2024-04-16 09:11:29 更新

屋根修理では悪質な訪問営業に要注意!費用相場と信頼できる業者の選び方

屋根修理では悪質な訪問営業に要注意!費用相場と信頼できる業者の選び方
編集者プロフィール
輿石 雅志
1972年生まれ。早稲田大学理工学部応用化学科卒業。40万人以上の方が利用している国内最大級のマッチングプラットフォームを提供する外壁塗装に特化した無料相談サイト「外壁塗装の窓口」を運営。著書に「マイホームの外壁塗装 完全成功読本」(幻冬舎出版)。
詳細を見る

屋根の修理では、屋根塗装・カバー工法・葺き替え工事などの種類があり、どの工事が最適なのかは個々の住宅の状況によって異なります。屋根の劣化状況を調査するためには、専門知識を持った屋根修理の専門業者に依頼するのが確実ですが、訪問営業をかける業者を中心に悪徳業者も少なくないのが現実です。

悪徳業者に騙されることなく信頼できる屋根修理業者を選んで工事を依頼するためには、見積もりを依頼する際などに注意すべきポイントがあります。

本記事では、屋根修理を依頼する時の基礎知識と、悪徳業者に騙されないための見極め方・対策方法について解説します。信頼できる屋根修理業者を選び、安心して屋根のリフォームを任せるために、ぜひ最後までご覧ください。

「私の家の屋根修理、いくらかかる?」30秒で無料診断する

目次閉じる

屋根修理の4つの工事内容

屋根修理では悪質な訪問営業に要注意!警戒すべき業者とは

屋根修理で悪徳業者に騙されないための対策

まとめ

屋根修理の4つの工事内容

まずは屋根修理を検討する際に押さえておきたい基礎知識として、屋根リフォームで行われる4つの工事内容についてご紹介します。雨漏りなどの屋根修理では、規模が小さい順に以下のような工事が実施されます。

  • 屋根の部分補修
  • 屋根塗装
  • 屋根カバー工法
  • 葺き替え工事

それぞれの工事の特徴や費用相場、メリット・デメリットについて解説します。

屋根の部分補修

部分的な雨漏りの補修や、破損した屋根材の一部交換など、小規模な部分補修によって屋根を修理するケースがあります。部分補修の場合の費用相場は1万円〜30万円程度で、依頼する業者や修理する範囲によって異なりますが、100万円を超えるケースは少ないです。工期についても半日〜数日で完了することが多く、日常生活への影響も最小限に抑えられます。

ただし、雨漏りの修理では屋根全体に浸水が広がっていることが判明し、屋根全体を交換する葺き替え工事が必要と判断されることも少なくありません。小さな雨漏りを放置すると、屋根全体のリフォームが必要になりやすいので、早めに修理を依頼しましょう。

関連記事:屋根の修理費用の相場はいくら?工事内容ごとの料金目安と業者の選び方を解説

屋根塗装

屋根塗装は、屋根に敷き詰められた屋根材の表面を保護する工事で、屋根のリフォームでは頻繁に行われるメンテナンスです。高圧洗浄などで表面の汚れを落とし、防汚性・防水性を備えた塗料で塗り替えることによって、屋根材の割れ・反りなどを防ぐ役割があります。使用する塗料のグレードにもよりますが、約10年周期での再塗装が必要で、費用相場は40万円〜90万円が目安です。下塗り・中塗り・上塗りの3工程が必要になるため、工期は1週間ほどを要します。

関連記事:屋根塗装の相場は40〜80万円が目安!坪数ごとの費用や内訳、安く抑えるコツを紹介

屋根カバー工法

屋根カバー工法は、劣化した屋根材の上に新しい屋根材を覆うように被せる(カバーする)ことにより、屋根の耐久性を高める工事です。屋根材の寿命を迎えているが、雨漏りなどの激しい劣化症状が出ていない場合に、リフォーム費用を節約するために検討されることが多いです。後述する葺き替え工事と比べて費用が安く、工期が短くなるため、屋根リフォームでカバー工法を選ぶ方は少なくありません。

費用相場は30坪の家で80万円~120万円ほど。ただし屋根が二層になることから、次の屋根リフォームや解体工事の際には費用が高額になる点には注意しましょう。

関連記事:屋根カバー工法とは?費用相場とメリット・デメリット、工事できない家の条件も

葺き替え工事

屋根の葺き替え工事は、下地を含めた屋根全体を新品に交換する工事です。カバー工法と比べると、古い屋根材を撤去・処分する費用が上乗せされるので、屋根リフォームの中では最も高額な工事になります。しかし新たな屋根に丸ごと交換するので、家のデザインを一新したり、屋根の寿命を大幅に延ばしたりできるメリットがあります。

目安となる費用相場は、30坪の家で60万円~200万円です。一時的な工事費用は高額になりますが、今後のメンテナンスコストを考えると、長期的には割安になる工事でもあります。

関連記事:屋根の葺き替え工事とは?費用相場やカバー工法・屋根塗装との違いを解説

関連記事:屋根の張り替え費用はいくらが相場?葺き替え工事の適正価格と安く抑えるコツ

「私の家の屋根修理、いくらかかる?」30秒で無料診断する

屋根修理では悪質な訪問営業に要注意!警戒すべき業者とは

本記事では、ここまで屋根修理の4種類について解説してきましたが、素人にとってどの屋根修理が最適なのかを判断するのは至難の業です。そこで専門知識を持った修理業者の力を借りる必要があるのですが、屋根修理では明確な定価が存在しているわけではないため、悪質な業者に遭ってしまうと高額な請求や施工不良を引き起こす危険性があります。

ここでは屋根修理を見積もり、または依頼する際に警戒すべき業者の特徴について、以下の4つを解説します。

  • 飛び込みの訪問営業で屋根の劣化を指摘する
  • ハウスメーカーを装って無料点検を提案する
  • 火災保険を使った無料工事をアピールしている
  • 大幅な値引き・キャンペーンを強調する

それぞれ詳しく解説しますので、もしこれらの特徴に当てはまる業者からの連絡があった場合には、その場で即決することはなく、一旦保留にして慎重に決めるようにしてください。

飛び込みの訪問営業で屋根の劣化を指摘する

屋根修理を依頼する業者を選ぶ時に注意したいのが、飛び込みの訪問営業で即決しないことです。屋根の状態は外からも確認できることから訪問営業を行う業者は多いのですが、「お宅の屋根が割れているのが見えたのでお知らせに伺いました」など、屋根の劣化を指摘する訪問営業には警戒が必要です。

続けて「屋根に上がって詳しく見てみますよ」などと提案された場合、そのまま屋根に上げてしまうと、修理が必要となるよう意図的に屋根材を傷めたり、誇張した劣化症状を報告したりする危険性があるためです。屋根の調査を依頼する場合にも、ドローンを使用して画像でチェックするなど、ご自身でも確認できる客観的な方法で依頼することが大切です。

ハウスメーカーを装って無料点検を提案する

屋根修理の訪問営業の中には、ハウスメーカーを装った悪徳業者が、無料点検を口実に屋根に上って現地調査を行うケースも挙げられます。「屋根が損傷しているので今すぐ工事が必要です」などと、危機感や不安を煽り、その場で契約するように迫るのがよくある手口です。しかし後日になってハウスメーカーに確認してみたところ、まったく関係のない業者だったと判明するパターンも多いです。

訪問営業の業者に対応する時には、まずは担当者の名刺を確認し、実体がある会社なのかどうか、口コミや評判が悪くない会社なのかを調べることが重要です。どれだけ屋根修理の必要性を訴えていたとしても、その場で即決することはせず、ほかの業者と比較しながら検討するようにしてください。

火災保険を使った無料工事をアピールしている

悪質な屋根修理業者の特徴として、火災保険を使った無料工事をアピールする例も挙げられます。確かに自然災害によって被害を受けた時に火災保険を利用して屋根の修理を行えるケースはありますが、必ずしも無料工事を行えるわけではなく、保険の契約内容や被災した屋根の状態によっても変わってきます。

それにもかかわらず、火災保険を利用して絶対に無料で屋根が修理できるかのように宣伝する業者は、警戒が必要です。業者の言葉を信じて火災保険を使おうとしたが保険がおりず、自費で高額な修理費用を払うことになったケースも珍しくありません。仮に火災保険を使って屋根修理を行う場合にも、必ず保険金がおりてから工事を依頼するようにしてください。

関連記事:外壁塗装で火災保険が適用される4つの条件とは?費用を抑えた工事のコツ

大幅な値引き・キャンペーンを強調する

屋根の修理費用には明確な定価がないことを逆手に取り、本来の修理費用は100万円以下であるにもかかわらず、「通常価格200万円のところを、今回は100万円で工事します」などとアピールする二重価格表示によって、契約を取ろうとする悪徳業者も存在します。ほかにも「足場代無料」を謳って格安工事をアピールするが、実際には別の項目で追加料金が計上されているケースも珍しくありません。

こうした悪徳業者を見分けるためには、その1社の見積もりや説明をそのまま鵜呑みにするのではなく、複数の業者に問い合わせて比較することが重要なのです。

「私の家の屋根修理、いくらかかる?」30秒で無料診断する

屋根修理で悪徳業者に騙されないための対策

屋根修理に関してここまで解説してきた悪質な訪問営業を避けるためには、以下のような対策を心がけることが大切です。

  • 複数の業者から相見積もりを取って比較する
  • 屋根の調査はドローン点検を依頼する
  • 屋根の点検時の写真を見せてもらう

それぞれの具体的な対策方法について、詳しく解説しましょう。

複数の業者から相見積もりを取って比較する

屋根修理を依頼する業者を選ぶ時に最も重要なのは、複数の業者からの相見積もりを取って比較することです。「相見積もり」とは、工事の条件をすべて揃えた上で、複数の屋根修理業者に見積もりを依頼することを言います。条件を揃えることにより、見積もり金額の内訳を比較しやすくなり、自宅の適正価格や相場を把握するのに役立ちます。

また、複数の業者の現地調査や対応品質をチェックすることにより、信頼できる業者を見極める判断材料にもなります。悪質な訪問営業を行う業者は、見積もりを行ったその場で即決を迫るケースが多いです。そこで一旦契約を保留してほかの業者の見積もりを確認しておくことが、信頼できる業者選びのコツです。

関連記事:外壁塗装の見積もりは何社取れば良い?見積書のチェックポイントと費用相場を解説

関連記事:外壁塗装では相見積もりが不可欠!費用を抑えて信頼できる業者を選ぶためのポイント

屋根の調査はドローン点検を依頼する

屋根修理のための現地調査として、屋根に上って状態を確認するのが一般的ですが、訪問営業の業者が屋根に上ろうとしてきた場合、必ずドローンを使った点検に切り替えてもらうように依頼しましょう。触診による調査ができないため、屋根の状態を完璧に調査できる方法ではないですが、悪徳業者が屋根に上って意図的に屋根材を傷めるリスクを回避できるメリットがあります。

ドローンで上空から撮影してもらうことにより、ご自身でも確認できる状態で屋根をチェックできるのもメリットです。敷地内に営業担当者を招く必要もないので安心です。

屋根の点検時の写真を見せてもらう

信頼できる業者が相手であっても、屋根修理では証拠となる写真を残しておくことは大切です。屋根の点検時の写真や、施工前・施工後の写真など、客観的にチェックできる記録を残すように意識することで、言った・言わないのトラブルに発展することを防げるメリットがあります。

特に点検時の写真を撮ってもらうことは、屋根修理が必要かどうかの判断材料にもつながります。悪徳業者を避け、スムーズな工事を進めるためにも、定期的に写真を残してもらえるように業者へ相談してみましょう。

「私の家の屋根修理、いくらかかる?」30秒で無料診断する

まとめ

屋根修理の種類には、雨漏りした箇所などの部分補修、屋根材を保護する屋根塗装、古い屋根材に新しい屋根材を重ねるカバー工法、そして屋根全体を交換する葺き替え工事の4つがあります。それぞれの工事でメリット・デメリットは異なり、必要な費用相場も変動するため、自宅の屋根の状況に合わせて最適な工事を決める必要があります。

自宅に必要な工事を見極めるためには、専門業者の現地調査や点検を利用して意見を求めるのが有効ですが、屋根修理では悪質な訪問営業も少なくないため注意が必要です。本記事で解説してきた警戒すべき業者の特徴や、悪徳業者に騙されないための対策も参考にしながら、自宅の屋根修理を安心して任せられる業者を探しましょう。

外壁塗装の窓口で相場チェックしてみませんか?
ページトップ