「オーデフレッシュ」とは、日本ペイント株式会社が製造・販売している外壁用の水性塗料です。
安全性に特化した水性塗料でありながら、油性塗料と遜色ないレベルの耐久性で人気を博していますが、どのような塗料なのか詳しく知らず、使用するか悩んでいる方も多いのではないでしょうか?
そこで本記事では、オーデフレッシュの価格・耐用年数や色見本、シリーズ製品3種類の特徴などを詳しく解説します。
メリット・デメリットやおすすめのケースも紹介していますので、オーデフレッシュでの塗装を検討している方はぜひ最後までご覧ください。
外壁の塗り替え時期かも...
おすすめ記事:外壁塗装の塗料4種類の選び方を解説!相場・耐用年数から最適な塗料を選ぼう
外壁塗料「オーデフレッシュ」とは?価格や機能、色見本を解説
「オーデフレッシュ」とは、日本を代表する大手塗料メーカー「日本ペイント株式会社」が製造・販売している外壁用の水性塗料です。
非常に優れた低汚染性や防藻・防カビ性を有しており、水性塗料ながら油性塗料とほとんど変わらない耐久性が期待できます。
なお、オーデフレッシュにはグレードの異なる3種類のシリーズ製品が用意されており、目的や予算に合わせて自宅に最適な塗料を選択可能です。
【オーデフレッシュの種類】
- ウレタン塗料の「オーデフレッシュU100Ⅱ」
- シリコン塗料「オーデフレッシュSi100Ⅲ」
- フッ素塗料の「オーデフレッシュF100Ⅲ」
3種類それぞれの特徴については後ほど詳しく解説しています。以下からは、価格・耐用年数や色見本などといった、オーデフレッシュの基礎知識を詳しく見ていきましょう。
オーデフレッシュの価格・耐用年数
オーデフレッシュ各種の価格・耐用年数は、それぞれ以下のとおりです。
塗料の種類 | 目安耐用年数 | 目安施工単価(3工程) |
オーデフレッシュU100Ⅱ(ウレタン) | 8〜10年 | 3,900〜4,500円/㎡ |
一般的なウレタン塗料(油性) | 8〜10年 | 2,000〜2,500円/㎡ |
オーデフレッシュSi100Ⅲ(シリコン) | 12〜15年 | 3,500〜5,000円/㎡ |
一般的なシリコン塗料(油性) | 10〜15年 | 2,300〜3,500円/㎡ |
オーデフレッシュF100Ⅲ(フッ素) | 15〜18年 | 5,400〜6,000円/㎡ |
一般的なフッ素塗料(油性) | 15〜20年 | 3,500〜5,000円/㎡ |
一般的に水性塗料は油性塗料よりも耐久性が劣ると言われていますが、表を見て分かるようにオーデフレッシュであれば、外壁塗装に使われる主な油性塗料と比較しても引けを取らないレベルの耐久性が期待できます。
その分、価格はやや割高になりますが、工事中のニオイや環境・人体への影響が気になる方にはピッタリの塗料と言えるでしょう。
オーデフレッシュの色見本
オーデフレッシュで塗装する色は、日本ペイントの塗料に共通する以下の基本カラーから選べます。
出典:https://www.paint-city.com/item_detail/30140/
塗料の種類によっては、対応できない色がある場合やさらに多くの選択肢がある場合も。自宅の雰囲気や好みに合ったカラーを見つけて、お気に入りの外観に仕上げましょう。
なお、上記はあくまでスキャナーを通したPC上のカラーです。より正確な色を知りたい方は、日本ペイントの色見本帳を取り寄せてみてください。
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オーデフレッシュシリーズ3種類の特徴
オーデフレッシュには、グレードの異なる以下3種類のシリーズ製品があります。
- 【ウレタン塗料】オーデフレッシュU100Ⅱ
- 【シリコン塗料】オーデフレッシュSi100Ⅲ
- 【フッ素塗料】オーデフレッシュF100Ⅲ
それぞれの注意点やおすすめなケースについても紹介していますので、ぜひ塗料を選ぶ際の参考にしてください。
【ウレタン塗料】オーデフレッシュU100Ⅱ
製品名 | オーデフレッシュU100Ⅱ(1液水性反応硬化形ウレタン樹脂塗料) |
耐用年数 | 8〜10年 |
施工価格 | 3,900〜4,500円/㎡ |
主な機能性 | 低汚染性/防藻・防カビ性/ホルムアルデヒド放散 |
つや | つや有り/7分つや有り/5分つや有り/3分つや有り/つや消し |
適用下地 | モルタル/コンクリート/窯業系サイディング/ALCパネル |
適用下塗り塗料 | パーフェクトサーフ/パーフェクトフィラー/アンダーフィラー弾性エクセルなど |
「オーデフレッシュU100Ⅱ」は、ウレタン樹脂をベースとした1液型水性塗料です。シリーズ共通の優れた低汚染性や防藻・防カビ性により、油性ウレタン塗料と比較しても遜色ない耐久性を期待できます。
ただし、シリコン塗料などと比べると耐用年数は短く、価格に関しても上位グレードの「オーデフレッシュSi100Ⅲ」とほとんど変わりません。そのため、水性ウレタン塗料を使いたい特別な理由がない限りは、塗料のグレードアップを検討することをおすすめします。
関連記事:ウレタン塗料とは?メリット・デメリットと費用相場を解説
【シリコン塗料】オーデフレッシュSi100Ⅲ
製品名 | オーデフレッシュSi100Ⅲ(1液反応硬化形シリコン系塗料) |
耐用年数 | 12〜15年 |
施工価格 | 3,500〜5,000円/㎡ |
主な機能性 | 低汚染性/防藻・防カビ性/ホルムアルデヒド放散 |
つや | つや有り/7分つや有り/5分つや有り/3分つや有り/つや消し |
適用下地 | モルタル/コンクリート/窯業系サイディング/ALCパネル |
適用下塗り塗料 | パーフェクトサーフ/パーフェクトフィラー/アンダーフィラー弾性エクセルなど |
「オーデフレッシュSi100Ⅲ」は、シリコン樹脂をベースとした1液型水性塗料です。低汚染性と防藻・防カビ性によって、耐用年数12〜15年の優れた耐久性を実現しており、水性シリコン塗料として業界トップクラスの品質を誇ります。
価格と性能のバランスが非常に良く、シリーズの中でもコストパフォーマンスが圧倒的に高いため、どの塗料を使うか迷っている方にはオーデフレッシュSi100Ⅲを強くおすすめします。
関連記事:シリコン塗料のメリット・デメリットとは?耐用年数や他の塗料との違いを解説
【フッ素塗料】オーデフレッシュF100Ⅲ
製品名 | オーデフレッシュF100Ⅲ(1液水性反応硬化形フッ素樹脂塗料) |
耐用年数 | 15〜18年 |
施工価格 | 5,400〜6,000円/㎡ |
主な機能性 | 低汚染性/防藻・防カビ性/ホルムアルデヒド放散 |
つや | つや有り/7分つや有り/5分つや有り |
適用下地 | モルタル/コンクリート/窯業系サイディング/ALCパネル |
適用下塗り塗料 | パーフェクトフィラー/アンダーフィラー弾性エクセル/オーデフレッシュ共通中塗(中塗り塗料)など |
「オーデフレッシュF100Ⅲ」は、フッ素樹脂をベースとした1液型水性塗料です。シリコンよりもグレードの高いフッ素塗料のため、長期間にわたる美観や機能性の維持に適しています。
上述した2種のシリーズ製品と比べると、初期費用やつやのバリエーションではやや見劣りしますが、メンテナンスや塗り替えの頻度を抑えたい方には最適な選択肢となるでしょう。
なお、オーデフレッシュF100Ⅲを使用する際、中塗りにはかならず専用中塗り材の「オーデフレッシュ共通中塗」を使いましょう。合わせて使用することで、塗料本来の優れた耐候性が発揮されます。
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関連記事:フッ素塗料の価格は?メリット・デメリットとおすすめメーカーを紹介
オーデフレッシュで塗装するメリット・デメリット
ここからは、外壁や屋根の塗装工事にオーデフレッシュを使用するメリットやデメリットを解説します。
工事が始まってから後悔することがないように、塗料の良いところだけでなく悪いところもしっかり理解しておきましょう。
オーデフレッシュで塗装するメリット
塗装工事にオーデフレッシュを使用するメリットとしては、たとえば以下の3つが挙げられます。
- 優れた機能性・耐久性で外壁の美しさを長期間維持できる
- 有害物質の排出が少ない水性塗料のため、人体や環境にやさしい
- 塗料のニオイが少ないため、日常生活や近隣への影響を抑えられる
オーデフレッシュのシリーズ製品3種類は、いずれも低汚染性や防藻・防カビ性などの機能性と、油性塗料と遜色ない耐久性を兼ね備えており、自宅の外壁を長期間にわたって美しく保てます。
また、オーデフレッシュは、不快なニオイの元になるシンナーや、シックハウス症候群の原因となる有害物質を含まない「水性塗料」である点も大きなメリットです。
工事中の生活や近隣への影響も抑えられ、同時に環境や人体にも配慮できるため、近隣との距離が近い住宅や、環境・健康への意識の高い方も安心して利用できます。
オーデフレッシュで塗装するデメリット
一方、塗装工事にオーデフレッシュを使うデメリットは以下の3つです。
- 一般的な塗料と比べるとやや割高
- 金属・鉄部の塗装には適していない
- 低温環境下で工期が遅れる可能性が高い
オーデフレッシュシリーズの3種類は、いずれも水性塗料としてはトップクラスに高耐久・高性能な塗料ですが、その分一般的な塗料と比べるとやはり割高になってしまいます。
「多少コストをかけてでも、質の高い水性塗料を選びたい!」という方には最適ですが、塗料にこれといったこだわりがない場合や、なるべく初期費用を抑えたい場合は、その他の塗料も検討してみることをおすすめします。
また、金属・鉄部への塗装や、低温環境下での塗装には適していない点にも注意しましょう。特にガルバリウム鋼板など金属系の外壁材・屋根材を使用している場合や、寒い地域・季節での塗装を考えている場合は、オーデフレッシュをはじめとする水性塗料は避けたほうが無難です。
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オーデフレッシュはどんなケースにおすすめ?
ここまで見てきた特徴やメリット・デメリットから、オーデフレッシュは以下のような場合におすすめです。
【オーデフレッシュがおすすめなケース】
- 外壁の美観を長く保てる高品質な水性塗料を選びたい場合
- 塗装工事中のニオイや環境・人体への影響を抑えたい場合
オーデフレッシュは、優れた機能性と油性塗料にも劣らない耐久性を兼ね備えた、高品質な水性塗料です。多少コストをかけてでも、工事中の快適さや安心・安全を買いたい方には最適な選択肢と言えるでしょう。
なお、どの塗料にするか迷っている方には「オーデフレッシュSi100Ⅲ(シリコン塗料)」がもっともおすすめです。シリーズの中でもずば抜けてコストパフォーマンスが高いため、幅広いケースで価格・質ともに納得できる施工ができるでしょう。
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オーデフレッシュは高耐久かつ安心・安全な水性塗料
本記事では、オーデフレッシュの価格・耐用年数や色見本、シリーズ製品3種類の特徴やメリット・デメリットなどを解説しました。
日本ペイントの「オーデフレッシュ」は、様々な家庭で安心して使用できる、高耐久・高性能な水性塗料です。一般的な塗料の価格帯と比べるとやや割高になりますが、以下のようなケースでは最適な選択肢の一つとなるでしょう。
【オーデフレッシュがおすすめなケース】
- 外壁の美観を長く保てる高品質な水性塗料を選びたい場合
- 塗装工事中のニオイや環境・人体への影響を抑えたい場合
なお、どのオーデフレッシュを使うか迷ったら、シリーズ随一のコスパを有する「オーデフレッシュSi100Ⅲ」がおすすめです。
各種製品の特徴やメリット・デメリットをしっかり理解し、家族や専門家と相談しながら十分に検討したうえで後悔のない選択を取りましょう。
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