外壁塗装の工事完了から数ヵ月程度しか経っていないにもかかわらず、外壁に塗りムラや小さな穴、剥がれやヒビ割れなどが見られる場合は施工不良の可能性があります。
外壁塗装の施工不良は、建物の見た目を損なうだけでなく、外壁の耐久性まで低下させる恐れがあるため、見つけ次第、適切な対処が必要です。
本記事では、外壁塗装で起きやすい施工不良の事例や原因、発生した場合の対処法などを解説します。
施工不良を防ぐためのポイントも解説していますので、すでに施工不良が発生している方や、外壁塗装をこれから依頼する方はぜひ最後までご覧ください。
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外壁塗装で起きやすい施工不良の事例とその原因
まずは、外壁塗装で起きやすい施工不良の事例を見ていきましょう。
- 塗料の塗り残しや塗りムラ
- 塗膜の小さな穴・気泡(ピンホール)
- 塗膜の剥がれやヒビ割れ
- エアコン・給湯器などの故障
それぞれの施工不良が発生する原因や注意点も解説していますので、自分のケースと照らし合わせてチェックしてみてください。
関連記事:外壁塗装のよくある失敗事例|仕上がりに不満を持つ原因と対策を解説
塗料の塗り残しや塗りムラ
外壁塗装工事において、あらかじめ決めていた塗装範囲の塗り残しや、あきらかな塗りムラがあった場合は施工不良に該当します。
塗り残しは、塗装する範囲が不明瞭なことが原因となる場合が多いため、施工前に業者としっかり打ち合わせを行い、塗装範囲を契約書で明確にしておくことが大切です。
一方で塗りムラは、塗料の選択ミスや下塗りが不十分だった場合など、職人の技術不足や手抜きが主な原因となります。ただ、光の当たり具合によってムラがあるように見えているだけの場合もあるため、一概に全てが施工不良である、とは言い切れない点に注意しておきましょう。
塗膜の小さな穴・気泡(ピンホール)
外壁塗装の工事完了後7〜10日ほどで、塗装面に1〜3mmほどの小さな穴(気泡)がたくさんできていた場合、施工不良に当たる可能性があります。これは「ピンホール」と呼ばれる現象で、その小さな穴から雨水などが侵入し、外壁の劣化を早めてしまうものでもあります。
ピンホールの数が、広い範囲に対して2つ3つ程度で少ない場合は、施工不良とは言い難い状況です。しかしピンホールの数が多すぎる場合、下地処理や塗料の乾燥が不十分であった、塗料の希釈・塗り方や塗装器具の使い方にミスがあったなど、職人の技術不足や知識不足、あきらかな手抜き施工によって発生した可能性もあります。ピンホールを発見した場合は決して放置せず、依頼した施工業者に連絡してしっかり補修してもらいましょう。
塗膜の剥がれやヒビ割れ
外壁塗装の塗料は通常10年以上の耐用年数がありますが、工事から数ヶ月〜1年未満で塗装面に剥がれや浮き、ビビ割れなどが見られた場合、施工不良に当たる可能性が高いです。
剥がれやヒビ割れは、下地処理が不十分だった場合や外壁と塗料の相性が悪かった場合、塗料の乾燥不足などが原因となって発生します。
工事から数ヶ月〜1年未満で剥がれやヒビ割れが起きた場合は依頼した業者にしっかり補修してもらいましょう。
ただし、工事から数年経過してから起きた剥がれやひび割れは、経年劣化が原因の可能性が高く、保証対象外となる場合があるためご注意ください。
関連記事:外壁のひび割れは危険信号!ひび割れ補修の方法と費用
エアコン・給湯器などの故障
外壁塗装の工事中は、周囲に塗料が飛散するのを防ぐため、ビニールシートやテープで養生を行います。
養生が不十分で塗料が付着した場合や、養生するために移動させたことなどが原因となり、エアコンや給湯器などの精密機器が故障させてしまう可能性があります。
そのため、あらかじめ施工前の写真を記録しておき、上記のような業者側の過失による故障があった場合は、修理費用を補償してもらいましょう。
なお、養生されている時にエアコンや給湯器は使用できません。誤って使用した結果、施工不良が起きた場合は、業者側ではなく依頼者側の責任となるため注意が必要です。
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外壁塗装で施工不良が発生した際の対処法
ここでは、外壁塗装で施工不良が発生した際の対処法を解説します。
施工不良は見た目を損なうだけでなく保護機能も低下させ、外壁の劣化を早めてしまう原因にもなるため、できるだけ早めの対処を心がけましょう。
外壁塗装の施工不良は、以下の2ステップで対処可能です。
- まずは保証書を確認して施工業者に連絡しよう
- 対応してもらえなかった場合は第三者機関へ相談
関連記事:外壁塗装の瑕疵保険とは?加入メリット・デメリットや補償内容を解説
まずは保証書を確認して施工業者に連絡しよう
外壁塗装の工事完了後に施工不良と思われる症状を発見した場合、まずは保証書や契約書の内容を確認したうえで、施工を依頼した業者に連絡しましょう。
優良業者であればアフターケアもしっかりしているので、外壁の状況に応じて適切な対応を取ってくれるはずです。
注意点として、施工不良には該当しなかったり、業者側の責任ではない場合もあるため、最初から施工不良と決めつけて高圧的な態度を取ることは絶対に避けましょう。
外壁塗装は定期的なメンテナンスが必要になるため、優良な業者との関係性はとても重要になります。お互いが気持ちの良い関係を築けるよう、一方的なクレームではなく、あくまで「相談」というスタンスで接することがポイントです。
関連記事:外壁塗装の保証とは|保証の種類と対象を知ってトラブルを避ける
対応してもらえなかった場合は第三者機関へ相談
施工業者に連絡したものの「あきらかな施工不良なのに対応してもらえない」「交渉が長引いてトラブルになってしまった」という場合には、以下のような第三者機関に相談しましょう。
どちらも外壁塗装・施工不良などのリフォームに関するトラブルについて相談できます。
前もって施工不良・トラブルの内容を確認し、施工業者に対しどのような対応を求めるのかや、最終的な着地点などをイメージしておくとより具体的な相談が可能です。
なお、上記の第三者機関が補修を行ってくれるわけではないため、施工業者との交渉または新たな業者への補修依頼は、自分自身で行う必要がある点には注意してください。
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施工不良が発生する根本的な原因
施工不良を防止するには、施工不良が発生する根本的な原因を把握することが大切です。
業者および職人の技術・知識不足や手抜き
施工不良の根本的な原因としてまず考えられるのが、業者および職人の技術・知識不足や手抜きです。
上述した多くの施工不良事例では、以下のような点を「施工不良の原因」として挙げました。
- 下地処理が不十分
- 塗料の乾燥不足
- 塗料の選択ミス
- 塗料希釈・塗り方の誤り
- 塗装器具の使い方の誤り
これらはすべて、業者および職人の技術・知識不足や手抜きによるものと言えます。
たとえ優良な業者であっても、人間である以上ミスすることはあるため、施工不良を起こした業者がかならずしも技術・知識不足とは一概には言えません。しかし、業者の中にはあきらかな手抜き施工を行う悪徳業者がいるのもまた事実です。
関連記事:外壁塗装の悪徳業者を見分ける4つのチェックポイント
DIYで塗装したことによる失敗
施工不良はおおむね上記の理由が当てはまりますが、DIYで塗装工事や補修した場合はその限りではありません。
実力のある業者でも時には施工不良が発生してしまうように、外壁塗装には専門的な知識や技術が不可欠です。
たとえば、外壁材と塗料の相性や希釈倍率、塗り方や乾燥するタイミング、施工時の気温や天候など、様々な状況に応じて適切な処理を行う必要があります。
知識・技術不足での施工は、仕上がりに大きな影響を与え、施工不良が起きやすくなるため、外壁塗装のDIYは基本的におすすめしません。
その他にも、施工不良による耐久性低下や補修コストの増加、さらに安全面でも大きなリスクが伴うため、塗装経験のない方は最初から専門業者に依頼するのが賢い選択と言えます。
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関連記事:外壁塗装をDIYする方法とは?業者に依頼した方が良いケースや注意点を解説
信頼できる優良業者に依頼することが最重要
外壁塗装で施工不良が発生する根本的な原因は、DIYした場合を除いた大部分が「業者および職人の技術・知識不足や手抜き」によるものです。
そのため、施工不良を未然に防ぐには、実力・実績のある優良業者を選ぶことがもっとも重要なポイントとなります。
業者へ依頼する際は、かならず3社以上の複数業者から相見積もりを取り、各社の実績や接客対応、費用相場やスケジュール管理などをじっくり比較してより信頼できる業者を選びましょう。
なお、当社サービス「外壁塗装の窓口」では、全国4,500社以上の外壁塗装専門業者の中から、あなたの希望や状況に応じて最適な優良業者を紹介します。
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関連記事:優良な外壁塗装業者の選び方を解説!警戒すべき悪徳業者の見極め方とは
外壁塗装・施工不良の知識をつけて適切な対応を
本記事では、外壁塗装で起きやすい施工不良の事例や原因、発生した場合の対処法や防止するためのポイントなどを解説しました。
塗り残しやピンホール、剥がれやヒビ割れなどといった外壁塗装の施工不良は、外壁の外観を悪くするだけでなく、建物そのものの耐久性にまで影響をおよぼす可能性があるため、見つけしだい施工業者に連絡し、なるべく早めに補修を施してもらいましょう。
なお、施工不良を根本的に防ぐためには、しっかりとした実力・実績がある優良業者を選んで依頼することがもっとも大切です。
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