2024-12-20 09:48:42 更新

窯業系サイディングの塗装で後悔しないコツとおすすめの種類を紹介

窯業系サイディングの塗装で後悔しないコツとおすすめの種類を紹介
編集者プロフィール
輿石 雅志
1972年生まれ。早稲田大学理工学部応用化学科卒業。40万人以上の方が利用している国内最大級のマッチングプラットフォームを提供する外壁塗装に特化した無料相談サイト「外壁塗装の窓口」を運営。著書に「マイホームの外壁塗装 完全成功読本」(幻冬舎出版)。
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窯業系サイディングは、一戸建てで使用されることが多い人気の外壁材です。優れた機能性とデザイン性を持ちながら初期費用が安いため、日本の住宅に広く採用されています。しかし、いくつか欠点もあるため、メリットだけ見て施工すると後悔するかもしれません。

この記事では、窯業系サイディングの特徴を紹介するとともに、塗装を成功させる方法を解説します。塗装におすすめの種類も紹介しているので、ぜひ参考にしてください。

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関連記事:外壁材の種類はどれがおすすめ?サイディングの特徴や費用相場とともに解説

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窯業系サイディングとは?

窯業系サイディングに塗装が必要な理由と主な劣化症状

窯業系サイディングの塗装で後悔しやすいポイント

窯業系サイディングの塗装を成功させるコツ

窯業系サイディングにおすすめの塗装の種類

窯業系サイディングの塗装を成功させて美しい外壁を実現しよう

窯業系サイディングとは?

窯業系サイディングは、セメントと繊維質を組み合わせて、高温で焼成して硬化させた外壁材です。原料がセメントなので硬質でありながら、繊維質によって柔軟性も保持しており、耐久性に優れているのが特徴です。

関連記事:窯業系サイディングとは?種類やおすすめのケース、価格の相場を紹介

窯業系サイディングのメリット

窯業系サイディングの主なメリットは、以下のとおりです。

  • 他の外壁材に比べて費用が安い
  • 耐候性・耐火性・耐震性が高い
  • デザインやカラーバリエーションが豊富

優れた機能を持つため、湿気が高く、地震が多い日本の厳しい気候条件にも耐えることができます。高い機能性がありながら費用も安いので、コスパの良い外壁材として高い人気を持ちます。また、デザインとカラーの選択肢が豊富なため、機能面だけでなく見た目にもこだわりたい人におすすめです。

窯業系サイディングのデメリット

窯業系サイディングには魅力が多い一方で、下記のような欠点もあります。

  • 防水性が低い
  • 蓄熱性が高い

蓄熱性が高いため、夏場は住宅内の温度が上がり安い点がデメリットです。室内の温度上昇を防ぐには、遮熱効果のある塗料を使用するなどの対策が必要です。また、素材自体に防水性がないため、塗料が劣化する前にメンテナンスをして、防水性が落ちないように注意する必要があります。

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窯業系サイディングに塗装が必要な理由と主な劣化症状

窯業系サイディングは、時間の経過とともに劣化症状が現れます。劣化を防ぐには、定期的な塗装が欠かせません。

ここでは、主な劣化症状を紹介しつつ、塗装が必要とされる理由を解説します。

見た目の美しさを維持する

塗装は、外壁の美しさを長く維持するために欠かせない作業です。塗装をすることで外壁材を紫外線や雨などの影響から防ぐことができ、美観を維持しやすくなります。

しかし、塗装効果は10〜15年が一般的であり、美観を維持するには定期的な塗り替えが必要です。適切な時期に塗り替えをすることで、外壁の劣化を防ぐことができ、きれいな見た目を長く維持できます。

防水性能を長く保つ

窯業系サイディングは素材自体に防水性能がないため、塗装により防水性能を維持しています。塗装をすれば外壁材の表面に保護膜を形成でき、水分の浸透を防げます。

しかし、塗装を怠ると防水性能が低下し、外壁に塗膜にコケや藻が発生してしまいます。コケや藻は美観を損なうだけでなく、躯体や塗膜の劣化につながります。劣化を防ぐためにも、こまめに塗装を行い、防水性能を長く維持することが大切です。

紫外線の保護機能を低下させない

紫外線による劣化を防ぐためにも、塗装は大事な役割を果たします。外壁は紫外線の影響により、時間の経過とともに表面の塗膜が劣化します。塗膜が劣化すると、顔料が粉状になるチョーキング現象が発生します。

チョーキングは劣化の初期段階ですが、放っておくと外壁が雨水を吸収して、外壁の耐久性が低下してしまいます。外壁の耐久性を維持するには、定期的に塗装をして紫外線の保護機能を維持することが大切です。

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窯業系サイディングの塗装で後悔しやすいポイント

窯業系サイディングは人気の外壁材ですが、いくつか欠点もあります。欠点を知らずに塗装すると、後悔しやすいので注意が必要です。

ここでは、塗装時に後悔しやすい2つのポイントを紹介します。

メンテナンスの回数が多い

窯業系サイディングは素材自体に防水性がないため、塗膜の劣化を防ぐために頻繁なメンテナンスが必要です。塗膜が劣化すると、雨水などの水分を吸収しやすくなり、建物全体の劣化を招きます。

メンテナンスは新築から10年を目安に行うのが一般的ですが、気象条件が厳しい地域では劣化が早まるため、早めのメンテナンスが必要です。メンテナンスの回数が増えるたびにコストも膨らむため、大きな負担となるでしょう。

家の中が暑くなりやすい

窯業系サイディングはセメントを主成分としており、熱を吸収しやすい特徴があります。そのため、夏は外気の暑さの影響が大きく、室内が暑くなりやすい傾向があります。日当たりの良い家だと、夏場は冷房が欠かせないという場合もあります。

遮熱効果のある塗料を使用すれば住宅内の温度上昇を防げますが、塗膜の劣化に影響を受けやすいので注意が必要です。

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窯業系サイディングの塗装を成功させるコツ

窯業系サイディングの塗装で後悔しないためには、いくつかポイントがあります。ここでは、塗装を成功させる主な4つの方法を紹介します。

優れた機能を持つ塗料を選ぶ

窯業系サイディングの欠点をカバーできる塗料を選ぶと、外壁の美しさを長く維持できます。

熱反射塗料を選べば、太陽光の熱による塗膜の温度上昇を抑制でき、夏場の室内温度上昇を抑えられます。 また、耐候性や耐汚染性に優れた塗料を選ぶことによって、外壁を長く保護でき、美観を維持できます。 

適切な塗料を選べばメンテナンスの手間も減り、長期的なコストも抑えられます。

関連記事:外壁塗装の塗料4種類の選び方を解説!相場・耐用年数から最適な塗料を選ぼう

高圧洗浄と下地調整をしっかり行う

塗装を行う前に、高圧洗浄によって外壁の汚れをしっかり落としておきましょう。汚れが付いたまま塗装をすると、塗料がうまく密着せず、塗膜の剥がれが起きやすくなります。

また、下地調整を行うことも大切です。下地に劣化症状がある場合は、劣化した部分を事前に補修しておく必要があります。補修せずに塗装をしても、すぐに塗膜が劣化してしまいます。

高圧洗浄と下地調整を行うか行わないかによって、仕上がりも大きく変わってくるので、時間をかけてしっかり行いましょう。

施工実績の多い優良業者に依頼する

窯業系サイディングの塗装を成功させるためには、業者選びが重要です。窯業系サイディングは多くの住宅に採用されているため、施工できる業者は多く存在しますが、実績や技術力はそれぞれ異なります。

施工実績の乏しい業者に依頼すると、仕上がりが雑だったり、施工後すぐに劣化症状が現れたりして失敗につながります。適切な施工を行わないとトラブルが発生するので、必ず施工実績の多い優良業者に依頼しましょう。

ホームページで実績を確認するとともに、相見積もりをして業者の対応や価格を比較することで、優良な業者を選びやすくなります。

関連記事:優良な外壁塗装業者の選び方を解説!警戒すべき悪徳業者の見極め方とは

定期点検を欠かさない

窯業系サイディングのメンテナンス頻度を減らすには、定期点検が欠かせません。普段からこまめに点検を行えば、劣化症状が生じたときにすぐに対応できます。

劣化症状が初期の段階ですぐに補修を行えば、大掛かりなメンテナンスを防ぐことができ、コスト削減につながります。必要に応じて専門業者に点検を依頼して、劣化症状が大きくなる前に素早く対応しましょう。

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窯業系サイディングにおすすめの塗装の種類

窯業系サイディングの塗装方法には、複数の種類があります。ここでは、おすすめの種類を4つ紹介します。

塗りつぶし塗装

塗りつぶし塗装は、単色で塗り替える一般的な工法です。施工前と全く異なる色を選べば、外観のイメージを一新でき、異なる雰囲気に仕上がります。また、施工前と同じ色を選んで、イメージを変えずに外観を美しく甦らすことも可能です。

色あせや軽度のひび割れであれば、塗りつぶしによって隠すことができます。色の選択肢が多く、デザインの自由度も高いため、外観を一新したいときにおすすめです。

多彩色塗装

模様が施されている窯業系サイディングには、多彩色塗装が適しています。多彩色塗装は、

2色以上の色を使って塗装する方法で、デザイン性の高い外壁材にも対応できるのが利点です。

単色の塗装だと意匠性を損ねてしまいますが、多彩色塗装なら複雑な模様も綺麗に再現できます。特に、タイル調やレンガ調などの石材がモチーフになった外壁材との相性が良く、まるで本物のような風合いを実現できます。

クリア塗装

クリア塗装は、透明の塗料を使用して仕上げる工法です。保護コーティングに特化した塗料であり、色がついていないため、外壁のデザインや色を変えたくない場合に適しています。

ただし、クリア塗装ができるのは、劣化が進んでいない外壁に限られます。色あせや変色などの劣化症状がある外壁に使用すると、劣化がそのまま残ってしまいます。クリア塗装をしたい場合は、目立った劣化症状がないかを事前に確認しておきましょう。

関連記事:クリア塗装とは?価格相場やメリットデメリットを解説

ダブルトーン工法

ダブルトーン工法は、タイル部分と目地の部分を異なる色で塗り分ける工法です。単色塗りと違い、外壁に立体感を出せるのが特徴です。他の住宅とは異なる雰囲気に仕上げたい人や、外壁をおしゃれに仕上げたい人におすすめです。

凹み部分があるタイル調やレンガ調の外壁に向いている工法ですが、目地や凹凸の少ない外壁には不向きです。また、施工には手間と時間もかかり、費用が高額になるため、工期や予算オーバーには注意する必要があります。

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窯業系サイディングの塗装を成功させて美しい外壁を実現しよう

窯業系サイディングは、高い性能とデザイン性を兼ね備えた外壁材であり、価格も比較的安いことから、多くの住宅で採用されています。魅力の多い外壁材ですが、高い性能と美観を長く保つには定期的なメンテナンスが必要です。こまめに塗装をすることで、美観を維持することができ、雨や紫外線による塗膜の劣化を防止できます。

塗料や工法の選び方によって仕上がりも大きく変わってくるので、業者とよく相談することが大切です。施工実績の多い優良業者に依頼して、美しい外壁を実現しましょう。

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