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外壁塗装は一部だけでも可能?メリット・デメリットや費用・DIYのコツまで徹底解説

外壁塗装は一部だけでも可能?メリット・デメリットや費用・DIYのコツまで徹底解説

「外壁の一面だけ色あせが気になる」「ベランダまわりだけ塗膜が剥がれてきた」など、住まい全体ではなく外壁の一部分だけを塗り替えたいとお考えの方は少なくありません。

結論からお伝えすると、外壁の部分塗装そのものは可能です。ただし色ムラや足場代の問題から、トータルで見ると全面塗装のほうが費用対効果に優れるケースが大半となります。

この記事では、外壁を一部だけ塗装するメリット・デメリットや向いているケース、費用相場、DIYの可否や手順、そして予算が足りないときに費用を抑える方法まで、まとめてわかりやすく解説します。部分塗装やDIY塗装を検討している方は、ぜひ参考にしてみてください。

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外壁を一部だけ塗り替えることは可能?まず押さえたいメリット

部分的な外壁塗装が向いているケース・場所

一部塗装で後悔しやすいデメリットと注意点

一部の外壁塗装をDIYで行うのは難しい?道具や手順もあわせて解説

一部だけ外壁塗装する費用相場

予算が足りないときに費用を抑える5つの方法

まとめ

外壁を一部だけ塗り替えることは可能?まず押さえたいメリット

外壁塗装は、家全体ではなく特定の一部分だけを対象に施工することも、技術的には十分可能です。実際の現場でも、面ごとの劣化の差をきっかけにご相談をいただくことが多くあります。

とくに部分塗装のニーズが高まりやすいのは、次のようなシーンです。

  • 南面だけ日焼け・色あせが目立ってきた
  • ベランダ・バルコニーまわりの塗膜が剥がれてきた
  • コーキングの打ち替えとあわせて一面だけ塗り直したい
  • 前回の全面塗装からまだ年数が浅い

このように、日当たりや風通しの差によって面ごとに劣化スピードが変わるため、一部分の塗装だけで対応できるケースも珍しくありません。まずは「どこが」「なぜ」傷んでいるのかを把握することが、適切な判断の第一歩になります。

一部塗装の最大のメリットは「費用を抑えやすい」こと

一部だけ外壁塗装する一番のメリットは、やはり費用面です。塗装する範囲が限られるぶん、塗料代や職人さんの人件費を全面塗装より抑えやすくなります。さらに費用以外にも、部分塗装ならではの利点があります。

一部塗装のメリットを整理すると、次のとおりです。

このように、一部塗装は「とにかく今すぐ・最小限のコストで傷みを止めたい」という場面で力を発揮します。ただし後述するデメリットも大きいため、メリットだけを見て即決するのは避け、建物全体の状態とあわせて検討することが大切です。

関連記事:【2026年版】外壁塗装の費用相場はいくら?10坪から100坪の適正価格と安く抑えるコツ

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部分的な外壁塗装が向いているケース・場所

外壁の一部塗装は、どんな状況でも最適というわけではありません。むしろ「劣化が出やすい特定の箇所」に絞って補修することで、必要最小限のコストで住まいの傷みを抑えられる点に強みがあります。ここでは、部分塗装が向いているケースと場所を具体的に見ていきましょう。

給湯器の交換などで塗装していない部分が露出したとき

給湯器やエアコンの室外機を交換すると、それまで隠れていた未塗装の部分が表に出てくることがあります。未塗装のまま放置すると、その箇所だけ劣化が早く進んでしまうため、機器の交換に合わせて塗装しておくのがおすすめです。せまく目立ちにくい場所であれば、ていねいに塗ることを条件にDIYで対応できる場合もあります。

増築によって塗装のタイミングがずれている場合

家を増築して、既存部分と増築部分で塗装の時期が異なるケースでは、古いほうだけを先に塗装しても問題になりにくいです。同じ面でなければ多少の色の差は気になりにくく、あえて違う色で塗り分けるという選択もあります。ただし次回は一緒に塗り替えたほうが足場代などを節約できるため、塗料の耐用年数を意識してタイミングを揃えておくと無駄がありません。

日当たりが強く色あせが進みやすい南面の外壁

南側の外壁は一年を通して直射日光にさらされる時間が長く、紫外線による色あせやチョーキング(塗膜が粉状になる現象)が早く現れやすい場所です。同じ家でも南面と北面で劣化の進み具合が大きく異なることがあり、こうしたケースでは南面のみの部分塗装で対応できる可能性があります。

雨風の影響を受けやすいベランダ・バルコニー周辺

ベランダやバルコニーの外壁は、雨風に直接さらされるうえに構造上の継ぎ目が多く、水が溜まりやすいため劣化が早く進みます。とくに笠木(手すり上部)の付近や、床から立ち上がる腰壁の部分は、防水性の低下による塗膜剥がれやひび割れが起こりやすいため、局所的な塗装・防水処理が必要になることがあります。

コーキング打ち替え後の外壁

窯業系サイディングの住宅では、ボードの継ぎ目に充填されたコーキング(シーリング材)が劣化しやすく、5〜10年ほどで亀裂や剥離が見られるようになります。コーキングを打ち替えたあとは、周辺の外壁だけを塗装して色をなじませる部分塗装がよく行われ、防水性を重視する場合でも十分な効果が期待できます。

家の印象を左右する玄関まわり・アクセントウォール

玄関ポーチの壁面やデザイン性のあるアクセントウォールは、家の“顔”ともいえる人目に触れやすい部分です。ここに汚れや劣化が目立つと家全体の印象まで損なわれてしまう一方、この部分の美観を整えるだけで住まい全体がぐっときれいに見えるため、一部塗装の対象として選ばれやすい場所です。

軒下・破風板・雨どいなどの付帯部

屋根の軒下や破風板、雨どいの周辺は、風雨による汚れやサビが発生しやすく、金属部や木部を保護するために部分塗装が効果的な箇所です。外壁とは異なる素材が使われていることも多く、塗料の選定や施工方法には注意が必要ですが、劣化が集中しやすいため一部施工が有効です。

数年以内に解体・処分を予定している家

数年以内に解体する予定がある場合は、それまでの応急処置として部分塗装を選ぶという考え方もあります。ただし売却を検討しているなら、資産価値を守るためにも全体塗装を行ったほうが安心です。色ムラが残ると、売却価格が大きく下がってしまう恐れもあるため注意しましょう。

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一部塗装で後悔しやすいデメリットと注意点

費用を抑えられる一部塗装ですが、安易に選ぶと「結局やり直すことになった」と後悔につながるケースもあります。判断を誤らないために、代表的なデメリットを先に押さえておきましょう。

一部だけ外壁塗装する主なデメリットは、次の3つです。

  • 塗った部分だけ色ムラが出て目立ってしまう
  • 塗っていない箇所の劣化は進み続ける
  • 足場代などでトータルの費用が割高になることがある

いずれも「目先の出費は抑えられても、長い目で見ると損をしやすい」という共通点があります。以下でそれぞれ詳しく解説します。

色ムラが出て塗った部分だけが目立ちやすい

塗膜は経年で少しずつ色あせていくため、前回と同じ塗料を使っても、まったく同じ色には仕上がりません。現在の塗膜に合わせて色を調整しても色ムラは避けにくく、築10年以上経っている場合は退色や汚れの影響で「そこだけ塗ったのが一目でわかる」状態になりがちです。経験豊富な職人でも、隣り合う面の色や質感を完全に揃えるのは難しいのが実情です。美観を重視するなら、一面ごとの塗装には限界があると考えておきましょう。

塗っていない箇所の劣化はそのまま進み続ける

傷ではなく経年劣化によるひび割れや剥がれで補修が必要になった場合、ほかの部分も同じように劣化が進んでいる可能性が高いといえます。一部だけ補修しても、塗っていない箇所の傷みは止まりません。とくに幅0.3mm以上のひび割れからは雨水が侵入する恐れがあり、建物そのものの寿命を縮めかねません。新築や前回の塗装から10年以上経っている場合は、プロによる外壁全体の点検を受けたうえで、必要なメンテナンスを行うことが重要です。

足場代がかさみトータルの費用が割高になる

費用を節約するつもりが、かえって総額が高くつくこともあります。高所を含む場合は部分塗装でも足場が必要になることが多く、足場代だけで10万〜30万円ほどかかります。部分塗装の数年後に全面塗装が必要になれば、その足場代は実質的に無駄になってしまいます。さらに、他の部分の劣化を見落としてダメージが進行し、外壁の交換が必要になると、塗装の2〜3倍の費用がかかることもあります。一般的な30坪の戸建てでの補修費用の目安は、外壁塗装が60万〜100万円、カバー工法が150万〜240万円、張り替えが180万〜300万円ほどです。同じ足場を組むなら、全面塗装にまとめたほうが結果的にお得になるケースが多いと覚えておきましょう。

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一部の外壁塗装をDIYで行うのは難しい?道具や手順もあわせて解説

「一部だけならDIYで安く済ませられそう」と考える方もいますが、外壁塗装は見た目以上に専門性が高く、失敗のリスクも大きい作業です。手が届く低い位置のせまい範囲ならDIYが可能なケースもありますが、まずはどんなデメリットがあるかを理解しておきましょう。

DIYで一部塗装する場合、おもに次のような注意点があります。

  • 仕上がりに失敗するリスクが高い
  • 近隣トラブルに発展しかねない
  • 高所作業には大きな危険がともなう
  • かえって補修費用がかさむことがある

これらを踏まえると、DIYで節約できるのは人件費のぶんだけで、失敗したときの損失はそれを大きく上回ることもあります。それぞれのポイントを詳しく見ていきましょう。

仕上がりに失敗するリスクが高い

外壁塗装には高度な知識と技術が求められます。たとえば外壁と相性の良い塗料を選ぶこと、ひび割れや目地のコーキングを適切に補修すること、ムラなく均一に塗ること、塗料メーカーが指定する時間内に塗り終えること、気温や湿度に合わせて乾燥時間を確保することなど、気を配るべきポイントは数多くあります。プロでもまれに施工不良が起こるほどで、慣れない方にとってはなおさら難易度が高い作業です。外壁塗装には建物を雨水から守る役割もあるため、失敗すると雨漏りやカビが発生する恐れもあり、安心して任せるならプロへの依頼が無難です。

関連記事:外壁塗装をDIYする方法とは?業者に依頼した方が良いケースや注意点を解説

近隣トラブルに発展しかねない

慣れない塗装作業や養生不足によって、隣家の外壁や車、庭などを汚してしまうと、ご近所トラブルの原因になります。塗装会社に依頼していれば対応を任せられますが、DIY塗装ではすべてが自己責任です。場合によっては謝罪だけでなく損害賠償を求められることもあるため、十分な注意が必要です。

高所作業には大きな危険がともなう

2階部分など高い場所の塗装には、転落などの危険がつきまといます。多少費用を節約できても、ケガをして仕事に支障が出たり治療費がかかったりしては本末転倒です。安全面を考えると、高所作業は無理にDIYで行うべきではありません。

かえって補修費用がかさむことがある

DIYに失敗して補修が必要になると、費やした費用や手間が無駄になってしまいます。さらに失敗した部分の手直しをプロに依頼する場合、いったん剥がして塗り直す必要があるため、最初から依頼するよりも高額になりやすい点にも注意が必要です。

DIYで塗れる範囲・やめておくべき範囲の見極め方

DIYを検討するときにまず判断したいのが、「そもそも自分で手を出してよい範囲かどうか」です。ひとくちに部分塗装といっても、場所や高さによって難易度と危険度はまったく異なります。

目安として、DIYの可否は次のように整理できます。

塗る場所・条件 DIYの可否 理由
地面から手が届く高さ(2m以下)のせまい面 比較的やりやすい 脚立程度で作業でき、転落リスクが低い
給湯器・室外機の裏など目立たない未塗装部 やりやすい 多少のムラが仕上がりに響きにくい
物置・門柱・塀などの付属物 やりやすい 住宅本体の防水性能に直結しない
玄関まわりなど人目につく面 おすすめしない ムラや色差がそのまま家の印象を左右する
2階以上・ベランダの外側など高所 避けるべき 足場が必要で、転落の危険がきわめて高い
ひび割れや雨漏りの疑いがある箇所 避けるべき 原因の特定と下地補修に専門知識が要る

つまりDIYが現実的なのは、「低い・せまい・目立たない・雨漏りの心配がない」という4条件がそろった範囲に限られます。ひとつでも当てはまらない場合は、無理をせず塗装会社に相談したほうが安全で、結果的に費用も抑えられます。

DIYで一部塗装するために必要な道具・材料

DIYで部分塗装を行うには、思いのほか多くの道具と材料が必要になります。準備不足のまま始めると仕上がりに影響するため、事前にひととおり揃えておきましょう。

主に必要となる道具・材料は次のとおりです。

  • 脚立(手の届く範囲のみの塗装では不要)
  • 中性洗剤・スポンジ・ブラシ(汚れや古い塗膜を落とす用)
  • 養生シート・マスキングテープ(汚したくない部分の保護用)
  • コーキング材(目地やひび割れの補修用)
  • ハケ・ローラー(塗料を塗る用)
  • 下塗り用塗料(外壁材や上塗り塗料と相性の良いもの)
  • 中塗り・上塗り用塗料(耐久性・防汚性などを考慮して選ぶ)

これらはホームセンターや通販でも購入できますが、とくに塗料は既存の外壁との相性が重要で、選定を誤ると密着不良の原因になります。ここからは、それぞれの道具・材料の選び方をもう少し詳しく見ていきましょう。

洗浄・下地処理に使う道具と選び方

塗装の仕上がりを左右するのは、実は塗る前の下準備です。汚れや粉が残ったまま塗ると、どんな高級塗料を使っても剥がれの原因になります。

洗浄・下地処理で用意したい道具は次のとおりです。

  • デッキブラシ・スポンジ:外壁の材質を傷めない硬さのものを選ぶ
  • 中性洗剤:カビやコケがある場合は外壁用のカビ取り剤も併用する
  • 家庭用高圧洗浄機:あると効率的だが、近づけすぎると外壁を傷めるため注意
  • ワイヤーブラシ・サンドペーパー:付帯部のサビや旧塗膜を落とすケレン作業用
  • ウエス(布):洗浄後の拭き取りや、はみ出した塗料の処理に使う

とくにチョーキングが起きている外壁は、手で触ると白い粉が付きます。この粉をしっかり洗い落とさないと、塗料が密着せず数年で剥がれてしまうため、洗浄はていねいに行いましょう。

養生に使う道具と失敗しないコツ

養生とは、塗料が付いてはいけない部分をシートやテープで覆う作業のことです。DIYで最も差が出やすい工程でもあり、ここを丁寧に行うほど仕上がりが整います。

養生でそろえておきたい道具は次のとおりです。

  • マスカー(テープ付き養生シート):窓やサッシを一度に覆えて効率がよい
  • マスキングテープ:塗る部分と塗らない部分の境目をまっすぐ出すために使う
  • ブルーシート:地面や植栽、室外機を保護する
  • ガムテープ・布テープ:シートの固定用(外壁に直接貼るのは避ける)

養生のコツは、境目のテープを浮かせずまっすぐ貼ることと、塗料が乾ききる前に剥がすことです。完全に乾いてから剥がすと塗膜まで一緒にめくれてしまうことがあるため、指で触れて少し粘つく程度のタイミングで慎重に剥がしましょう。

ローラー・ハケの選び方と使い分け

塗る道具は、面の広さや外壁の凹凸に合わせて選ぶことが大切です。適したものを使うだけで、ムラや塗り残しは大きく減らせます。

道具 向いている場所 ポイント
短毛ローラー(5mm前後) 凹凸の少ない平らな外壁 塗膜が薄めで、なめらかに仕上がる
中毛ローラー(13mm前後) 一般的なサイディング 迷ったらこれ。使いやすく汎用性が高い
長毛ローラー(20mm以上) 凹凸の大きい外壁・モルタル くぼみまで塗料が届きやすい
平ハケ 広めのふち・付帯部 ローラーが入らない部分の仕上げに
筋交いハケ(斜めのハケ) サッシまわり・すみ・目地 細かい部分を先に塗る「ダメ込み」に使う

基本の流れとしては、ハケで細かい部分を先に塗り、その後ローラーで広い面を塗るのが定石です。ローラーは塗料を含ませすぎると垂れるため、容器のネット部分でしっかり余分を落としてから使いましょう。

外壁材に合った塗料の選び方

DIYで最もつまずきやすいのが塗料選びです。外壁材によって適した塗料は異なり、相性を無視すると密着不良やひび割れの原因になります。

代表的な外壁材ごとの考え方は次のとおりです。

  • 窯業系サイディング:水性シリコン系が扱いやすい。目地のコーキング補修とセットで行う
  • モルタル:ひび割れが出やすいため、微弾性タイプなど追従性のある塗料が向く
  • 金属系サイディング・雨どい:サビ止め下塗り材を必ず使う
  • 木部(破風板・軒天など):木材用の下塗り材と、通気性のある塗料を選ぶ
  • 光触媒・無機系で仕上げてある外壁:市販塗料が密着しにくく、DIYには不向き

自宅の外壁材が分からない場合は、無理に判断せず塗料メーカーの相談窓口や塗装会社に確認しましょう。「とりあえずホームセンターで売っている塗料」を選ぶのが、DIY失敗の典型的なパターンです。

下塗り材(シーラー・フィラー・プライマー)の使い分け

下塗り材は、外壁と上塗り塗料をつなぐ接着剤のような役割を持ちます。種類によって用途が異なるため、外壁の状態に合わせて選ぶ必要があります。

  • シーラー:外壁への塗料の吸い込みを止める。劣化が軽い面に使う基本の下塗り材
  • フィラー:細かなひび割れや凹凸を埋めて平らにならす。モルタル外壁でよく使う
  • プライマー:金属部などへの密着を高める。サビ止め機能付きのものもある

下塗り材を省いたり、上塗り塗料と相性の悪いものを使ったりすると、数か月〜数年で塗膜がまるごと剥がれてしまうことがあります。上塗り塗料と同じメーカーの指定下塗り材を使うのが、最も確実で失敗の少ない選び方です。

道具・材料をそろえた場合の費用目安

「DIYなら格安で済む」と思われがちですが、道具と材料を一式そろえるとそれなりの金額になります。あらかじめ総額を把握しておきましょう。

道具・材料 費用の目安
脚立(1.5〜2m程度) 5,000〜15,000円
洗浄用具(ブラシ・洗剤など) 1,000〜3,000円
養生材(マスカー・テープ・シート) 2,000〜5,000円
コーキング材・コーキングガン 2,000〜6,000円
ローラー・ハケ・バケット一式 3,000〜8,000円
下塗り材(少量缶) 3,000〜8,000円
上塗り塗料(少量缶) 5,000〜20,000円
合計の目安 およそ20,000〜60,000円

このように、ごく狭い範囲の塗装でも2万〜6万円程度の初期費用がかかります。塗料は少量缶でも余りやすく、使い切れなければそのまま処分することになります。範囲によっては、はじめからプロに頼んだほうが割安になるケースも少なくありません。

DIYで一部塗装する基本的な手順

道具が揃ったら、いよいよ塗装作業に入ります。外壁塗装は工程を省くと耐久性が落ちてしまうため、基本の流れを守って進めることが大切です。

DIYで部分塗装する手順は、次のとおりです。

  1. 塗装する部分を洗浄し、汚れや古い塗膜を落として十分に乾かす
  2. 下地補修として、目地のコーキングやひび割れをコーキング材で埋める
  3. 養生を行い、車や植物、塗らない部分をシートとテープで保護する
  4. 下塗りで外壁と上塗り塗料を密着させる(ムラが出ないようていねいに)
  5. 中塗り・上塗りを同じ塗料で行い、基本の3回塗りで仕上げる

とくに下塗りのムラは塗膜の剥がれにつながり、工程の省略は早期の塗り替えを招きます。ここからは、各工程で具体的に何をすればよいのかを順に見ていきましょう。

塗料や汚れた道具の処分方法は自治体ごとに異なります。塗料を排水口に流すのは絶対に避け、必ず自治体の指示に従って処理してください。

工程ごとの所要時間と乾燥時間の目安

DIYでつまずきやすいのがスケジュールです。塗装は「塗る時間」より「乾かす時間」のほうが長く、1日で終わらせようとすると必ず無理が出ます。

工程 作業時間の目安 次工程までの乾燥時間
洗浄 1〜2時間 半日〜1日
下地補修(コーキング) 1〜3時間 1〜2日(材による)
養生 1〜2時間
下塗り 1〜2時間 3〜4時間以上
中塗り 1〜2時間 3〜4時間以上
上塗り 1〜2時間 完全硬化まで数日

合計すると、せまい範囲でも実質2〜4日程度は見込んでおく必要があります。週末だけで終わらせようとして乾燥時間を削ると、塗膜の膨れや剥がれを招くため、天気予報を見ながら余裕のある日程を組みましょう。

DIY塗装に向いている天候・時期

塗料はメーカーが定めた条件下でなければ、本来の性能を発揮できません。プロが天候を見ながら工程を組むのと同じように、DIYでも作業日の見極めが必要です。

塗装に適した条件は次のとおりです。

  • 気温5℃以上:これを下回ると塗料が硬化しにくくなる
  • 湿度85%未満:高すぎると乾燥不良やムラの原因になる
  • 雨・雪の予報がない日:塗った直後に降られると塗膜が流れる
  • 強風の日は避ける:塗料が飛散し、近隣を汚すリスクが高まる

季節としては、天候が安定しやすい春(4〜5月)と秋(9〜11月)が作業しやすい時期です。真夏は塗料が乾きすぎてムラになりやすく、熱中症の危険もあるため、作業時間帯にも配慮しましょう。

DIYでよくある失敗例と防ぎ方

最後に、DIY塗装で実際に起こりやすい失敗と、その原因・対策を整理しておきます。事前に知っておくだけで、防げるトラブルは少なくありません。

よくある失敗 主な原因 防ぎ方
数か月で塗膜が剥がれた 洗浄不足・下塗りの省略 チョーキングを落とし、指定の下塗り材を使う
塗った面がまだらになった 塗料の希釈しすぎ・塗り継ぎ 希釈率を守り、面ごとに一気に塗り切る
塗膜が膨れた 外壁が湿ったまま塗った 洗浄後の乾燥を1日以上確保する
境目がガタガタになった 養生テープの浮き・剥がす時期 密着させて貼り、半乾きのうちに剥がす
隣家の車を汚した 養生範囲の不足・強風時の作業 広めに養生し、風の強い日は作業しない
色が思っていたものと違った 小さな色見本だけで決めた 日光の下・大きめの見本で確認する

これらの失敗は、どれも「工程を省いた」「条件を守らなかった」ことが原因で起きています。DIYには保証が付かないため、失敗すればすべて自己負担でやり直すことになります。少しでも不安がある場合は、無理をせずプロに相談するのが安全です。

関連記事:外壁塗装にトラブルはつきもの!知っておきたいトラブル事例と防止策
関連記事:ホームセンターで売っている塗料を使って外壁塗装するには?

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一部だけ外壁塗装する費用相場

塗装会社へ依頼した場合、一部塗装の費用は1㎡あたりおおむね3,000〜10,000円程度が相場です。内訳を知っておくと、見積もりの妥当性を判断しやすくなります。

工事内容ごとの費用相場の目安は、次のとおりです。

工事内容 費用相場(㎡あたり)
養生 200〜400円
コーキング増し打ち 500〜1,000円/m
コーキング打ち替え 900〜1,500円/m
下地補修 500〜1,000円
下塗り 600〜1,000円
中塗り・上塗り 1,000〜5,500円
諸経費 工事費の20〜30%程度

DIYの場合は職人さんの人件費や交通費がかからないぶん、この相場より費用を抑えられます。ただし2階以上の高所作業には別途15万〜25万円ほどの足場代が加算され、足場の設置には資格が必要なため、DIYでも足場部分は専門業者に依頼する必要があります。結果として、足場が必要な範囲では費用差が小さくなる点に注意しましょう。

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予算が足りないときに費用を抑える5つの方法

「全面塗装が理想だとわかっていても予算が足りない」というときは、無理に一部塗装で済ませる前に、費用そのものを抑える工夫を検討してみましょう。依頼先や制度を上手に選ぶことで、全面塗装に手が届く場合もあります。

費用を抑えるための代表的な方法は、次の5つです。

  • 自社施工の会社へ依頼する
  • 複数社で相見積もりを取る
  • 地元密着の塗装会社を選ぶ
  • 助成金・補助金を活用する
  • 火災保険が使えるか確認する

いずれも特別な準備がなくても取り組める方法です。以下でそれぞれのポイントを解説します。

自社施工の会社へ依頼する

大手のリフォーム会社やハウスメーカーは塗装を外注しているケースが多く、10〜30%ほどの仲介手数料が上乗せされることがあります。一方、職人が在籍する自社施工の会社なら、仕上がりに影響しない余計な中間コストがかかりません。依頼前にホームページのスタッフ紹介などで、自社に職人がいるかどうかを確認してみましょう。

複数社で相見積もりを取る

相見積もりとは、複数の会社から見積もりを取って比較することです。1社だけでは提示された金額や工事内容が妥当か判断しにくいため、2〜3社に依頼するのがおすすめです。ただし相場より極端に安い見積もりには注意が必要で、手抜き工事や後からの追加請求といったリスクが潜んでいることもあります。金額だけでなく工事内容まで含めて比較しましょう。

地元密着の塗装会社を選ぶ

地元の会社へ依頼すれば、現場までの交通費や出張費を抑えやすくなります。さらに、施工後に何かトラブルがあった際もすぐ駆けつけてもらいやすく、長く付き合えるという安心感も大きなメリットです。

助成金・補助金を活用する

自治体によっては、外壁塗装に対して補助金や助成金を利用できる場合があります。多くは着工前の申請が条件となっているため、工事を始める前にお住まいの自治体のホームページなどで対象や条件を確認しておきましょう。制度の有無や内容は地域によって異なります。

火災保険が使えるか確認する

台風や落雷などの自然災害が原因で外壁が損傷した場合は、火災保険を利用できる可能性があります。加入している保険によって保険金額や対象となる災害が異なるため、まずは保険証券などで補償内容を確認してみましょう。条件に該当すれば、自己負担を大きく減らせることもあります。

関連記事:お金がなくても外壁塗装できる8つの方法とは?費用のコストカット方法も紹介

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まとめ

今回は、外壁を一部だけ塗装するメリット・デメリットや向いているケース、費用相場、DIYの可否や手順、予算を抑える方法までを解説しました。

記事の要点を改めて整理すると、次のとおりです。

  • 外壁の部分塗装は可能で、未塗装部の露出・増築・南面やベランダの劣化などには向いている
  • 一方で色ムラ・他部分の劣化進行・足場代による割高化といったデメリットも大きい
  • DIYは失敗や近隣トラブル、高所の危険などリスクが高く、基本はプロへの依頼が安心
  • 予算が足りないときは、自社施工・相見積もり・地元業者・助成金・火災保険の活用で費用を抑えられる

部分塗装はデメリットも大きいため、安さだけで選ぶと後悔につながりかねません。とくに新築や前回の塗装から10年以上経っている場合は、まずプロの点検・診断を受け、建物全体の状態を踏まえて全面塗装か部分塗装かを判断することをおすすめします。費用を抑える工夫とあわせて、後悔のないメンテナンス計画を立てていきましょう。

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輿石 雅志
監修者プロフィール
輿石 雅志
1972年生まれ。早稲田大学理工学部応用化学科卒業。累計65万人以上の方が利用している国内最大級のマッチングプラットフォームを提供する外壁塗装に特化した無料相談サイト「外壁塗装の窓口」を運営。著書に「マイホームの外壁塗装 完全成功読本」(幻冬舎出版)。
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