2024-11-07 04:49:44 更新

外壁塗装の平米単価は?単価の出し方や見積書の見方を解説

外壁塗装の平米単価は?単価の出し方や見積書の見方を解説
編集者プロフィール
輿石 雅志
1972年生まれ。早稲田大学理工学部応用化学科卒業。40万人以上の方が利用している国内最大級のマッチングプラットフォームを提供する外壁塗装に特化した無料相談サイト「外壁塗装の窓口」を運営。著書に「マイホームの外壁塗装 完全成功読本」(幻冬舎出版)。
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外壁塗装の相場は業者や塗料の種類によって大きく変動するため、事前に相場を把握しておくことが大事です。外壁塗装の平米単価を知っておくと、正確な費用を把握しやすくなり、予算オーバーの防止に役立ちます。

この記事では、外壁塗装の平米単価の出し方や単価表を紹介します。費用を安くする方法についても解説しているので、ぜひ参考にしてください。

目次閉じる

外壁塗装の平米単価とは

外壁塗装の平米単価を単価表でチェック

外壁塗装の費用が変動する要因

外壁塗装の費用を安く抑える方法

外壁塗装の見積書を確認するときの注意点

外壁塗装の平米単価とは

外壁塗装の平米単価とは、塗装面積1㎡当たりの金額のことです。 外壁塗装は平米単価の相場がある程度決まっているため、平米単価をもとに外壁塗装にかかる費用を算出できます。

塗装単価の出し方

塗装単価を出す際は、坪数ではなく平米数(㎡)を使用します。外壁塗装の費用を正確に計算したい場合は、事前に坪を平米数に変換しておきましょう。

坪数と平米数の関係は以下のとおりです。

1坪 3.3㎡
1㎡ 0.3坪

この計算式により、坪数を3.3倍すれば、平米数を算出できます。

外壁塗装の平米単価を単価表でチェック

外壁塗装の工事は、いくつかの工程があり、それぞれ材料費や作業費が発生します。ここでは外壁塗装で発生する費用毎の平米単価を、単価表を用いて分かりやすく紹介します。

外壁塗料の平米単価

住宅の外壁塗装に使用される塗料は主に4種類があり、耐久年数が長い塗料ほど平米単価も高くなります。

塗料の種類 平米単価 耐久年数
アクリル塗料 1,000〜1,800円 3〜8年
ウレタン塗料 1,700〜2,500円 5〜10年
シリコン塗料 2,300〜3,500円 7〜15年
フッ素塗料 3,500〜5,000円 12〜20年

安い塗料を選べば工事費用を抑えられますが、耐用年数も下がるためメンテナンスのタイミングが早くなってしまいます。そのため、メンテナンスコストを含めたトータルコストで塗料を選ぶことが大切です。

下記の記事ではそれぞれ4つの塗料について、特徴を詳しく解説しているので参考にしてください。

関連記事:外壁塗装の塗料4種類の選び方を解説!相場・耐用年数から最適な塗料を選ぼう

足場の平米単価

足場の平米単価は、足場の種類によって異なります。

足場の種類 平米単価
単管足場 500~800円
くさび式足場 1,000~1,300円
枠組み足場 1,000~1,500円

工事を依頼するときは、あらかじめ足場の種類を聞いておきましょう。ただし、足場は塗装面積よりも大きくなるため、1.2〜1.5倍で計算するのがポイントです。

なお、足場については追加の発生するケースもあります。下記の記事を参考に、あなたの家でどれくらいの費用がかかるのか、チェックしておきましょう。

関連記事:足場費用の相場はいくら?外壁・屋根リフォームに必要な足場代の適正価格

養生・下地処理の平米単価

塗装前の下地調整で行われる作業の平米単価は、以下のとおりです。

作業内容 単価
高圧洗浄 150〜300円
シーリング 600〜1,000円
養生 30,000円〜
補修・下地調整 5,000円〜

養生や下地処理は数量や使用量が面積で計算しにくいため、「一式」でまとめられることが多いです。なお、補修や下地調整が必要ない場合は、塗装費用に加える必要はありません。

外壁塗装の費用が変動する要因

外壁塗装は単価がある程度決まっているものの、工事に使用する塗料や素材などによって費用が大きく変動することがあります。

予算オーバーを防ぐためにも、外壁塗装の費用が変動する主な3つの要因をここで確認しておきましょう。

外壁の素材

住宅の外壁に使用される素材には主に7種類があり、それぞれ平米単価が異なります。

外壁の素材 平米単価 耐久年数
窯業系サイディング 4,000〜6,000円 8~12年
金属系サイディング 5,000〜7,000円 10~15年
木質系サイディング 6,000〜9,000円 7~10年
樹脂系サイディング 7,000〜10,000円 10~20年
ALCパネル 7,000~15,000円 10~15年
モルタル 1,500~4,000円 5~10年
タイル 7,000~9,000円 10~15年

サイディングやALCパネルには目地があり、目地の劣化状態に合わせてコーキング補修が必要なため、ほかの素材に比べて塗装費用が高い傾向があります。 

また、素材によって耐久年数が異なるため、初期費用だけではなく将来のメンテナンスにかかるコストも考慮して選びましょう。

関連記事:外壁材の種類はどれがおすすめ?サイディングの特徴や費用相場とともに解説

外壁の劣化状況

外壁に劣化症状がある場合は、塗装する前に補修工事が必要です。補修費用がいくらになるかは、外壁の劣化状況によって異なります。

劣化状況 補修費用(1箇所あたり)
ひび割れ 5,000円〜
剥がれ 5,000円〜
コケ・藻 200〜500円
サビ 500~1,000円

劣化症状のある箇所が多く、劣化状況が進んでいる場合は、外壁塗装の総額も高くなります。補修工事だけで数十万円の費用が発生することもあるため、劣化が進む前に塗装メンテナンスを行いましょう。

関連記事:外壁劣化の原因は?主なサイン・種類と補修方法を解説

塗料の種類

外壁塗装の費用相場は、選ぶ塗料の種類によって大きく変動します。平米単価が最も安いのはアクリル塗料ですが、耐久年数が短いため、メンテナンスにコストがかかりやすいのがデメリットです。

住宅の外壁塗装では、価格と耐用年数のバランスが良いシリコン塗料が人気です。初期費用だけでなくメンテナンスコストを含めたうえで、どの塗料を選ぶかを判断しましょう。

外壁塗装の費用を安く抑える方法

外壁塗装は決して安くない費用がかかるため、工事をすべきか迷ってしまうこともあるでしょう。しかし、少し工夫するだけでコストを安く抑えられます。

ここでは、費用を安く抑える3つの方法を紹介します。

梅雨や冬に施工を依頼する

梅雨や冬は外壁塗装に向いていない時期のため、工事費用が安くなる傾向があります。

外壁塗装のベストシーズンは気温や気候が安定している春や秋ですが、春と秋は業者にとって繁忙期のため、価格が高い傾向にあります。一方、梅雨や冬は業者にとって閑散期のため、比較的予約が取りやすく、価格も安いのが利点です。

ただし、梅雨や冬は雨や雪が多いため、作業が中断して工期が長くなるデメリットがあります。 工期が延長しても追加費用はほぼ発生しませんが、工事完了までに1ヶ月以上かかることもあるので、余裕のあるスケジュールを組みましょう。

関連記事:外壁塗装は梅雨でもできる?注意点と工事を成功させるポイントを解説

関連記事:冬に外壁塗装は向かない?気候条件やデメリット、冬に依頼するポイントを解説

地元密着・自社施工の業者に依頼する

地元密着の業者は自社のスタッフで施工を行うケースが多いため、余計な費用が発生しにくく、コストを抑えやすい傾向があります。

大手のリフォーム会社に依頼する場合、下請けや孫請け業者に工事を委託するケースが多く、紹介料などの中間マージンが発生するためコストが割高です。外壁塗装の費用を少しでも安く抑えたいなら、地元密着型の業者や自社施工の業者に依頼することをおすすめします。

関連記事:優良な外壁塗装業者の選び方を解説!警戒すべき悪徳業者の見極め方とは

相見積もりを取る

外壁塗装の費用は業者によって異なるため、必ず相見積もりを取りましょう。3〜4社の複数の業者に見積もりを依頼して価格を比較すれば、安い業者を探すことができ、その地域の相場も把握できます。価格だけでなく、サービス内容や接客の品質なども比較できるため、信頼できる業者を選べるでしょう。

なお、相見積もりを取るときは「外壁塗装の窓口」が役立ちます。外壁塗装の窓口では、5,000社以上の優良店の中から依頼者の要望に沿った施工店を紹介しております。外壁塗装を検討している方は、ぜひ一度外壁塗装の窓口までお問い合わせください。

関連記事:外壁塗装では相見積もりが不可欠!費用を抑えて信頼できる業者を選ぶためのポイント

助成金や補助金を活用する

住んでいる地域によっては、自治体の助成金や補助金を活用できる場合があります。助成金の相場は10〜20万円が目安ですが、すべての自治体が実施しているわけではありません。また実施していたとしても、市区町村によって適用条件が異なるので、まずは各自治体のホームページで詳細を確認しましょう。

外壁塗装で活用できる助成金や補助金の詳細を知りたい方は、こちらの記事をご覧ください。

関連記事:【2024年版】外壁塗装の助成金・補助金まとめ|申請方法・条件や注意点を解説

外壁塗装の見積書を確認するときの注意点

外壁塗装を業者に依頼するときは、塗装単価だけでなく見積書の見方を知っておくことが大事です。単に費用が高い安いだけで決めるのではなく、なぜ高いのか安いのかを理解し、適正価格を出してくれる業者を選びましょう。

ここでは、見積書を確認するときに注意すべき2つのポイントを紹介します。

関連記事:外壁塗装の見積もりは何社取れば良い?見積書のチェックポイントと費用相場を解説

見積書の表記は業者によって異なる

見積書の書き方は業者によって異なり、費用の内訳を細かく書いてくれる業者もあれば、面積や単価を詳細に出さずにざっくりとした費用を提示する業者もいます。見積書は素人には分かりにくく、余計な費用を上乗せする悪徳業者もいるので注意が必要です。

「一式」「その他」などと一括りにまとめて表記する業者ではなく、面積や単価などの詳細まできちんと表記してくれる業者なら安心です。

具体的な内訳を確認する

外壁塗装の工事では、足場代や劣化補修費などのさまざまな費用が発生するため、業者に具体的な内訳を確認できる見積書を出してもらいましょう。内訳がわからないと、どこにどれだけのお金がかかっているかわからず、コストを削減したくてもどこを削れば良いのかが把握できません。

内訳を明記していない業者は悪徳業者である可能性もあるため、事前に確認することが大事です。悪徳業者を避けるためにも、なるべく細かな内訳まで記載した見積書を出してくれる業者を選びましょう。

外壁塗装の平米単価を知り業者選びに活かそう

外壁塗装には高額な費用がかかるため、事前に平米単価を知り、どの工程にどれだけのコストがかかるのかを把握しておくことが大事です。平米単価がわかれば、予算オーバーを避けやすくなるとともに、業者を選定するうえでも役立ちます。

ただし、見積書は業者によって表記が異なるので、わからないところがあれば遠慮せずに質問してみましょう。業者選定を慎重に行うことで、費用も仕上がりにも満足できる理想の外壁リフォームを実現できます。

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