2024-08-07 13:55:45 更新

ジョリパットとは?価格やパターン、外壁に塗る時の注意点を解説

ジョリパットとは?価格やパターン、外壁に塗る時の注意点を解説
編集者プロフィール
輿石 雅志
1972年生まれ。早稲田大学理工学部応用化学科卒業。40万人以上の方が利用している国内最大級のマッチングプラットフォームを提供する外壁塗装に特化した無料相談サイト「外壁塗装の窓口」を運営。著書に「マイホームの外壁塗装 完全成功読本」(幻冬舎出版)。
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ジョリパットは、外壁をおしゃれに仕上げたい方に人気のある塗材です。デザインとカラーラインナップが豊富で耐久性が高いことから、住宅や商業施設などさまざまな建物の外壁に使用されています。

しかし、施工費用が高く、汚れやすいといった一面もあるため、実際に施工すべきかどうかは慎重な判断が必要です。

本記事では、ジョリパットの特徴やメリット・デメリットを解説します。ジョリパットを外壁に塗るときに気をつけたいポイントも解説するので、ぜひ参考にしてください。

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目次閉じる

ジョリパットとは?

ジョリパットのメリット

ジョリパットのデメリット

ジョリパットを外壁に塗るときの注意点

ジョリパットのメンテナンス方法

ジョリパットの特徴を把握して外壁をおしゃれに演出しよう

ジョリパットとは?

ジョリパットとは、アイカ工業株式会社が製造・販売する仕上げ用の意匠性塗材です。外壁や内装に使用されることが多く、住宅からホテル・商業施設まで幅広く採用されています。

一般的な塗料とは違い、表面に模様や立体感などをつけられるのが特徴で、デザイン性の高い外壁に仕上げたい方に人気があります。

ジョリパットのデザインパターン

ジョリパットのデザインパターンは、以下の14のシリーズに大別されます。

  • スクラッチパターン
  • ラフパターン
  • ボーダーパターン
  • ローラーパターン
  • ニューエイジングアート
  • クリフパターン
  • ソフトパターン
  • ジョリパットシルキーパレット
  • スプレーパターン
  • マテリアルパターン
  • ジョリパット爽土
  • ジョリパットゼロ
  • ジョリコート
  • ジョリパットフレッシュ

各シリーズごとに異なるデザインがあるため、全体で100種類を超えるデザインパターンがあります。さらに各シリーズごとに豊富なカラーバリエーションを持っており、幅広い選択肢の中から好みのデザイン・カラーを選ぶことが可能です。

ジョリパットの価格

ジョリパットの単価相場は1㎡あたり5,000円前後、総施工費用は30坪の住宅で80~135万円ほどです。

ジョリパットの価格は製品やパターンによって大きく異なります。安価な商品の施工費用は65~80万円が相場ですが、高価な商品になると190~220万円が相場となります。

難易度が高いオリジナルデザインを施工する場合は200万円を超えることもあるので、事前に業者としっかり打ち合わせをしたうえで、どのデザイン・カラーを施工するのか慎重に判断しましょう。

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関連記事:【2024年版】外壁塗装の費用相場はいくら?10坪〜100坪の適正価格と安く抑えるコツ

ジョリパットのメリット

ジョリパットには、主に以下4つのメリットがあります。

  • デザインと色が豊富
  • 耐久性が高い
  • 安全性が高い
  • メンテナンス費用がかからない

それぞれ詳しく解説します。

デザインと色が豊富

ジョリパットには100種以上のデザインと140色以上のカラーがあるため、自分好みの外壁に仕上げられます。また、混ぜる骨材の大きさや量によって仕上がりが異なり、外壁に模様をつけることもできるため、世界に一つだけの個性的なデザインを演出できます。

内装専用仕上げ材にも複数のデザインシリーズがあるため、家の外から中まで好きなデザイン・カラーにコーディネートすることも可能です。オリジナリティ溢れる外壁を作りたい、外壁のデザインや色にこだわりたいという方にとってピッタリの塗材だと言えるでしょう。

関連記事:外壁塗装の色選びで後悔しないためのコツ!人気のおすすめカラーを解説

関連記事:外壁塗装のデザイン|おしゃれな外壁にするための基礎知識

耐久性が高い

ジョリパットの耐用年数は15~20年とされており、耐久性が高いことがメリットです。住宅リフォームに使用されることが多いシリコン塗料の耐用年数は12~15年なので、ジョリパットを選べば外壁を長く美しく保てるでしょう。

ジョリパットは耐火性、防火性、遮光性、遮音性に優れており、紫外線に当たっても色褪せしにくいメリットがあります。 外壁の仕上げ材として使用することで住宅の耐久性が高まり、メンテナンスの負担も大幅に減らせるでしょう。

関連記事:外壁塗装の耐用年数は10〜20年が限度!寿命を延ばすコツや劣化症状を解説

安全性が高い

ジョリパットは自然素材を使用しているため、ホルムアルデヒドなどの有害物質の発生が少なく、小さな子供やペットのいる家庭でも使いやすい製品です。

JIS工業規格が定めるホルムアルデヒドの放出量の少なさを示す等級において、ジョリパットは最上位のF☆☆☆☆(エフフォースター)を取得しています。シックハウス症候群の原因になるホルムアルデヒドの放出量が少ないことが証明された安全性の高い塗材であるため、住宅の外壁塗装にも安心して使用できます。

メンテナンス費用がかかりにくい

ジョリパットに汚れがついても、水をかけてブラシでこするだけで汚れを落とせるため、メンテナンスに手間がかかりません。こするだけで落とせない油汚れなども、中性洗剤を使えば簡単に落ちます。

耐久性が高い塗材なので、もともと汚れなどが付着しにくく、定期的な塗り替えは必要ありません。汚れるたびに塗り替えをせずに済むため、メンテナンス費用がかかりにくく、経済面でのメリットが大きいと言えます。

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ジョリパットのデメリット

ジョリパットにはメリットが多い一方で、デメリットも存在します。

  • 施工費用が高い
  • 外壁が汚れやすい
  • 高圧洗浄に弱い
  • 職人によって仕上がりに差が出る

メリットだけでなくデメリットも把握した上で、実際に施工すべきかどうか慎重に判断しましょう。

施工費用が高い

ジョリパットは耐久性や安全性に優れており、機能性が高いため、塗材のなかでも施工費用が高めです。

塗装にかかる費用相場は1㎡あたり5,000円前後です。一般的なサイディングの費用は1㎡あたり3,000〜5,000円なので、少し割高になります。

またジョリパットは職人が手作業で施工するため、人件費も高くなります。ただし、耐用年数が高くメンテナンスに費用がかからないため、長い目で見ればコストパフォーマンスは良好です。

外壁が汚れやすい

ジョリパットには砂などが含まれており、凸凹のついたデザインが多いため、ホコリなどの汚れが付きやすいデメリットがあります。汚れを長い間放置すると、外観を損なうだけでなく、外壁にカビが生える原因になり、耐久性も落ちる可能性があるので注意が必要です。

関連記事:外壁の汚れの落とし方は?汚れの原因と対策を解説

高圧洗浄に弱い

ジョリパットの表面は繊細なため、高圧洗浄に弱いデメリットがあります。普通の壁と同じ水圧で高圧洗浄をすると、凹凸のデザインが剥がれたり欠けたりする恐れがあります。

特に耐用年数が近づいている場合は、より剥がれやすいため掃除する際は注意が必要です。また、高い水圧によって内部まで水が浸透し、水分を溜め込んでしまうこともあります。

汚れが付いたときは高圧洗浄機を使わず、通常のシャワーなどで優しく水洗いをし、柔らかいブラシで洗うようにしましょう。

職人によって仕上がりに差が出る

ジョリパットは自由なデザインが可能だからこそ、仕上がりは職人の技術力に左右されます。技術力が低い職人に頼んでしまうと、見栄えが悪くなるだけでなく、ひび割れなどのトラブルが発生する原因にもなります。

ジョリパットの塗装には専門技術が必要になるため、外壁塗装で失敗しないためにも、依頼する際は経験豊富な職人を選びましょう。複数の業者を比較することが、ジョリパットの塗装を成功させるカギになります。

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関連記事:優良な外壁塗装業者の選び方を解説!警戒すべき悪徳業者の見極め方とは

ジョリパットを外壁に塗るときの注意点

ジョリパットはデザインパターンが多く、職人によって仕上がりに差が出るため、実際に外壁に塗るときは下記2点に注意が必要です。

  • 塗装前に実物を確認する
  • 経験豊富な施工会社を選ぶ

満足のいく仕上がりにするためにも、注意ポイントを事前にしっかり把握しておきましょう。

塗装前に実物を確認する

ジョリパットはデザインとカラーバリエーションが豊富なことが魅力ですが、カタログだけで判断せずに、塗装前に実物を確認しましょう。

凹凸があるデザインは、室内で見る印象と外で見る印象が異なります。日に当たるとコントラストが強くなるため、サンプルは必ず太陽光が当たる場所で確認しましょう。

ホームページ上で好みのデザインとカラーを見つけたら、建築会社に依頼してサンプルを取り寄せることをおすすめします。ショールームでは大きめのデザインサンプルを全種類見比べられるため、近くにアイカ工業のショールームがある場合は足を運んでみましょう。

経験豊富な施工会社を選ぶ

ジョリパットは職人によって仕上がりに差が出やすいため、ジョリパットの施工実績が豊富な施工会社への依頼をおすすめします。

業者のホームページをチェックするときは、ジョリパットをどれぐらい施工してきたのか、その実例が載っているかをしっかり確認しておきましょう。

アイカ工業のホームページでは、ジョリパットに関する豊富な専門知識を有する「アイカ会・施工店会」の参加企業を掲載しているので、施工会社を選ぶときの参考にしてみてください。

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関連記事:外壁塗装では相見積もりが不可欠!費用を抑えて信頼できる業者を選ぶためのポイント

ジョリパットのメンテナンス方法

ジョリパットはメンテナンスの仕方を間違えると、かえって見た目が悪くなる可能性があるので注意が必要です。

外壁を長くきれいに維持するためにも、ここで正しいメンテナンス方法を確認しておきましょう。

柔らかいスポンジとブラシで水洗いする

施工後は2~6ヶ月おきに表面の水洗いをしましょう。水洗いをするときは、柔らかいスポンジとブラシを使用し、力を入れずに擦るのがポイントです。

くぼみがある箇所は特に汚れやすいため、デッキブラシによる水洗いを行いましょう。落ちにくい汚れがときはある場合は、中性洗剤をぬるま湯で10~20倍に薄めて掃除します。

普段からこまめに表面の水洗いをすれば、外壁をキレイに保つことができるでしょう。 ただし高所での作業は危険を伴うため、手が届く範囲内の掃除だけで大丈夫です。

汚れが落ちにくくなったら塗り替える

施工後10~15年を目安に塗り替えを行いましょう。10~15年が経過していなくても、下記のような症状が出てきたら、塗り替えの時期だと言えます。

  • 水を弾かない
  • 色が薄くなった
  • 水洗いしても汚れが落ちない
  • コケやカビが広範囲に発生している
  • ひび割れや剥がれがある

全体的に見栄えが良くなくなってきたら、業者に依頼して塗り替えを行いましょう。塗り替え用のジョリパットを使用することで、元々の風合いを生かしながら外観をきれいな状態で再現できます。

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ジョリパットの特徴を把握して外壁をおしゃれに演出しよう

ジョリパットは、デザインパターンやカラーバリエーションが豊富で、耐久性や安全性に優れているのが特徴です。外壁のデザインにこだわりたい方にはメリットの大きい塗材ですが、汚れが付きやすいというデメリットもあります。

職人によって仕上がりに差が出やすい塗材でもあるため、外壁を塗装するときは実績が豊富な業者へ依頼しましょう。こだわりを持って外壁を仕上げたい方は、ジョリパットを検討してみてはいかがでしょうか。

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