者の検査が受けられるので、工事の質を高めることができるのです。

保険証券を受け取る

第三者による検査に合格し、保険の手続きが完了すると、保険会社から塗装業者へ保険証券・保険付保証明書が送られてきます。これらの書類を塗装業者から受け取り、外壁塗装工事と保険加入手続きは完了となります。

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外壁塗装でリフォーム瑕疵保険に加入するメリット・デメリット

外壁塗装におけるリフォーム瑕疵保険の加入は任意であり、加入せずに外壁塗装を行っても問題ありません。ここではリフォーム瑕疵保険に加入して外壁塗装を行うメリット・デメリットをそれぞれ解説しましょう。

リフォーム瑕疵保険に加入するメリット

外壁塗装でリフォーム瑕疵保険に加入するメリットとしては、以下が挙げられます。

  • 第三者の調査により工事の質が高まる
  • もし業者が倒産しても保険金が受け取れる
  • リフォーム瑕疵保険に加盟する優良業者に依頼できる

リフォーム瑕疵保険を利用する何よりのメリットとして、工事の質を担保できること、万が一の際にも補修工事を行ってもらえる、もしくは保険金を受け取れることがポイントになります。また、リフォーム瑕疵保険に加盟している優良業者の中から塗装業者を選べることもメリットと言えるでしょう。

リフォーム瑕疵保険に加入するデメリット

一方で、外壁塗装でリフォーム瑕疵保険に加入するデメリットとなるのは次の通りです。

  • 保険期間が1年と短い
  • 保険料の支払いが必要
  • 検査のために工期が延びる傾向

外壁塗装で加入するリフォーム瑕疵保険の場合、保険期間が1年と短いにも関わらず、保険料として3万円〜5万円の費用が発生するため、コストパフォーマンスが悪いと感じる方は少なくありません。また、第三者による調査を受ける必要があることから、リフォーム瑕疵保険に加入しない場合と比べて工期が延びる可能性がある点にも注意が必要です。

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外壁塗装でリフォーム瑕疵保険の加入がおすすめな人

本記事でここまで解説してきたリフォーム瑕疵保険の特徴とメリット・デメリットを踏まえると、リフォーム瑕疵保険への加入がおすすめなのは次のような人です。

  • 大規模なリフォーム工事で失敗したくない人
  • 塗装業者による工事保証に満足できない人
  • 下請け業者による工事が不安な人

規模の大きな外壁塗装工事であれば、補修工事にかかる費用も高額になるため、万が一の出費を抑えるために保険に加入しておくのは効果的です。また、塗装業者が自社で行っている工事保証が不十分と感じる方や、下請け業者による施工に対して第三者による調査の安心感を得たい方にも適しています。

関連記事:外壁リフォーム3種類の費用相場!一軒家に最適なメンテナンスの選び方を解説

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まとめ

外壁塗装で加入できるリフォーム瑕疵保険は、工事後の施工不良やトラブルが発生した際に、補修費用のための保険金が支払われる制度です。加入手続きは塗装業者が行い、保険料の支払いは施主が負担することが特徴的となっています。保険料の相場は工事の規模によっても変動しますが、3万円〜5万円ほどが目安になるでしょう。

リフォーム瑕疵保険に加入するためには、必ず外壁塗装の着工前に業者に加入手続きを依頼する必要があります。また、通常の外壁塗装とは異なり、工事の完了後に第三者からの調査を受けることも押さえておきましょう。本記事でご紹介してきたリフォーム瑕疵保険のメリット・デメリットも踏まえながら、後悔のない外壁塗装を実施してください。

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