2024-07-05 07:14:19 更新

塗料メーカー主要10社まとめ!外壁塗装の人気商品や選び方も解説

塗料メーカー主要10社まとめ!外壁塗装の人気商品や選び方も解説
編集者プロフィール
輿石 雅志
1972年生まれ。早稲田大学理工学部応用化学科卒業。40万人以上の方が利用している国内最大級のマッチングプラットフォームを提供する外壁塗装に特化した無料相談サイト「外壁塗装の窓口」を運営。著書に「マイホームの外壁塗装 完全成功読本」(幻冬舎出版)。
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外壁塗装を行う時には、自宅に合った塗料選び・塗料メーカー選びに迷う方が少なくありません。大手メーカーの塗料だけではなく、機能性に優れた塗料を扱うメーカーや、積極的に商品開発を行っているメーカーもあり、どのメーカーの塗料が自宅に最適なのかを見極めるのは困難です。

そこで今回の記事では、大手メーカーを中心に国内の主要10社の塗料メーカーについて、特徴や人気商品とともにご紹介します。塗料メーカーの後悔しない選び方についても解説しているので、ぜひ最後までチェックしてみてください。

塗料に関する詳しい解説はこちら

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塗料メーカー主要10社の特徴・人気商品まとめ

塗料メーカーと商品の後悔しない選び方

まとめ

塗料メーカー主要10社の特徴・人気商品まとめ

本記事でご紹介する国内の主要な塗料メーカーは、次の10社です。

  • エスケー化研
  • 日本ペイント
  • 関西ペイント
  • アステックペイント
  • ロックペイント
  • AGCコーテック
  • 日進産業
  • 水谷ペイント
  • スズカファイン
  • アサヒペン

それぞれの塗料メーカーとしての特徴や人気商品についてご紹介します。

エスケー化研

エスケー化研は、昭和30年創業の東証スタンダード上場企業です。建築仕上塗材のシェアは国内トップを誇り、塗料だけではなく内装装飾材・断熱材など、住宅設備に関するさまざまな商品を手掛けています。過去には不燃セラミック塗料や水性エナメル塗料の開発に成功するなど、新たな付加価値を持った塗料の開発にも力を入れています。

エスケー化研を代表する人気商品には、「エスケープレミアムシリコン」が挙げられます。こちらは従来のシリコン塗料をベースに、塗料を劣化させるラジカルという成分の発生を抑える機能を備えた塗料です。耐用年数は約15年と非常に長く、コストパフォーマンスに優れた塗料を選ぶことができます。

関連記事:シリコン塗料のメリット・デメリットとは?耐用年数や他の塗料との違いを解説

日本ペイント

日本ペイントは、日本国内だけではなく45の国と地域でも事業を展開する、塗料事業ではトップシェアを誇る大手メーカーです。海外売上比率は80%以上と海外事業にも力を入れており、国内外のさまざまな気候条件にも耐えうる塗料の開発を進めている企業です。1879年から続く長い歴史の中で、「パーフェクトトップ」をはじめとする人気商品を発売してきました。

「パーフェクトトップ」は、耐光性・低汚染性を備えた機能性の高いラジカル制御型塗料で、伸びが良く作業性にも優れるので、施工不良を起こしにくい塗料でもあります。近年では、室内でのウイルス対策のための光触媒塗料「PROTECTON インテリアウォール VK-500」を発表するなど、時代に合わせた商品開発に力を入れています。

関連記事:ラジカル制御塗料の特徴・耐用年数・費用相場!シリコン塗料との違いも解説

関西ペイント

1918年創業の関西ペイントは、1926年に国内で初めて「ラッカー」の国産化に成功した実績を持つ、歴史ある塗料メーカーです。住宅向けの塗料だけではなく、工業用塗料・船舶用塗料などを幅広く手掛けているのも特徴です。主力である自動車用塗料事業では、国内だけではなくアジアでもトップクラスのシェアを獲得しています。

外壁塗装の人気商品では、「アレスダイナミックTOP」がおすすめです。紫外線に強いラジカル制御型塗料として、耐用年数は約15年。高い付着力を備えた塗料なので、雨天時にも塗装可能という特徴を持っています。

アステックペイント

アステックペイントは、福岡に本社を置く低汚染塗料で人気を博している塗料メーカーです。もともとはオーストラリアのアステックペイント社の日本代理店としてスタートしましたが、アステックペイントジャパンが独自開発した「超低汚染リファイン」シリーズが主力商品となっています。

建物の寿命を延ばし、美観性を維持する『美壁革命』をコンセプトに掲げる塗料メーカーなので、汚れに強い低汚染塗料を選びたい方に向いています。

ロックペイント

大阪に本社を構えるロックペイントは、自動車補修用塗料の分野で高いシェアを獲得している塗料メーカーです。創業は1931年と長い歴史を持つ老舗企業で、建築用塗料やDIY用塗料にも力を入れています。

ロックペイントの主力商品には、屋根用の遮熱塗料「シャネツロック」や、ラジカル制御型シリコン塗料「ハイパーユメロック」が挙げられます。高品質な塗料を低価格で提供するメーカーとして知られており、コストパフォーマンスを重視して塗料を選びたい方に向いています。

関連記事:遮熱塗料は効果なしって本当?メリット・デメリットや選び方を解説

AGCコーテック

AGCコーテックの特色として、フッ素塗料の開発に力を入れている点が挙げられます。1963年創業の長い歴史の中で培った技術力を活かし、フッ素塗料のリーディングカンパニーとして業界でも強い存在感を誇っています。住宅向けのフッ素塗料だけではなく、工業塗料や防食塗料など、国内の有名建築物にも使われる塗料を手掛けています。

代表的な商品としては「ルミステージ」が挙げられます。ルミフロンと呼ばれる独自開発のフッ素樹脂を用いているのが特徴で、大阪城や東京スカイツリーにも使用されている塗料です。非常に耐久性が高いことが特徴で、耐用年数は約15年〜20年となっています。

日進産業

日進産業は、断熱塗料に強みを持つ塗料メーカーです。『遮熱+断熱+α』をコンセプトに掲げる主力商品「GAINA(ガイナ)」が有名で、宇宙産業でも使われるJAXAの断熱技術を応用したことで大きな注目を集めました。

住宅を暑さ・寒さから守るだけではなく、防音性の高さや結露抑制に優れた塗料で、消臭機能も備えていることから公衆トイレなどの室内塗装にも用いられている実績があります。

水谷ペイント

1922年創業の水谷ペイントは、屋根用・床用・内外壁用塗料の製造・開発に力を入れている塗料メーカーです。『地球環境との共存』をコンセプトに掲げ、ナノテクノロジーによる環境負荷の少ない塗料を手掛けています。

人気商品は水性塗料の「ユーロテックス」で、独自のハイラジカル制御技術を取り入れることにより、変色を起こしにくい塗膜を形成します。完全ツヤ消しの見た目ながら撥水性・防カビ性能に優れているので、外壁のデザインにこだわりたい方にも向いています。

スズカファイン

スズカファインは1948年創業の三重に本社を構える塗料メーカーで、1966年には業界に先駆けて水性塗料の可能性に着目、環境への負荷が少ない塗料作りを行っています。国内で初めて太陽熱を反射する塗料を開発したことでも有名で、老舗メーカーならではの高い開発力を持つ企業です。

スズカファインの人気商品「ワイドエポーレUクール」で、高反射性顔料・セラミックバルーンの働きにより、高い遮熱効果を発揮します。密着性にも優れているので耐久性が高く、塗膜が長持ちするメリットがあります。

アサヒペン

アサヒペンは、DIY用の塗料として国内トップクラスのシェアを誇る企業です。専門家でなくとも塗装しやすい商品作りを進めており、DIYで外壁塗装を行いたいと考えている方に適しています。

中でも人気なのは、シリコンアクリル樹脂をベースに耐候性を高めるHALSを加えた、「水性屋根用遮熱塗料」のシリーズです。遮熱性能に優れた特殊顔料の働きで太陽光の赤外線を反射し、室内の温度上昇を防ぐ機能を持っています。

塗料メーカーと商品の後悔しない選び方

ここまで本記事で解説してきた通り、塗料メーカーにはさまざまな特色を持った企業が存在するので、どのメーカーのどの塗料を選べば良いか迷ってしまうのも当然です。そんな時には、次のような観点から塗料メーカーを選ぶことをおすすめします。

  • 求める機能に合わせて選ぶ
  • 外壁塗装の予算に合わせて選ぶ
  • カラー・質感の選択肢で選ぶ

それぞれ詳しく解説しましょう。

求める機能に合わせて選ぶ

塗料メーカーの中には、フッ素塗料や断熱塗料など、一つの機能性に特化した塗料を手掛ける企業が多くあります。自宅の外壁に求める機能性に合わせて、塗料メーカーの強みと照らし合わせながら商品を選ぶと、後悔のない塗料選びに役立ちます。たとえば、断熱性能を追求するのであれば日進産業のGAINA、耐久性の高い塗料を選びたい場合にはAGCコーテックのフッ素塗料などが選択肢となるでしょう。

大手メーカーの安心感を重視したい場合には、住宅塗料のシェアトップを占めるエスケー化研・日本ペイント・関西ペイントの3社の中から選ぶのがおすすめです。

外壁塗装の予算に合わせて選ぶ

塗料メーカーを選ぶ時には、外壁塗装の予算に合わせて、適切な価格帯の塗料を選択するのも大切です。予算が少なくコストをなるべく抑えたい場合には、低価格を売りとしているロックペイントの塗料を選ぶのも良いでしょう。大手メーカーであればコストパフォーマンスに優れた塗料も豊富にラインナップしているので、大手3社の塗料の中から決めるのもおすすめです。

関連記事:【2024年版】外壁塗装の費用相場はいくら?10坪〜100坪の適正価格と安く抑えるコツ

カラー・質感の選択肢で選ぶ

塗料メーカーを選ぶ時には、まず自宅の外観をどのようなカラー・質感で仕上げたいのかを決めておくのも大切です。塗料によっては選べるカラーが限られていることも多く、ツヤ消し・ツヤありを選択できないこともあります。

そのため自宅の美観やデザインを先に決めてから、外壁塗装の専門業者と相談しつつ塗料メーカーを絞っていくのも良いでしょう。メーカーのカタログやサンプルを取り寄せながら比較すると、後悔のない塗料選びを実現できます。

関連記事:外壁塗装の色選びで後悔しないためのコツ!人気のおすすめカラーを解説

まとめ

本記事では、国内の主要な塗料メーカー10社をご紹介してきました。住宅の外壁塗装で使われることの多い大手3社、エスケー化研・日本ペイント・関西ペイント以外にも、さまざまな特色を持った塗料メーカーが存在します。それぞれの強みを理解し、自宅に合ったメーカーや塗料を選ぶことにより、後悔のない外壁塗装を行うことができます。

本記事の塗料メーカーの特徴を参考に、外壁塗装の専門業者にも相談しながら、最適な塗料選びを進めてみてください。

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