ガルバリウム鋼板メーカーの価格と特徴を比較！商品や業者の選び方も解説

ガルバリウム鋼板はデザイン性に優れ、耐久性も高いことから、住宅の外壁や屋根に使われるケースが増えています。さまざまなメーカーから多くの商品が販売されているので、どれを選ぼうか迷うこともあるでしょう。

そこで本記事では、ガルバリウム鋼板の代表的なメーカーを紹介するとともに、各社の商品の特徴を比較します。メーカーや商品を選ぶ際のポイントも解説するので、外壁材や屋根材選びに悩んでいる人は、ぜひ参考にしてみてください。

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ガルバリウム鋼板を扱うメーカーとは？

ガルバリウム鋼板を扱うメーカーは、製鉄メーカーから建材メーカーまで多く存在します。工事を担当する会社も異なるため、事前にメーカーや会社の見分け方を把握しておきましょう。

メーカーの種類

ガルバリウム鋼板を取り扱うメーカーとは、原材料を製造する企業と、製造された鋼板を加工して販売する企業のことを指します。 メーカーの多くは鋼板の供給を受けており、自社で素材を製造していません。多くは大手鉄鋼企業から仕入れた鋼板を、外壁材や屋根材に加工して販売しており、海外で製造・加工された製品を販売するメーカーも存在します。

工事会社の種類

ガルバリウム鋼板の工事を担うのは、主に建築板金工事会社や瓦屋根工事会社です。金属の屋根は長くて大きいため、リフォーム会社やハウスメーカーか職人を雇って施工することはありません。大きな屋根材を保管できる倉庫を所有する建築板金工事会社が、実際の工事を請け負います。

ガルバリウム鋼板メーカーの代表商品と価格を比較

ガルバリウム鋼板を扱うメーカーは複数ありますが、ここでは代表的な企業と商品を紹介します。ガルバリウム鋼板の施工価格は、1㎡あたり5,000～10,000円が相場なので、この価格を目安に商品を選んでみましょう。

ニチハ

ニチハ株式会社は、住宅用外壁材の製造や販売を行う大手メーカーです。 ニチハ株式会社が販売する「センタールーフ」は、金属系でありながらサビに強い素材となっており、断熱性も高いため、屋根材の使用におすすめです。

また、「NS型 ネオスパン プレミアム」は、モダンな黒からおしゃれなワインレッドまでカラーバリエーションが豊富で、スタイリッシュな外壁に仕上げられます。価格は1平方メートルあたり8,360円です。

アイジー工業

アイジー工業は、断熱外壁材や金属屋根材などを製造・販売する、国内最大級の金属建材メーカーです。耐久性や快適性に優れた製品を提供しており、外壁材としては「SP-ビレクト」が有名です。美しい水平ラインが特徴のスタイリッシュな外観で、標準品の価格は1平方メートルあたり8,400円です。

また、屋根材の「スーパーガルテクト」は遮熱性と断熱性に優れており、太陽光を反射して室内の温度を保つ効果があります。塩害にも強く、赤サビ20年・穴あき25年の保証が付いています。

稲垣商事

稲垣商事は、金属系の外壁材や屋根材の製造・販売を行うメーカーです。稲垣商事が販売する「ICひらぶき スーパーヒランビーきわみ」は、高い断熱性や遮音性が魅力の屋根材です。 裏面にガラス系繊維の断熱材を取り付けているため、熱伝導率が低く、夏場の暑さから住宅を守ります。

また、瓦屋根の約8分の1の重さしかないため、建物への負担が少なく、地震の揺れに強いのも利点です。スモークブラウンやナイトブラックなど、落ち着いた雰囲気のカラーが揃っているため、モダンなデザインの住宅によく合います。

ケイミュー

ケイミュー株式会社は、屋根材や外壁材などを取り扱う住宅外装材メーカーです。  ケイミューが提供する「スマートメタル」は、高い耐食性を持つエスジーエル素材を使用しており、耐久性にも優れたサビにくい屋根材です。耐食性を強化し、遮熱性も付与されているため、高温になりやすい屋根にも安心して使えます。

カラーバリエーションはブラック・ブラウン・グリーンの3色のみですが、1㎡あたり5,480円という安い設定が魅力です。また、塗膜保証15年 、赤さび保証20年、穴あき保証25年が付いているため、コストパフォーマンスは高いといえます。

福泉工業

福泉工業株式会社は、住宅建材をはじめ、雨具の製造・販売まで幅広く手掛けるメーカーです。 福泉工業が販売するガルバリウム鋼板屋根「エフルーフ」は、耐久性や耐候性が高く、色あせしにくいのが特徴です。

日本瓦のおよそ10分の1程度の重さしかないので、住宅の耐震性も向上します。 穴あき保証25年をはじめ、赤さび保証20年、塗膜保証15年などのメーカー保証も充実しており、施工後も安心して過ごせます。

旭トステム

旭トステム外装株式会社では、新築からリフォームまで対応できるガルバリウム鋼板を販売しています。外壁材にはSGLと呼ばれる次世代ガルバリウム鋼板を採用しており、従来の3倍強の耐食性が期待できます。酸性雨・酸性雪に対する耐食性も高いため、雪や雨の多い地域に最適です。

旭トステムが提供している「Danサイディング プレシャスウッドシリーズ」は、本物感のある木目を表現したデザインが特徴です。一般的なガルバリウム鋼板の外壁にはない温かみのあるデザインで、高級感のある外壁に仕上がります。価格は1平方メートルあたり6,010円から9,507円まで幅広く、どのデザインを選ぶかによって値段が変わります。

また、次世代ガルバリウム鋼板を採用した「ジオストライプS」は、幾何学のスタイリッシュなデザインが特徴で、光の当たり方や見る角度で異なる表情を楽しめます。1平方メートルあたり5,036円という、比較的安価な設定も魅力です。

日鉄住金鋼板

日鉄住金鋼板では、次世代ガルバリウム鋼板「エスジーエル」を採用したシリーズを展開しています。マグネシウムを含有したエスジーエルは、従来品を上回る耐食性があり、屋根・外壁どちらにも使用できます。保証も長く、穴あきは最長25年、赤さびも10年保証があるため、気候が激しい場所での使用に適しています。

エスジーエルを採用した「ニスクカラー」はカラーバリエーションが豊富で、つやあり16色、つや消し12色、寒冷地版つや消し6色から選択が可能です。

株式会社セキノ興産

セキノ興産は、太陽光発電関連の製品や金属屋根材を扱うメーカーです。セキノ興産が提供する「柾目FLEX」は、和風と洋風のどちらの建築様式にもマッチするデザイン性の高さが人気です。

ガルバリウム鋼板は無機質な外観になりがちですが、柾目FLEXはプレス加工で凹凸模様を付けているため、意匠性が高く、平行な木目を連想させるエレガントな外観に仕上がります。

ガルバリウム鋼板メーカーの選び方

ガルバリウム鋼板を取り扱うメーカーは多いので、どれを選ぼうか迷うこともあるでしょう。ここでは、メーカーを選ぶときに押さえておくべき4つのポイントを紹介します。

耐久性

外壁や屋根に使用するガルバリウム鋼板は、耐久性の高いものを選びましょう。ガルバリウム鋼板は金属でできているため、耐久性が低いものを選ぶと、すぐにサビてしまいます。サビやすいとメンテナンスの頻度も高くなるため、手間をかけたくないなら高耐久性の製品を選ぶことをおすすめします。

デザインとカラーのバリエーション

建物の外観にこだわりたいなら、デザインやカラーのラインナップが多い製品を選びましょう。スタイリッシュなデザインから和風のデザインまで、メーカーや商品によってバリエーションは大きく異なります。選択肢が多いほど、より満足のいく施工が可能になります。まずは、カタログ等で複数のメーカーの商品を比較してみましょう。事前に希望する仕上がりのイメージを考えておくと、製品を絞り込みやすくなります。

保証とアフターサービス

施工後に剥がれや欠陥などのトラブルが生じた場合に備えて、保証やアフターサービスもしっかり確認しておきましょう。保証とアフターサービスを比較する際に確認しておきたいポイントは、以下のとおりです。

製品保証	コーティングの剥がれ、サビなど製品自体の欠陥に対する保証
塗装保証	塗装の剥がれ、色あせ等に適用される保証
施工保証	施工ミスや不備が原因で発生した問題に適用される保証
定期点検サービス	施工後に定期的な点検を行い、問題早期に発見して対応するサービス
メンテナンスサービス	点検で見つけた問題や、経年劣化による修理や再塗装を行うサービス
緊急対応サービス	大雨などの自然災害が原因で被害が発生した場合に、早急に修理を行うサービス
カスタマーサポート	製品や施工に関する質問や相談に対応し、アドバイスを提供サービス

保証とアフターサービスが充実していれば、施工後にトラブルが生じた場合も迅速に対応してもらえるため安心です。

コストパフォーマンス

初期費用だけでなく、メンテナンス費用を含めたコストパフォーマンスの良さを重視することも大切です。機能性や耐久性が低いものは安い価格で購入できますが、メンテナンス費用が高くなる傾向にあります。維持費が高くなるとトータルコストも高くなるので、初期費用だけで選ぶのではなく、長期的に発生するコストを踏まえて検討しましょう。

ガルバリウム鋼板のメーカーを比較して最適な商品を選ぼう

ガルバリウム鋼板を扱うメーカーは多数あり、製品によって特徴もさまざまです。まずは、各メーカーの特徴を知り、カタログや公式サイトを参考にしつつ、商品を比較してみましょう。

同じメーカーでも、商品によってデザインやカラーバリエーションが異なるので、住宅のイメージに合うかを考えながら選ぶことが大切です。施工不良などのトラブルに備えて、保証が充実した製品を選ぶと、長く安心して選べます。

商品選びに迷ったときは、業者に相談してみましょう。施工業者にも相談してアドバイスをもらうと、住宅に適した商品を選び安くなり、失敗が少なくなります。