黄色は元気で明るい色であり、個性を出しやすいことから、外壁塗装で人気のカラーです。一口に黄色といっても、鮮やかなレモンイエローから薄いクリームイエローまでバリエーションが豊富なため、色の選び方で外観のイメージが大きく変わります。
ここでは、外壁塗装で黄色が選ばれやすい理由や、おすすめの黄色の種類を紹介します。外壁を黄色で仕上げるときに注意すべきポイントや、おしゃれに仕上げる方法も紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。
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外壁塗装で黄色が人気の理由
黄色はデザイン性が高く、汚れにくいことから、住宅の外壁によく採用されています。黄色にするメリットは多いため、世代を問わず人気の色です。ここでは、外壁に黄色が選ばれやすい主な理由を5つ紹介します。
明るい雰囲気が出る
黄色の外壁は見た目が明るく、活力のある印象を与えます。ブラウンやブラックなどの暗い色と違い、黄色は曇りや雨の日でも見た目が明るいため、元気な印象になります。また、黄色の外壁は目立つため、他の家と差別化して個性を演出できます。
「毎日目にする家の外壁は明るく見せたい」「オリジナリティのある外観に仕上げたい」と考えている人には黄色がおすすめです。
ヨーロッパ風の家に仕上がる
黄色はヨーロッパの建物でよく採用される色であり、おしゃれな洋風の住宅を実現できます。
原色に近い鮮やかな黄色は、周囲から浮いて悪目立ちしやすく、和風や和風モダンとの住宅には合いませんが、欧米風の建物と組み合わせればおしゃれな外壁に仕上がります。レンガやタイル調の外壁材とも相性が良いため、ヨーロッパ風の住宅にしたい人には有力な選択肢になるでしょう。
汚れが目立ちにくい
黄色の外壁は汚れが目立ちにくいため、こまめに外壁の清掃をしなくても綺麗な外観を長く維持できます。ホワイト系の外壁は黒い汚れが目立ちやすく、逆にブラック系の外壁は白い汚れや水滴汚れなどが目立ちやすい傾向にあります。黄色は黒い汚れも白い汚れも目立ちにくく、メンテナンスに手間がかかりません。外壁の掃除や塗り替えの手間を省きたい人から、黄色が人気を集めています。
街並みと調和させやすい
黄色にはビビットなカラーから淡い色まで、さまざまなカラーバリエーションがありますが、落ち着いたトーンの色なら悪目立ちせず、周囲の街並みに自然に溶け込みます。
周辺の景観との調和を重視するなら、ブラウンやベージュなどの色もおすすめですが、黄色の方が個性的で一味ちがう仕上がりを実現できます。街並みと調和しつつ、オリジナリティを演出したい人には、黄色がおすすめです。
風水でも開運効果が高い
風水において黄色は、金運上昇などの開運効果があるとされています。金銭面だけでなく、勉強や仕事などの運気にも効果的なため、現状を変えたい人や、これから新しい仕事や趣味にチャレンジしたい人の願いを後押ししてくれます。
風水では方角も重要なポイントであり、黄色は西・南西・北東の方角との相性が良好です。これらの方角の壁に黄色を取り入れることで、効果アップを望めます。
また、ブラン系の色や赤との相性が良いとされており、黄色と組み合わせることでさらなる効果を期待できます。
外壁塗装におすすめの黄色の種類
黄色とひと口に言っても、淡い色から原色の鮮やかな色までさまざまです。ここでは、外壁塗装に使用されることが多い黄色の種類を4つ紹介します。
レモンイエロー
レモンイエローは、少し緑がかった鮮やかな黄色です。黄色の中でも明るい色に属し、爽やかで清潔感のある外観に仕上がります。どんなスタイルの家とも合わせやすいですが、特に洋風の住宅との相性がよく、レンガやタイルなどの素材と組み合わせることでヨーロッパ風の住宅に仕上げられます。
ただし、外壁全体をレモンイエローで塗ると、明るすぎて周囲の景観から浮いてしまう可能性があります。実際に塗装するときは他の色を取り入れるなどして、周囲から浮いてしまわないように注意しましょう。
クリームイエロー
クリームイエローは、黄色の色彩を抑えた白に近い色合いです。彩度と明度が低く、カスタードクリームのような薄い黄色のため、穏やかで優しい印象を与えます。
派手さを抑えているため、周囲の景観にも溶け込みやすく、悪目立ちしません。「外壁を黄色にしたいけど派手すぎるのは嫌」「落ち着いたトーンに仕上げたい」という人には、クリームイエローが適しています。
ピーチイエロー
ピーチイエローは、黄色とオレンジの中間的な色合いです。桃の果肉のような淡いオレンジ色ですが、少しくすんでいるため、悪目立ちせず温かい印象を与えます。
彩度が低めで、色褪せてもアンティークな風合いになるため、洋風デザインの家によく合います。ピンクに近いほんのりとした色味なので、可愛い雰囲気が好みの人にもおすすめです。
山吹色
山吹色は、オレンジに近い赤みがかった黄色です。明るく元気な印象がありますが、黄色よりも明度と彩度が少し低いため、落ち着いた印象になります。
和風・洋風どちらのテイストにもマッチしやすく、ブラウン系の色の組み合わせがよく合います。また、木材や木目調とも相性が良く、外壁に取り入れやすい色合いです。鮮やかすぎる黄色が苦手な人や、ブラウン系の色との組み合わせが好きな人には山吹色がおすすめです。
外壁塗装に黄色を使うときの注意点
黄色は住宅の外壁に使用されることが多い人気カラーですが、実際に使用する際は気を付けるべきポイントがあります。黄色のデメリットを知らずに判断してしまうと、施工後に後悔する可能性があるので注意が必要です。
外壁塗装を成功させるためにも、ここで黄色の注意ポイントを確認しておきましょう。
色あせしやすい
黄色は他の色よりも紫外線を多く吸収するため、時間の経過とともに色あせが目立つようになります。こまめに塗り替えを行えば綺麗な外観を維持できますが、メンテナンスコストが高くなるので注意が必要です。
メンテナンスの手間とコストを抑えたいなら、耐用年数の長い塗料を選びましょう。耐用年数が10年未満のアクリル塗料やウレタン塗料よりも、耐用年数が10〜20年以上あるシリコン塗料・フッ素塗料・無機塗料を選んだ方が、色あせなどの劣化症状を抑えられます。
原色に近い黄色は悪目立ちしやすい
原色に近い鮮やかな黄色は、周囲の景観に馴染みにくく、悪目立ちしやすいです。イメージ通りの色やデザインに仕上がっても、周囲から浮いてしまっては本末転倒です。あまりにも目立ちすぎると、近隣からクレームがくる可能性もあるので、色選びには注意が必要です。
近隣から浮いてしまうのが不安な場合は、鮮やかな黄色ではなく淡い黄色を選ぶと良いでしょう。どうしても鮮やかな黄色を使いたい場合は、アクセントカラーとして外壁の一部のみに使用すれば、周囲の景観と調和もしやすくなります。
黄色の外壁塗装をおしゃれに仕上げるポイント
黄色は1色だけでもおしゃれですが、配色などを少し工夫すると、さらに魅力的なデザインに仕上げられます。黄色の外壁をよりおしゃれに仕上げるポイントを2つ紹介します。
カラーシミュレーションを活用する
外壁に使う色が決まったら、業者にカラーシミュレーションを作成してもらいましょう。 カラーシミュレーションでは施工後の色の見え方を確認できるため、「思っていたイメージと違う」といった失敗を防げます。
塗料のカタログを見ただけでは、事前のイメージと実際の仕上がりが異なる可能性があります。そのため、事前にカラーシミュレーションを行い、事前に色の仕上がりを確認しておきましょう。
アクセントカラーを取り入れる
黄色とは別の色をアクセントカラーとして取り入れてみましょう。例えば、1階と2階の境目や窓枠などにアクセントカラーを取り入れると、外壁のデザインにメリハリが出て、黄色がより引き立ちます。
アクセントカラーは、ブラックやブラウンなどの黄色よりも暗い色を使うのが効果的です。黄色の明るい色と対照的な色合いやトーンを使うことで、黄色がより鮮やかに見え、外壁がよりおしゃれに仕上がります。
コーナータイルを使う
ヨーロッパ風の家に仕上げたい場合は、コーナータイルを使うのがおすすめです。黄色一色だと単調になりがちですが、コーナーにタイルを取り入れることで、一気に洋風のおしゃれな外観に仕上がります。
タイルの色は、黄色よりも濃いブラウン色を選ぶと、外観にメリハリが出て引き締まって見えます。タイルだけでなくレンガなども部分的に取り入れると、オリジナリティを演出でき、他の住宅との差別化ができます。
外壁塗装で黄色を選ぶときは業者に相談しよう
黄色は見た目が明るく、汚れが目立ちにくいことから、外壁塗装で人気の高い色です。黄色と一口にいっても、淡いクリームイエローから鮮やかなレモンイエローまで豊富なバリエーションがあり、色の選び方次第でオリジナリティを演出できます。
黄色だけでもおしゃれな外壁になりますが、他の色や素材と組み合わせることで、さらに魅力的な外壁に仕上がります。ヨーロッパ風の家に仕上げたい場合は、コーナータイルやレンガなどを取り入れると、見た目がグッと洗練されておしゃれな洋風の家を実現できます。
魅力の多い黄色ですが、悪目立ちしやすく、色褪せしやすいといったデメリットもあります。施工後に後悔しないためには、塗料選びを慎重に行うことが大切です。塗装会社とよく相談して、満足のいく外壁を仕上げましょう。
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