2024-11-07 04:52:34 更新

外壁クラックの補修方法3選!費用を安く抑えるコツを紹介

外壁クラックの補修方法3選!費用を安く抑えるコツを紹介
編集者プロフィール
輿石 雅志
1972年生まれ。早稲田大学理工学部応用化学科卒業。40万人以上の方が利用している国内最大級のマッチングプラットフォームを提供する外壁塗装に特化した無料相談サイト「外壁塗装の窓口」を運営。著書に「マイホームの外壁塗装 完全成功読本」(幻冬舎出版)。
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外壁にクラックが生じたら、早急に補修が必要です。補修せずに長期間放っておくと、被害が建物内部まで影響を及ぼし、地盤沈下や倒壊などの重大な被害が生じる可能性があります。

この記事では、外壁クラックを補修する方法や、補修する必要性などを解説します。補修費用を安く抑える方法も紹介するので、ぜひ参考にしてください。

目次閉じる

クラックとは?

外壁クラックの補修が必要な理由

外壁クラックの補修方法と費用相場

外壁クラックの補修費用を安く抑える方法

外壁にクラックが起きたら早めに補修を依頼しよう

クラックとは?

クラックとは、外壁に生じるひび割れのことです。新築から数年ほど経過すると、外壁にクラックが生じ始めます。クラックを放置すると、建物全体の劣化が早まってしまうため注意が必要です。

関連記事:外壁のひび割れは危険信号!ひび割れ補修の方法と費用

外壁にできるクラックの種類

クラックには主に4つの種類があり、症状や原因はそれぞれ異なります。

ひび割れの種類 症状 原因
ヘアクラック 髪の毛のように細長いひび割れ 経年劣化、地震、台風による建物のゆがみ
乾燥クラック モルタル外壁でよく見られるひび割れ 外壁材の乾燥、特に水を使う材料の収縮
構造クラック  幅が0.3mm以上のひび割れ 地震など
縁切れクラック 古い塗装と新しい塗装の間に発生するひび割れ 塗装の継ぎ目の乾燥、外壁塗装の中断時の時間経過

クラックは種類によって補修の必要性が異なります。乾燥クラックの場合、地が完全に乾けば症状もそれ以上悪化しないため、早急な補修は必要ありません。

しかし他の種類は放っておくと内部までひび割れが広がり、雨漏りや倒壊の可能性が高まるため早めの補修が必要です。

外壁にクラックが起こる原因

外壁にクラックが起こる原因は、主に4つあります。

経年劣化 外壁や塗膜の経年劣化により、塗装面や下地の収縮・膨張が起き、クラックが発生しやすくなる。
乾燥 水を混ぜて仕上げるモルタルなどの外壁材では、乾燥するときに収縮を起こしてクラックが発生しやすい。外壁材が乾燥していないうちに塗装をしないことが重要。
施工不良 技術不足や施工に問題など、業者による施工不良によってクラックが発生することもある。
地震 地震や地盤沈下によって住宅に力が加わり、外壁が歪んでクラックが発生する。状態が深刻なことが多いため、早急な補修が必要。

経年劣化によるクラックは、どの住宅にも起こりうることなので、外壁の耐用年数に合わせて点検を行い、クラックが発生している箇所があれば補修しましょう。

乾燥と施工不良は、実績豊富な優良業者を選べば回避できる問題です。

最も注意すべきは、地震が原因の場合です。クラックの幅が広く深い場合は内部まで被害が拡大しており、建物の倒壊の危険があるため、一旦避難して早急に補修しましょう。

外壁クラックの補修が必要なタイミング

補修が必要なタイミングは、クラックの幅が0.3mm以上の場合です。そのまま放置しておくと内部にひび割れが広がる可能性があるため、早めに補修しましょう。

特に幅が1.0mm以上ある場合は建物の構造にトラブルが生じている可能性があるため、直ちに補修が必要です。業者に依頼するときは、外壁表面だけでなく下地や構造まで調べてもらいましょう。

幅0.3mm以下の微細なひび割れであれば、急いで補修する必要はありませんが、今後ひび割れが進行する可能性があるので、経過観察が必要です。

外壁クラックの補修が必要な理由

外壁に発生したクラックを放置しておくと、被害が拡大して取り返しのつかない問題が発生する可能性があります。

事態の拡大を防ぐためにも、補修が必要な理由をここでしっかり確認しておきましょう。

雨漏りが発生する

ひび割れを放置しておくと、雨水が外壁から侵入して内部を腐食させてしまいます。はじめのうちは室内に影響はありませんが、時間の経過とともに雨漏りが発生しやすくなるので注意が必要です。

雨漏りによって室内の壁や天井にシミができてしまえば、見栄えもよくありません。また、湿気によってカビも発生しやすくなり、人体に悪い影響を及ぼします。

雨漏りは建物の劣化を早めてしまうため早めの補修が必要です。特に横に割れたクラックは建物内に侵入する雨水の量が多くなるため、業者に相談してすぐに補修をしてもらいましょう。

関連記事:雨漏りはなぜ発生する?部位ごとの雨漏り対策と工事修繕費を抑えるコツ

関連記事:雨漏り修理にかかる費用はいくら?修理箇所ごとの相場や火災保険の適用条件を解説

建物の強度が低下する

ひび割れから雨水が侵入することにより、外壁内部が腐食して建物全体の強度が低下します。建物の基礎部分の強度が低下している場合は、地盤沈下のリスクが高まるだけでなく、地震が発生したときに建物が倒壊する危険があります。

クラックを放置することで被害が建物全体に拡大し、修復ができなくなる可能性もあるため注意が必要です。強度が低下した建物を補修するには、大掛かりな工事が必要になり、費用も高額になります。

被害が拡大して取り返しがつかなくなる前に、ひび割れ箇所を見つけたら早めに補修しましょう。

害虫が発生する

建物内部に雨漏りが発生すると、湿気によりシロアリなどの害虫が発生しやすくなります。

シロアリなどの害虫は湿気のある場所を好み、柱などの建物内部を食べてしまいます。建物の強度が低下する原因になるため、シロアリが発生する前に補修が必要です。

シロアリが発生したときは巣ごと駆除する必要があるため、専門業者に作業を依頼しなければならず、手間と費用がかかります。

害虫による被害の拡大を防ぐためにも、外壁の定期的なメンテナンスを行い、クラックを見つけたら早急に補修を行いましょう。

外壁クラックの補修方法と費用相場

補修工法には主に3種類があり、それぞれ費用相場は異なります。

クラックの幅 補修方法 費用相場
0.3mm未満 シール工法 2~5万円
0.3~1.0mm 樹脂注入工法 4~8万円
1.0mm以上 カットシーリング充填工法 8~15万円

クラックの幅が大きくなるほど費用も高くなるので、症状が軽いうちに早めに補修を依頼しましょう。

シール工法

シール工法とは、ひび割れた箇所に樹脂を刷り込む補修方法で、クラックの幅が0.3mm未満の場合に向いている工法です。表面的な補修方法のため、シーリング材を用意できればDIYで行うことも可能です。

シーリング材とは、防水性や気密性のあるペースト状の充填材です。弾性があり、外壁のひび割れや隙間を埋める際に使用されます。

シーリング材で補修すると、外壁の色によっては補修した箇所が白く目立つ場合があるので、補修した後に塗装して外観を整えましょう。

樹脂注入工法

樹脂注入工法は、専用の注入器具を用いてひび割れた箇所に樹脂を注入し、補修する方法です。幅0.3mm以上のクラックに向いている工法であり、難易度が高いためDIYには向きません。

補修する際はシーリング材と樹脂の乾燥時間が必要になるため、作業が終わるまで最低3日間は必要です。費用は4~8万円前後が相場となっており、シール工法の倍以上の費用がかかる場合もあります。

カットシーリング充填工法

カットシーリング充填工法は、ひび割れた箇所に沿ってU字あるいはV字型の溝を堀り、シーリング材やエポキシ樹脂などの補修材を充填する方法です。

幅1.0mm以上のクラックに向いている補修方法であり、作業は危険を伴うため、DIYで補修せずに専門業者に依頼しましょう。

費用は施工面積1㎡あたり4,900円前後が相場で、出張費や経費などを含めると合計費用は8~15万円ほどかかります。

外壁クラックの補修費用を安く抑える方法

クラックの補修には決して安くない費用がかかります。少しでも費用を安く抑えるために、おすすめ方法を3つ紹介します。

防水工事業者に依頼する

クラックの補修は塗装業者ではなく防水工事業者に依頼した方が、費用を安く抑えられます。

塗装業者は防水工事に対応していないため、専門業者に工事を依頼して中間マージンを取られる可能性があります。初めから防水工事業者に依頼すれば、費用に中間マージンを上乗せされることがなく、適正価格で補修が可能です。

ただし、ひび割れの範囲が塗膜の層におさまっている場合は、塗装業者に依頼して問題ありません。

関連記事:優良な外壁塗装業者の選び方を解説!警戒すべき悪徳業者の見極め方とは

相見積もりをする

業者に補修を依頼するときは、相見積もりして複数社の金額を比較しましょう。相見積もりをすることで相場がわかり、工事内容や担当者の応対を比較できるため、優良業者を見極めやすくなります。

最初から一つの業者に絞って決めてしまうと相場がわからず、相場よりも高い費用を請求される可能性があるため注意が必要です。少なくとも3社に見積もりを依頼して、工事の価格を比較検討すれば、後悔のない判断が可能になります。

相見積もりをするときは、業界最大級の外壁塗装専門サイト「外壁塗装の窓口」が役立ちます。全国4000社以上の優良施工店のみを紹介しており、専門の外壁アドバイザーが無料で相談に対応いたします。

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関連記事:外壁塗装では相見積もりが不可欠!費用を抑えて信頼できる業者を選ぶためのポイント

DIYで補修する

補修に必要な材料や道具をすべて自分で揃えてDIYで補修する場合、費用は約4,000〜30,000円ほどで済みます。工法によって費用は変動しますが、シール工法やカットシーリング充填工法なら安い費用で対応が可能です。

しかし、高い場所での作業は危険を伴うため、簡易な作業であっても業者に依頼した方が安心です。症状が深刻な場合は、建物の内部にまでひび割れが広がっている可能性もあるので、業者に一度チェックしてもらうことをおすすめします。

関連記事:外壁塗装をDIYする方法とは?業者に依頼した方が良いケースや注意点を解説

外壁にクラックが起きたら早めに補修を依頼しよう

外壁にクラックを見つけたら、なるべく早めに業者に相談して補修してもらいましょう。クラックの幅が0.3mm以下であればすぐに対応は必要ありませんが、1.0mm以上の場合は内部が割れて深刻なダメージが発生している可能性があります。放置しておくと雨漏りや倒壊などの危険性があるため、直ちに補修が必要です。

症状が大きくなるほど補修も大掛かりな作業が必要になり、費用も高くなっていきます。業者を選ぶ際には、業界最大級の外壁塗装専門サイト「外壁塗装の窓口」が役立ちます。全国4000社以上の優良施工店のみを紹介しており、専門の外壁アドバイザーが無料で相談に対応いたします。

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