パーフェクトトップの耐用年数は？優れた効果を他の塗料と徹底比較

パーフェクトトップは、価格と機能性のバランスが優れた塗料として、2012念の発売以来高く注目されています。耐用年数が長く、時間が経過しても劣化しにくいため、綺麗な外壁を長く維持したい人におすすめです。

この記事では、パーフェクトトップの耐用年数が長い理由を、他の塗料と比較しながら解説します。優れた効果を長持ちさせるコツや施工をするときの注意点も紹介しているので、ぜひ参考にしてください。

おすすめ記事：外壁塗装の塗料4種類の選び方を解説！相場・耐用年数から最適な塗料を選ぼう

パーフェクトトップの耐用年数は？

パーフェクトトップは、アクリル樹脂がベースの塗料でありながら耐用年数が10〜15年と長いのが特徴です。従来のアクリル塗料は耐用年数が5～7年と短く、10年は持たないとされていました。しかし、パーフェクトトップは特殊なアクリル素材を使用しており、従来よりも長い耐用年数を実現しています。

関連記事：外壁塗装の耐用年数は10〜20年が限度！寿命を延ばすコツや劣化症状を解説

パーフェクトトップとは？

パーフェクトトップは、日本ペイント株式会社が2012年から販売している国内初のラジカル制御型塗料です。 ラジカル制御型塗料は耐候性や作業性などの優れた機能を持ちながら、コスパを兼ね備えていることから、住宅の外壁塗装では主流になりつつあります。

関連記事：パーフェクトトップの単価と耐用年数は？メリット・デメリットを解説

パーフェクトトップの耐用年数を他の塗料と比較

パーフェクトトップと従来の塗料の耐用年数を比べると、以下のようになります。  

塗料	耐用年数
アクリル塗料	5～7年
ウレタン塗料	8〜10年
シリコン塗料	10〜15年
パーフェクトトップ	10〜15年
フッ素塗料	15〜20年

パーフェクトトップはアクリル系塗料でありながら、シリコン並みに長持ちするのが特徴です。耐用年数はフッ素塗料には及びませんが、コストと耐用年数のバランスに優れているため、住宅の外壁塗装で人気が高まっています。

パーフェクトトップの耐用年数が長い理由

パーフェクトトップは、アクリル系塗料でありながら従来のアクリル系塗料よりも耐用年数が長いのが特徴です。ここでは、耐用年数が長い主な5つの理由を紹介します。

塗膜の劣化を抑えるラジカル制御機能がある

パーフェクトトップの耐用年数が長い最大の理由は、塗膜を劣化させる要因である「ラジカル」を制御する機能があるためです。

ラジカルとは、塗料に含まれる酸化チタンという成分が紫外線を吸収したときに発生する物質です。ラジカルはあらゆる物質を分解してしまう性質があり、塗膜まで分解してしまいます。

パーフェクトトップは、酸化チタンを保護層で包んでラジカルの発生を抑えており、紫外線に当たっても劣化しにくいのが特徴です。

耐候性に優れている

塗料に含まれるラジカル抑制効果により、天候の影響による劣化に強いメリットがあります。外壁塗料は、時間の経過とともに塗膜が劣化して見た目の美しさが損なわれていきます。しかし、耐候性に優れたラジカル塗料なら、外部環境の変化によって見た目を大きく損なうことがありません。

温度変化が激しい地域や雨が多い地域、紫外線の強い地域でも劣化症状を抑えることができ、綺麗な外壁を長く維持できます。

雨で汚れが落ちやすい

低汚染性に優れており、汚れが付着しにくいのもメリットの一つです。パーフェクトトップの塗膜は親水性であり、水に馴染みやすいため、チリやホコリなどの汚れが付いても雨で洗い流されます。自然に汚れが洗い流されるため、メンテナンスに手間とコストをかけなくても綺麗な外観を維持できます。

藻やカビ菌が繁殖しづらい

パーフェクトトップは高い防水性と透湿性があり、雨や結露に強いのが特徴です。そのため、日当たりの悪い場所や排水溝の近くなどに施工しても、藻やカビが発生しにくく、きれいな外観を保持できます。

藻やカビを放っておくと建物の腐食を招きますが、雨漏りや結露による湿気から外壁を保護できるため、時間が経過しても腐食を抑制できます。

作業しやすく塗装品質を高めやすい

塗装作業がしやすく、仕上がりの品質を高めやすいのも魅力です。ローラーが塗料を吸い込みやすく、塗料ノリが良いため、短時間で効率よく作業ができます。また、塗料が跳ね返りにくく、塗料を均一に塗装できるため、見た目の仕上がりも綺麗です。

塗装しにくい塗料を選ぶと、業者や職人によって仕上がりにバラつきが出ますが、パーフェクトトップなら工事による失敗が少なく、満足いく品質を実現できます。

パーフェクトトップの耐用年数に関する注意点

パーフェクトトップは耐用年数に優れているとはいえ、塗料の選択や施工方法を間違えると、高い性能が発揮されない可能性もあります。施工してから後悔しないように、事前に注意点を把握しておきましょう。

濃い色を選ぶと耐用年数が短くなる

黒や紺などの濃い色を選ぶと、ラジカル制御効果が薄くなってしまい、耐用年数が短くなってしまいます。濃い色の塗料は明るい色の塗料に比べて酸化チタンの含有量が少なく、ラジカル機能が働きにくい傾向にあります。そのため、白や淡色系の塗料に比べて、ラジカル制御効果が発揮されにくいのです。

外壁を濃い色にしたいなら、ラジカル塗料ではなく、シリコンやフッ素などの別の塗料を使う方が良いでしょう。

専用の下塗り塗料を使用しないと効果が薄れる

パーフェクトトップは上塗り専用の塗料であり、専用の下塗り塗料を使用しないと本来の機能性を発揮できません。高価な下塗り塗料を選んでも、同シリーズの塗料で下塗りをしないと高い効果を発揮しにくくなります。

外壁塗装をするときは、下塗りから上塗りまですべて同じシリーズで揃えましょう。実際の施工では業者が同シリーズで揃えてくれるので問題ありませんが、念のため見積もりなどで施工に使う塗料を確認しておくことをおすすめします。

耐久性はフッ素塗料に劣る

パーフェクトトップは耐用年数が長い塗料として人気を集めていますが、フッ素塗料と比べると耐久性は劣ります。

フッ素塗料の耐用年数は15〜20年であり、住宅に使用される外壁塗料の中ではトップクラスの耐久性を誇ります。ただし、耐久性が優れている分、価格が高いのがネックです。

耐久性を重視するならフッ素塗料が良いですが、耐久性と価格とのバランスを重視するならパーフェクトトップがおすすめです。

耐用年数の実績が少ない

パーフェクトトップは2012年に販売された比較的新しい塗料であり、耐用年数の実績が乏しいのが欠点です。販売元の日本ペイント会社が独自に行った耐候性試験では耐用年数が証明されていますが、データは不十分です。

人気の塗料であるため、施工事例は多いものの、耐用年数を証明できる実績はあまり多くありません。とはいえ、従来のアクリル塗料よりも耐用年数が長いケースは多いので、失敗は少ないといえます。

パーフェクトトップの耐用年数を高める方法

施工する場所や業者の選び方などによって、同じ塗料でも仕上がりが大きく変わります。ここでは、パーフェクトトップの耐用年数や優れた機能を最大限発揮するために、おすすめの方法を3つ紹介します。

パーフェクトトップと相性の良い建物に使用する

パーフェクトトップは基本的にどんな建物にも施工できますが、鋼構造物の建物の塗装には不向きです。鉄塔やガスタンクなどには使用できません。

逆に、一戸建ての場合であれば、どんな外壁材を使用している場合でも使用は可能です。窯業系サイディングからモルタルまで幅広い外壁材に使用できるため、複数の外壁材を使用している住宅にも施工できます。

希望条件や建物に合う種類を選ぶ

パーフェクトトップには4つの種類があり、それぞれ異なる特徴を持ちます。そのため、希望条件や建物に合う種類を選定することが大切です。

パーフェクトトップ	シリーズの中で一番最初に販売された塗料。水性塗料でありながら高い耐久性を持ち、においの発生も抑えられる。
パーフェクトトップローズ	バラの香りがする塗料。ペットや小さな子どもがいる家庭でも安全に施工できる。
ファインパーフェクトトップ	硬化剤を混合して使用する油性塗料。水性塗料よりも耐久性が上がり、耐用年数も長い。
パーフェクトセラミックトップ	シリーズのなかで最もグレードが高い塗料。ラジカル制御技術に無機成分を配合したことで、フッ素樹脂塗料を超える高い耐候性を実現。

施工箇所や住んでいる地域などによって、選ぶべき種類は異なります。施工費用なども変わってくるため、どの種類を選ぶべきか迷ったときは業者に相談してみましょう。

施工実績の多い業者に依頼する

外壁塗装をするときは、パーフェクトトップの施工実績が多い業者を選びましょう。塗料の特徴をよく知らない業者に依頼すると、塗料が持つ効果がうまく発揮されません。施工実績の多い業者に依頼すれば、外壁素材に合わせて塗料を選定し、高い塗装品質を実現できます。

業者を選ぶときは、ホームページなどをチェックして、過去にどんな塗料を使って施工をしているのか、どんな住宅に施工しているのかを確認しておきましょう。

業者探しに困ったときは「外壁塗装の窓口」が役に立ちます。全国の優良な塗装専門会社とのネットワークを持ち、要望や希望に沿う会社を無料で案内できますので、ぜひお気軽にご相談ください。

関連記事：優良な外壁塗装業者の選び方を解説！警戒すべき悪徳業者の見極め方とは

パーフェクトトップの耐用年数を知り塗料の選定に活かそう

パーフェクトトップは、特殊なアクリル素材を使用した国内初のラジカル制御塗料です。従来のアクリル塗料に比べて耐用年数が長く、コスパに優れていることから、住宅の外壁塗装に選べることが増えています。

外壁の劣化を防いで綺麗な外観を維持したい、お手頃な価格で機能性の高い塗料に塗り替えたいという人には、ピッタリの塗料です。外壁塗装の塗料選びに迷ったときは、機能性とコストのバランスに優れたパーフェクトトップをおすすめします。