2024-11-07 05:04:24 更新

トタン屋根の修理費用相場一覧!症状別の修理方法や安く抑えるコツも解説

トタン屋根の修理費用相場一覧!症状別の修理方法や安く抑えるコツも解説
編集者プロフィール
輿石 雅志
1972年生まれ。早稲田大学理工学部応用化学科卒業。40万人以上の方が利用している国内最大級のマッチングプラットフォームを提供する外壁塗装に特化した無料相談サイト「外壁塗装の窓口」を運営。著書に「マイホームの外壁塗装 完全成功読本」(幻冬舎出版)。
詳細を見る

トタン屋根の耐用年数は10〜20年程度とされており、その他の屋根材と比べると寿命はやや短いため、長く使い続けるには定期的な修理・メンテナンスが不可欠です。

しかし、実際に必要になる修理方法や費用相場を知らず、業者へ依頼することに不安を抱えている方は多いのではないでしょうか?

そこで本記事では、トタン屋根の修理方法および費用相場、修理が必要な時期やサインなどを解説します。

費用を安く抑えるポイントも紹介していますので、トタン屋根のメンテナンスや修理を検討している方は、ぜひ最後までご覧ください。

屋根材に関する詳しい解説はコチラ

「この屋根材はいくら?」30秒で無料診断する

目次閉じる

トタン屋根の修理方法および費用相場一覧

トタン屋根の修理が必要なサイン4選【症状別修理方法】

【DIY】トタン屋根の修理は自分でできる?

トタン屋根の修理費用を安くするポイント2つ

トタン屋根の適切な修理費用を把握しよう!

トタン屋根の修理方法および費用相場一覧

トタン屋根に必要な修理・メンテナンス方法および、それぞれにかかる費用相場は以下のとおりです。

修理方法 施工時期 費用相場(30坪の場合)
屋根塗装 5〜10年ごと 約30〜40万円
部分修理 部分的な破損や劣化が見られたとき 約5〜15万円
葺き替え トタン屋根が寿命を迎えたとき 約70〜140万円
カバー工法 トタン屋根が寿命を迎えたとき 約80〜100万円

なお、上記は一般的な30坪の住宅の場合にかかる費用相場です。屋根の面積や劣化状況、住宅の条件などによっても金額は変動するため、あくまで参考程度にお考えください。

以下からは、トタン屋根の修理方法についてさらに詳しく見ていきましょう。

屋根塗装

屋根塗装は、トタン屋根のもっとも基本的なメンテナンス方法になります。

5〜10年ごとに塗装を行うことで、屋根の見た目を保てるだけでなく、風雨や紫外線などの外的要因から保護し、劣化症状を最小限に抑えることが可能です。

定期的な屋根塗装を怠ると、サビや穴あきにつながる可能性があり、劣化がひどいと建物そのものの寿命にも大きく影響するため、トタン屋根においてもっとも重要な修理・メンテナンス方法と言えます。

なお、塗装にかかる費用は屋根の広さや劣化状況、利用する塗料の種類によっても異なりますが、一般的な30坪の住宅は約30〜40万円が相場です。

修理内容 費用相場(30坪の場合)
屋根の塗装 約30〜40万円

関連記事:屋根塗装の相場は40〜80万円が目安!坪数ごとの費用や内訳、安く抑えるコツを紹介

部分修理

部分修理は、トタン屋根の一部に劣化や破損が見られたときに行う修理方法です。たとえば、部分的なサビ・穴あきや張り替え、棟板金の交換などが挙げられます。

部分修理にかかる費用相場は、劣化状況や必要な修理内容によって大きく異なりますが、約5〜15万円程度です。

なお、部分的な劣化症状は、放置すると被害がどんどん拡大してしまうため、早期発見・対応することが費用削減のポイントになります。破損箇所を見つけたら、被害が小さいうちに部分修理を依頼しましょう。

修理内容 費用相場
部分的なサビ・穴あき補修 約5万円前後
部分的な張り替え 約5〜10万円
棟板金の交換 約10〜15万円

葺き替え

葺き替えとは、古い屋根を完全に取り除き、新しい屋根材に張り替える修理方法です。屋根全体が著しく老朽化している場合や、部分修理では補いきれない場合に必要となります。

費用相場は新しく設置する屋根材の種類や、屋根の大きさによって変動しますが、一般的な30坪の住宅は70〜140万円程度です。

下地材の交換も含めた大掛かりな工事になるため費用は高くなりますが、これからも長く住む家であれば十分なメリットを得られるはずです。

なお近年では、トタン屋根からトタン屋根に葺き替えするケースは少なく、より耐久性の高いガルバリウム鋼板への葺き替えが主流となっています。

修理内容 費用相場(30坪の場合)
トタン→トタンへの葺き替え 約70〜100万円
トタン→ガルバリウム鋼板への葺き替え 約90〜140万円

関連記事:屋根の葺き替え工事とは?費用相場やカバー工法・屋根塗装との違いを解説

カバー工法

カバー工法とは、既存のトタン屋根の上に新しい屋根材を重ねて設置する修理方法です。

上述した「葺き替え」のように屋根を丸ごと交換する必要がなく、工期や費用を抑えて施工できるのが特徴。費用相場としては、一般的な30坪の住宅で80〜100万円程度です。

ただし、トタン屋根の劣化がひどい場合や、新しい屋根の重量に建物が耐えられないと判断された場合、カバー工法は施工できません。

また、屋根の状況によっては、施工から短期間で葺き替えが必要になる可能性もあるため、あくまで葺き替えが難しい場合の選択肢程度に考えておきましょう。

修理方法 費用相場(30坪の場合)
カバー工法 約80〜100万円

「この屋根材はいくら?」30秒で無料診断する

関連記事:屋根カバー工法とは?費用相場とメリット・デメリット、工事できない家の条件も

トタン屋根の修理が必要なサイン4選【症状別修理方法】

トタン屋根において、以下4つのような症状が見られた場合は、それぞれに適した修理が必要になります。

  • 色あせや塗膜の剥がれ
  • 棟板金の飛散や剥がれ
  • サビや穴あき
  • めくれや雨漏り

修理が必要なサインや適切な対処法をしっかり把握し、劣化や破損の早期発見、早期対応を心がけましょう。

色あせや塗膜の剥がれ【屋根塗装】

トタン屋根に色あせや塗膜の剥がれが見られた場合は、屋根塗装で対応可能です。

色あせや塗膜の剥がれは、トタン屋根でもっとも初期に発生する劣化症状となっており、屋根表面に施された塗装が、雨風や紫外線によるダメージを受けることで徐々に進行します。

放置すると、屋根を保護している塗料の防水性が低下し、サビや穴あきなどの原因となるため早期対応が必要です。

とはいえ、屋根である以上、雨風や紫外線による劣化は避けられるものではありません。5〜10年に1度の頻度で塗装メンテナンスを行い、屋根の防水性を保ちましょう。

棟板金の飛散や剥がれ【部分修理】

トタン屋根の棟板金が飛散したり剥がれたりした場合は、部分修理として棟板金の交換を行いましょう。

棟板金は屋根の頂点部分に取り付けられており、雨水の侵入を防ぐ重要な役割を果たしています。

強風などの影響を受けて剥がれてしまうと、屋根全体の耐久性が低下することはもちろん、雨漏りの原因にもなるため、発見次第なるべく早めの対処が必要です。

サビや穴あき【部分修理・葺き替え】

トタン屋根にサビや穴あきが見られた場合、劣化症状の具合によって、以下のような修理・メンテナンスが必要です。

  • 部分的な軽度のサビや穴あき→「塗装」または「部分修理」
  • 屋根全体に複数見られる重度のサビや穴あき→「葺き替え」または「カバー工法」

サビや穴あきは、色あせや塗膜の剥がれが進行し、屋根の防水性が弱まることで発生する劣化症状です。

穴から雨水が浸入し、屋根下地材の腐食や雨漏りにつながる恐れがあるため要注意。また、症状が広範囲にわたる場合は、屋根全体の葺き替えが必要になります。

症状が重度になると大掛かりな工事が必要になり、多くのコストと工期がかかるため、劣化具合に応じたメンテナンスを早急に行い、被害の拡大を防ぎましょう。

めくれや雨漏り【葺き替え・カバー工法】

トタン屋根のめくれや剥がれが発生した場合、葺き替えやカバー工法による修理が必要になります。

特に屋根材がめくれたことによって雨漏りが発生している場合は、屋根だけでなく、防水シートや野地板といった屋根の下地にも腐食が広がっている可能性が高いです。

めくれや雨漏りを放置していると、建物そのものにも悪影響をおよぼす恐れもあるため、すみやかに施工業者に連絡し、葺き替えまたはカバー工法での施工を依頼しましょう。

「この屋根材はいくら?」30秒で無料診断する

関連記事:雨漏り修理にかかる費用はいくら?修理箇所ごとの相場や火災保険の適用条件を解説

【DIY】トタン屋根の修理は自分でできる?

結論、トタン屋根の修理をDIYで行うことは基本的におすすめしません。

屋根の修理は高所での作業になるため、転落事故や大怪我につながるリスクが高く、慣れていない方が自力で施工するのは大変な危険を伴います。また、古くなったトタン屋根は非常に脆く、危険性が高まることはもちろん、余計に被害を拡大させてしまう可能性も。

DIYは依頼料がかからない分、たしかにコストは抑えられますが、大きな怪我や修理に失敗した場合にはかえって費用が高くついてしまいます。そのため、安全性と修理の確実性を考慮して、トタン屋根の修理は専門業者に任せるのが安心です。

なお、修理業者をどのように探せばいいか分からないという方は、屋根の状況や修理内容に適した優良業者を全国4,500社以上の中から見つけられる「外壁塗装の窓口」の活用をおすすめします。

費用相場のチェックや見積もり取得、専門アドバイザーへの相談まで、完全無料で利用できますので、トタン屋根のメンテナンス時期が近づいている方はぜひ気軽に相談してみてください。

「この屋根材はいくら?」30秒で無料診断する

トタン屋根の修理費用を安くするポイント2つ

トタン屋根の修理費用を安く抑えるためには、以下2つのポイントが重要です。

  • 火災保険を適用できないかチェックする
  • 相見積もりを取得して信頼できる優良業者を選ぶ

これらを知っているかどうかで、実際にかかる費用が大きく変わる可能性もありますので、修理を依頼する前にかならずチェックしましょう。

火災保険を適用できないかチェックする

まず確認すべきは、修理に火災保険が適用できるかどうかについてです。

トタン屋根に修理が必要になった原因が、風災や落雷などの自然災害にある場合は、火災保険を適用できる可能性が高いです。

たとえば、台風の影響で棟板金が飛散したり、屋根材がめくれたりした場合は、風災被害として保険金が得られる可能性が十分にあります。

保険金が得られれば、修理費用の大部分をカバーできるので、業者に依頼する前にかならずチェックしておきましょう。

ただし、保険会社が実施する調査で、経年劣化やメンテナンス不足が原因と判断された場合は、適用対象外となるため注意が必要です。

関連記事:屋根修理で火災保険を申請する方法とは?補償されないケースと請求手続きも紹介

相見積もりを取得して信頼できる優良業者を選ぶ

トタン屋根に関してだけでなく、専門業者に修理や点検を依頼する際は「信頼できる優良業者を選ぶこと」がもっとも重要です。

たとえ同じ修理内容であっても、依頼する業者によって費用は大きく異なります。実績や技術力、サービス対応なども会社によって差が出るため、かならず3〜4社以上の複数業者から相見積もりを取得し、より信頼できる業者に依頼しましょう。

ただし、相場と比べて安すぎる見積もりや、あまりに大幅な値引きを提示してくる業者には注意が必要です。

不当な低価格での契約は、手抜き工事やアフターケア不足につながったり、中には後出しで費用請求してくる悪徳業者もいるため、適正価格ではない業者は避けるようにしましょう。

「この屋根材はいくら?」30秒で無料診断する

関連記事:外壁塗装では相見積もりが不可欠!費用を抑えて信頼できる業者を選ぶためのポイント

トタン屋根の適切な修理費用を把握しよう!

本記事では、トタン屋根の修理方法および費用相場、修理が必要なサインや費用を安く抑えるポイントなどを解説しました。

最後にもう一度、トタン屋根の修理方法と相場費用をおさらいしておきましょう。

修理方法 施工時期 費用相場(30坪の場合)
屋根塗装 5〜10年ごと 約30〜40万円
部分修理 部分的な破損や劣化が見られたとき 約5〜15万円
葺き替え トタン屋根が寿命を迎えたとき 約70〜140万円
カバー工法 トタン屋根が寿命を迎えたとき 約80〜100万円

トタン屋根の修理費用は、屋根の大きさや劣化状況によっても大きく変わるため、まずはあなたのケースでの見積もりを取り、なるべく迅速に対処することが大切です。

早めの対応が被害拡大を防ぎ、結果的に修理費用の節約にもつながります。屋根の状態に応じて適切な修理を行い、安心して過ごせる環境を整えましょう。

「この屋根材はいくら?」30秒で無料診断する

外壁塗装の窓口で相場チェックしてみませんか?
ページトップ