屋根塗装を業者に依頼しようと考えたときに気になるのが費用と作業内容です。
大体どれくらいの費用がかかるものなのか、ある程度の基準を知らないと高い業者に頼んでしまって「失敗した!」と後悔することもあります。
今回は屋根塗装の作業工程と費用の相場、見積書の見方をご紹介します。
1 . 塗装工事が必要なサインと屋根材別の特性
屋根塗装は新築時からある程度の年数が経過したら検討したい工事です。どんな症状が出てきたら塗装工事をするべきなのか、屋根の種類別に見ていきましょう。
1-1 スレート屋根
ストレート屋根は粘土板岩を屋根素材に使用した屋根のこと。コロニアル屋根やカラーベストなどと呼ばれることがあります。
■ メリット・屋根材が軽量であり、耐震性に優れている
・屋根構造が単純なため、工事修繕費用を安く抑えられる
・価格が安い
・関東を中心に多く普及しており、請け負える業者が多い
■ デメリット・薄い板状の屋根材のため、割れやすく耐久性が低い
・屋根材同士の接続部分が多く、防水性が低い
・メンテナンス頻度が高い
一般的にストレート屋根の塗り替え周期は8~10年と言われています。前回の塗装工事から8年経過している場合は再び屋根塗装を検討するべき時期に差し掛かっていることになります。
また、コケの発生や色褪せなどは劣化のサイン。それらの症状が見られたらメンテナンスを行うようにしましょう。
1-2 セメント屋根
セメント屋根は名前の通り、セメントを主成分とした屋根材を使っている屋根を指します。
■ メリット・ストレート屋根と比較すると、耐用年数が長い
・和瓦よりも安い
・遮音性や断熱性、耐火性に優れる
■ デメリット・硬質なため衝撃に弱く、割れやすい
・セメントは水分を吸収すると劣化するため、定期的なメンテナンスと塗装が必要になる
・ストレート屋根よりも重いため、耐震性に劣る
・水分を含みやすく、コケや藻が生えやすい
見た目は和瓦と変わりませんが、その性質はストレート屋根と似ているため塗装周期は8~10年です。
セメント瓦のヒビ割れや色褪せ、コケやカビの発生などは劣化のサインです。それらの症状が出てくると見栄えが悪くなるだけではなく、雨漏りなどのリスクも高まります。定期的なメンテナンスを心がけましょう。
1-3 モニエル瓦
モニエル瓦はセメントに砂利を混ぜて固めた屋根材です。そのため、セメント瓦と見た目もとてもよく似ていて、セメント系瓦として同じカテゴリーで呼ぶこともあります。
■ メリット・和瓦よりも軽量なため、耐震性に優れる
・トタン屋根などに比べて遮音性や断熱性、耐火性に優れる
■ デメリット・硬質なため衝撃に弱く、割れやすい
・水分を吸収すると劣化するため、定期的なメンテナンスと塗装が必要になる
・ストレート屋根よりも重いため、耐震性に劣る
・水分を含みやすく、コケや藻が生えやすい
モニエル瓦はセメント瓦と同じく塗装周期は8~10年です。ひび割れや色褪せ、コケやカビの発生が劣化のサイン。そうした症状が出てきたら屋根塗装を検討してください。
1-4 金属系
金属系屋根材として有名なのがトタンですが、現在ではガルバリウム鋼板が登場したため、あえて選ぶ理由がなくなってしまいました。そこで、ガルバリウム鋼板についてご紹介します。
■ ガルバリウム鋼板のメリット・軽量で耐震性に優れる
・サビに強く耐用年数が30年~40年と長い
・熱に強いアルミが使用されているため、耐熱性に優れる
■ ガルバリウム鋼板のデメリット・メンテナンス費用が高め
・潮風に弱い
・傷やへこみに弱い
・結露が発生しやすい
・メンテナンスフリーではない
このガルバリウム鋼板はトタンの弱点であったサビやすさを解消し、30~40年もの耐用年数を実現した屋根材になります。
劣化のサインとしては、色褪せや塗膜のヒビ割れや剥がれ、変形、サビなどが挙げられます。また、一般的に塗装周期は10~15年になるため、前回の塗装工事から10年経過している場合は新たに屋根塗装を考える必要があります。
1-5 アスファルトシングル
アスファルトシングルは、ガラス繊維にアスファルトを浸透させ、表面を石粒で加工した屋根材です。
■ メリット・柔軟性があり、ヒビや割れに強い
・石粒で覆っているため傷付きにくい
・防水性に優れている
・軽量で耐震性がある
・シート状のため複雑な屋根にも設置しやすい
■ デメリット・薄いシートのため強風で剥がれやすい
・表面の石粒が剥がれるため、劣化しやすい
・水はけが悪く、コケや藻が生えやすい
・勾配が緩い屋根には向かない
・メンテナンス頻度が早い
一般的な塗装周期は10〜15年ですが、接着剤で固定されている状態なので5年ごとに剥がれていないかの点検や補修をしましょう。また、色褪せが目立つ場合や、アスファルトシングルの表面を覆う石粒の剥離が心配な場合は、塗装などのメンテナンスを行います。
1-6 粘土瓦
一般的に想像する日本瓦や和瓦が粘土瓦と言われるものになります。
■ メリット・耐用年数が50年以上と長い
・瓦表面に釉薬と言われる薬剤が塗られているため基本的にメンテナンスが不要
・遮音性、断熱性に優れる
■ デメリット・重いために耐震性に劣る
・ヒビ割れや瓦のズレが起こる
・漆喰が崩れる
ひび割れや瓦のずれ、漆喰の崩れなどが起こった場合はメンテナンスをする必要がありますが、基本的に塗装の必要はありません。
2 . 一般的な屋根塗装の相場
それでは、屋根塗装にはどれくらいの費用がかかるのでしょうか。一般的な費用が分からないことには、業者に見積もりを依頼しても、それが高いのか安いのかが分かりません。そこで、一般的な相場を見ていきましょう。
2-1 屋根塗装の平均費用は40〜60万円
先に結論を言うと、ストレート屋根で、30坪程度の2階建て住宅の場合、屋根塗装の相場は40万~60万円程度です。
屋根の種類や形状、劣化具合、塗り面積、使用する塗料の種類やグレードによって値段は上下しますが、大体これくらいで工事できることを覚えておいて損はないでしょう。
2-2 坪数ごとの費用相場
今度は坪数ごとの相場をご紹介します。まず注意しなければいけないのは、建築面積と屋根の塗装面積は同じではないことです。
建築面積が10坪であっても屋根は傾斜しているため、塗装面積はそれよりも多くなります。急勾配か緩勾配で面積は違ってくるため、その分、材料費も変わってきます。
これに足場代や洗浄料金、諸経費などを加算すると屋根塗装の工事費用が大まかに求められます。
分かりやすいように以下ににまとめてみました。
※シリコン塗料の使用を想定。
あくまでも一般的な費用になるので、目安として捉えておくといいでしょう。
2-3 塗料ごとの費用相場
大体の相場が分かったところで、今度は塗料ごとの費用相場を見てみましょう。塗料を選ぶ際の判断基準にしてみてください。
2-3-1 ウレタン塗料
ウレタン塗料はほかの塗料よりも耐用年数が6~10年と比較的短いのですが、密着性や防汚性、施工性に優れているなど工事バランスが良いことが特徴。しかし、現在ではより耐用年数に優れたシリコン塗料との価格差が小さくなっており、選ばれることが少なくなってきました。
具体的な平米単価相場は1,800~2,000円となっています。
2-3-2 シリコン塗料
シリコン塗料はウレタンに比べ耐用年数が8~15年と長いだけでなく、耐水性や耐候性に優れていて汚れや色褪せに強い特徴を持っています。また、透湿性も高く、塗膜の剥がれや屋根内部の結露を防ぐ効果もあり、カビや藻の発生を抑えてくれる塗料でもあります。
コストパフォーマンスが良く、使用頻度が高め。具体的な平米単価は2,000~3,000円になります。
2-3-3 フッ素塗料
フッ素塗料は耐用年数が15~20年とかなり長く、光沢感と防汚性に優れた塗料です。また、密着性が高く紫外線にも強いので色褪せしにくいのもメリット。
カビや藻の発生を防いでくれることから、商業施設や大きなビル等で使用されていますが、最近は一般住宅の外壁にも使われるようになりました。しかし、使用頻度は高くありません。
具体的な平米単価は3,000~4,800円とかなり高めです。
2-3-4 無機塗料
無機塗料はガラスやレンガなどの紫外線で劣化しない無機物を配合して作られた塗料になります。そのため、耐用年数が20年以上とほかの塗料と比較しても抜群に長く、低汚染性と防水性に優れています。
具体的な平米単価は5,000~6,000円ともっとも高価。
2-4 足場代の費用相場
屋根塗装に必要な費用は塗料費や人件費だけではありません。塗料は一斗缶で20kg程度あるため、それを屋根に持って上がるだけでも大変。そのため、屋根塗装するには足場が必要です。
屋根の勾配が急な場合は、屋根に立って作業をすることが困難になるため、屋根自体にも足場が必要です。万が一屋根から落ちてしまったら命を落としかねません。
そのため、安定した仮設の足場を設置して作業をすることになります。
足場なしで作業できる場合でも、汚水や塗料が隣家や自動車に付着するのを防ぐために、飛沫防止用シートを貼る必要があります。
足場の相場は1平米あたり700円~1,000円程度。工期が長引けば足場の貸出期間が長くなるので足場代が高くなります。また、建物が高くなれば足場の運搬賃が嵩み、単価も上がります。
あくまでも目安ですが、一般的な30坪住宅の場合、15万~20万円くらいが相場です。
2-5 作業工程ごとの費用相場
実際に屋根塗装をする場合、作業工程ごとにどれくらいの費用がかかるのかは気になるところでしょう。そこでおおまかな目安を、一般的な30坪の住宅(屋根面積45平米、シリコン塗料、平らなスレート屋根)の場合を例に挙げてご紹介します。
養生は塗料が飛散してはいけない場所を保護する目的で行います。一般的に400~500円/平米(架平米)が価格目安となります。
コーキングは塗装前に屋根の表面に空いた穴などを埋める作業です。500~900円/平米が単価の目安。しかし、屋根の劣化具体でも大きく変わるので、注意しましょう。
塗り作業は塗料の種類やグレードによって金額は大きく変わります。おおよそ1,400~4,800円/平米と覚えておくといいでしょう。
2-6 その他費用
諸経費として計上されるのがその他の費用になります。業者の移動費用や営業費用、産業廃棄物を処理するための代金などがここに計上されると思って差し支えありません。諸経費が全体の5~10%になります。
【Q&A】Q . 屋根塗装はDIYできますか?
A . 可能ですが、業者に依頼した方が安く済むことがあります。
DIYは素人が屋根塗装をすることになるので、失敗する可能性は高くなります。長い時間をかけて塗装したのに、再塗装しなければいけなくなってしまったのでは、心が折れてしまうでしょう。加えて、業者に依頼することになれば、DIYにかけた費用は丸々無駄になってしまいます。
隣家に塗料の飛沫が飛べば、損害賠償請求をされてしまうこともあります。
そのため、業者に頼んだ方が安心・安全で結果的に安く済むこともあります。
3 . 屋根塗装の作業工程とは
おおよその相場費用が分かって屋根塗装を業者に依頼しようと思っても、どんな工程があるのか分からなければ不安になることもあるでしょう。そこで、具体的な工程手順をご紹介します。
3-1 足場の組み立て
屋根塗装には、作業をする足場が必要です。そのため、まずは足場を作ることから始まります。このとき、洗浄水や塗料飛沫が隣家に飛ばないように飛沫防止ネットの設置も一緒に行います。
3-2 高圧洗浄
仮設の足場を設置したら、今度は高圧洗浄を行って屋根をキレイにします。屋根にはホコリや汚れ、カビ、コケなどが発生している場合があり、その上から塗装してしまうと通常よりも塗料の耐用年数が短くなって劣化スピードも早くなります。塗料本来の機能を発揮させるためには、塗装前の高圧洗浄が不可欠なのです。
3-3 下地処理
屋根をキレイにしたら、今度は下地処理を行います。屋根の凹凸や亀裂、欠損などを修復して建物の劣化を防ぎ、塗装できる状態にしていきます。塗装後のトラブルの多くは下地処理不良が原因で発生していると言われるほど、重要な工程になります。
3-4 養生
塗装する前に必ずしなければいけないのが養生シート張りとマスキングです。塗料が庭や植木、自動車や隣家に飛び散らないように養生シートでカバーし、塗装しない部分にマスキングしていきます。キレイな塗装をするには欠かせない工程です。
3-5 塗装
下地処理や養生が終わったら、塗装の工程に入っていきます。屋根材の基本的に塗装は下塗り、中塗り、上塗りの重ね塗りが行われます。
下塗りは屋根に塗料をしっかりと定着させるための工程で屋根材を保護する目的も兼ねています。仕上がりにも差が出ますので、丁寧にやってもらいましょう。
下塗りがしっかりと乾燥したら、仕上げ用の塗料を塗っていきます。これが中塗りと上塗りの工程になります。
3-6 点検
塗装の工程がすべて終わったら、養生シートを取り外して仕上がりを点検します。このとき、指示書を見ながら問題点はないか、希望通りの状態に仕上がっているか、全体をチェックしていきます。
もし問題点を見つけた場合や満足のいく仕上がりでなかった場合は塗装業者と話し合って修正依頼を出しましょう。
3-7 足場の解体
点検して仕上がりに問題がなかった場合は、足場の解体の工程に移ります。作業を行うのに必要だった足場を撤去して、工事が始まる前の状態に戻して工事完了です。
工事休業日を除けば、すべての工程を終えるまでにおおよそ10日前後となります。
4 . 屋根塗装の見積書の見方のポイント
工事を依頼するために見積書をもらっても、その意味を正しく理解していなければ、どんな工事が行われるか分かりません。そこで、見積書の正しい見方をご紹介します。
まずは、見積書に記載されている費用が相場から大きく離れていないかをチェックしましょう。相場と比べて高過ぎる場合は、何らかの費用が水増しされているか、必要ない補修や工事が記載されている可能性があります。また相場よりも安過ぎる場合も、必要な工程が省かれているかも知れないため、要注意です。
見積書の単位が「一式」と記載されている場合も注意が必要です。この記載は付帯部分など、塗装面積が正確に測ることができない場合に用いられます。そのため、「屋根塗装一式」などの記載があり、内容が分からない場合は確認する必要があります。
このほか、塗装回数もチェックが必要です。必要な塗装回数に満たない場合は、しっかりとした塗装効果が発揮されません。そのため、3回以上は塗装することが記載されてあるかを確認しましょう。
屋根塗装は勾配があるため、しっかりとした塗装面積が分からないこともあります。その場合は、建築面積に1.2~1.5の値をかければおおよその屋根面積を求めることができるので、チェックしてみましょう。
塗料名がしっかり記載されているかどうかも確認が必要です。「シリコン塗料」であってもグレードによって値段は変わってきます。そのため、どこのメーカーが発売している塗料なのか、具体的な塗料名をしっかりと見積もりに記載してもらってください。
値引額にも注意が必要です。値引額が大きいと消費者としては嬉しいかも知れませんが、大き過ぎる場合は危険です。
10%程度の値引きなら企業努力の可能性もありますが、大き過ぎる場合は必要な工程を省いている恐れがあります。もしかしたら、もともとの金額が相場よりもかなり高く設定されているだけかも知れません。
作業工程がすべて記載されているかも確認する必要があります。必要な工程が見積書に書いてない場合、省略されてしまったとしても、反論ができません。
次に説明する工事のメニューを把握し、見積書に詳細な記載があるかどうかをチェックすることで、悪徳業者による高額請求や手抜き工事のリスクを減らしましょう。
4-1 工事メニュー
屋根塗装は劣化を防止するリフォーム工法の一つになります。しかし、ときには塗装以外のリフォームが必要になることもあります。どんな工事があるのか、以下にまとめてみました。
建物や屋根の劣化具合に応じたリフォームを行う必要があります。その費用の目安と作業内容、どんな場合に必要なのかをチェックしておきましょう。そして、その工事を行う理由についても、納得がいくまでしっかりと説明を受けるようにしてください。
4-2 数量
見積書に記載されている数量はほとんどが平米となります。数量は工事を行う面積によって変わるためです。そのため、塗料の数量もリットル表記ではなく平米として記載されることが一般的です。
坪数で計算すると、施工時に塗料が不足するなどのトラブルの原因になるため、実際の広さで数量を導き出すことが大切です。また、足場や飛散防止用シート、養生シートは屋根の面積ではなく設置する面積によって導き出されることに注意しましょう。
足場や養生シートだけ架平米という単位が使われることもあるので注意してください。
4-3 単価
屋根塗装の場合、単価は塗料や材料の原価ではないことを意識しておきましょう。この単価の中には人件費も含まれます。
どの程度の面積を塗る必要があるのか、屋根の形状から作業効率が高いのか低いのか、何人の職人を投入するのかによってこの単価が変わってきます。
4-4 値引き
値引きを交渉する場合は注意が必要になります。費用を抑えようとして値引き交渉をした結果、塗料が足りなくなってしまったり、塗料を水増しされて工事されてしまったりすると塗装する意味がなくなります。
その後に塗装し直すとなると、さらに費用がかさみます。
適正金額から値引き交渉は難しく、もし値引きしてもらいたいなら、工事内容の変更も一緒に考える必要があります。
とくに「明日までに契約してくれたら値引きしますよ」とか「モニター価格で足場代をサービスします」という業者の方から持ちかけられる値引きは危険。最初に提示される金額がそもそも高くなっているケースがあるので注意しましょう。
5 . 費用を抑えるコツ
値引き交渉は難しいとはいえ、費用は抑えたいものです。そこで、どのように工夫すれば費用を抑えられるかをご紹介します。
5-1 耐用年数が長い塗料を選ぶ
工事を行う塗料には耐用年数の短いものと長いものがあります。当然、耐用年数の短い方を選べば費用は抑えられます。しかし、長い目で見ると、耐用年数が長いものの方が経済的であるケースがほとんどです。
例えば、耐用年数が10年の塗料で工事を行うと費用が50万円かかる場合、30年で150万円になります。一方で、耐用年数が15年の塗料での工事費用が70万円だった場合、30年でかかる費用は140万円になります。
1回の工事費用が少々高くなっても、長い目で見ると安く屋根を維持・管理できることが分かります。
5-2 外壁塗装と同時に行う
屋根の塗装を行う場合、外壁塗装も一緒に行うのも費用を抑えるコツといえます。屋根塗装と外壁塗装を別々に行うと、足場代がその都度かかることになります。
しかし、屋根塗装と外壁塗装を一緒に工事を行えば、足場代も1回で済ませられます。一般的に外壁の塗り替え時期も屋根の塗り替え時期もそれほど変わりません。一緒に塗装してしまった方が費用を抑えられるのです。
5-3 地元業者に直接依頼する
工事費用をより抑えたい場合、塗装業者に直接依頼するといいでしょう。
ハウスメーカーや工務店に依頼しても、多くの場合、実際に工事を行うのは塗装専門の下請け業者です。直接塗装専門業者に依頼した方が、中間マージンを取られない分、安く済ませられるのです。
5-4 自治体の補助金・助成金を利用する
屋根塗装を考えている場合、自治体の助成金や補助金が利用できるかどうかもチェックしてみましょう。
注意しなければいけないのは、自治体が定める期限と予算の上限です。自治体に助成金や補助金を受けるために書類を提出しても、自治体が定めた予算が上限に達してしまった場合、受付期限よりも早く締め切られてしまうことがあります。
そのため、助成金や補助金の確認や申請は早めに行うことをオススメします。
6 . コストパフォーマンスの高い屋根塗装を実現しましょう
屋根塗装を行おうと考えた場合、気になるのが工事内容と予算でしょう。値引き交渉をして安く済ませようとした結果、逆に高くついてしまうこともあります。
本記事の内容を参考に、「悪徳業者に騙されない」「長期的な視点で考える」「自治体の助成金や補助金を確認する」ーーの3点を押さえ、コストパフォーマンスの高い屋根塗装を実現しましょう。