2025-06-26 08:59:13 更新

外壁塗装の付帯部とは?塗装する部位と塗装しない部位を解説

外壁塗装の付帯部とは?塗装する部位と塗装しない部位を解説
編集者プロフィール
輿石 雅志
1972年生まれ。早稲田大学理工学部応用化学科卒業。40万人以上の方が利用している国内最大級のマッチングプラットフォームを提供する外壁塗装に特化した無料相談サイト「外壁塗装の窓口」を運営。著書に「マイホームの外壁塗装 完全成功読本」(幻冬舎出版)。
詳細を見る

外壁塗装をする際に、どこまで塗ってもらえるのか疑問に思うこともあるでしょう。外壁を塗装する際に、一緒に塗った方が良い箇所と塗らない方が良い箇所の違いを把握しておくと、工事を依頼する際に失敗しにくくなります。

この記事では、外壁塗装に含まれる付帯部と、塗装部位別の費用相場を解説します。塗装工事を検討している人は、ぜひ参考にしてください。

外壁の塗り替え時期かも...

最短30秒!あなたの家の相場を無料チェック
目次閉じる

外壁の塗装部位に含まれる付帯部とは?

外壁塗装に含まれる部位と費用相場

外壁塗装に含まれない部位

外壁の塗装部位で失敗しない方法

外壁の塗装部位を把握してリフォームを成功させよう

外壁の塗装部位に含まれる付帯部とは?

付帯部とは、住宅塗装をする際に含まれる外壁・屋根以外のパーツのことです。住宅には雨戸やシャッターなど、さまざまなパーツがついています。住宅塗装をする際は、付帯部も一緒に塗るのが一般的です。

外壁と付帯部を同時に塗装する理由

付帯部を同時に塗装する最大の理由は、工事費用の節約です。外壁と同時に塗装すれば、足場の費用を節約できます。それぞれ別に塗装しようとすると、足場代だけでも数十万円かかるため、費用が余計にかかってしまいます。

また、外壁だけ塗装すると、付帯部の劣化や汚れが目立ってしまい、仕上がりに違和感が生じます。外壁や屋根と同じように、付帯部も毎日紫外線や雨風にさらされているため、時間の経過とともに色褪せなどの劣化症状が現れてきます。全体の美観を整えるためにも、外壁と同時に塗り替えた方が良いです。

外壁の塗り替え時期かも...

最短30秒!あなたの家の相場を無料チェック

外壁塗装に含まれる部位と費用相場

外壁塗装に含まれる付帯部には主に6つあり、それぞれの費用相場は以下のようになります。

塗装部位 費用相場
雨樋 800〜1,200円/㎡
雨戸 2,000〜5,000円/枚
軒天 800〜1,500円/㎡
幕板 850〜1,420円/㎡
破風・鼻隠し 650〜1,300円/㎡
シャッター 1,500〜3,000円/㎡

業者から受け取る見積書には、部位別に費用が記載されていることが多いです。見積書を見たときに迷うことがないように、ここで各部位の特徴を把握しておきましょう。

雨樋

雨樋は、屋根に溜まった雨水を集めて流すための設備です。雨樋がないと、雨水が地面に直接落ちて水溜りができたり、跳ね返った泥水で外壁が汚れたりする原因になります。

外壁の老朽化を抑える上で非常に重要なパーツですが、塩化ビニール製で薄いため、劣化すると割れたり穴が空いたりして、破損する可能性があります。雨が降ると、破損した部分から雨水が漏れることがあるため、定期的な塗装が必要です。また、雨樋は目立つ部分なので、美観を維持することも塗装した方が良い理由の一つです。

雨戸

雨戸は、飛来物や強風から窓ガラスを保護する目的で取り付けられた戸です。 耐久性の高いパーツですが、面積が大きいため、時間が経過すると色あせや汚れなどが目立ちやすい傾向にあります。外壁だけ塗り替えると、雨戸の劣化が悪目立ちしてしまうので、あわせて塗替えましょう。

軒天

軒天は、外壁より出っ張っている突き出した屋根の裏側です。紫外線や雨が当たらないので劣化に気づきにくいですが、湿気が溜まりやすく、カビやコケが繁殖しやすい部位でもあります。劣化を放置すると、軒天に雨水がしみて内部に侵食し、雨漏りにつながる恐れがあります。湿気や汚れから素材を守るためにも、定期的に塗装をしましょう。

幕板

幕板とは、1階と2階の外壁を区切る仕切りの板です。ツートンカラーの外壁にメリハリを出す装飾目的で設置されるもので、縦向きに付けられている家や、幕板がない家も少なくありません。

幕板は外壁より少し出っ張っているため、雨水を溜め込みやすく、劣化しやすい部位です。

住宅を見たときに、汚れや劣化が目立ちやすいため、外壁塗装の際に点検して塗り替えを行いましょう。なお、傷みが激しい場合は、幕板自体の交換が必要になる場合もあります。

破風・鼻隠し

破風とは、屋根の妻側の先端、三角形の斜辺部分に貼られている板のことです。屋根の軒先で雨樋がない側を破風と呼び、雨樋が付いている側を鼻隠しと呼びます。破風には横殴りの雨が建物に入り込むのを防ぐ役割があり、鼻隠しには建物構造部をカバーする役割があります。

どちらも紫外線や風の影響を受けやすく、経年劣化により反りや変形が生じます。特に木材で作られている場合は腐食が早いので、塗装を怠らないように注意が必要です。鼻隠しが劣化すると雨樋まで外れるため、外壁塗装の際には一緒にメンテナンスを行いましょう。

シャッター

シャッターは、雨戸シャッターから倉庫やガレージに設置するシャッターまで種類が多く、素材も多様です。DIYで塗装しようとすると、塗料選びから塗装方法を間違えてしまい、失敗しやすいので、業者に依頼することをおすすめします。

なお、シャッターボックスの多くはスチール製で、劣化が進むとサビが生じるため、定期的な塗り替えが必要です。素材がアルミの場合は、塗装は必要ありません。

外壁の塗り替え時期かも...

最短30秒!あなたの家の相場を無料チェック

外壁塗装に含まれない部位

住宅の多くの部位は塗装によって耐久性を向上できますが、なかには塗装ができない部位もあります。無駄な工事を省くために、塗装に含まれない部位を確認しておきましょう。

コンクリート部分(住宅の基礎など)

住宅の基礎に使われているコンクリート部分は、塗装をしなくても問題ありません。コンクリートは耐久性が高く、汚れが気になっても高圧洗浄で除去できます。ただし、打ちっぱなしのコンクリート外壁などは、塗装によって防水性を高めたり、美観の向上できたりします。

アルミ部分(玄関ドア・手すりなど)

玄関ドアや手すりなどのアルミ部分は、塗り替えることができません。塗装自体は可能ですが、塗装をしても数年で塗膜が剥げてしまい、見た目がかえって汚くなってしまいます。せっかく塗装しても、美観を長期間維持できないため、塗装はしない方が良いでしょう。

ガラス部分(窓ガラスなど)

窓やドアのガラス部分の塗装は不要です。ガラス部分は水洗いでメンテナンスができるため、大掛かりな工事は必要ありません。ただし、ガラス表面にヒビがある場合は、放置すると破損する恐れがあるため、早急に交換が必要です。

外壁の塗り替え時期かも...

最短30秒!あなたの家の相場を無料チェック

外壁の塗装部位で失敗しない方法

住宅塗装では外壁ばかり注目してしまい、細かな部分をおそろかにしがちです。施工してから後悔することのないように、ここで失敗しないポイントを押さえておきましょう。

見積もりに付帯部の記載があるか確認する

業者から提出された見積もりを見るときは、付帯部の記載があるかをチェックしましょう。塗装工事では、部位ごとに費用を掲載するのが一般的ですが、中には記載がなかったり、「塗装一式」などと全部まとめて記載されたりするケースもあります。

部位ごとの詳細を確認しないまま工事を進めると、付帯部の塗装をしてもらえなかったり、追加料金を請求されたりするため注意が必要です。見積もりに付帯部の記載がない場合は、部位ごとにきちんと記載してもらいましょう。そもそも、曖昧な内容の見積もりを提出する業者は、あとで料金トラブルが発生しやすいため、依頼は避けた方が良いです。 

付帯部は耐久性の高い塗料を選ぶ

付帯部の塗装を依頼する場合は、耐久性の高い塗料を使いましょう。付帯部は住宅の耐久性と見た目を維持するために重要な部位であり、場所によっては劣化の進行が早いこともあります。特に紫外線や雨がよく当たる場所は劣化が進みやすいので、耐久性や機能性の高い塗料を選ぶことが重要です。

なお、塗料は種類が多く、グレードや価格はそれぞれ異なります。安さ重視で選ぶと耐久性が低下し、メンテナンスのスパンが早まる可能性があります。場所によって適した塗料は異なるので、業者とよく相談して、予算内で対応できるグレードの塗料を選びましょう。

塗装部位の費用内訳を確認する

見積もりを確認する際は、部位ごとの費用内訳が記載されているかをチェックしましょう。一口に付帯部といっても、雨戸から幕板まで数多くの部位が存在するため、「一式」と記載されているだけでは、具体的にどこを塗装するかがわかりません。「破風」「軒天」などそれぞれ項目別に費用や塗料が明記されていれば、費用や塗料の比較がしやすくなります。 

付帯部分は素材が様々なので、それぞれの素材に応じた塗料を選択する必要があります。すべての部位が同じ塗料で計算されていないか等、細かい部分のチェックも忘れないようにしましょう。

色選びにこだわる

付帯部を塗装する際は、塗料のグレードだけでなく、色選びにもこだわりましょう。付帯部の色によって住まいの印象が変わることもあるので、色選びは重要です。外壁と同じ系統の色にすれば違和感がなく、全体的にまとまりが出ますが、反対色を使用して強調した方がおしゃれに仕上がる場合もあります。

なお、色を選ぶ際は、デザイン性だけでなく汚れやすさを考えることも重要です。白などの明るい色は汚れが目立つため、グレーや黒などの濃い色を選んだ方が、経年劣化による汚れが目立たなくなります。業者に相談すれば、カラーシミュレーションをしてくれるので、色選びに迷ったときに役立ちます。

外壁の塗り替え時期かも...

最短30秒!あなたの家の相場を無料チェック

外壁の塗装部位を把握してリフォームを成功させよう

外壁塗装をする際は、雨樋や雨戸などの付帯部も同時に塗り替えが可能です。同時に塗ることで工事費用を節約でき、全体の美観を整えることができます。

付帯部の塗装を依頼する場合は、見積書に塗装部位が細かく記載されているかを確認しましょう。見積もりに「一式」などと大雑把な記載しかない場合は、具体的にどこまで塗るかがわからず、あとでトラブルに発展する可能性があります。軒天や破風などはそれぞれ素材が異なり、使用する塗料も異なるため、部位ごとに細かく記載してもらうことが重要です。

塗装部位を細かく明確に記載してくれるかどうかは、優良業者を見極めるポイントにもなります。外壁リフォームを成功させるためにも、細かな部位まで見積もりにきちんと記載してくれる業者を選びましょう。

外壁の塗り替え時期かも...

最短30秒!あなたの家の相場を無料チェック
外壁塗装の窓口で相場チェックしてみませんか?
ページトップ

外壁・屋根塗装の関連記事