「サイディング外壁にメンテナンスは必要なのだろうか」
「サイディング外壁のメンテナンス費用はいくらなのか?」
サイディング外壁の住宅にお住まいの方は、こうお考えになる場合もあるのではないでしょうか。
また、メンテナンスをしなければどんなリスクがあるのかも気になることでしょう。
この記事では、メンテナンスフリーともいわれるサイディング外壁のケアについて、以下のような情報を解説します。
1.サイディングはメンテナンスが必要
2.メンテナンスを行うタイミング
3.ケアを行わないと起こりうるリスク
4.サイディングのメンテナンス方法
5.メンテナンスにかかる費用相場
6.メンテナンスを行う際の注意点
7.工事後に確認しておきたいポイント
8.サイディング外壁の点検方法
9.メンテナンス時期を長く保つ方法
この記事をお読みいただくと、サイディング外壁の正しいメンテナンス方法や費用相場を確認できます。
大切な住宅で長く安心して暮らすためにも、ぜひ本記事を参考にして適切な外壁メンテナンスを行いましょう。
1 . サイディング外壁はメンテナンスフリーではない
サイディング外壁はメンテナンスフリーではなく、定期的なケアが必要です。
サイディング外壁は耐久性や性能が高いため、ほかの外壁材に比べてメンテナンスの手間が少なくて済みます。
しかしどのような外壁でも、紫外線や風雨による刺激を受けて、段々と劣化していきます。
そのため、サイディング外壁も定期的なメンテナンスは欠かせません。
2 . サイディング外壁のメンテナンスを行うタイミング
サイディング外壁のメンテナンスを行うタイミングは、主に以下のような時です。
1.耐用年数が近づいてきた時
2.劣化症状があらわれた時
それぞれのタイミングの具体的な内容を、解説していきます。
2-1 サイディング外壁の耐用年数が近づいてきた時
サイディング外壁の耐用年数は、素材のタイプによって異なります。
サイディング外壁のタイプは、主に以下の4種類あります。
1.窯業系サイディング
2.金属系サイディング
3.樹脂系サイディング
4.木質系サイディング
窯業系サイディングは、耐用年数は40年で、塗り替え周期は7〜8年です。
セメントや繊維質などを成分とした外壁材です。
デザインが豊富だったり、防火性に優れていたりします。
金属系サイディングは、耐用年数は40年で、塗り替え周期は10〜15年です。
アルミニウム合金やガルバリウム鋼板などの金属でつくられている外壁材です。
軽量で施工しやすいですが、キズがつきやすいというデメリットもあります。
樹脂系サイディングは、耐用年数は25〜30年ほどです。
塩化ビニル樹脂を原料とした外壁材です。
耐久性が高く、凍害に強いという特長を持ちます。
また、樹脂系サイディングは顔料が素材自体に練り込まれており、塗装によるメンテナンスは不要です。
ただし、目地にシーリングが使用されている場合は、おおよそ10年に1度はメンテナンスが必要となります。
木質系サイディングは、耐用年数は15〜40年で、メンテナンスの時期はおおよそ5〜10年おきです。
木材を加工してつくられた外壁材です。
木のぬくもりが感じられるデザインで、断熱性が高い素材です。
木質系サイディングは湿気に弱いため、ほかのタイプに比べて短いスパンでのメンテナンスが必要となります。
以下にて、サイディング外壁の種類別の耐用年数とメンテナンス時期を一覧表にしてまとめました。
サイディングの種類 | 耐用年数 | メンテナンス時期 |
---|---|---|
窯業系サイディング | 40年 | 7〜8年 |
金属系サイディング | 40年 | 10〜15年 |
樹脂系サイディング | 25〜30年 | 10年 |
木質系サイディング | 15〜40年 | 5〜10年 |
それぞれの耐用年数やメンテナンス時期は、住宅の環境や地震発生の有無などによって変化します。
上記の年数は目安と考えておき、以下で紹介する劣化症状があらわれた時は適宜メンテナンスを行うようにしましょう。
2-2 劣化症状があらわれた時
サイディング外壁に以下のような劣化症状があらわれたら、メンテナンスを行うタイミングです。
1.チョーキング
2.カビや汚れ
3.反りや浮き
4.ひび割れ
以下にて、サイディング外壁のメンテナンスが必要な劣化症状をそれぞれ詳しく解説していきます。
2-2-1 チョーキング
チョーキングは、塗料に含まれている顔料が紫外線や風雨の刺激によって劣化して、粉状となり浮き出てくる現象です。
外壁の表面に白い粉があらわれるチョーキング現象が起きたら、塗り替えによるメンテナンスが必要な時期です。
緊急性は低いですが、放置すると外壁の防水性を低下させてしまうため、メンテナンスを検討しなければなりません。
2-2-2 カビや汚れ
カビや汚れが発生したら、外壁の防水性が低下するためメンテナンスが必要です。
特に、カビは水分を保持しているので、外壁が常に湿った状態となります。
そのまま放置しておくと、外壁の防水性が低下したり、腐食したりする原因となるのです。
また、カビによってアレルギーが発症する可能性もあります。
さらに、カビや汚れは住宅の美観を損ねることにもなります。
外壁の汚れの原因について、以下の動画でも詳しく解説しています。
2-2-3 反りや浮き
サイディング外壁が反ったり、浮いてきたりしたら、早めの補修が必要です。
サイディングは表面を塗装することによって防水性を維持しています。
しかし、経年によって塗膜の防水性が低下して、外壁材に雨水が染み込むことがあります。
その後、外壁の表面が乾燥しても内部が湿った状態のままだと、収縮が起きて反りが発生してしまうのです。
一般的に、乾燥と収縮による外壁材の反りは外側に向いて起こります。
2-2-4 ひび割れ
ひび割れは、放置すると雨水が内部に浸入してしまうため、早めの補修が必要です。
住宅の揺れや経年劣化などによって、サイディング外壁の表面にひび割れが発生する場合があります。
ひび割れの幅や深さによって、「ヘアークラック(幅が0.3mm以下)」や「構造クラック(幅が0.3〜1mmほどで、深さが4〜5mmほど)」に分けられ、補修方法がそれぞれ異なります。
【監修者コメント】
セルフチェックとしては、外壁を自分で見たときに塗装の表面だけの細かいひび割れであればヘアークラックの可能性が高いです。
一方で、ひび割れ部分の塗装の一部が剥がれていてサイディング外壁の下地が見えるようなら、構造クラックの恐れがあります。
2-2-5 コーキングの破損や劣化
サイディング外壁の継ぎ目に施工されているコーキングの破損や劣化が見られたら、メンテナンスが必要です。
サイディングの施工では、外壁同士の隙間にコーキング(シーリング材)という充填材を詰めます。
コーキングを施工しておくことで、住宅が横揺れした際も外壁のずれや破損などを防ぎやすくなるのです。
このコーキング部分が破損したり、劣化したりすると外壁の継ぎ目に隙間ができるため、雨漏りの原因になります。
外壁の塗装メンテナンスのタイミングについて、外壁塗装は何年ごと?!外壁の耐用年数とメンテナンス時期を解説でもご紹介しています。
3 . サイディング外壁のメンテナンスを行わなかった場合のリスク
サイディング外壁のメンテナンスを行わないと、以下の4つのようなリスクが発生しやすいです。
1.住宅内部の腐食
2.雨漏りの発生
3.シロアリの発生
4.サイディング外壁の破損
それぞれのリスクの内容を、以下で詳しく解説します。
3-1 住宅内部の腐食
サイディング外壁の破損や劣化を放置すると、雨漏りが発生して住宅内部の木材や金属部分が腐食してしまいます。
住宅内部にまで被害が及ぶと、外壁補修だけで済んだはずが大掛かりなリフォーム工事となります。
また、腐食が起こると、最悪の場合は建物の倒壊にもつながってしまうのです。
3-2 雨漏りの発生
サイディング外壁が破損したままだと、雨水が浸入して雨漏りが発生する恐れが高くなります。
特に、外壁材の反りや、コーキングの破損・劣化などには注意が必要です。
コーキングの劣化を放置すると雨漏りが発生する原因について、雨漏りはコーキング劣化のサイン?!劣化の原因と補修の費用相場を解説でも詳しく解説しています。
【監修者コメント】
雨漏りは塗装では直すことができません。
雨漏り修理には、板金業者や瓦業者といった屋根の専門家が必要で、塗装専門の業者では雨漏り修理はできないためご注意ください。
雨漏り箇所に塗装をする場合は、塗装前に雨漏り部分の修繕が必要です。
3-3 シロアリの発生
サイディング外壁が破損して雨漏りが発生すると、住宅内部の湿気が多くなりシロアリが好む環境になります。
シロアリが住宅内に巣をつくると、増殖して被害がより拡大してしまいます。
大掛かりな改修工事が必要となるでしょう。
3-4 サイディング外壁の破損
メンテナンスをせずにいた場合、サイディング外壁の劣化が進み破損してしまうことになります。
サイディング外壁の破損は雨漏りや住宅内部の腐食など、さまざまな被害につながります。
大きな被害が発生する前に、破損箇所があれば早めにメンテナンスをする必要があるのです。
4 . サイディング外壁の主なメンテナンス方法
サイディング外壁の主なメンテナンス方法は、以下の5つです。
1.掃除
2.塗り替え
3.張り替え
4.コーキング補修
5.部分補修
それぞれのメンテナンス方法を詳しく解説します。
4-1 掃除
日常的に行えるサイディング外壁のメンテナンスには、掃除があります。
掃除の際は、主に以下のような道具が必要です。
1.ホース
2.雑巾
3.中性洗剤
4.やわらかいブラシ
まず、ホースを使って外壁全体を濡らします。
雑巾ややわらかいブラシなどを使い、軽くこするようにして汚れを落としていきましょう。
汚れやカビなどがある箇所は、中性洗剤を使って洗浄します。
防カビや防藻効果のある洗剤を使用すると、カビや藻の発生を防ぎやすくなります。
ただし、汚れを落としたいからと漂白剤が含まれている洗剤を使うと、外壁を傷める可能性があるため使用は避けましょう。
4-2 塗り替え
色あせやチョーキングなどの症状の場合は、塗り替えによってメンテナンスを行います。
サイディング外壁の塗り替え工事は、以下のような流れで行われます。
1.近隣へのあいさつ
2.足場の設置
3.養生
4.高圧洗浄
5.下地処理
6.下塗り
7.中塗り
8.上塗り
9.点検
10.足場の解体・掃除
外壁塗装では、3回塗りが一般的です。
サイディングの塗り替えにかかる工事期間は、外壁全体の塗装で10日間ほどです。
サイディング外壁の塗装について、サイディング外壁の塗装は必要!?塗装が必要な時期と補修費用を解説でもご紹介しています。
4-3 張り替え
外壁自体が劣化したり、破損したりしていたら張り替え工事が必要となります。
また、一度反ってしまったサイディング外壁を元の状態に戻すことはできないため、張り替えによる補修を行います。
補修の際に、既存の外壁材と同じタイプが手に入れば問題はありません。
しかし、同じ素材がなく、異なる外壁材を施工すると外壁の見た目が悪くなる場合があります。
そのため、場合によっては外壁全体の張り替えを行うケースもあるのです。
ただし、外壁全体の張り替え工事が必要となれば費用は高くなります。
ですが、サイディング外壁の反りや浮きを放置していると隙間から水分が内部に浸入する恐れがあるため、補修は必ず必要です。
サイディング外壁全体の張り替えにかかる工事期間は、おおよそ2週間〜1ヵ月です。
4-4 コーキング補修
サイディング外壁同士の隙間に詰められているコーキングが劣化したり、破損したりしていた場合は、以下の2つの方法で補修します。
1.増し打ち
2.打ち替え
増し打ちとは、既存のコーキングの上からシーリング材を充填する補修方法です。
打ち替えでは、既存のコーキングをすべて取り除いて、新たに施工し直します。
コーキング補修にかかる日数は、乾燥も含めて2〜4日ほどです。
コーキングの耐用年数は打ち替えの場合は10年ほどで、増し打ちはおおよそ2〜5年です。
そのため、前回の補修から耐用年数が近づいてきた時もメンテナンスの時期となります。
4-5 部分補修
外壁にひび割れが発生した場合は、部分補修でメンテナンスを行う場合もあります。
幅が0.3mm以下のひび割れである「ヘアークラック」の場合は、緊急性は高くなく、塗り替えによって補修できます。
幅が0.3〜1mmほどで、深さが4〜5mmほどのひび割れは「構造クラック」です。
深さのあるひび割れは、塗膜だけでなく外壁自体も破損している可能性が高いです。
そのため、外壁自体の補修も必要となります。
5 . サイディング外壁のメンテナンスにかかる費用
サイディング外壁の塗装にかかる費用は、30坪の一戸建てでおおよそ70〜100万円です。
また、サイディング外壁の張り替えにかかる費用は、200〜250万円ほどとなります。
コーキング補修では、「増し打ち」の場合は1mあたり500~900円、「打ち替え」は1mあたり800〜1,200円ほど必要です。
ひび割れの補修にかかる費用は、足場代を含めて20〜60万円ほどを目安に考えておきましょう。
以下にて、サイディング外壁のメンテナンス費用を工事別にまとめました。
工事内容 | 費用相場 |
---|---|
塗装 | 70〜100万円(30坪の住宅) |
張り替え | 200〜250万円 |
コーキング補修 | ・500〜900円(増し打ち/1mあたり) ・800〜1,200円(打ち替え/1mあたり) |
部分補修 | 20〜60万円 |
外壁の破損状況によって費用は変わってくるため、上記の表は相場としてお考えください。
6 . サイディング外壁のメンテナンスを行う際の注意点
サイディング外壁のメンテナンスを行う際に注意しておきたいポイントは、以下の2つです。
1.高圧洗浄は行わない
2.DIYで張り替えを行わない
それぞれの注意点の内容を、解説していきます。
6-1 高圧洗浄は行わない
サイディング外壁の塗膜や本体が傷んでしまうため、高圧洗浄は行わないようにしましょう。
家庭用の高圧洗浄機であっても、水圧が強いタイプもあるため、外壁にキズをつけてしまうことになりかねません。
さらに、外壁の塗膜が高圧洗浄によって剥がれてしまう場合もあります。
塗膜が剥がれると、防水性が低下したり、汚れが外壁に付着しやすくなったりします。
また、雑巾やブラシでこする際も強い力を加えないようにしましょう。
6-2 DIYで張り替えを行わない
サイディング外壁の張り替えは専門技術が必要なので、慣れない方はDIYで行わないようにしましょう。
無理にDIYで施工すると、不具合が発生してしまう可能性があります。
また、高所作業の際に転落事故が起きるケースもあります。
施工不良や事故などを防ぐためにも、サイディング外壁の張り替えは専門業者に依頼するようにしましょう。
7 . 工事後に確認しておきたいポイント
サイディング外壁のメンテナンス後に確認しておきたいポイントは、以下の3つです。
1.塗装後に色ムラが発生していないか
2.反りや浮きなどは発生していないか
3.コーキングの施工状態は適切か
それぞれのポイントの内容を、詳しく解説していきます。
7-1 塗装後に色ムラが発生していないか
塗装後に色ムラが発生しておらず、きれいに施工されているか確認するようにしましょう。
色ムラが発生していた場合は、業者に伝えて塗り直してもらいます。
ただし、見る角度や太陽光の当たり方によって、ムラがあるように感じるケースもあります。
また、色ムラだけでなく塗膜の厚みが均等かもチェックすることをおすすめします。
気になる点があれば、遠慮なく施工業者に確認してみましょう。
7-2 反りや浮きなどはないか
サイディング外壁の張り替え後に、反りや浮きなどは発生していないかチェックしておきましょう。
施工後すぐの反りや浮きは、業者側の知識・技術力の不足が原因で起こります。
もし、反りや浮きが発生していたら、早めに補修してもらいましょう。
7-3 コーキングは丁寧に施工されているか
コーキングがはみ出したり、へこみすぎたりしていないかもチェックしておきましょう。
コーキングの施工不良には、以下のような原因が考えられます。
1.下地の施工不良
2.充填過多・不足
コーキングを施工する際は、下地と充填材の接着性を高めるため、最初にプライマーという下地材を塗布します。
しかし、下地材が適切に塗布されていなかったり、施工後に時間が経過しすぎていたりすると、コーキングがうまく接着しません。
また、コーキング材を充填しすぎて乾燥に時間がかかったり、反対に量が不十分でへこんでしまったりするケースもあります。
8 . 日常的に行いたいサイディング外壁の点検方法
サイディング外壁を長持ちさせるために日常的に行っておきたい点検方法は、主に以下の3つです。
1.外壁の点検
2.塗装面の点検
3.コーキング部分の点検
それぞれの点検方法の具体的な内容を、以下で紹介します。
8-1 外壁の点検
サイディング外壁にひび割れや破損箇所がないか、定期的に目視で点検を行っておきましょう。
特に、地震の発生後は丁寧に点検を行うことをおすすめします。
また、住宅周辺が幹線道路だったり、大型トラックがよく通る道があったりする場合も丁寧な点検が必要です。
住宅が振動した、またはしやすい環境の場合は外壁の点検が欠かせません。
8-2 塗装面の点検
塗装面の点検では、以下のような症状が発生していないかチェックしておきましょう。
1.色あせ・チョーキング
2.カビやコケ
3.ひび割れ
4.剥がれ
色あせやチョーキングは塗膜の劣化サインなので、定期的に点検を行い、塗装タイミングを逃さないようにしましょう。
また、カビやコケも塗膜を劣化させる原因なので、掃除や塗り替えを行わなければなりません。
8-3 コーキング部分の点検
コーキング部分が剥がれていたり、割れたりしていないかなどもチェックしておきましょう。
コーキング部分は外壁や塗装面に比べて耐用年数が短いです。
そのため、劣化スピードも速いので、日頃の点検によって悪化を防ぐようにしましょう。
ただし、それぞれの部分の高所の点検は転落する危険性があるため、業者に相談することをおすすめします。
【監修者コメント】
家を建てた場合はハウスメーカーが10年で点検してくれるケースが多いです。
劣化の有無にかかわらず、保証の期限が切れそうになったら点検してもらうようメーカーに連絡しましょう。
自分のセルフチェックでは見つからない劣化でも、プロなら見つけられるため安心できます。
9 . メンテナンス周期を長くするための工事のポイント
サイディング外壁の次のメンテナンス時期を短くしないために、工事を行う際に押さえておきたいポイントは以下の2つです。
1.耐用年数の長い塗料を選ぶ
2.耐用年数の長い外壁材を選ぶ
それぞれの詳しい内容を、解説していきます。
9-1 耐用年数の長い塗料を選んで塗装する
耐用年数の長い塗料を選んで塗装することで、次の塗り替え時期の期間が長めになります。
以下にて、塗料タイプ別の耐用年数を一覧表にしてまとめました。
塗料タイプ | 耐用年数 |
---|---|
アクリル系塗料 | 5〜7年 |
ウレタン系塗料 | 8〜10年 |
シリコン系塗料 | 8〜15年 |
フッ素系塗料 | 15〜20年 |
無機系塗料 | 20年以上 |
塗料選びの際の参考になさってみてください。
9-2 耐用年数の長いサイディング外壁材に張り替える
耐用年数の長いサイディング外壁材に張り替えることで、短いタイプよりもメンテナンスの時期を延ばせます。
サイディングの中で耐用年数が長いのは、「窯業系サイディング」と「金属系サイディング」です。
ただし、外壁材を選ぶ際は、住宅に適しているタイプかどうかを業者と相談してから決めるようにしましょう。
10 . サイディング外壁のメンテナンスは大切な住宅を守るためにも必ず行おう
サイディング外壁のケアは、大切な住宅の美観や耐久性を維持するために欠かせません。
メンテナンス時期を逃して放置してしまうと、住宅の劣化が早まるだけでなく、補修費用がより高くなってしまいます。
施工している塗料の耐用年数や、外壁の破損・劣化症状を見逃さないようにして、適切なタイミングでメンテナンスを行うようにしましょう。