2025-01-09 07:44:39 更新

ガルバリウム鋼板の価格相場は?屋根や外壁に使用するメリット・デメリット

ガルバリウム鋼板の価格相場は?屋根や外壁に使用するメリット・デメリット
編集者プロフィール
輿石 雅志
1972年生まれ。早稲田大学理工学部応用化学科卒業。40万人以上の方が利用している国内最大級のマッチングプラットフォームを提供する外壁塗装に特化した無料相談サイト「外壁塗装の窓口」を運営。著書に「マイホームの外壁塗装 完全成功読本」(幻冬舎出版)。
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ガルバリウム鋼板は見た目がおしゃれで機能性も高いことから、住宅用建材として広く普及しています。しかし、断熱性が低く、施工が難しいといった難点もあるため、新築やリフォーム時に使用する際は注意が必要です。

この記事では、ガルバリウム鋼板の特徴を紹介するとともに、後悔しないための対策を解説します。価格相場やメンテナンス方法も紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。

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ガルバリウム鋼板とは?

ガルバリウム鋼板のメリット

ガルバリウム鋼板のデメリット

ガルバリウム鋼板で後悔しないためのポイント

ガルバリウム鋼板の正しいメンテナンス方法

ガルバリウム鋼板の特徴を把握して屋根・外壁工事に活かそう

ガルバリウム鋼板とは?

ガルバリウム鋼板とは、合金でメッキ加工を施した金属製の建築素材です。表面はアルミニウムと亜鉛、シリコンで構成されており、腐食しにくく耐久性に優れているのが特徴です。また、厚みが0.35~0.5mm程度しかなく、非常に軽量であるため、既存の屋根や外壁に重ねて設置するリフォームに適しています。

関連記事:ガルバリウム鋼板とは?メリット・デメリットと費用相場・耐用年数を解説

ガルバリウム鋼板の価格相場

ガルバリウム鋼板の商品価格は、1㎡あたり1,500〜4,000円が相場です。近年人気が高まっている断熱材と一体化した製品の場合は、1㎡あたり3,000円〜4,000円が相場になります。

また、屋根や外壁をリフォームする際の施工費用は、1㎡あたり5,000円〜10,000円が相場です。実際の工事では、建材の費用だけでなく足場や人件費などの費用が発生するため、材料費よりも工事費が高額になります。使用する製品の種類や依頼する業者にもよって価格も変動するので、実際に施工する際は見積もりをよく比較して選びましょう。

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ガルバリウム鋼板のメリット

ガルバリウム鋼板は耐久性や耐震性が高いだけでなく、デザイン面でも優れており、バランスのとれた優秀な建材です。ここでは、主なメリットを4つ紹介します。

耐用年数が長い

ガルバリウム鋼板の耐用年数は20~30年以上といわれており、メンテナンスを定期的に行えば40年以上の利用も可能です。同じ金属性でもトタンの耐用年数は10~20年と短く、住宅の外壁に採用されることの多い窯業系サイディングは、10年程度で塗り替えが必要になります。

その点、ガルバリウム鋼板は塗装の目安が20年になっている商品もあり、高い耐久性を誇ります。メンテナンスの周期もふまえると、コストパフォーマンスの高い建材といえるでしょう。

関連記事:外壁塗装の耐用年数は10〜20年が限度!寿命を延ばすコツや劣化症状を解説

サビにくい

ガルバリウム鋼板は、金属製建材の中でもサビに強いという特徴があります。金属鋼板はサビやすい性質を持ちますが、アルミニウムと亜鉛の耐食性や防食作用により、20年以上にわたりサビを防止できます。

トタンやアルミなどの金属素材に比るとサビにくさは数倍以上あり、綺麗な外観を長期維持できます。サビが発生すると劣化が進むだけでなく見栄えも悪くなりますが、長持ちするように設計されているため、住宅の屋根材や外壁材として安心して使用できます。

耐震性が高い

ガルバリウム鋼板は素材自体が軽いため、耐震性に優れています。建材が重いと建物にかかる負荷も高まり、地震による揺れも強くなりますが、建材が軽いと建物にかかる負荷を軽減できるため、耐震性向上につながります。 そのため、大きな地震が発生しても、家屋倒壊などのリスクを最小限に抑えることが可能です。

デザイン性が高い

金属感を活かしたスタイリッシュでおしゃれなデザインも魅力の一つです。金属のため、どの色やデザインを選んでも、デザイン性の高い高級感のある外観に仕上がります。鋼板に凹凸をつけて立体感のあるデザインにしたり、木材を組み合わせて個性的なデザインに仕上げたりすることも可能です。他の家とは異なるデザインに仕上げたい人には、ピッタリの素材だといえるでしょう。

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ガルバリウム鋼板のデメリット

メリットが多い反面で欠点もあるため、居住地域や好みによっては合わない場合もあります。良い点だけでなく悪い点も確認して、慎重に選びましょう。

断熱性・遮音性が低い

ガルバリウム鋼板は軽くて薄いため、断熱性能や遮音性能はほとんどありません。 そのため、暑い夏場は室内温度が上昇しやすく、雨の日は雨音が響きやすいといった欠点があります。

屋根カバー工法により、古い屋根の上からかぶせる場合は特に心配ありませんが、リフォームではなく新築で使用する場合は、断熱材を兼用する、天井裏に吸収材などを敷き詰めるといった対策を講じたほうが良いでしょう。

製品によっては凹みやすい

厚みの薄い製品を選ぶと、衝撃に対する抵抗力が弱いため、衝撃によって凹みやすくなります。台風や強風などで飛来物が当たると凹んでしまい、サビの原因になる可能性も考えられます。

ガルバリウム鋼板には厚みがそれぞれ異なり、波型のタイプもあります。凹みを防ぎたい場合は、各製品の厚みやデザインなどを比較検討してみると良いでしょう。

デザインの色・バリエーションが少ない

ガルバリウム鋼板は独特な雰囲気が魅力ですが、デザインの色やバリエーションが少ないという欠点があります。外壁や屋根の色・デザイン選びにこだわりたい人には、大きなデメリットになるでしょう。

豊富なデザインの色・バリエーションから選びたい場合は、窯業系サイディングの方がおすすめです。レンガ調からタイル調まで、さまざまなデザインを再現できるため、他の素材も選択肢に含めながら考えることをおすすめします。

施工が難しく対応できる業者が少ない

ガルバリウム鋼板は薄く傷に弱い性質があるため、施工難易度の高い素材といえます。施工途中に角にぶつけたり鉄粉を残したりすると、腐食が進行してサビが発生しやすくなります。

また、塗料が付着しづらく、専門的な板金技術を備えた板金工事業者でなければ施工が困難です。しかし、板金工事業者は数自体が少ないため、施工したくても依頼できる業者が少ないのが難点です。

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関連記事:優良な外壁塗装業者の選び方を解説!警戒すべき悪徳業者の見極め方とは

ガルバリウム鋼板で後悔しないためのポイント

ガルバリウム鋼板は優れた機能を持つ一方で欠点もあるため、よく考えもせずに施工すると後悔する可能性があります。後悔しないためには、事前に対策を打たなければなりません。ここでは、後悔を防ぐためのポイントを3つ紹介します。

断熱材一体型のガルバリウム鋼板を使用する

ガルバリウム鋼板は薄く断熱性に欠けますが、断熱材一体型の製品を使用する、もしくは遮熱塗料で塗装をすることで鋼板自体の断熱性の低さをカバーできます。断熱材を張り付けた製品なら、太陽熱の影響を抑えられるため、夏場も室内温度が上昇しにくくなり、快適な空間を実現できます。遮音性の補強もできるため、雨音が響きやすい悩みも解決できます。

施工に慣れている業者に依頼する

満足いく施工を実現するために、ガルバリウム鋼板の施工実績が豊富な業者に依頼しましょう。ガルバリウム鋼板は施工が難しいため、実績の少ない業者に依頼すると、仕上がりの品質が低下する恐れがあります。

業者ごとに得意とする屋根・外壁の仕様は異なるので、ホームページなどで過去の施工事例をチェックし、施工に慣れている業者に依頼することが大切です。

定期的にメンテナンスをする

傷から生じるサビを防ぐには、定期的なメンテナンスが欠かせません。ガルバリウム鋼板はサビにくい建材ではありますが、潮風や酸性雨に長期間さらされると、小さな傷からサビが生じることがあります。はじめは小さなサビでも、放置すると建材に大きく広がり、雨漏りやシロアリの発生につながります。そのような事態を防ぐには、定期的なメンテナンスが必要です。

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ガルバリウム鋼板の正しいメンテナンス方法

ガルバリウム鋼板は金属材であるため、正しい方法でメンテナンスをしないとサビが発生して美観を損ねてしまいます。サビを防いで綺麗な外観を維持するためにも、正しいメンテナンス方法を把握しておくことが大事です。

年に数回は水洗いをする

もっとも手軽なメンテナンス方法は水洗いです。2~3ヶ月に1回の頻度で表面の汚れを水洗いすると塩分や酸が付着しにくくなり、サビ予防になります。特に雨に濡れにくい箇所は重点的に洗いましょう。

ただし、高圧洗浄機の使用は避けた方が無難です。高圧で洗浄すると表面を傷めたり凹んだりするので、水圧には十分注意が必要です。車を洗うときの水圧や水の量がちょうど良い目安です。

小さな傷やサビは早めに補修する

小さな傷やサビを見つけたら、早めに補修しましょう。放っておくとメッキが剥がれてしまい、サビが広がってしまいます。小さな傷やサビさえ補修ができれば、大きなメンテナンスをせずに長期利用ができます。

屋根などの高所は業者の無料点検を活用して、小さな傷やサビがないかを定期的にチェックしましょう。こまめな確認と手入れを怠らないことで、家の見た目をいつまでも美しく維持できます。

10〜15年ごとに塗り替える

建材を長持ちさせるために、10〜15年ごとに塗装をしましょう。定期的な塗装を行うことで汚れやサビを予防でき、美観の維持だけなく、耐久性や防水性の向上に役立ちます。

ただし、ガルバリウム鋼板の塗装はプロにとっても難易度が高いため、施工不良が起きないよう、経験豊富な職人に依頼する必要があります。各業者の塗装の実績を確認して、信頼できる業者に依頼しましょう。

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ガルバリウム鋼板の特徴を把握して屋根・外壁工事に活かそう

ガルバリウム鋼板はスタイリッシュな外観が特徴で、耐久性が高く、施工費用を安く抑えられるメリットがあります。その一方で、デザインのバリエーションや施工業者が少ないといった難点もあるため、実際に施工すべきかどうかは慎重な判断が必要です。

後悔を防ぐためにも、製品選びや業者選びは慎重に行い、満足いく工事を実現しましょう。施工後のメンテナンスを欠かさないように注意すれば、綺麗な外観を長く維持できます。

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