2024-07-05 05:14:41 更新

40坪の外壁塗装費用は90万円〜120万円が相場!料金内訳や安く抑えるコツを解説

40坪の外壁塗装費用は90万円〜120万円が相場!料金内訳や安く抑えるコツを解説
編集者プロフィール
輿石 雅志
1972年生まれ。早稲田大学理工学部応用化学科卒業。40万人以上の方が利用している国内最大級のマッチングプラットフォームを提供する外壁塗装に特化した無料相談サイト「外壁塗装の窓口」を運営。著書に「マイホームの外壁塗装 完全成功読本」(幻冬舎出版)。
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40坪の広さの家で外壁塗装を依頼すると、塗装業者からの見積もり金額は90万円〜120万円ほどが相場となります。外壁塗装にかかる費用は、塗料代や人件費・工事費などで構成されており、塗装が必要な外壁面積や建物の階数によって変動しやすい費用でもあります。

本記事では、40坪の外壁塗装にかかる費用相場と料金内訳、適正価格で塗装業者に依頼するためのポイントや、費用を安く抑えるコツなどについて解説します。自宅の外壁塗装にはいくら必要なのか詳しく知りたい方は、ぜひ最後までご覧ください。

目次閉じる

40坪の外壁塗装の費用相場は90万円〜120万円

40坪の外壁塗装の費用内訳

40坪の外壁塗装の費用を計算する方法

40坪の外壁塗装を適正価格で依頼するためのポイント

40坪の外壁塗装の費用を安く抑えるコツ

まとめ

40坪の外壁塗装の費用相場は90万円〜120万円

延床面積40坪の住宅で外壁塗装を依頼する場合、目安となる費用相場は90万円〜120万円です。外壁の劣化を補修する付帯工事や、屋根塗装を同時に施工する工事を除けば、40坪の外壁塗装工事はこちらの価格帯に収まることがほとんどです。

しかし上記の費用相場は、住宅の延床面積をもとにおおまかな金額を計算した結果ですので、自宅の場合の正確な塗装費用を調べるためには、専門の業者からの見積もりを取る必要があります。

なお、外壁塗装で言う「40坪の家」とは、建築面積(1階部分の広さ)または敷地面積(土地の面積)ではなく、各階の広さを合計した延床面積であることにご注意ください。たとえば、1階が20坪、2階が20坪の2階建ての家などが挙げられます。

もし延床面積が40坪を超える場合には、下記の記事も参照しながら坪数ごとの費用相場を確認してみてください。

関連記事:【2024年版】外壁塗装の費用相場はいくら?10坪〜100坪の適正価格と安く抑えるコツ

40坪の外壁塗装の費用内訳

40坪の住宅の外壁塗装費用の内訳に含まれるのは、以下のような費用項目です。

  • 塗料代
  • 人件費・工事費
  • 足場代
  • その他の費用

それぞれの費用が塗装費用全体のうちどれくらいの割合を占めるのか、費用の用途とともに解説します。

塗料代の相場

塗料代は費用全体の約20%〜30%を占め、塗装に使用する塗料の材料費で構成されています。塗料代の計算では、住宅の塗装面積(外壁面積)に塗料ごとの平米単価を掛けることが一般的です。平米あたりの費用単価の相場は、下記の表の通りです。

種類 耐用年数 m2あたり費用相場
アクリル塗料 約5年~8年 約1,000円~1,800円
ウレタン塗料 約8年~10年 約1,700円~2,500円
シリコン塗料 約10年~15年 約2,100円~3,500円
ラジカル塗料 約8年~16年 約2,200円~4,000円
フッ素塗料 約15年~20年 約2,000円~5,000円
セラミック塗料 約10年~25年 約3,500円~5,000円
無機塗料 約20年~25年 約3,500円~5,500円

40坪の住宅の塗装面積は約160m2ですので、たとえば平米単価2,000円のウレタン塗料を使用した場合には、32万円が塗料代の目安となります。耐用年数が長い塗料ほど平米単価は上昇しますが、長期的には塗り替えの回数を抑えられるため、費用の節約になることもあります。

それぞれの塗料について詳しくは、下記のページも参考にしてみてください。

関連記事:外壁塗装の塗料4種類の選び方を解説!相場・耐用年数から最適な塗料を選ぼう

人件費・工事費の相場

人件費・工事費は費用全体の約30%を占める費用です。人件費には、塗装作業を行う職人の方々や、営業スタッフ・事務スタッフの各種サービスを受けるために必要な費用が含まれます。主に職人の方々の技術力や稼働日数によって大きく左右され、後期が長引くほど人件費は高額になる傾向があります。

工事費には、塗料が周囲に飛び散らないためのネットや養生の費用、外壁の継ぎ目であるシーリングの補修費用などが含まれます。雨どいの交換やベランダの防水工事などを依頼する場合には、追加費用が必要となります。

作業内容 費用相場
飛散防止ネット 150円~400円/m2
養生 200円~300円/m2
高圧洗浄 250円〜450円/m2
シーリング(打ち換え) 700円~1,500円/m
シーリング(増し打ち) 500円~1,000円/m
軒天(軒裏) 800円~1,600円/m2
雨どい 800円~1,800円/m
雨戸 2,000円~4,000円/枚
廃棄物処理 10,000円~30,000円/式

足場代の相場

足場代は、費用全体の約20%に相当する費用で、職人の方々が高所で安全に作業するために欠かせない費用です。家の外周に少しゆとりを持たせた設置面積に、約800円〜1,200円/m2が相場の平米単価を掛けることで、足場代を算出します。

40坪の住宅の塗装面積は約160m2なので、ゆとりを持たせて足場を設置するために1.3倍した208m8に対して、800円〜1,200円/m2の単価を掛けて大体の金額を求めることができます。今回の例であれば、約17万円〜25万円が相場です。

関連記事:足場費用の相場はいくら?外壁・屋根リフォームに必要な足場代の適正価格

その他の費用の相場

上記の費用に含まれないその他の費用は、費用全体の約20%〜30%を占め、事務手数料や交通費・駐車場代などが計上されます。見積書では「諸経費」としてまとめて記載されていることが多いですが、費用全体の20%〜30%を大きく超えるようであれば、詳細な内訳について問い合わせてみると安心です。

40坪の外壁塗装の費用を計算する方法

40坪の外壁塗装で必要な費用は、自宅の塗装面積や選ぶ塗料の種類をもとに、概算の金額を自分で計算することができます。ここでは外壁塗装費用の具体的な計算方法についてご紹介します。

  • 塗装面積の計算方法
  • 塗料代・足場代の計算方法
  • その他の費用の計算方法

これらの順番でそれぞれ解説していきます。

塗装面積の計算方法

外壁塗装費用を計算するために必要な塗装面積は、自宅の延床面積をもとに簡易的に計算することができます。住宅の延床面積に対して1.2の係数を掛けることで、外壁面積の目安を求めることができるので、40坪(約132m2)の場合は、「132m2 × 1.2 = 約160m2」となります。ただし、実際の塗装面積は窓の数・広さや住宅の高さによって変動するため、あくまでも目安として把握しておきましょう。

塗料代・足場代の計算方法

上記の塗装面積をもとに、塗料代や足場代を計算します。平米単価2,000円のウレタン塗料を使用した場合には、「160m2 × 2,000円 = 32万円」が塗料代の目安です。同様に、足場代は800円〜1,200円/m2が平米単価の相場ですので、約17万円〜25万円と算出することができます。

その他の費用の計算方法

ここまで計算してきた塗料代・足場代を合計すると、費用全体の約40%〜50%に相当します。そのため塗料代・足場代の合計を2倍した金額を、外壁塗装費用の目安として考えることができます。今回の例であれば、塗料代32万円+足場代18万円と考えると、合計60万円の2倍、つまり120万円の費用が必要となる計算です。

なお、これらの金額に劣化した外壁の補修費用や、屋根塗装を同時に依頼する場合の費用などは含まれていないため、あくまでも最低限必要となる費用と考えておくと良いでしょう。

関連記事:外壁塗装の見積もりは何社取れば良い?見積書のチェックポイントと費用相場を解説

40坪の外壁塗装を適正価格で依頼するためのポイント

40坪の外壁塗装では100万円以上の費用が発生することも多く、信頼できる塗装業者と適正価格で契約したいと考える方も少なくありません。ここでは外壁塗装を適正価格かつ優良業者に依頼するためのポイントについて、3つ解説します。

  • 複数の業者から相見積もりを取る
  • 訪問営業の業者で即決しない
  • 「足場代無料」や大幅値引きに注意する

それぞれのポイントを踏まえて、依頼する塗装業者を検討してみましょう。

複数の業者から相見積もりを取る

外壁塗装を依頼する業者を選ぶときには、必ず複数の業者からの見積もりを取ることがポイントです。1社の見積もりだけで判断するのではなく、複数の業者の見積もり金額を比較しながら、どの業者に依頼するかを決めることが大切です。複数の業者の見積書を取り寄せることで、自宅の条件でどれくらいの価格帯が相場となるのかを把握することにも役立つので、ぜひ検討してみてください。

関連記事:外壁塗装では相見積もりが不可欠!費用を抑えて信頼できる業者を選ぶためのポイント

訪問営業の業者で即決しない

外壁塗装業者の訪問営業が自宅を訪れたことで、外壁塗装を検討し始める方も多いでしょう。訪問営業を行う業者の全てが悪徳業者というわけではありませんが、キャンペーン価格や期間限定価格で強引な契約を進めようとする業者も中には存在します。そのため訪問営業ではその場で即決せず、一旦見積書を作成してもらい、他の業者と比較しながら決めることが大切です。

関連記事:外壁塗装飛び込み営業は危険?被害事例とトラブルを避けるコツを解説

「足場代無料」や大幅値引きに注意する

外壁塗装業者の中には、「足場代無料」など大幅な値引きを売りとして、格安価格で工事を請け負う業者も存在します。しかし、足場代は外壁塗装工事を安全に行うために欠かせない費用であり、本来は無料で提供できるものではありません。値引きした足場代が塗料代・事務手数料などに含まれて請求される可能性もあるので、相場を大きく下回る格安業者には注意が必要です。

関連記事:外壁塗装の悪徳業者を見分ける4つのチェックポイント

40坪の外壁塗装の費用を安く抑えるコツ

では、自宅の外壁塗装費用をできるだけ安く抑えるためには、どのような方法があるのでしょうか。ここでは、外壁塗装費用の節約につながる3つのコツについてそれぞれ解説します。

  • 完全自社施工の優良業者を選ぶ
  • 火災保険を利用する
  • 補助金・助成金を申し込む

一つずつ順番にご紹介しましょう。

完全自社施工の優良業者を選ぶ

40坪の住宅で外壁塗装費用を安く抑えるためには、下請け業者を間に挟まない完全自社施工の優良業者を選ぶことがポイントです。完全自社施工であれば、下請け業者に支払う中間マージンを節約できるほか、住宅の耐久性や予算を考慮した、最適な塗装プランを提案してもらえるメリットもあります。

安心して依頼できる優良業者を見極めるためには、見積もりの際の担当者の対応や、口コミの評価、公式ホームページの施工実績の充実度などをチェックすると効果的です。

関連記事:優良な外壁塗装業者の選び方を解説!警戒すべき悪徳業者の見極め方とは

火災保険を利用する

自然災害が原因で住宅が傷んでしまい、その補修のために外壁塗装工事を行う場合には、火災保険が適用される可能性があります。経年劣化や家主の都合によるリフォームでは対象外となりますが、台風や豪雪が原因で外壁塗装工事が必要になった場合には、火災保険の補償が受けられるかどうか保険会社に問い合わせてみると良いでしょう。

関連記事:外壁塗装で火災保険が適用される4つの条件とは?費用を抑えた工事のコツ

補助金・助成金を申し込む

お住まいの自治体によっては、住宅の外壁塗装工事で補助金・助成金が支給されることがあります。断熱・遮熱塗料を用いて、省エネ性能を向上を目的としたリフォームが支給対象となりやすく、ほかにも一般的な住宅リフォームを対象に用意されている補助金・助成金もあります。補助金・助成金の情報は、自治体のホームページで確認できますので、定期的に最新情報をチェックしてみましょう。

関連記事:【2024年版】外壁塗装の助成金・補助金まとめ|申請方法・条件や注意点を解説

まとめ

40坪の外壁塗装工事にかかる費用は、90万円〜120万円が相場です。外壁塗装費用には、塗料代や人件費・工事費などが含まれ、劣化した外壁の補修や屋根塗装を同時に行う場合には、別途追加費用が必要となることにご注意ください。

自宅の外壁塗装を適正価格で依頼するためには、訪問営業など1社の見積もりで即決するのではなく、複数の業者の見積書を比較しながら検討することが大切です。完全自社施工の塗装業者を選んだり、火災保険・補助金・助成金を活用したりすることで、費用負担を軽減することができるので、ぜひ活用してみてください。

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