外壁は住宅の中でもとくに目に付きやすい場所ですが、傷や汚れがあるのを気にしながらも「まだいいか」と放置してはいないでしょうか。実は、外壁は知らない間にトラブルが重症化していることも多い場所。
雨漏りなど、目に見える症状が現れてから補修したら費用がたくさんかかってしまったということもありえます。
そんな事態に陥らないよう、外壁トラブルの種類と補修の緊急性を説明します。外壁の補修工事の種類と相場、保険適用の方法なども紹介しますので、参考にしてみてください。
1 . 外壁の補修が必要なケース
外壁のトラブルは、大きく分けて7種類あります。外壁に劣化や傷があると雨水が入ったり、気密性が落ちたりして住宅全体の質が落ちてしまう原因に。
だからこそ、家の裏側などの目立たない場所であっても見て見ぬふりは禁物です。しかし緊急度は異なるので、冷静にチェックしましょう。
1-1 どんな壁も10年前後で劣化症状が出始める
外壁の工法には、塗り壁材を塗って仕上げる湿式工法と、あらかじめ用意したパネルなどを取りつける乾式工法があります。湿式工法ではモルタルやコンクリート、漆喰など、乾式工法ではサイディングなどの外壁材がよく使われます。外観の風合いや得意な気候条件はそれぞれですが、どの外壁材も毎日紫外線や風雨にさらされているため、10年程度で劣化症状が出てくるのはやむを得ません。
また、新築の建売りの場合、塗料を安くして立てているケースも多いため、10年未満で劣化症状が出てくることもよくあります。さらに、「雨が多い」「潮風に当たりやすい」などの特殊な環境だと、5~8年程度で劣化症状が出ることも珍しくないでしょう。
1-2 劣化症状の例
では、劣化をした状態にはどんなものがあるのでしょうか。ここでは外壁に現れる代表的な劣化症状を見ていきます。
1-2-1 ひび割れ
クラックとも呼ばれるひび割れは、塗装のみが劣化している場合もあれば、外壁材が乾燥で縮んでいたり地震などの衝撃で崩れてしまったりして内部までダメージが届いている場合に引き起こされるものがあります。どれくらい深刻なひび割れなのかは幅や深さを見れば分かります。
■ 幅が0.3mm以下髪の毛のように細く見える「ヘアークラック」は、塗装のみの劣化なので緊急性は低いです。ただし、そこから塗装がどんどん剥がれてしまう可能性もあるので、タイミングを見て塗装し直しましょう。深さがなく1mmほどの幅までであれば、さほど緊急性はありません。
■ 幅が0.3~1mmほど、深さが4~5mmほど幅が1mm以下でも、深さがある「構造クラック」は、外壁内部が歪んでいる可能性もあるので緊急性が高まります。住宅内に雨水が染み込むだけでなく、シロアリの侵入経路になることも。早めの対処をしてください。
■ 幅が1mm以上、段差がある「構造クラック」が深刻な状態になっています。内部まで破損が進んでいるので緊急性が高く、業者に依頼して補修することが望ましいです。
■ 幅が3mm以上ここまで大きいひび割れだと、必然的に深さも伴います。雨漏りだけでなく地震による倒壊の恐れもあるので、すぐに業者に依頼して補修してください。
1-2-2 コーキングの劣化
外壁材のつなぎ目などに目地材を埋めて、気密性や防水性を保つ施工をコーキングといいます。シーリングと呼ぶこともあります。通常、外壁そのものより耐用年数が短いため、コーキングが先に劣化して外壁材との間に隙間ができるパターンが多くなります。こうなると雨漏りや隙間風の原因になるため、早急にコーキングし直す必要があります。
1-2-3 金属部品のサビ
トタンやガルバリウム鋼板などの金属製の外壁材は金属の性質上、サビが発生しやすいです。サビが出ている時点では外観が悪くなる程度ですが、進行すると穴が開く危険性もあるので放置は禁物。
また、見た目が悪いからといってサビをそのままにして上から塗装すると、サビは進行し続けます。きちんとサビ取りをしてから塗装し直すことが大切です。
1-2-4 穴・凹み
サビの進行によるもののほか、地震の揺れや台風の飛来物などによって外壁に穴や凹みが発生します。ときには深く欠けたり、割れてしまったりすることも。雨水はもちろん、害虫やネズミの侵入経路になってしまうこともあり、緊急性が高い症状です。急いで業者に調査・補修を依頼する必要があるでしょう。
1-2-5 コケ・カビ
コケやカビは、湿度が高い日本でよく見られる症状です。壁の表面に水の通り道を示す垂直の筋が見られる場合は、そこがコケやカビにとって絶好の繁殖場所になります。
塗装の劣化で水が染み込むと、内部まで腐食してしまう可能性も。カビはアレルゲンにもなりやすいので早めの対処が賢明です。
1-2-6 チョーキング
外壁に触ったり寄りかかったりしたときに、手や服に白い粉がついてしまうことがありますよね。この現象をチョーキングといいます。塗料の中の白色顔料に含まれる酸化チタンが劣化で分離して、チョークの粉のように浮き出てきているのです。
ただし、塗料は紫外線にさらされると劣化しやすいので、外壁にチョーキングが発生すること自体はよくあることです。それほど緊急性は高くありませんが、防水性が低下していることは確かなので、塗装のやり直しを検討してください。
1-2-7 浮き・反り・剥がれ
外壁に気泡のような浮きがあったり、塗装が剥がれていたりする場合、外壁材の内部でトラブルが起きているかも知れません。剥がれが大きくなると落下してご近所トラブルやケガ人の発生にもつながりかねないので、緊急性が高いです。まずは業者に調査してもらって原因をつきとめましょう。
2 . 劣化した外壁を放置していると起きること
外壁の劣化にはいくつかの種類があることが分かったと思います。こうした症状を放置しておくと住まいにはどのような影響があるのでしょうか。ここでは4つに分けて解説します。
2-1 雨漏りの発生リスクが高まる
住宅にとって、もっとも厄介なのは雨です。雨水というのは、ヘアクラックと呼ばれる髪の毛程度の細いヒビからも浸入してきます。水は、高低差さえあれば高いところから低いところへと流れていきます。
屋根や外壁はこうした水の特性を理解した上で作られています。また、万が一、水が浸入したとしても、その次には防水フィルムの層があって、二段階構えで備えています。最前線で雨水の浸入を防いでいるのが、外壁や屋根の塗料なのです。
この外壁や屋根の塗料が劣化して剥がれてしまったり、その下地になっている材料自体が破損してしまうと、そこが雨水の浸入口になります。その結果、建物自体が傷むことにもつながるのです。雨水の浸入と戦い続ける塗料は、定期的にメンテナンスをする必要があるのです。
2-2 雨漏りが2次災害(シロアリ・カビの発生など)を引き起こす
浸入した雨水は住まいに悪い影響しか与えません。そして、雨水は住宅の内部に湿気をもたらし、やがてカビが発生する原因にもなってしまうのです。カビが発生すると、ぜんそくやアレルギーの原因となってしまうこともしばしば。
カビの生えた住まいというのは、住宅自体が不健康とも言えますが、そこに住む人々の身体にも悪影響を及ぼすのです。
また、とくに木造住宅では、木が腐ってシロアリを呼び込むことにもなりかねません。朽ちた木というのは、シロアリにとっての大好物。一度そこに巣を作られてしまうと、駆除するためには莫大な費用がかかります。
造作材ならともかく、これが構造体であれば、建物自体が倒壊する原因にもなりかねないのです。耐震性も損なわれ、状況によってはそこに住み続けられなくなってしまいます。
雨漏りというのは、単純に住まいの内側が濡れるだけではなく、二次的被害も大きいということを覚えておきましょう。
2-3 全体補修となれば莫大な修理費がかかる
とはいえ、雨漏りも初期の段階で発見できれば大きなダメージには至りません。
しかし前述のように、雨水が住まいに与える悪影響というのは深刻なものなのです。小さなヘアクラックを放置したために、そこから浸入した雨水による被害が甚大になり、部分的な補修だけでは済まなくなることもあるのです。
それを避けるためにも、少なくとも10年ごとにメンテナンスが必要です。さらに、台風などの自然災害に遭ったら、破損箇所がないか念入りに点検しましょう。
2-4 家の寿命が短くなる
もっとも避けたいのは、住まいの構造体へのダメージです。例えば柱や梁の腐食やシロアリ被害に遭った場合、程度によっては部分補修では対応しきれない場合が出てきます。
構造体というのは、住宅の骨組みです。ここが破損した場合、酷ければ住まいの寿命が尽きてしまうことだってあるのです。
構造体が致命的なダメージを受けると最悪の場合、建て替えという事態にも発展しかねません。そうなる前に早めのメンテナンスが必要不可欠なのです。
3 . 補修工事の内容と費用相場
補修が必要になる住宅のトラブルを見てきて、ギクっとした人もいるのではないでしょうか。でも気になるのは、実際にどのような補修工事をして、どれくらいの費用が必要なのかということ。補修には部分補修と全体補修があります。それぞれの内容と費用相場を解説していきましょう。
3-1 部分補修
外壁のダメージや劣化が大規模でない場合、つまり部分的なひび割れについては、必要な箇所だけに部分的な補修を施します。部分補修は災害や事故など突発性のダメージに対して施すことが多く、施工範囲が小さいため、比較的安く済ませられます。
3-1-1 クラック・サビ補修
クラックやサビは劣化している部分だけを補修すれば済む代表的な症状です。しかし外壁材の内部までダメージが広がっている場合は、全体補修や外壁材の交換が必要になるかも知れません。劣化を見つけたら放置せず、すぐに対処すれば結果的に安く済ませられます。
クラックの部分補修は、パテなどの補修材で埋めることが一般的です。費用相場は1万~10万円前後ですが、症状が進んで段差ができているような状態だと30万円近くかかってしまうこともあります。
サビの部分補修は、まずはサビを専用の工具で削り落とすケレン作業をした後に、サビ止めを塗ることが多いです。その費用相場はケレン作業とサビ止め塗装を合わせ500~1,000円/㎡前後ですが、重症のサビだと2,000円/㎡ほどかかることもあります。サビは、鉄骨造の住宅ではよくあることなのでぜひとも知っておいてください。
3-1-2 コーキング補修
劣化してひび割れたり痩せたりしたコーキング材の補修方法は、大きく2種類あります。
打ち替え・コーキング材を新しいものに交換します。費用相場は約1,000~1,200円/1m前後で、若干高め。材料の撤去費用などもかかりますが、耐用年数は10年ほどあります。
増し打ち・現状のコーキングの上から補修剤を埋め直します。費用相場は500~900円/m前後と比較的安く済みますが、耐用年数は2~5年ほどと短めです。
3-2 全面補修
外壁の広範囲にダメージや劣化がある場合は、全面的な補修を施します。外壁材や塗装が耐用年数を超えたときに施すことが多く、費用が高めになりやすい補修です。
3-2-1 外壁塗装
外壁塗装は全面補修の代表的な工事です。チョーキングや塗装の剥がれなどを補修するときに行われます。
近年では塗料も進化を遂げており、高い防汚性や遮熱性を持つ塗料も次々に登場しています。費用相場はグレードによって幅がありますが、主な塗料のおおよその価格帯は次の通りです。
3-2-2 サイディング補修
外壁全体にサイディングボードを貼りつけ、ボード同士のジョイント部分をコーキングでつなぎ合わせ、止水をする工事です。ひび割れや剥がれが広範囲に見られるときに行います。サイディング補修には大きく2種類あります。
■ カバー工法現状の外壁材の上に、新しい外壁材としてサイディングボードを貼りつけます。重ね張り工法とも呼ばれます。費用相場は150万~200万円ほどです。比較的費用が安く、工期も2週間ほどで短く済みますが、耐震性が低く、貼ったサイディングボードが落ちやすいというデメリットもあります。
■ 張り替え工法現状の外壁材を撤去して新しいサイディングボードを貼りつけます。費用相場は200万~300万円ほどで、これに古い外壁材の撤去費用などが10万円ほどかかります。費用は高めで工期も1カ月ほどかかりますが、耐震性を損なわない点は魅力です。ただし、サイディングの下地が傷んでいたり、防水フィルムが破れていた場合には、費用は割り増しになることも覚えておきましょう。
3-3 その他の工事
このほかに、コケやカビ、チョーキングの補修として高圧洗浄を行うことがあります。しつこくこびりついたコケなどは、この高圧洗浄機を使って一気に汚れを剥がし落とします。
業者が使用する高圧洗浄機は市販のものより3倍ほど強力なので、30坪程度の住宅なら1日で作業を終えられます。ただし、中には大きな音がする洗浄機もあるので、ご近所への迷惑が気になる場合は事前にどんな機種を使うのか確認しましょう。
大手業者はこうした近隣対策を手厚くしてくれる傾向がありますが、地元業者の場合は自分で挨拶をして回るということになるかも知れません。
施工を依頼する業者には、事前に着工前の近隣あいさつについても確認しておくのがいいでしょう。ちなみに、高圧洗浄機の費用相場は約200~500円/㎡前後です。
3-4 DIYで補修を行う場合
部分補修で済むひび割れや剥がれなら、DIYで対処できることもあります。塗料は仕上げに使うもの以外にシーラーと呼ばれる下塗り塗料も準備しましょう。仕上げ塗料をきちんと定着させるために必要です。
塗装の道具として人気が高いのはローラーです。塗料が飛び散りにくいため、周囲を汚すことが少なくなります。また、ごく小さい補修の場合はペンタイプのものも便利です。
塗装工事の費用は状態や材質で変わりますが、一般的に業者に依頼するよりもDIYの方が安く済みます。一例として全面の外壁塗装を行った場合、業者に依頼すると約50万~150万円かかるのに対し、DIYなら約20万~50万円に抑えられます。
DIYでの補修をオススメしないケース
補修工事を業者に依頼した場合と比較して、割安な感じがするDIYですが、外壁材の奥まで及んでいるダメージなどを素人が判断することはとても難しいです。傷は浅いと思って表面だけ塗装した後に、奥に残った劣化の箇所から雨漏りなどが起きてしまうと、DIYによる補修部分を撤去して工事をし直す必要があり、結局高く付くかも知れません。
また、高い位置の外壁を補修する場合は足場を組まないととても危険です。仮に自分で足場を組んだとしても、高所での作業に慣れていなければ、転落して大ケガをする恐れもあります。無理をせず、補修のプロである業者を頼りましょう。
4 . 外壁の補修に火災保険を適用するための条件
外壁の補修は重要と分かっていても、決して安くはない費用がネックになって踏み切れない方も多いですよね。そのようなときは火災保険の適用も視野に入れてみてください。“火災”という名前ですが、火災のほかに落雷、強風、雪、水災、落下物、飛来物、爆発などで損壊した住宅の修理にも適用されます。
災害による住宅の損傷は、まったく予期できないもの。このときの補修にかかる自己負担を大幅に減らせるのが火災保険です。上手に活用しましょう。
4-1 経年劣化は保険適用外
ここで注意したいのは、明らかな経年劣化を放置していた結果として損壊した場合、保険が適用されないということです。このような事態にならないためにも、定期的なチェックとメンテナンスは欠かさないようにしましょう。
反対のパターンとして、経年劣化だと思っていた部分が実は災害で破損していたということもあります。保険会社認定の「損害保険鑑定人」と呼ばれる調査員に調べてもらうのもいい方法です。
また、火災保険には申請期間が設けられていることもよくあります。「被害発生から3年以内」という条件が多いので、早めの申請を心がけてください。なお、地震による劣化の場合、地震保険に加入していなければならないので注意が必要です。
4-2 虚偽の申請で詐欺罪に問われるリスクも
経年劣化かそうでないかなど分からないだろうと申請しても、プロの目はごまかせません。事実に反する虚偽の申請は詐欺罪にあたるので、正直な申請をしてください。さらに、申請代行と偽って高額な手数料を要求してきたり、下りた保険金は全額受け取りますと契約書に書いていたりする悪徳業者もいるので、しっかり注意して火災保険を利用しましょう。
5 . 業者選びのポイント
それでは、優良業者を選び出すポイントにはどのようなものがあるでしょうか。次からはその方法をご紹介します。
■ 必要な作業を得意としているか塗装と補修は別の作業です。塗装業者は塗装にしか対応していないことが多く、塗装はキレイに仕上げてくれます。なんでもできるという業者はどちらの作業もクオリティが低い可能性があります。自宅の外壁に必要な作業は塗装なのか補修なのかによって、依頼先を塗装業者かリフォーム業者に絞りましょう。
■ 症状や作業に詳しいスタッフがいるか塗装のみで問題ないように見えても、内部にダメージが広がっていることもあり、外壁材の交換などの補修作業が必要になる場合もあります。この判断はプロでなければ難しいので、住宅診断士や外壁劣化診断士のような劣化症状から必要な作業を割り出せるスタッフがいる業者は安心できます。
■ 質問にはっきり答えてくれるか修理費用の目安や見積もりの見方は、素人には分かりにくいもの。分からないことがあれば積極的に質問しましょう。そのときにはっきり分かりやすく説明してくれる業者は信頼できます。口ごもったり曖昧な返事をしたりする業者は自信がないか、手抜きや法外な請求を企んでいるのかも知れません。
業者を選ぶ際には見積もりを取ることになりますが、必ず、相見積もりを取るように心がけたいものです。1社だけでは工事内容や金額がが適正なものなのかどうか、判断することは非常に難しいため、3~4社に依頼するのがベスト。業者によって工事内容の表現に差はありますが、基本的には同じになるはずです。
しかし、ある業者だけ項目が少ない場合や、「一式」といった表現でまとめている場合には注意することが必要となります。
また、費用面でいうと、大手に依頼すれば高めになることは間違いありません。ただし、最後まで責任施工で完了させますので、安心を買うという意味ではオススメです。しかし、どうしても予算を超えてしまう場合は地元業者を探しましょう。
6 . トラブルの内容に応じて業者を選びましょう
外壁の劣化症状は見えている以上に深刻化していることがよくあります。
このため、雨漏りなどが起きてから補修を依頼すると出費が多くなってしまうこともあるのです。そうした事態を未然に防ぐ意味でも、ひび割れやコーキングの劣化など外壁のトラブルを知って、緊急性や症状に応じた対処をするよう心がけましょう。
小さな傷などはDIYで補修できますが、症状の判断間違いや転落の危険があるので、基本的には業者に依頼した方が安心です。また、自分の知らない症状を見つけてくれるのも専門業者だからこそ。
ただし、気になるのは費用面です。そうした出費が気になるときは火災保険を適用できるかどうかも調べてみてください。
業者に依頼するときは、なんでもできる業者より1つの作業が得意な業者のほうが高クオリティの作業をしてくれます。トラブルに応じた業者に依頼して、強く美しい外壁を取り戻しましょう。