建築物の外壁は、ほとんどの場合何らかの塗料によって塗装されています。 これは外壁塗装と言って、本来は建物を有害な酸性雨や紫外線から守り、建物を長持ちさせることが目的です。 また、外壁塗装によって色や模様を工夫し、建物の外観を良くする、ということが行われる場合もあります。 外壁塗装は、建物の装飾という役割も持っているのです。 しかし、ただ単に塗料を壁に塗布しただけでは、単純でのっぺりとした感じとなってしまい、貧相だと評価されてしまうことも多々あります。 顧客の多くは、壁にある程度でこぼこした立体感があった方が満足できるようです。 このように、外壁塗装にでこぼこをつける塗装方法があります。それは「玉吹き」と呼ばれる方法です。 これは、主剤を圧縮したエアーで噴出し、外壁に吹き付ける方法で、こうすることで主剤が飛沫のように飛び散り、玉状の塊となって外壁に付着します。 この塊がでこぼことなり、良い感じの立体感を生み出すのです。 また、玉吹きをすると、しない場合と比べ壁の強度が高くなる、という実利的なメリットもあります。 玉吹きには大きく2種類の仕上げ方があります。 一つは玉吹きした後、そのまま吹きっ放しにして仕上げてしまう、というものです。 この方法だと、丸みを帯びたでこぼこになります。 一方、吹き付けた後平滑ローラーで玉をある程度潰してしまい、角ばった感じにする、という仕上げ方もあります。 それぞれ異なった視覚効果が得られるので、好みに合わせて選ぶのが良いでしょう。
2024-03-26 10:50:41 更新
外壁塗装で壁にでこぼこを付ける方法と効果とは?
編集者プロフィール
輿石 雅志