住宅の外壁塗装をするのであれば、1年を通じて「春」が最も適した季節です。塗料の乾燥に欠かせない気温・湿度の条件が適しており、雨や雪によって工期が伸びてしまうことも少ないので、春は外壁塗装の繁忙期の一つでもあります。この先の梅雨・台風の時期に備えて外壁の耐久性を高められるメリットもありますが、一方で予約が集中して希望日程が通らないこともある点などに注意が必要です。
本記事では、外壁塗装は春に行うのがベストな理由について、メリット・デメリットや問い合わせを始めるべき時期とともにご紹介します。外壁塗装を依頼する時の注意点についても取り上げているので、ぜひ最後までご覧ください。
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外壁塗装は春が最も人気の季節
3月〜4月前後の春の季節は、年間を通じて最も外壁塗装の依頼が多く、人気が集中する時期です。外壁塗装は塗料を乾燥させる工程を含むため、湿度85%以上・気温5度以下の条件や、雨・雪が降っている日には工事ができず、スケジュールが後ろ倒しになることがあります。そのため梅雨の時期や真冬の時期は外壁塗装には向かない季節となる一方で、春や秋の暖かく乾燥した季節は外壁塗装に最適なシーズンなのです。
また、外壁塗装を行う業者側も、工事の延期が少なく多くの人からの依頼が集中する繁忙期と考え、広告や営業活動を盛んに行う傾向があります。その結果、さらに外壁塗装を行う件数が増え、人気が集中することになるのです。
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外壁塗装を春に依頼するメリット
外壁塗装を春に実施することには、次のようなメリットがあります。
- 工期の遅れが発生しにくい
- 施工中の日常生活への影響が少ない
- 梅雨・台風に備えて外壁の耐久性を高められる
それぞれ詳しくご紹介しましょう。
工期の遅れが発生しにくい
天候が安定している春に外壁塗装を依頼することで、工期の遅れが発生しにくく、スケジュール通りに工事が進みやすくなるメリットがあります。梅雨の時期などに天気が崩れてしまうと、外壁塗装を行うことができないので、工期が伸びて長期にわたる工事になることもあります。工期が長くなれば、家全体を養生シートで囲った薄暗い状態が続いたり、窓が開けられない日が続いたりしてストレスになることも多いので、早めに工事が終わることは大きなメリットとなるでしょう。
施工中の日常生活への影響が少ない
外壁塗装の工事中は、開口部を養生して覆ってしまうので、窓を閉め切った状態で過ごすことになります。工事の進め方によってはエアコンの室外機を養生し、エアコンが使えない時間帯も発生します。しかし過ごしやすい気候の春のシーズンであれば、窓を閉めてエアコンを動かさなくても快適に過ごせることが多いので、ストレスや不便を感じることなく工事を進められるメリットがあります。
梅雨・台風に備えて外壁の耐久性を高められる
外壁塗装の寿命を迎えて劣化が激しく進んでしまうと、外壁から雨漏りが発生しやすくなったり、強風によって外壁が傷んでしまったりと、自然災害で大きな被害を受ける可能性も高まります。その前の春の季節に外壁塗装を依頼し、防水機能を高めながら外壁の状態をチェックしておくことにより、大きな被害を受けないよう耐久性を高められるメリットがあります。外壁の張り替え工事が必要なほど劣化してしまうと、外壁塗装よりも高額なリフォーム費用が発生してしまうので、定期的にメンテナンスすることが大切です。
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外壁塗装を春に依頼するデメリット
一方で外壁塗装を春に依頼することには、次のようなデメリットも存在します。
- 予約が集中し希望日程が通らないことも
- 春一番や春雨前線で工期が遅れる可能性がある
- 閑散期と比べると相場がやや高くなりやすい
これらのデメリットも踏まえた上で、外壁塗装を依頼するかどうかを検討しましょう。
予約が集中し希望日程が通らないことも
春は外壁塗装の予約が集中する時期であり、繁忙期で職人の手が埋まってしまっていると、希望通りのスケジュールで工事が進められないことも多くなります。急な悪天候によって前の現場の工期が遅れてしまい、自宅の着工も後ろ倒しになる…というケースも考えられます。希望通りの日程で外壁塗装を進めたい場合には、なるべく早めの段階から業者に問い合わせておく必要があります。
春一番や春雨前線で工期が遅れる可能性がある
春の季節は基本的に天候が安定しているものの、春一番と呼ばれるような強風の日や、春雨前線で天候が崩れてしまう日もあります。そうした時期にぶつかってしまうと、外壁塗装のスケジュールが後ろ倒しになることもある点に注意しましょう。いずれの場合も数日の延期で済むことが多く、梅雨の時期のように何日も延期することは少ないですが、完璧にスケジュール通り進むとは限らないことを念頭に置いておきましょう。
閑散期と比べると相場がやや高くなりやすい
外壁塗装の費用相場は、予約が少ない夏場・冬場に安くなりやすく、人気が集中する春・秋に高くなる傾向があります。予約が少ない時期には見積もり金額を安く提示してでも工事を請けたい業者が多く、一方で予約が多い時期には見積もり金額をやや高めに提示して工事件数を絞ろうとする業者が増えるためです。費用をなるべく抑えて外壁塗装を行いたい場合には、あえて繁忙期を外し、閑散期の夏場まで待つという選択肢もあります。
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外壁塗装を春に依頼するなら3ヶ月前から問い合わせを
外壁塗装は、業者に問い合わせればすぐに工事が始められるわけではなく、事前の現地調査や見積もり、塗料の種類・色の選定など、事前に決めるべき項目も多いです。そのため春の時期に外壁塗装を実施したい場合には、希望日程の大体3ヶ月前、つまり冬の間に動き始める必要があります。
たとえば、GW前の4月中に外壁塗装を終わらせたい場合には、なるべく1月中には業者に問い合わせて現地調査を依頼し、見積書を作成してもらうと良いでしょう。どの業者に依頼するかを比較・検討する時間を含めれば、前年の12月中から動き始めるのが望ましいです。人気の業者の場合、早めに予約が埋まってしまうことも考えられるので、早めの行動を心がけると良いでしょう。
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外壁塗装を春に依頼する際の注意点
最後に、外壁塗装を春に依頼する際に押さえておきたい注意点について、以下の3つをご紹介します。
- 悪質な訪問営業を警戒する
- 春以外に依頼するメリットも押さえておく
- 劣化症状がひどい場合は春を待たずに依頼を
一つひとつ解説しますので、後悔のない外壁塗装を行うためにも、ぜひチェックしておいてください。
悪質な訪問営業を警戒する
外壁塗装の人気シーズンである春は、悪質な業者からの訪問営業が増える季節でもあります。手抜き工事をしたり、契約金を持ち逃げしたりする悪意ある業者のほか、営業マンに厳しいノルマを課して本来は不要な外壁塗装を持ちかけてくるケースも考えられます。こうした悪質な業者の訪問営業で工事を決めてしまうと、高額な金額を請求されたり、施工不良が発生したりして、トラブルの原因になることもあります。
外壁塗装は、依頼する業者の技術力によって、その後の耐久性や仕上がりが変化する工事でもあります。そのため高い技術力を持った信頼できる業者を見極めるためにも、訪問営業の業者で即決することはせず、複数の業者からの見積もりを取り寄せながら業者選びを進めるのが大切です。
関連記事:外壁塗装の悪徳業者を見分ける4つのチェックポイント
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春以外に依頼するメリットも押さえておく
春は外壁塗装の人気シーズンの一つですが、春以外は外壁塗装が行えないというわけではなく、それぞれの季節にもメリット・デメリットが存在します。
たとえば、夏は気温が高く塗料が乾きやすいほか、予約が集中しないので希望日程で工事を進めやすいですが、夕立によって工事が中断することがあり、業者の休みが重なるお盆休みには工事がストップしてしまうデメリットがあります。
秋も外壁塗装の人気シーズンであり、空気が乾燥しているので塗料が乾きやすく、春と同じように日常生活への影響が少ないメリットがある一方で、台風の時期と重なると工期が伸びる可能性もあります。
冬は空気が乾燥して晴れの日が続いていれば外壁塗装を行いやすく、予約が集中しないので費用相場が安くなる傾向がありますが、気温が5度を下回ると工事ができなくなる点に注意が必要です。
このように外壁塗装を行う季節にはそれぞれメリット・デメリットがあり、リフォーム費用を抑えたいなら閑散期の夏まで待つという方法も有効です。自宅にとってどの季節に外壁塗装を依頼するのが最適なのかを考慮しながら、工事を行う時期を検討しましょう。
劣化症状がひどい場合は春を待たずに依頼を
外壁塗装は約10年程度で寿命を迎え、塗膜のひび割れ・はがれ、外壁材の継ぎ目を埋めるコーキングの破損などが起こりやすくなります。こうした状態を放置してしまうと、ひび割れやコーキングの隙間などから雨水が侵入し、外壁の内側が腐食してしまう可能性も出てきます。外壁材そのものが傷んでしまえば、外壁全体を交換する張り替え工事が必要になることもあるので、外壁の劣化症状がひどい場合には春を待たずに修理を依頼することが重要です。
外壁の点検・調査だけでも早めに依頼するなど、外壁の状態に合わせて早めの行動を意識するようにしましょう。
関連記事:外壁塗装の耐用年数は10〜20年が限度!寿命を延ばすコツや劣化症状を解説
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まとめ
春は外壁塗装に適したシーズンの一つであり、工事の依頼が集中する人気の季節でもあります。天候が安定した春の時期であれば、工期の遅れが発生しにくく、施工中の日常生活への影響も最小限に抑えられます。ただし人気が集中することで希望日程が通りにくくなることや、春一番・春雨前線の影響で工事がストップする可能性もゼロではないことを押さえておきましょう。
外壁塗装の依頼から工事完了までは約3ヶ月ほどの期間が必要になるので、4月中に外壁塗装を依頼したい場合には、1月中には行動を起こし始める必要があります。また、春には悪質な業者からの訪問営業が増える傾向にあるほか、外壁の劣化症状がひどい場合には春を待たずに修理を依頼する必要が出てくる点にも注意しながら、外壁塗装を依頼するようにしましょう。