2025-06-26 08:41:49 更新

外壁塗装トラブルを防止する対策は?よくある事例と解決策を紹介

外壁塗装トラブルを防止する対策は?よくある事例と解決策を紹介
編集者プロフィール
輿石 雅志
1972年生まれ。早稲田大学理工学部応用化学科卒業。40万人以上の方が利用している国内最大級のマッチングプラットフォームを提供する外壁塗装に特化した無料相談サイト「外壁塗装の窓口」を運営。著書に「マイホームの外壁塗装 完全成功読本」(幻冬舎出版)。
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外壁塗装には施工不良や詐欺などのトラブルがつきものです。外壁の塗り替えをする際に、トラブルを防止するためにはどうすれば良いのか、どの業者に依頼すべきか、悩んでいる人も多いでしょう。

そこでこの記事では、外壁塗装で起こりがちなトラブル事例を紹介するとともに、有効な防止策を紹介します。優良な業者の選び方も紹介するので、ぜひ参考にしてください。

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外壁塗装でよくあるトラブル事例

外壁塗装トラブルの対処法と解決策

外壁塗装トラブルを防止する対策

外壁塗装トラブルを防止する業者の選び方

外壁塗装トラブルの防止策を知り満足いく工事を実現しよう

外壁塗装でよくあるトラブル事例

外壁塗装でよくあるトラブルを把握しておくと、対策をうちやすくなります。ここでは、外壁塗装で起きやすい主な4つの事例を紹介します。

追加請求・予算オーバー

契約後に見積もり金額にはない料金を請求されて、予算オーバーになることがあります。料金に関するトラブルの多くは、追加費用が増えた理由がわからないというケースです。

塗装工事をする際は、業者が事前に現地調査したうえで適正な価格を提示します。塗料の変更や追加工事等があれば追加費用が発生しますが、変更がない状態で施工後に追加料金を請求されるケースは基本的にはありません。 

しかし、はじめは低価格で工事を受注しておき、後から何かと理由をつけて追加料金を請求してくる悪質業者が存在するので注意が必要です。

イメージしていた色と違う

施工後の仕上がりがイメージの色と違い、トラブルに発展するケースもあります。塗料の色は、色見本帳などのサンプルを見て選ぶことが多いため、太陽光の下で見た色と印象が異なることがあります。また、同じ色でも大きな面積の方が明るく見えるため、小さな色見本帳で見た色よりも、実際の外壁で見た色の方がが明るく見えてしまうこともあります。

塗料の色を間違えたなど業者側のミスがない限り、無料で塗り直してもらうのは困難です。このようなトラブルを防ぐには、外の光の中で見て色を決めるなど、色選びの段階から対策が必要です。

施工不良・手抜き工事

塗装業界では、悪徳業者による手抜き工事が少なからず存在します。外壁の塗装回数は計3回が基本ですが、悪徳業者に依頼すると塗装回数が減らされ、施工後にムラや剥がれなどの施工不良が発生しやすくなります。

他にも、塗料の量が少ない、乾燥時間が少ない、下地処理が不十分など、さまざまな手抜き工事が行われることがあります。業者選びを間違えると、ずさんな工事が行われるので注意が必要です。

近隣トラブル

工事中は騒音や臭いなどが発生するため、近隣からクレームが入ることがあります。通常は業者が工事前に近隣住宅へ挨拶や工事の案内に行きますが、いきなり工事が始まると、近隣トラブルに発展しやすくなります。

事前説明があったとしても、工事車両の出入りが激しくて生活に支障が出ると、近所にストレスを与えてしまいます。今後の近所付き合いも考えると、すべてを業者任せにするのではなく、依頼主自身も事前に挨拶に行き、工事が終わるまでの間は近所への気遣いが必要です。

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外壁塗装トラブルの対処法と解決策

万が一トラブルが発生したときは、早急な対応が必要です。業者との間でトラブルが解決しない場合は、専門家に依頼することも考えなければなりません。トラブルが起きたときに迅速に対応できるように、ここで有効な対処法を把握しておきましょう。

業者にやり直しを求める

工事完了後に塗りムラや塗り残しなどの施工ミスを発見したら、すぐに施工業者に相談しましょう。施工不良の要因が業者側にある場合は、無償でやり直してもらえる可能性が高いです。台風や大雨などの自然災害が原因で不具合が生じた場合は、火災保険で補償される場合もあります。

また、業者のミスで近隣住民に被害が出た場合も、業者に責任を取ってもらいましょう。塗装業者は万が一の事故に備えて損害保険に加入しているため、保険による対応が可能です。

相談窓口でアドバイスをもらう

業者にやり直しを依頼しても、やり取りがスムーズに進まず、トラブルが解決しない場合もあります。そのような場合は、第三者機関に相談して、適切なアドバイスをもらいましょう。

住宅リフォーム・紛争処理支援センター」では、住宅リフォームに関する相談が可能です。建築士や弁護士が在籍しているため、専門的な知識を持つスペシャリストから具体的なアドバイスをもらえます。

また、「国民生活センター」では、手抜き工事や不当な高額請求など、業者に関するトラブルの相談を受け付けています。公式サイトには過去の相談事例が記載されているので、困ったときの参考になります。

弁護士に相談する

専門機関に相談しても解決できない場合は、弁護士に相談しましょう。初回相談は無料で対応している弁護士が多く、相談するだけでも有益なアドバイスを得られます。相談窓口で弁護士を相談してくれる場合もあるので、法律上の問題が発生した場合に役立ちます。

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外壁塗装トラブルを防止する対策

トラブルを防ぐには、契約前から対策が必要です。事前にしっかり準備しておけば、問題が起こるリスクを軽減できます。スムーズな工事を実現するために、事前準備の方法と有効な対策を確認しておきましょう。

相見積もりを取る

業者を選ぶときは、必ず複数の業者から相見積もりを取りましょう。工事に関するトラブルは業者側に原因があることが多いため、業者選定をしっかり行えば、たいていのトラブルは未然に防げます。

相見積もりを取るときは、追加工事や追加費用が発生する可能性を聞いておきましょう。価格だけでなく、スタッフの対応や保証の有無などを比較して、信頼できる業者を選ぶことが大切です。施工事例や良い口コミが多い業者であればトラブルが起きにくいため、安心して施工を依頼できるでしょう。

おすすめ記事:外壁塗装では相見積もりが不可欠!費用を抑えて信頼できる業者を選ぶためのポイント

色選びでは実物の素材サンプルを確認する

色を選ぶ際は、実際の塗装面に近いイメージを得るために、必ず実物の素材サンプルで色を確認しましょう。素材の質感によって色の見え方や感じ方が異なることもあるので、色見本だけで判断するのは危険です。

素材サンプルを見るときも、室内の蛍光灯の下ではなく、太陽光の下で確認することが大切です。さらに、カラーシミュレーションツールを利用して、具体的なイメージを把握することによって、色選びの失敗を防ぐことができます。

近所には事前に挨拶する

近隣トラブルを防ぐために、近所住民には工事開始前に挨拶を済ませておきましょう。工事が終わるまでに1週間前後かかるため、業者だけでなく依頼主本人も挨拶をすることが大切です。業者が出入りする時間帯や臭いの出る期間などを具体的に説明しておくと、近隣住民も心構えができるため、大きなトラブルにつながりにくくなります。

DIYではなく専門業者に依頼する

DIYは難易度が高く、問題が生じやすいため、専門業者に依頼するのが無難です。自分で工事をする場合、騒音や塗料の飛散などのトラブルが生じたときは、すべて自分で対応しなければなりません。DIYなら費用を安く抑えられますが、工事に失敗して業者にやり直しを依頼する場合は、通常よりも多くの費用がかかってしまいます。DIYはリスクが高いため、基本的にすべての対応を専門業者に任せるのが得策です。

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外壁塗装トラブルを防止する業者の選び方

外壁塗装トラブルを防止するには、業者選びが重要です。優良業者を選べばスムーズな工事が可能ですが、悪徳業者を選ぶと後悔しやすいので注意が必要です。ここでは、優良業者を見極める4つのポイントを紹介します。

おすすめ記事:優良な外壁塗装業者の選び方を解説!警戒すべき悪徳業者の見極め方とは

保証やアフターサービスがある

塗装工事は施工不良などのトラブルが発生しやすいため、保証やアフターサービスのある業者を選ぶことが大切です。アフターフォロー体制が整っている業者なら、塗装後に問題が生じた場合でも、迅速かつ適切に対応してくれます。保証期間内なら無償で修繕してくれるため、追加費用が発生する心配がありません。

保証のある業者を選ぶときは、保証期間の長さや保証内容の範囲を事前に書面で確認しておきましょう。保証期間を明記していない業者は、契約しないのが賢明です。

関連記事:外壁塗装のアフターフォローとは?サービス内容や業者選びのポイントを解説

資格保有者が在籍している

塗装業は資格がなくても開業・営業ができますが、有資格者が在籍している業者の方が安心して依頼できます。塗装業者を選ぶときの目安になる資格は、「1級塗装技能士」です。

1級塗装技能士は実務経験が7年以上ないと受験資格が得られず、合格率も50%程度しかない難関資格です。1級塗装技能士のいる会社なら、専門的な知識と高い技術力がある証明になるため、信頼も高まります。

透明性の高いコミュニケーションを重視している

業者を選ぶときは、コミュニケーションの取り方にも注目しましょう。顧客の質問に対して、詳細かつ明確な回答をしてくれる業者であれば、施工内容の透明性が高く、信頼も高まります。顧客の理解を助けるために、写真や動画を用いて具体的かつ丁寧に説明し、詳細な見積もりを提供してくれる業者であれば、安心して施工を依頼できるでしょう。

見積もりが詳細で明確である

見積書を受け取る際は、内容が詳細で明確であるかをチェックしましょう。足場設置や高圧洗浄など、工事の工程ごとに細かく価格が記載されていれば、金額が途中で変わったり追加費用が発生したりするケースを予防できます。

逆に、「塗料一式」「その他」などとというように、すべての費用をまとめて記載している場合は、用途不明な金額が請求される可能性があるので注意が必要です。気になる費用項目がある場合は、きちんと見積書内に明記してもらいましょう。作業内容や費用の内訳がわかりにくい見積もりを提示する業者は、トラブルになる可能性があるので、依頼するのは控えた方が良いでしょう。

おすすめ記事:外壁塗装の見積もりは何社取れば良い?見積書のチェックポイントと費用相場を解説

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外壁塗装トラブルの防止策を知り満足いく工事を実現しよう

外壁塗装では、追加請求や手抜き工事、近隣トラブルなどの問題がつきものです。問題の発生を予防するには、相見積もりを取って業者選びを慎重に行うとともに、近所には事前に挨拶するなどの対策が必要です。事前準備をしっかり行うことで、トラブルが起きるリスクを軽減できます。トラブル事例を参考に事前対策を行い、満足いく工事を実現しましょう。

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