2024-03-26 10:50:43 更新

外壁塗装の工事中に発生留守ストレス!ストレス軽減のコツを解説

外壁塗装の工事中に発生留守ストレス!ストレス軽減のコツを解説
編集者プロフィール
輿石 雅志
1972年生まれ。早稲田大学理工学部応用化学科卒業。40万人以上の方が利用している国内最大級のマッチングプラットフォームを提供する外壁塗装に特化した無料相談サイト「外壁塗装の窓口」を運営。著書に「マイホームの外壁塗装 完全成功読本」(幻冬舎出版)。
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1 . 外壁塗装の工事中にはどんなストレスがかかる?

2 . 工事中の生活について

3 . 工事中は基本的に在宅する必要なし

4 . 施工方法に疑問があれば、契約前に質問しておきましょう

1 . 外壁塗装の工事中にはどんなストレスがかかる?

いよいよ自宅の外壁を塗り替えることになりました。オーダーした当初は、壁が新しくなることに心が弾み、良いことばかりを想像していました。
ところが現実は、楽しいことばかりではなさそうです。工事が始まると、騒音や匂いなど、様々なストレスを抱えることになってしまったのです。

外壁塗装を行う際、住人にはどんなストレスが降りかかってくるのでしょうか。1つひとつ見ていきましょう。

1-1 騒音

最初に気になったのが、職人さんたちが動き回る物音でした。作業のために家の周囲に足場が組まれているため、すべての物音が室内側に聞こえてくるのです。会話の内容までハッキリ聞こえるほどなので、プライバシーも何もあったもんではない、とショックを受けてしまうかも知れません。

1-2 塗料の臭い

外壁塗装を行うにあたり、誰もがもっとも不安になるのが塗料の臭いです。とくに臭いに敏感な方やシンナー臭が苦手な人なら、なおさら心配になってしまうものです。
同じ塗料でも使用方法により、数タイプに分かれています。それは希釈材による違いにより、大きく以下の2つに分けることができます。

水性塗料

希釈液に真水を使うタイプで、刺激臭を伴わず臭いも少ないものです。とにかく刺激臭が苦手、という人にオススメなのがこのタイプです。

油性(溶剤)塗料

油性塗料とは、希釈液にシンナーを使うため、強い刺激臭を伴います。しかし素材への密着性と耐久性は高いため、屋外の鉄部などでも使用されています。

1-3 洗濯物が干せない

外壁塗装の工事を行うときは、作業をしやすくするために設置する仮設足場が家の周りを囲んでいて、その上からさらに塗料の飛散防止シートが貼られます。作業が続いている10日間から2週間ほど、住民はこの中で暮らさなければなりません。そのため、ベランダやバルコニー、庭に洗濯物を干すのは難しくなります。
それは、以下のような理由からです。

①外壁塗装工事中に屋外で洗濯物を干すと、塗料や泥水が付着

ベランダや庭先に洗濯物が干してあると、どんなに避けて作業しようとしても飛び散った塗料が付着してしまいます。例えローラーや刷毛による塗装であっても、吹き付け塗装に比べて塗料が飛び散らないというだけであり、塗料は飛び散るため洗濯物を汚す原因になってしまうのです。

②洗濯物が干されていると職人が気を遣ってしまって作業の邪魔になる

洗濯物がない状態で行えばすぐに終わるような作業でも、職人さんたちが塗料をできるだけ飛び散らないようにそっと塗ったり、刷毛で細かく塗装を行ったりする必要があるため、時間も手間もかかってしまうのです。

では外壁塗装工事中、洗濯物はどうしたらいいのでしょう。乾燥機をお持ちの場合は、その期間中は利用するのが一番です。もしくは部屋干しにするのも、無難かも知れません。あとは以下のような方法もおすすめです。

①どうしても干してはいけない工程を避けて洗濯物を干す

<洗濯物を干せる工程>

バルコニー、ベランダ防水工事、破風板塗装などの小さい部分の塗装

<洗濯物を干してはいけない工程>

高圧洗浄、屋根塗装、外壁塗装、仮設足場設置、足場解体

②家の塗装していない側のベランダや庭に干す

屋根の塗装は上から水や塗料など、さまざまな飛散物があるので、洗濯物を干すのは難しいでしょう。しかし外壁の塗装作業であれば、作業している壁の反対側に干し場があれば干すことが可能です。

1-4 職人への気遣い

外壁の塗装工事には、どうしても10日から2週間程度の時間がかかります。その期間中は、職人さんが毎日家に来ることになります。なので「何か気遣いがいるのかな」と不安になる方もいるでしょう。
ひと昔前は、差し入れをするのが当たり前な雰囲気がありましたが、現在はどうなのでしょうか。その点についてまとめてみました。

差し入れは必要か?

外壁塗装の工事では差し入れをしてもしなくてもどちらでも構いません。

差し入れをするメリットは?

外壁塗装のような簡単な工事の場合、差し入れをすることは少なくなりました。とは言え、ちょっとした気遣いは誰でも嬉しいものです。

差し入れは毎日必要?

毎日続ける必要はありません。無理のない範囲で十分です。

NGの業者もあるので要注意

塗装業者の中には、差し入れを受け取らないところもあります。とくに大手企業の下請け業者には、差し入れ禁止のことが多いようです。

お礼に関して

こちらもひと昔前までは、工事完了後に感謝の気持ちとして品物や金銭を渡すことが多かったようです。しかし結論から言えば、お礼やご祝儀も差し入れと同じく必要ありません。それでも大満足の工事になった場合や、無理な要望を聞いてもらったからというケースで、どうしてもお礼がしたいと考える人もいるでしょう。

その場合、お金ではなくお礼の品物を送るのがいいでしょう。みんなで分けられるし、持ち帰ることもできる菓子折りがおすすめです。

1-5 手抜き工事への不安

外壁塗装は必要な工事だと頭では分かっていても、決して安い買い物ではないためなかなか一歩が踏み出せないという人も少なくありません。さらに悪徳業者に騙されるのではないかと不安で、工事に踏み切れないという人も多いのではないでしょうか。
実際、残念なことに高額な費用を請求したり、手抜き工事を行う業者は後を絶ちません。それを防ぐために、最低でも次の事柄を覚えておきましょう。

①名刺にきちんと連絡先が入っているかを見る

訪問販売員からは必ず名刺をもらい、中身をチェックすることが重要です。電話番号や住所などの連絡先が記載されていない場合は、不審な業者です。悪徳業者は架空の住所を記載している場合がありますので、念のため確認しておきましょう。

②見積書に必要事項が記載されているかを見る

見積書には合計金額だけでなく、詳細まで記載されているかを確認しましょう。
「内訳が分からない」「足場代がない」「値引き額が大き過ぎる」というのは、怪しい見積もりの特徴です。

③相見積もりをとる

怪しい見積書かどうかを見抜くには、相見積りを取るのも有効です。複数の見積書を比較することで、不自然な見積書に気づくことができるのです。

それでも悪徳業者と契約してしまい、契約や工事完了後にトラブルが発生した場合は、住宅リフォーム・紛争処理支援センターや消費生活センター、弁護士などに相談しましょう。

2 . 工事中の生活について

屋根や外壁の塗装工事は、実際に行ってみると分からない部分がたくさんあります。普段は何気なく行なっていることが、工事中はできなくなるケースも多いです。そこで工事中も上手に生活するために、覚えておきたい事を見ていきましょう。

2-1 窓は開けられる?

「外壁塗装工事中に、窓を開けられなくて辛かった」と感じた人少なくないようです。外壁の塗装工事中にも、完全に窓を開けられない訳ではありませんが、あまりオススメはできません。有害ではないものの、塗料の臭いが室内に充満してしまうからです。

また業者のやり方によっては、窓は完全に開けられないケースもあるので、最初に確認しておくようにしましょう。

2-2 エアコンは使える?

暑い夏場に工事を依頼した場合、窓が開けられないととても辛い状況になってしまいます。とは言え、業者も塗装工事の足場を組み立てる際、室外機の場所を考慮してエアコンの稼働に支障をきたさないよう気を配ってくれます。という具合に、エアコンは問題なく使用することができるので安心して下さい。

2-3 職人へのお茶出しは? トイレは貸した方がいい?

外壁の塗装工事の場合、作業員が屋内に入って作業することはなく、職人の休憩時に住民がお茶を出したり、トイレを提供したりする必要もありません。極端な話、工期中は施主が家にいなくても、塗装作業のほとんどが進められます。

3 . 工事中は基本的に在宅する必要なし

外壁塗装の工事期間は平均で2週間ほどですが、工事期間中は施主か家族が在宅していなければならないという訳ではありません。その点は、内装リフォーム工事とは異なります。塗装業者を選ぶ際に、最初の段階から在宅できない場合が多いことを相手に伝えましょう。

そのときの対応方法を見れば報告、連絡、相談のしやすい業者かどうかを見極めることができます。

  • 施主が不在もスムーズに作業が進められる
    * 施主不在時に起きたトラブルも適切に解決、報告を怠らない

打ち合せの段階から、こうした対応をきちんと約束してくれる業者ならば、安心して工事を依頼できます。

3-1 外出する際の注意点

工事期間中であっても、依頼主が安心して外出できるようにするためには、ある程度の準備と心得が必要です。そのためには以下の3つは実行するようにしましょう。

①不在にする際には戸締まりをしっかり行なう

外出時に戸締りを怠ってしまうと、仮に物がなくなっていたり部屋の様子が変わっていたりした気がしただけで、それが思い違いであっても敷地内に出入りする業者を疑ってしまうことにつながりかねません。

②作業員と連絡できる状態を保つ

作業中には「近所からのクレーム」「急な悪天候での作業中断」「誤って敷地内の私物を傷つけた」など、急なに連絡をとる必要が生じることがあります。在宅できない日でも、何がどのように行われたかを施主が把握できるようにしておけば、トラブルの発生を極力抑えることができます。

③外出中に口頭での契約変更には応じない

最初にいろいろと決めていても、工事期間中に「塗料の変更」「予定になかった部分の塗装の追加」「その他、見積もりにない工事の追加」など、契約の変更が必要になる場合があります。そのような事態となって業者が電話で変更の承諾を求めてきたとしても、口頭では承諾しないにしましょう。「仕上がりがイメージと違った」とか「想定よりも高額になった」というような、トラブルの元になるからです。

3-1-1 作業工程・進捗状況を把握する

外壁の塗り替え工程には、決まったルールがあります。どのような順番で進めるのか、塗料の乾燥はどのくらい必要なのか。施主サイドもこうした基本的な作業工程を把握しておくことが、スムーズな工事を行なうために不可欠です。

次の表にあるように、作業はきちんと順を追って行われます。ただし、雨が降って乾燥に時間がかかり、日程が延びてしまう可能性も考慮しておく必要があります。
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3-1-2 洗濯物は干しっぱなしにしない

外壁塗装工事期間中でも、洗濯物をベランダや庭にどうしても干したいときはあるものです。洗濯物を干せるタイミングについて、外壁塗装業者とよく相談するようにしましょう。
業者が知らないうちに、庭やベランダに洗濯物が干されていると、職人はいつもと変わらない塗装作業を行ってしまうものです。その結果、
* 作業中に飛散した塗料が衣類に付着
* 塗料の臭いが付いてしまう

といった事が起こります。加えて洗濯物が干されていることで、作業のための動きが制限され、仕事の効率が下がってしまう可能性もあるのです。

3-1-3  出かけるときは職人に一声かける

塗装工事中にあらかじめ留守になる期間が分かっているならば、最初に相談しておくといいでしょう。留守になる期間を伝えておくことで、家主が不在でもできる作業と、家主の立ち合いが必要な作業を、事前に段取りできるからです。
それと日々の買い物などで出かける際は、すでに触れたように戸締まりをして、職人に一声かけてから出かけるようにすれば、お互いに安心できます。

4 . 施工方法に疑問があれば、契約前に質問しておきましょう

外壁塗装が行なわれている期間中、ずっと在宅していなければならないとそれだけでストレスになりますが、依頼主が不在でも作業工程をほとんど問題なく進められます。とは言え、計画の変更や確認事項などのために、業者とは連絡先を交換し、いつでも連絡を取れるようにしておく必要があります。
また、立ち合いが必要な日には在宅するなどの協力が必要です。工事期間についても、スケジュールプラスαの余裕を持たせておくのがオススメです。

施工方法に疑問があれば、契約を結ぶ前に積極的に質問しておきましょう。それが後々ストレスを抱え込まずに済ませるための近道なのです。

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