更新

【2026年 屋根工事の相場】 塗装・カバー工法・葺き替えの費用と失敗しない選び方を徹底解説

【2026年 屋根工事の相場】 塗装・カバー工法・葺き替えの費用と失敗しない選び方を徹底解説

屋根工事を検討すると、まず気になるのが「いくらかかるのか」という費用です。屋根工事には塗装・カバー工法・葺き替えといった工法があり、選ぶ方法によって金額は数十万円から200万円以上まで大きく変わります。相場と工法ごとの違いを理解しておけば、見積もりが妥当かどうかを自分で判断できます。この記事では、屋根工事の費用相場を工法別に整理し、選び方・高くなる要因・賢く抑えるコツまで、独自の視点も交えて解説します。

外壁の塗り替え時期かも...

最短30秒!あなたの家の相場を無料チェック
目次閉じる

屋根工事の相場は工法で大きく変わる|まず全体像をつかむ

工法別に見る費用・特徴・耐用年数

どの工法を選ぶ?失敗しない判断基準

費用が変わる要因と、賢く抑える・失敗しないコツ

まとめ

屋根工事の相場は工法で大きく変わる|まず全体像をつかむ

屋根工事の費用は「どの工法を選ぶか」でほぼ決まります。最初に、主な工法の種類とおおよその費用感を押さえておきましょう。

屋根工事は主に「塗装・カバー工法・葺き替え」の3種類

屋根のリフォームは、状態や目的に応じて次の3つの方法から選ぶのが基本です。これに棟板金交換などの部分修理が加わります。

  • 屋根塗装:既存の屋根材に塗料を塗り、保護と美観を回復する
  • カバー工法:既存屋根の上に防水シートと新しい屋根材を重ねる
  • 葺き替え:古い屋根材を撤去し、下地から新しくつくり直す

劣化が表面だけなら塗装、下地が健全なら撤去不要のカバー工法、下地まで傷んでいれば葺き替え、と状態によって選ぶ工法が変わります。

工法別の費用相場(総額の目安)

30坪の住宅・足場込みを想定した、工法別の総額の目安は次のとおりです。耐久性が高い工法ほど費用も上がります。

このように、塗装・カバー工法・葺き替えの順に費用と耐久性が上がります。屋根材のグレードや劣化状況で前後するため、目安として捉えましょう。

足場代は工事費全体の約2割

どの工法でも、屋根は高所作業のため足場の設置が欠かせません。足場代は工事費全体の約2〜3割を占め、30坪で10万〜25万円ほどかかるのが一般的です。足場は安全と品質に直結するため、ここを削るのは避けるべき部分だと理解しておきましょう。

関連記事:屋根カバー工法(重ね葺き)完全ガイド:費用相場、メリット・デメリット、業者選びの注意点

外壁の塗り替え時期かも...

最短30秒!あなたの家の相場を無料チェック

工法別に見る費用・特徴・耐用年数

ここからは、3つの工法と部分修理について、それぞれの費用感と向いているケースを具体的に見ていきます。下の比較も参考にしてください。

屋根塗装|費用を抑えたいとき・表面の劣化に

屋根塗装は、塗膜を塗り直して屋根材の保護機能と美観を回復させる工法です。3工法の中で最も費用を抑えられ、㎡あたり約2,000〜5,000円、総額15万〜80万円が目安です。工期は3〜5日程度と短く、外壁塗装と同時に行えば足場代を共用できます。ただしスレート屋根が築20年以上の場合は、塗装だけでの延命が難しく、カバー工法を検討したほうがよいこともあります。

カバー工法|撤去費を抑えて長持ちさせたいとき

カバー工法は、既存の屋根を残したまま上に新しい屋根材を重ねる工法です。撤去・処分費がかからない分、葺き替えより費用を抑えられるのが特徴です。費用の目安は㎡あたり約8,000〜18,000円、総額80万〜200万円ほどで、耐用年数は20〜30年です。スレート屋根や金属屋根が対象で、瓦屋根には施工できません。次の点も押さえておきましょう。

  • メリット:撤去費が不要で工期も短く、断熱・防音性も上がりやすい
  • 条件:下地(野地板)が健全であることが前提
  • 注意:屋根が二重になり重くなるため、2回目のカバー工法はできない

つまりカバー工法は、下地が傷んでいない屋根を、コストを抑えて長持ちさせたい場合に向いています。屋根が二重になるカバー工法は2回目ができないため、次回は葺き替えになる前提で計画することが大切です。

葺き替え|下地まで傷んでいるとき・根本解決に

葺き替えは、古い屋根材をすべて撤去し、下地から新しくつくり直す最も大規模な工法です。費用は㎡あたり約20,000円〜、総額120万〜250万円ほどと高めで、工期も7〜14日と長くなります。その分、下地から刷新できるため耐久性が高く、軽い屋根材に替えれば耐震性の向上も期待できます。雨漏りしている屋根や、瓦屋根のリフォームではこの工法が選択肢になります。

棟板金交換・部分修理の相場

屋根全体ではなく、傷んだ箇所だけを直す部分修理という選択肢もあります。代表的な工事と費用の目安は次のとおりです。

  • 棟板金の交換:浮きや釘抜けの補修で、数万円〜20万円程度
  • 雨樋の交換:部分か全体かで幅があり、数万円〜十数万円
  • 漆喰の詰め直し:瓦屋根の棟まわりの補修で、数万円〜

劣化が局所的なら、部分修理で費用を抑えられます。ただし足場が必要な工事もあるため、他の工事とまとめると効率的です。

関連記事:屋根塗装のメンテナンス|劣化状況と屋根材ごとの適正時期を解説

外壁の塗り替え時期かも...

最短30秒!あなたの家の相場を無料チェック

どの工法を選ぶ?失敗しない判断基準

工法選びを誤ると、必要のない大規模工事をしたり、逆に劣化を見逃したりしかねません。状態に合った工法を選ぶための判断軸を整理します。

「あと何年住むか」と下地の状態で決める

工法選びは、屋根の下地が健全かどうかと、その家にあと何年住むかで方向性が決まります。下のフローを目安にしてください。

下地が傷んでいれば葺き替え、健全なら住む年数や屋根材の状態に応じて塗装かカバー工法を選ぶ、という流れになります。最終的な判断は現地調査の結果をもとに行いましょう。

屋根材によって選べる工法・塗装の要否が変わる

意外と知られていませんが、屋根材の種類によって適用できる工法や塗装の必要性が異なります。代表的な屋根材の考え方は次のとおりです。

このように、瓦屋根はカバー工法ができず、陶器瓦はそもそも塗装が不要です。自宅の屋根材を把握しておくと、提案された工法が妥当か判断しやすくなります。

カバー工法は下地の健全さが絶対条件

カバー工法は既存の屋根を下地として使うため、野地板や防水紙が傷んでいると、いくら上に新しい屋根を重ねても長持ちしません。下地が劣化したままカバー工法を行うと数年後に雨漏りが再発するため、施工前の下地確認は必須です。施工前に下地の状態を必ず確認してもらいましょう。

アスベスト(2004年以前のスレート)の注意点

2004年頃より前に製造されたスレート屋根には、アスベストが含まれている場合があります。撤去には手作業と産廃処理が必要で費用が高額になるため、あえて撤去しないカバー工法でコストを抑えるケースもあります。なお、解体・改修工事では事前のアスベスト調査と行政への報告が法律で義務づけられているため、対応している業者かどうかも確認しておきましょう。

関連記事:外壁塗装で差がつく!塗装下地処理の重要性とプロの選び方

外壁の塗り替え時期かも...

最短30秒!あなたの家の相場を無料チェック

費用が変わる要因と、賢く抑える・失敗しないコツ

同じ工法でも、屋根の条件によって金額は上下します。なぜ変わるのかを知り、抑えどころと注意点を押さえておけば、納得のいく工事ができます。

屋根の面積・形状・勾配で変わる

屋根工事の費用は、屋根の面積が広いほど、形が複雑なほど高くなります。たとえばシンプルな切妻屋根より、四方向に傾斜のある寄棟屋根のほうが接合部が多く手間がかかります。勾配が急な屋根も作業の難易度が上がり、費用に反映されやすくなります。

下地補修・劣化の進行で追加費用

屋根を開けてみて下地の腐食が見つかると、補修や交換で追加費用が発生します。劣化が進んでいるほど工事は大がかりになるため、早めの点検・メンテナンスが結果的に総額を抑えることにつながります。

カバー工法の品質を左右する部材

カバー工法では、表面の屋根材だけでなく、見えない部材の質が仕上がりと寿命を大きく左右します。費用を比較するときは次の部材にも目を向けましょう。

  • 防水シート(ルーフィング):グレードが高いほど雨漏りを長く防げる
  • 換気棟:屋根内部の熱と湿気を逃がし、結露・腐食を防ぐ
  • 棟板金の下地:腐りにくい下地材なら釘抜け・はがれを防げる

これらは数千円〜数万円の差ですが、屋根の耐久性を大きく左右します。安さだけで選ばず、何が含まれているかを確認しましょう。

外壁と同時施工で足場代を節約する

屋根と外壁の工事を別々に行うと、そのたびに足場代がかかります。屋根工事を外壁塗装と同時に行えば足場を共用でき、足場代を一回分(十数万円規模)節約できるのが大きなメリットです。屋根塗装と外壁塗装は耐用年数を合わせておくと、次回もまとめてメンテナンスしやすくなります。

火災保険・補助金を活用する

台風や強風、雪などの自然災害で屋根が破損した場合は、火災保険が適用される可能性があります。また、自治体によってはリフォームへの補助金・助成金が用意されていることもあります。条件や受付期間が決まっているため、工事前に保険会社や市区町村の窓口で確認しておきましょう。

相見積もりと「一式」見積もりの見抜き方

適正価格で工事するには、複数社からの相見積もりが欠かせません。見積書を比べるときは、内容が明確かどうかを次の点でチェックしましょう。

  • 「一式」表記が多い:屋根面積や数量の根拠が不明な見積もりは避ける
  • 屋根材・部材の明記:製品名・グレード・単価が書かれているか
  • 条件をそろえる:「○○円〜」の幅広表示は条件を統一して比較する

面積・材料・単価が具体的に書かれた見積もりほど信頼できます。不明点は質問し、納得してから契約しましょう。

DIYでの屋根工事は避ける

費用を浮かせようと屋根を自分で工事するのは危険です。屋根は高所での作業で、1階の屋根でも転落事故が起きています。安全と品質の両面から、屋根工事は実績のある専門業者に任せましょう。

関連記事:【2026年最新】屋根修理で補助金・助成金は使える?申請方法から注意点まで徹底解説
関連記事:雨漏りの火災保険はどこまで・いくらから適用される?適用条件や注意点を解説
関連記事:外壁塗装をDIYする方法とは?業者に依頼した方が良いケースや注意点を解説

外壁の塗り替え時期かも...

最短30秒!あなたの家の相場を無料チェック

まとめ

屋根工事の費用は工法によって大きく変わりますが、相場と選び方を理解しておけば、見積もりの妥当性を自分で判断できます。最後に要点を整理します。

  • 3つの工法:塗装(15〜80万円)・カバー工法(80〜200万円)・葺き替え(120〜250万円)が目安
  • 選び方:下地の状態と「あと何年住むか」で工法を決める
  • 屋根材で変わる:瓦屋根はカバー不可、陶器瓦は塗装不要
  • 足場代:工事費の約2〜3割。外壁と同時施工で一回分節約できる
  • 失敗しないコツ:相見積もり・「一式」を避ける・火災保険や補助金を活用する

屋根は家を雨風から守る大切な部分です。金額だけで決めず、工法・部材・内訳をセットで確認し、現地調査と相見積もりを経て、信頼できる業者に依頼しましょう。

外壁の塗り替え時期かも...

最短30秒!あなたの家の相場を無料チェック
輿石 雅志
監修者プロフィール
輿石 雅志
1972年生まれ。早稲田大学理工学部応用化学科卒業。累計65万人以上の方が利用している国内最大級のマッチングプラットフォームを提供する外壁塗装に特化した無料相談サイト「外壁塗装の窓口」を運営。著書に「マイホームの外壁塗装 完全成功読本」(幻冬舎出版)。
詳細を見る
外壁塗装の窓口で相場チェックしてみませんか?
ページトップ

外壁・屋根塗装の関連記事