2024-08-08 08:24:54 更新

外壁塗装のよくある失敗事例|仕上がりに不満を持つ原因と対策を解説

外壁塗装のよくある失敗事例|仕上がりに不満を持つ原因と対策を解説
編集者プロフィール
輿石 雅志
1972年生まれ。早稲田大学理工学部応用化学科卒業。40万人以上の方が利用している国内最大級のマッチングプラットフォームを提供する外壁塗装に特化した無料相談サイト「外壁塗装の窓口」を運営。著書に「マイホームの外壁塗装 完全成功読本」(幻冬舎出版)。
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外壁塗装は予期せぬトラブルが起こりやすく、失敗するケースが少なくありません。工事には高額な費用がかかるだけに、失敗やトラブルは避けたいところです。

そこで今回は、外壁塗装のよくある失敗事例を紹介するとともに、失敗が生じる原因と対策を解説します。万が一失敗したときにやり直す方法についても解説するので、ぜひ最後までご覧ください。

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外壁塗装でよくある失敗事例

外壁塗装で失敗する原因と対策

外壁塗装の失敗はやり直しできる?

外壁塗装の失敗を防ぐために事前準備をしっかり行おう

外壁塗装でよくある失敗事例

外壁塗装で起こりやすいトラブルを知っておくと、事前に対策を講じやすくなります。ここでは、よくある失敗事例を6つ紹介するので、今後の参考にしてください。

イメージしていた色と違う/安っぽい色になってしまった

外壁塗装で特に多いのは、色に関する失敗事例です。「イメージしていた色味と実際の色味が違う」「仕上がりの色が安っぽい」など、事前に想定した色と仕上がった色にギャップがあり、失敗したというケースです。

外壁塗装の色を選ぶときはカラーチップやサンプル板を使用しますが、小さなサイズのため、大きな面積の外壁に色を塗ったときと想定していたイメージが異なる場合があります。

また、室内で見たときの色と太陽光の下で見たときの色では、大きく見え方が異なります。色を見る場所やサイズの違いによる見え方が原因となり、色に関する失敗が起きてしまうのです。

関連記事:外壁塗装の色選びで後悔しないためのコツ!人気のおすすめカラーを解説

屋根と外壁の色が合わない

色は満足いく仕上がりにできたとしても、「屋根の色との相性が悪い」「色の組み合わせが悪い」というように、配色で失敗するケースもあります。また、外壁の色が周辺の住宅と合わず、近隣住民からの反感を買うケースも少なくありません。

屋根や周囲の建物の色や雰囲気を考えずに、自分の好みの色を優先しすぎると、見た目の美しさや周囲との調和が損なわれてしまい、違和感が生じてしまうので注意が必要です。

関連記事:屋根塗装の色選びを解決!3つのチェックポイントと人気色を紹介

塗装箇所にムラがある/手抜き工事をされた

塗装した後にしっかり乾燥させなかったことが原因で、仕上がりに色のムラが生じることがあります。

塗装は「下塗り」「中塗り」「上塗り」の3段階に分けて行われますが、どの過程も塗料を乾燥させる時間が必要です。乾燥が十分でない状態で塗装を進めてしまうと、色のバランスが乱れ、ムラが生じます。 

優良な業者であれば、乾燥時間もしっかり確保したうえで工事スケジュールを組んでくれるので、ムラが生じることはほぼありません。しかし、粗雑な工事を行う業者を選んでしまうと手抜き工事をされてしまい、仕上がりが雑になるので注意が必要です。

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施工後すぐに不具合が生じた

施工後に膨れや剥がれなどの不具合が生じて、工事をすぐにやり直すといった失敗例もあります。

外壁は常に紫外線や雨などの影響にさらされているため、どんなに耐久性に優れた塗料を使用しても、必ず経年劣化を招きます。しかし、工事直後に不具合が生じた場合は、人為的なミスや施工不良が原因である可能性が高いです。

技術力の低い業者や作業が雑な業者に依頼してしまうと、工事直後から不具合に悩まされるでしょう。不具合を放置しておくと、外見的な美観を損なうだけでなく、雨漏り被害などの深刻な問題を引き起こす可能性があります。

関連記事:外壁塗装の施工不良事例とその原因は?対処法と防ぐためのポイントも解説

予算を大幅にオーバーした/追加費用を請求された

相見積もりや相場を確認せずに塗装業者を選んでしまうと、高額な見積もりを請求される可能性があります。また、見積もりに記載のない工事を勝手に行われて、あとから追加費用を請求されるケースも存在します。

悪質な業者から高額な見積もりを提示されても断りきれずに、その場で契約をして失敗するケースも少なくありません。 

お金に関する失敗例の多くは、業者選定を慎重に行わなかったことが原因です。事前に相見積もりをして相場や保証内容、契約書を確認していれば、予算をオーバーしたり追加費用を請求されたりするトラブルは防げます。

外壁塗装の工事費用は100万円程度が相場ですが、200万円や300万円という高額な見積もりを提示されたときは、悪質な押し売りや詐欺行為の可能性を疑った方が良いでしょう。

関連記事:【2024年版】外壁塗装の費用相場はいくら?10坪〜100坪の適正価格と安く抑えるコツ

近隣トラブルが起きた

外壁塗装工事による騒音や臭いなどが原因で近隣トラブルが発生することもあります。塗装業者は近所に迷惑をかけないように最大限の配慮をしながら工事を行ってくれますが、騒音や臭いをゼロにすることはできません。

足場を組み立てたり解体したりするときは、どうしても大きな音が出てしまいます。騒音や塗料臭が苦痛となり、近隣住民からクレームを受けることもあります。

一度近隣トラブルを起こしてしまうと、工事後が終わったあとも気まずい思いをし続けるでしょう。工事自体は10日ほどで終わりますが、その間は常に近隣への配慮が必要です。

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関連記事:外壁塗装にトラブルはつきもの!知っておきたいトラブル事例と防止策

外壁塗装で失敗する原因と対策

外壁塗装の失敗を防ぐには、あらかじめ原因を把握しておく必要があります。失敗の原因がわかれば有効な対策をうつことができ、工事を成功で終わらせられます。

ここでは、工事の失敗を防ぐために必要な対策を紹介します。

塗装前にカラーシミュレーションやサンプル確認をする

仕上がりの色とイメージしていた色が異なるという事例は多いため、あらかじめカラーシミュレーションをしておきましょう。

業者からもらえる小さなカラーサンプル(色見本)を見ただけでは、「面積効果」といわれる目の錯覚が起こりやすくなり、塗装後に「思っていた色と違う」と後悔する可能性があります。そのため、カラーシミュレーションは、なるべく実際の外壁に近づけて確認することが大事です。

最近のカラーシミュレーションツールには、工事をする建物の画像を取り込んで色をシミュレーションできるものや、VRやARを用いて施工後の立体的なイメージを確認できるものがあります。そのような最新ツールを活用することで、色選びに失敗するリスクを最小限に抑えられます。

信頼できる塗装業者を選ぶ

手抜き工事や施工後の不良などを防ぐために、信頼できる優良な業者を選びましょう。外壁塗装の成否は、業者の選び方に大きく左右されます。業者を探すときは、施工実績や保証の有無、口コミ評価をチェックしましょう。

どれだけ優良な業者でもトラブルをゼロにすることは難しいので、アフターフォローや保証が充実している業者を選ぶことが大切です。また複数業者から見積もりを取り、不明瞭な費用が含まれていないか、相場より高くないかなど、費用面を他社と比較検討しましょう。

見積もりの内容を比較しながら慎重に業者選びを行うことで、工事の失敗を最小限に抑えられます。

関連記事:優良な外壁塗装業者の選び方を解説!警戒すべき悪徳業者の見極め方とは

関連記事:外壁塗装では相見積もりが不可欠!費用を抑えて信頼できる業者を選ぶためのポイント

塗装後の仕上がりを細かくチェックする

塗装工事が終わったあとに、業者と一緒に仕上がりを見て、問題がないか細かくチェックすることも大事です。外壁塗装では工事が終了した一番最後に完了検査を行います。これは塗り残しや汚れといった問題がないかを確認するための作業であり、通常は立ち会いが必要です。

立ち会いによって問題を見つければ、すぐに修正をしてもらえます。しかし、忙しくて立ち会えなかった場合は、あとで問題を見つけても業者に対応してもらうのが難しくなるので注意が必要です。

完了検査には必ず立ち会い、色ムラや塗り残しがないかを確認しましょう。

近隣住民への説明をしっかり行う

近隣トラブルを避けるためにも、工事前には近隣への挨拶を必ず行い、工事の内容や期間を丁寧に説明しましょう。近隣住民への挨拶は業者が行なってくれますが、工事後の不要なトラブルを避けるためにも、業者と一緒に挨拶することをおすすめします。

なお、事前に説明していた工事のスケジュールが天候などの影響によってズレることもあるので、変更があった場合は、その都度説明が必要です。特に足場工事や塗装の作業では、騒音や臭いによるトラブルを招きやすいので、事前に作業の時間帯を説明しておきましょう。

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外壁塗装の失敗はやり直しできる?

外壁塗装に失敗したときは「すぐにやり直したい」と思うこともあるでしょう。しかし、実際に工事のやり直しができるかどうかは、状況によって異なります。

ここでは、やり直しができるケースとできないケースについて紹介します。

塗装業者に落ち度がある場合はやり直し可能

塗装業者に明らかな落ち度がある場合は、工事のやり直しを求めることができます。

工事完了後のわずかな期間で塗膜に膨れや剥がれなどの不具合が生じた場合や、塗り残しや塗膜にムラがある場合は、業者に再施工を求めましょう。

塗装工事には保証が付いていることが多く、施工後に生じた問題は保証によってカバーできます。ただし、保証期間を過ぎると有料対応になるので、塗装の不備を見つけたら迅速に業者へ連絡を取ることが大切です。

関連記事:外壁塗装の瑕疵保険とは?加入メリット・デメリットや補償内容を解説

仕上がりの不満だけではやり直しできない

色がイメージと違うなど、塗装業者に過失がない場合のやり直しは基本的に認められません。色の感じ方には個人差があるため、主観的な不満に基づく要求は業者の責任とは見なされません。そのため、仕上がりに不満がある結果になったとしても、やり直しを求めることは難しいでしょう。やり直しができたとしても、追加費用が発生する可能性が高いです。

このような事態を防ぐには、工事前の入念な打ち合わせが欠かせません。塗装前にカラーシミュレーションやサンプル確認をしっかり行い、色や質感について十分な打ち合わせをして、仕上がり具合を明確にしておきましょう。

DIYでやり直すことも可能

塗装業者に落ち度がなく、やり直しを求めることが難しい場合は、DIYで修正することも一つの方法です。大掛かりな修正を自分で行うことは難しいですが、小さなひび割れや塗り残し程度の修正であれば、DIYで修正した方が良い場合もあります。

しかし、専門的な知識や技術が要求される作業や、高所での危険な作業はDIYで行うべきではありません。専門業者に相談して診断を受けながら、適切な修正方法について助言を求めることをおすすめします。

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関連記事:外壁塗装をDIYする方法とは?業者に依頼した方が良いケースや注意点を解説

外壁塗装の失敗を防ぐために事前準備をしっかり行おう

外壁塗装工事は色や施工不良などの失敗が起きやすいため、事前準備が必要です。カラーシミュレーションをしっかり行い、信頼できる業者に依頼することで、失敗を最小限に抑えられます。

外壁塗装の失敗は優良業者を選ぶことで回避できるといっても過言ではありません。優良業者を選べば、万が一近隣トラブルが起きても、早期解決のために素早く動いてくれます。

外壁塗装で失敗を起こさないためにも、信頼できる外壁塗装業者を見つけましょう。

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