2025-06-26 08:36:42 更新

塗装業者に必要な資格・許可一覧!優良な業者の見極め方を解説

塗装業者に必要な資格・許可一覧!優良な業者の見極め方を解説
編集者プロフィール
輿石 雅志
1972年生まれ。早稲田大学理工学部応用化学科卒業。40万人以上の方が利用している国内最大級のマッチングプラットフォームを提供する外壁塗装に特化した無料相談サイト「外壁塗装の窓口」を運営。著書に「マイホームの外壁塗装 完全成功読本」(幻冬舎出版)。
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塗装業者を選ぶときは、資格の保有が一つの目安になります。専門資格をもった業者であれば高い品質を期待できるため、初めてでも安心して依頼できるでしょう。

この記事では、塗装業者を選ぶときの目安になる資格や許可を一覧で紹介します。優良な業者の見極め方も紹介するので、外壁リフォームをする際の参考にしてください。

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塗装業に資格は必要?

塗装業に重要な2つの資格・許可

塗装業者を選ぶときの目安になる資格・許可

優良な塗装業者の見極め方

塗装資格を目安にして優良な外壁塗装業者を探そう

塗装業に資格は必要?

塗装業に資格は必ずしも必要ありません。しかし、塗装業界はトラブルが多いため、資格や許可の有無が信頼できる業者を選ぶときの一つの目安になります。

無資格・無免許で営業しても違法ではない

塗装業は、資格や免許がなくても開業は可能です。請負金額500万円(税込)未満の塗装工事であれば、塗装工事業許可は不要です。一般的な戸建住宅の塗装工事は請負金額500万円未満のケースが多いため、資格や許可なしで工事を行っても違法にはなりません。

そのため、無資格・無免許で営業している業者も珍しくありません。塗装業者を名乗れば知識や技術がない人でも営業ができてしまうため、悪徳業者が存在する原因の一つとされています。  

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塗装業に重要な2つの資格・許可

塗装関連の資格や許可は複数ありますが、その中でも重要視すべきは「一級塗装技能士」と「塗装工事業許可」の2つです。

一級塗装技能士

一級塗装技能士は、塗装関連の資格の中で最難関です。塗装業として7年の実務経験がないと受験資格が与えられず、合格率も50%程度しかありません。

塗装業は資格や知識がなくても始められますが、一級塗装技能士の資格を持つ会社は、それだけ豊富な経験と知識、技術があるという証になります。プロの職人でも簡単に取得できるものではないので、資格を持っている会社には安心して施工を任せられるでしょう。 

塗装工事業許可

建設業許可の業種区分は29種類あり、その中の1つが塗装業です。塗装工事業許可を得るには、自己資本が500万円以上あり、過去の一定期間に法律違反がない等の厳しい条件をクリアしなければなりません。そのため、許可を得ている会社は、工事に関する経験だけではなく、経営面でもプロフェッショナルである証明になります。

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塗装業者を選ぶときの目安になる資格・許可

塗装業に関する資格は複数あり、受講条件が厳しいものから比較的簡単に取得できる資格まで様々です。ここでは、信頼できる塗装業者を選ぶときの目安になる国家・民間資格や許可を紹介します。

建設業許可(塗装工事業許可)

500万円以上の大きな案件を受注する際は、建設業許可が必要です。建設業許可は個人ではなく会社に与えられるものであり、以下すべての条件を満たす必要があります。

  • 工事業務経験が5年以上の管理責任者がいる 
  • 営業所ごとに専任技術者がいる 
  • 不正または不誠実な行為をする恐れがない 
  • 自己資本が500万円以上
  • 過去一定期間に法律違反がない

不正行為を行う恐れのない、経験豊富な会社にのみ許可が与えられるため、許可書がある会社は信頼性が高いといえます。

塗装技能士

塗装技能士には一級と二級があります。二級は職業訓練校に通うか、塗装業の実務経験2年以上で受講資格を得られます。二級になってから5年経過、または塗装業で7年の実務経験があると、一級の受講資格を与えられます。  

一級は年に一度しか行われない難易度の高い国家資格であり、実技試験と学科試験の両方に合格しなければなりません。塗装の知識や経験、技術のすべてにおいて高度なレベルが求められるため、実務経験が豊富なプロでも合格は難しいといえます。難関資格のため、優良な塗装業者を選ぶときの一つの目安になるでしょう。

有機溶剤作業主任者

有機溶剤作業責任者とは、有機溶剤で作業する際の指揮および監督を行う資格です。資格は2日間の講習を受講し、修了試験に合格することで取得できます。

塗装工事では、シンナーやアルコールなどの有機溶剤を取り扱うことが多く、安全に作業するには専門的な知識が不可欠です。有機溶剤を誤った方法で扱うと、人体に被害を及ぼす可能性が高いため、作業時には有機溶剤作業責任者を配置する必要があります。 

足場の組立て等作業主任者

足場の組立て等作業主任者は、自社で足場を組み立てる場合に欠かせない資格です。実務経験3年以上、または土木・建築などの学科を卒業した人が2日間の講習を受ければ、資格を得られます。

塗装工事は高所作業が必要なため、足場の組み立てが必須です。高さ5m以上の足場の組み立てには、有資格者の配置が労働安全衛生法で定められています。 受講せずに足場の組み立てを行った場合は違法行為となり、書類送検される可能性があります。

外装劣化診断士

外装劣化診断士は、外壁の劣化診断や問題に対して適切な提案ができるスペシャリストです。実務経験がなくても受講は可能ですが、試験では建物の基礎知識から関連法規まで幅広い分野から出題されるため、合格率は50%と低めです。

屋根や外壁等のリフォームや修繕が必要な時に、外装劣化診断士のいる会社に相談すれば、劣化度合いを的確に診断して、補修工事の具体的なアドバイスを得られます。

色彩検定・カラーコーディネーター検定

色彩検定・カラーコーディネーター検定は、色に関する知識があることを証明する資格です。合格率は70%と高めなので、近年は有資格者がいる塗装会社も増えています。

外壁の色選びで迷ったときに、有資格者がいる会社に相談すれば、プロの視点からアドバイスをもらえます。色の組み合わせ方など、より専門的視点からアドバイスをもらうことで、より満足のいく工事を実現できるでしょう。

雨漏り診断士・雨漏り鑑定士

雨漏り診断士と雨漏り鑑定士は、雨漏りに関する知識があることを証明する民間資格です。雨漏りの原因を的確に見極め、雨漏りの発生を防ぐことを目的としており、定期的に講習会が行われています。住宅の雨漏りで困ったときに、有資格者のいる業者に依頼すれば、より良い提案を期待できます。

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優良な塗装業者の見極め方

優良な塗装業者を見極めるには、資格や許可だけでなく、他にもチェックすべきポイントがあります。塗装工事を成功させるために、ここで優良業者を見極める方法を確認しておきましょう。

おすすめ記事:優良な外壁塗装業者の選び方を解説!警戒すべき悪徳業者の見極め方とは

資格や許可だけでは業者の良し悪しを判断できない

資格や許可だけでは、優良な業者かどうかを判別できません。いくら知識と経験が豊富な業者であっても、顧客とのコミュニケーションを疎かにしたり、保証が手薄だったりする業者は優良業者とはいえません。

資格や許可は一つの目安として捉え、他にもスタッフの対応やアフターサービスの有無などを確認して、総合的に判断することが大切です。

現地調査の診断結果を確認する

外壁塗装を依頼する前に、現地調査を受けてみましょう。診断だけであれば無料で依頼できる業者が多いので、どの業者に選ぶべきか迷ったときの目安になります。

調査を依頼する際は、屋根の上に上がり、屋根裏まできちんとチェックしてくれるか、診断に最低でも1時間以上かけて隅々まで調査してくれるかを確認しましょう。現地調査では、外壁や屋根をすべてチェックする必要があるため、どんなに急いでも1時間はかかります。数分程度ですぐに調査を済ましてしまう業者は、信頼できるとはいえません。

現地調査を終えた後も、写真や動画付きで診断結果を詳細に教えてくれる業者であれば、ある程度信頼ができます。逆に、現地調査や住まいの診断をせずに、見積額を提示する業者には依頼しないようにしましょう。

相見積もりをして適正価格を見極める

塗装業者を絞る際は、事前に相見積もりをしましょう。候補となる複数の業者に見積もりを依頼して、価格や作業内容を比較すれば、相場や業者の良し悪しなどを判断しやすくなります。相見積もりをする際のポイントは、すべての業者に同条件で依頼することです。予算や塗り替えたい箇所、同じ条件と要望を伝えることで、見積もりの比較がしやすくなります。

ただし、見積書の書き方は業者によってバラバラなので、比較が難しい場合もあります。見積書を見るときは、材料費や人件費などが細かく記載されているかを確認しましょう。「材工一式」などというように、すべての費用がまとめて記載されている場合、どこにどれだけの費用がかかっているかがわかりません。見積書の内容が不明瞭な業者は、不当に利益を得ようとする可能性もあるため、依頼するのはやめた方が賢明です。

おすすめ記事:外壁塗装では相見積もりが不可欠!費用を抑えて信頼できる業者を選ぶためのポイント

保証・アフターサービスの有無をチェックする

塗装工事にはトラブルがつきものなので、工事後の保証やアフターサービスが充実した業者を選びましょう。塗り替えなどのリフォーム工事には、保証の義務がないため、業者によって対応が異なります。保証のない業者に依頼すると、施工不良が発生した際に自己負担で再度工事をしなければなりません。

保証やアフターサービスのある業者に依頼すれば、施工後の万が一のトラブルに対応してもらえます。保証があれば良いというわけではなく、いつまでどこまで保証してくれるのかまで確認しておくと安心です。

おすすめ記事:外壁塗装のアフターフォローとは?サービス内容や業者選びのポイントを解説

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塗装資格を目安にして優良な外壁塗装業者を探そう

塗装業者は資格や許可がなくても営業できますが、国の資格や許可を得て運営している業者は知識や経験がある証明になるため、優良業者を探すときの一つの目安になります。業者が保有している資格の内容や難易度を把握しておけば、信頼できる業者か判断しやすくなります。取得が難しい一級塗装技能士や塗装工事業許可のある業者であれば、品質の高い工事を期待できるでしょう。

ただし、資格や許可があれば良いというわけではなく、現地調査や保証などのすべてのサービスを含めた上で、業者の良し悪しを判断することが大切です。業者を探すときは相見積もりをして、コミュニケーションの取りやすさや見積書の記載内容などを確認した上で、最も信頼できる業者に工事を依頼しましょう。

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