2024-07-05 06:25:01 更新

外壁塗装で300万円はぼったくりの可能性!高額になる理由と妥当なケースを解説

外壁塗装で300万円はぼったくりの可能性!高額になる理由と妥当なケースを解説
編集者プロフィール
輿石 雅志
1972年生まれ。早稲田大学理工学部応用化学科卒業。40万人以上の方が利用している国内最大級のマッチングプラットフォームを提供する外壁塗装に特化した無料相談サイト「外壁塗装の窓口」を運営。著書に「マイホームの外壁塗装 完全成功読本」(幻冬舎出版)。
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一般的な広さの住宅では、外壁塗装の費用相場は60万円〜90万円が目安となっており、300万円以上の見積もりが請求されることはまずありません。屋根塗装やベランダ防水工事、外壁の張り替え工事などを含む場合は例外ですが、外壁塗装だけを依頼して300万円もの料金が必要になることは考えにくいです。

訪問営業などで外壁塗装の見積もりを提示され、その金額が300万円を超えるような料金だった場合、悪徳業者によるぼったくり商法を疑った方が良いでしょう。一方で、100坪を超えるほどの邸宅やアパート・マンションの外壁塗装を行う場合や、大手ハウスメーカーなどに依頼して中間マージンが発生する場合には、300万円以上の見積もりになることもあります。

本記事では、外壁塗装で300万円の見積もりが提示された時は、ぼったくりの可能性が高いことについて、目安となる費用相場や悪徳業者の特徴とともにご紹介します。

目次閉じる

一般的な住宅の外壁塗装で300万円の請求はありえない

外壁塗装の費用相場は60万円〜90万円が目安

外壁塗装で300万円の請求が妥当なケース

外壁塗装でぼったくりが疑われる悪徳業者の特徴

外壁塗装を適正価格で依頼するためには相見積もりを取ろう

まとめ

一般的な住宅の外壁塗装で300万円の請求はありえない

原則として一般的な住宅の外壁塗装では、300万円もの料金が発生することはありません。外壁塗装のために必要な足場代・養生代・高圧洗浄代などを含めたとしても、300万円を超えることは考えにくいです。

ただし、外壁塗装にかかる費用は、使用する塗料の単価・グレードや、塗装を必要とする面積などに大きく左右されるため、高価な塗料を大きな邸宅で使用する場合には相場を上回ることもあります。

一方で、相手の不安を煽って不当な金額の契約を結ぼうとしてくる悪徳業者が存在するのも事実です。そのため外壁塗装を依頼する際には、事前に費用相場を把握しておき、見積書の見方をチェックしておくことが大切です。

関連記事:外壁塗装が高いと感じる理由5選|適正、正確な価格を見極める方法も解説

外壁塗装の費用相場は60万円〜90万円が目安

外壁塗装にかかる費用相場は、延床面積30坪の住宅の場合で、60万円〜90万円が目安となっています。工事内容や立地条件によっては100万円を超えるケースもありますが、200万円〜300万円以上となることは考えにくいです。

ただし、延床面積で70坪を超える場合には200万円以上、100坪を超える規模であれば300万円以上の見積もりが提示されることがあります。坪数ごとの外壁塗装の費用相場については、下記のページでまとめていますので合わせてご覧ください。

関連記事:【2024年版】外壁塗装の費用相場はいくら?10坪〜100坪の適正価格と安く抑えるコツ

外壁塗装で300万円の請求が妥当なケース

外壁塗装を過去に依頼した方の事例には、300万円以上の費用が発生したケースも存在します。ここからは外壁塗装で300万円の見積もりが提示されたとしても妥当な条件について、以下の3つをご紹介しましょう。

  • 100坪を超える邸宅やアパート・マンションの場合
  • 屋根塗装やベランダ防水工事などを同時に依頼する場合
  • 中間マージンが発生する大手業者に依頼した場合

それぞれ順番に解説していきます。

100坪を超える邸宅やアパート・マンションの場合

外壁塗装で300万円の見積もりが適正価格となるケースとして、100坪を超える邸宅やアパート・マンションで施工する場合が挙げられます。外壁塗装にかかる費用のうち、塗料代や足場代・養生代などの費用は、塗料や足場を使う「面積」によって金額が左右されます。そのため外壁の面積が広い住宅ほど、外壁塗装の費用相場は上昇する傾向にあるのです。

また、住宅の規模が大きくなるほど職人の人手が必要となり、窓やエアコンの室外機などの養生が必要な部位も増加します。外壁の継ぎ目にあたるコーキングの補修や、雨樋・幕板・軒天といった塗装が必要な付帯部も多くなるので、300万円を超える見積もりになっても不自然ではありません。

関連記事:100坪の外壁塗装費用は260〜300万円が相場!高額になるケースや依頼時の注意点を解説

屋根塗装やベランダ防水工事などを同時に依頼する場合

外壁塗装を依頼する際に、屋根塗装やベランダ防水工事など、外壁塗装以外の工事を同時に依頼した場合にも、合計金額が300万円を超えることが考えられます。外壁塗装以外の工事も同時に依頼することにより、一度設置した足場を複数の工事で使い回せるので、足場代の節約につながるメリットがあります。

そのため外壁塗装・屋根塗装を同時に依頼するケースは多く、外壁塗装だけを依頼した場合と比べれば高額な見積もり金額が提示されることが増えるでしょう。

関連記事:屋根塗装の相場は40〜80万円が目安!坪数ごとの費用や内訳、安く抑えるコツを紹介

関連記事:防水塗装とは?ベランダ・外壁の防水性能を高める工事方法をご紹介

中間マージンが発生する大手業者に依頼した場合

外壁塗装を依頼できる業者にはさまざまな種類があり、大手ハウスメーカーや工務店、全国展開のリフォーム会社などが挙げられます。これらのうち、依頼を受けた外壁塗装を自社ではなく、下請けの塗装業者に外注するところに依頼した場合には、中間マージンが発生して相場よりも高額な費用が発生することがあります。

そのため同じ工事内容を依頼した場合にも、大手ハウスメーカーの見積もりと比べて、自社施工の塗装業者からの見積もりの方が安くなる傾向があるのです。加えて、大手ハウスメーカーが扱う別のリフォームメニューを提案されたり、オプションを追加したりすることで、300万円もの請求につながることも考えられます。

関連記事:優良な外壁塗装業者の選び方を解説!警戒すべき悪徳業者の見極め方とは

外壁塗装でぼったくりが疑われる悪徳業者の特徴

ここまで解説してきた通り、外壁塗装で300万円の見積もりになるケースは原則として発生しませんが、家の規模などの条件が重なることで費用が膨らむことも考えられます。しかし高額な費用が請求されるケースの中には、悪徳業者によるぼったくりが疑われることもあります。

次からは外壁塗装でぼったくりが疑われる悪徳業者の特徴として、以下の3つについてご紹介します。

  • 不安を煽って即決を促してくる
  • 「一式」を多用するなど不明瞭な見積書
  • 数十万円以上の大幅値引きを提案される

これらの特徴に当てはまる業者ではないかを確認した上で、外壁塗装を依頼しましょう。

関連記事:外壁塗装の悪徳業者を見分ける4つのチェックポイント

不安を煽って即決を促してくる

外壁塗装で300万円ものぼったくり価格を提示する悪徳業者の特徴として、こちらの不安を煽って契約の即決を促してくるパターンが挙げられます。家族や他の業者などに相談する時間を与えることなく、その場で即決を求めることがあります。訪問営業で外壁塗装を持ちかけてくる業者に多いケースで、費用相場がわからないまま強引に契約を迫るので、トラブルに発展することも珍しくありません。

こうした悪質な業者を避けるためには、1社の見積もりだけで即決することは避け、訪問営業の業者には特に警戒することが大切です。

「一式」を多用するなど不明瞭な見積書

悪徳業者がよく用いる手口として、「一式」を多用するなど、不明瞭な見積書で高額な費用を請求するパターンも挙げられます。外壁塗装の見積書では、塗料の平米単価や外壁の塗装面積などを細かく計算し、詳細な内訳とともに見積もり金額を提示されることが一般的です。

一方で、塗料代や足場代などの内訳を記載せず、「一式」とまとめて請求する見積書を作成された場合、不親切な業者であると判断できます。見積書のチェックポイントについては下記の記事でもまとめているので、合わせて参考にしてみてください。

関連記事:外壁塗装の見積もりは何社取れば良い?見積書のチェックポイントと費用相場を解説

数十万円以上の大幅値引きを提案される

悪徳業者が疑われる営業のパターンとして、当初の見積もりから50万円値引きするなど、大幅な値引きを提案されるケースも挙げられます。「今だけのキャンペーンで…」「特別モニター価格として…」といったセールストークで、いわゆる二重価格表示のように割安な見積もり金額を提示してくるパターンです。

しかし本来であれば、外壁塗装の見積もりで数十万円もの値引きを行うケースは考えにくく、閑散期に相見積もりを行った上で値引き交渉を行ったとしても、数万円の減額であることがほとんどです。大幅値引きを提案する業者は、最初から適正価格を提示していない不誠実な相手と判断し、依頼するのは避けた方が良いでしょう。

外壁塗装を適正価格で依頼するためには相見積もりを取ろう

ここまで外壁塗装で300万円の請求が発生することは考えにくいこと、悪徳業者に注意が必要なことなどを解説してきましたが、適正価格で外壁塗装を依頼するためには信頼できる業者選びが何よりも重要です。その際に役立つのが、「相見積もり」を取る方法です。

相見積もりとは、単に複数の業者からの見積もりを取るのではなく、使用する塗料や塗装面積などの条件を揃えた上で、いくつかの業者に見積もりを依頼することを指します。条件を揃えることによって見積書の内訳を把握しやすくなり、相場よりも割安な業者を探しやすくなります。

また、複数の業者から話を聞くことにより、信頼できる業者なのかどうかを相対的に見比べて判断しやすくなるメリットもあります。1社だけの見積もりで即決してしまうと、相場よりも割高な費用を請求される危険性もあるので、相見積もりを積極的に活用してみましょう。

関連記事:外壁塗装では相見積もりが不可欠!費用を抑えて信頼できる業者を選ぶためのポイント

まとめ

外壁塗装で300万円の費用が請求されることは少なく、一般的な広さの住宅であれば外壁塗装だけで300万円を超えることはありえません。100坪を超えるような邸宅で外壁塗装を行う場合や、屋根塗装・ベランダ防水工事などを同時に行う場合には、300万円近い請求となることも考えられます。

ただし、こちらの不安を煽って即決を促してくる業者や、「一式」を多用した不明瞭な見積書を提示してくる業者の場合には、ぼったくり価格が提示されている可能性が高いので注意が必要です。悪質な業者に騙されることなく、後悔しない外壁塗装を依頼するためには、必ず複数の業者から相見積もりを取るようにしましょう。

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