2025-01-10 16:08:54 更新

スタッコ仕上げとは?費用相場やメリット・デメリットを解説

スタッコ仕上げとは?費用相場やメリット・デメリットを解説
編集者プロフィール
輿石 雅志
1972年生まれ。早稲田大学理工学部応用化学科卒業。40万人以上の方が利用している国内最大級のマッチングプラットフォームを提供する外壁塗装に特化した無料相談サイト「外壁塗装の窓口」を運営。著書に「マイホームの外壁塗装 完全成功読本」(幻冬舎出版)。
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スタッコ仕上げとは、モルタル外壁の仕上げ方法の一つです。デザイン性に優れており、高級感のある外壁を実現できることから、多くの住宅で採用されています。ただし、汚れが目立ちやすいといった難点もあるため、実際に施工する際は注意が必要です。

この記事では、スタッコ仕上げの特徴やメリット・デメリットを解説します。施工時の失敗を防ぐ方法や、他の仕上げ方法との違いも紹介しているので、ぜひ参考にしてください。

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関連記事:モルタル外壁の特徴・メリットを解説!メンテナンスが必要な劣化症状とは

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スタッコ仕上げとは?

スタッコ仕上げの種類と費用相場

スタッコ仕上げのメリット

スタッコ仕上げのデメリット

スタッコ仕上げで失敗しないコツ

スタッコ仕上げでデザイン性の高い外壁を実現しよう

スタッコ仕上げとは?

スタッコ仕上げは、モルタル壁などに模様を付ける方法の一つです。スタッコは石灰・水・セメント・砂などを混ぜた建築材料で、外壁の仕上げ材として住宅やマンションの外壁、ブロック塀などに使用されています。 

完全に乾くと硬く強固になり、耐久性や防水性が上がるといったメリットがあります。表面には大きな凸凹があり、全体的に落ち着いた雰囲気に仕上がるのが特徴です。さまざまな模様をつけられるため、外壁にオリジナリティを出したい人に向いています。

スタッコとリシンの違い

スタッコとリシンはどちらもモルタル壁に使用される仕上げ材ですが、見た目に違いがあります。リシンは、細かく砕いた石や砂にセメントと樹脂を混ぜた仕上げ材で、表面に沢山の粒を吹き付けた見た目をしています。表面がザラザラしておりツヤを抑えているため、落ち着いた印象を演出できます。

一方で、スタッコ仕上げはリシンよりも凹凸が多く、立体感があるのが特徴です。また、リシンよりも厚みと高級感があり、耐久性も優れているので、メンテナンスの手間を省ける利点があります。長い目でみるとコストパフォーマンスは良好です。

関連記事:リシン塗装とは?費用や耐用年数、メリット・デメリットを解説

スタッコとジョリパットの違い

ジョリパットは砂や砂利を混ぜた塗材で、モルタル外壁の仕上げ材として使用されています。ジョリパット仕上げはザラザラしたツヤのない表面が特徴で、さまざまな風合いを演出できるのが魅力です。また、デザインやカラーのバリエーションが豊富で、職人の手作業によるオリジナルの模様を作ることもできます。耐用年数も15〜20年と長く、高い耐久性を誇ります。

一方で、スタッコの耐用年数は10年程度なので、耐久性はジョリパットに劣ります。しかし、デザイン性が高く、オリジナルデザインを演出できる点は同じです。また、工法の選び方次第で費用を安く抑えたり、デザインの幅が広がったりするため、幅広い選択肢から自宅に適した工法を選べます。

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関連記事:ジョリパットとは?価格やパターン、外壁に塗る時の注意点を解説

スタッコ仕上げの種類と費用相場

スタッコ仕上げには3種類の工法があり、それぞれ仕上がりの雰囲気や費用相場が異なります。満足いく施工を実現するためにも、種類ごとの特徴は違いを把握しておきましょう。 

吹き放し仕上げ

吹き放し仕上げとは、噴射器具でスタッコを吹き付けて塗り固める工法です。機械で塗装していくため、工期が短く、他の方法に比べて費用を安く抑えられます。施工にかかる費用は、3,500〜4,250円/㎡が相場です。機械的に作業を行うため、デザインのバリエーションは少ないですが、重厚感や高級感は十分に表現できます。

ヘッドカット仕上げ

ヘッドカット(凸部処理)仕上げは、スタッコを吹き付けた後にコテやローラーで凹凸を押さえつける方法です。表面の凸部を押さえることできれいな模様が生まれ、シャープな外観に仕上がります。

施工費用は、3,800〜4,550円/㎡が相場です。吹放し仕上げよりも手間がかかる分、費用も少し高くなっています。

左官仕上げ

左官仕上げとは、左官職人がコテを使って手作業で塗装する工法です。唯一無二のデザインに仕上げられるのがメリットですが、仕上がりは職人の経験やセンスに左右されやすいため、職人選びは慎重に行う必要があります。

また、作業に手間がかかるため、他の方法よりも費用は高くなります。費用は7,000円/㎡が相場ですが、足場設置や養生、下地処理などで10〜40万円ほどの追加費用がかかります。

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スタッコ仕上げのメリット

スタッコ仕上げは耐久性とデザイン性に優れた利点があります。他の仕上げ方法にはないメリットがあるので、施工する前にきちんと確認しておきましょう。

耐久性が高い

スタッコ仕上げは塗膜に厚みがあり、塗料が乾くと強固になるため、他の外壁材よりも耐久性に優れています。10年程度は塗り替えが必要ないため、コストパフォーマンスは良好です。ただし、メンテナンスを怠ると耐用年数は短くなるので、定期的に点検を行い、汚れや破損箇所はないかを確認しておきましょう。

デザイン性が高い

スタッコ仕上げは凹凸の隆起が大きく厚みを持つため、重厚感のある落ち着いた雰囲気を演出できます。また、外壁の模様付けを楽しめるので、独自性と自由性の高いデザインに仕上がります。

ヘッドカット仕上げと左官仕上げでは、手作業で自由に装飾できるため、完全オリジナルの外壁を実現できます。外壁に個性を出したい人や、他の住宅と異なるデザインに仕上げたい人にはピッタリだといえるでしょう。

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スタッコ仕上げのデメリット

デザイン性に優れたスタッコ仕上げですが、いくつか欠点もあります。施工後に「こんなはずじゃなかった」と後悔しないように、事前にデメリットを把握しておきましょう。

汚れが目立ちやすい

スタッコ仕上げは表面が凸凹しているため、隙間に汚れが溜まりやすく、カビやコケが生えやすいデメリットがあります。車の行き来が多い道路沿いの住宅では、壁面にホコリや排気ガスの汚れが溜まりやすくなります。

長く放置すると汚れが目立つだけでなく、取り除くことが難しくなるため、定期的なメンテナンスが必要です。メンテナンスを怠ると美観が損なわれるだけでなく、外壁全体が劣化し始めるため注意が必要です。

職人の腕に左右されやすい

左官仕上げは職人が手作業で塗装するため、仕上がりが職人の腕に左右されます。自由自在にオリジナルの模様を作れるのは大きな魅力ですが、その反面、職人選びを間違えると「イメージと違う」と後悔するかもしれません。

希望のデザインに仕上げるには、職人の経験とセンスが重要です。こまかな希望がある場合は事前にしっかり打ち合わせを行い、外壁の理想イメージをはっきり伝えておきましょう。

多くの塗料が必要になる

スタッコ仕上げで再塗装する際は、表面の凸凹の隙間にも塗装しなければならず、多くの塗料が必要です。他の仕上げ方法に比べると、2〜3倍ほどの塗料が必要になるため、その分多くの費用がかかります。外壁の面積が大きいほどコストも増えていくので、事前に業者に見積もりを依頼して、塗料にかかる費用を確認しておきましょう。

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スタッコ仕上げで失敗しないコツ

施工時の失敗を防ぐには、業者選びの段階から対策が必要です。施工に慣れている業者を選び、適切な方法で塗装すれば、満足のいく仕上がりを実現できます。ここでは、施工時の失敗を防ぐ3つの方法を紹介します。

モルタルの外壁に使用する

スタッコ仕上げはモルタル外壁に使うのが基本です。ほかの下地に使ってしまうと、塗料がうまく密着せず、剥がれなどの施工不良が発生します。失敗を防ぐために重要なことは、密着度です。モルタル外壁に使う場合でも、事前に外壁の洗浄や下地処理をしっかり行わないと、密着度が下がるため注意が必要です。

日本の住宅では外壁にサイディング材が採用されるケースが多いですが、サイディング外壁の場合は、外壁材の張り替えを検討した方が良いでしょう。

下地補修を行ってから再塗装する

塗装する箇所に劣化症状がある場合は、事前に下地補修が必要です。下地補修を行わずに再塗装をすると、塗料がうまく密着せず、剥がれなどの施工不良が発生します。またすぐに再塗装が必要となり、手間や費用が発生するため、下地補修は大切な作業です。

まずは高圧洗浄で汚れを洗い落とし、乾燥してから補修作業を行いましょう。劣化が進行している場合は、大掛かりな補修工事が必要になる場合もあるので、業者に事前に確認してもらうことをおすすめします。

優良業者に依頼する

職人の経験と技術が施工に大きく影響するため、信頼できる優良業者に依頼しましょう。相見積もりをして複数社の費用やサービス内容を比較すると、優良業者かどうかをある程度見分けられます。

見積もりをチェックするときは、工事費用が相場からかけ離れていないか、無駄な工程がないかなどを確認しましょう。施工手順や費用の内訳が細かく記載されており、保証の明記がある業者なら安心してできます。

また、施工では塗料を多く使うので、あとで追加請求されないかを契約前に確かめておきましょう。料金の内訳が曖昧だったり、質問しても答えをごまかしたりするような業者は避けた方が無難です。

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関連記事:優良な外壁塗装業者の選び方を解説!警戒すべき悪徳業者の見極め方とは

スタッコ仕上げでデザイン性の高い外壁を実現しよう

スタッコ仕上げとは、モルタル外壁などに模様を付ける工法です。オリジナルデザインに仕上げられるため、外壁に個性を出したい人に適しています。デザイン性が高いのが魅力ですが、表面の凸凹に汚れが溜まりやすいのが難点です。汚れを放っておくと劣化が進行して美観を損なうため、施工後はメンテナンスが欠かせません。仕上がりは職人の腕に左右されやすいため、実際に施工する際は優良業者に依頼しましょう。

相見積もりをするときは、業界最大級の外壁塗装専門サイト「外壁塗装の窓口」が役立ちます。経験豊富なデータベースから、依頼者の希望条件や状況に合う優良施工店のみ厳選して紹介しているので、業者探しに困ったときに便利です。簡単な入力で10秒で相場を把握できるため、適正価格を知りたいときにも役立ちます。経験豊富なアドバイザーが契約前の相談から施工後まで 無料でサポートするので、困ったときはお気軽にご相談ください。

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