セラミック塗料
セラミックとは、無機系の鉱物のことです。陶器などもセラミックですし、ガラスなども特別なセラミックの一つです。宝石などを思い浮かべていただくと分かりやすいのですが、鉱物は劣化しにくい性質を有しています。そのため、セラミックが塗膜として付着していれば、そのセラミック自体が紫外線等に破壊されることはありません。セラミック塗料と呼ばれるものは、あくまで「塗料にセラミックの成分を混ぜてある塗料」のことです。セラミック塗料の種類は、大きく3種類あります。添加剤として微量のセラミックが含まれているもの、断熱効果を有する特殊なセラミックビーズを入れているもの、そして石調の風合いを出すという美的観点からセラミックを入れているものの3種類です。
特徴
セラミックス塗料は有機物の材料をほとんど使用しておらず、ゾルゲルプロセスによって作製された無機質ワニス(Si-O)や、無機顔料を主成分として構成されています。そのため塗膜が硬い、紫外線に強い(耐候性)、熱安定性が高い(耐熱性)などの特徴を持ち合わせています。陶器やガラスに見られるように、ケイ素などの無機材料から形成されている為です。それらの特徴を塗料、塗膜で実現したものがセラミックス塗料になります。
メリット
乾燥過程によってセラミック成分が表面に配置されると、親水性が高くなり、汚れが雨水ですぐに落ちるようになります。また、セラミックは硬度が高いことが特徴の素材ですが、それを利用して外壁の硬度を上げ、汚れを付着しにくくするなど、セラミック成分を使って塗料に機能をもたせます。
デメリット
セラミックはもともと硬度が高い素材なので、硬い=割れやすいということからクラック、ひび割れが起きやすいというデメリットがあります。
耐久性
セラミック塗料には様々な種類があるため、種類によって耐用年数が異なります。例えばシリコン塗料に微量のセラミック塗料を混ぜたものは、耐用年数はシリコン塗料と同等となりますが、ガイナのように特殊なセラミック塗料では、メーカー発表で耐用年数20年と言われています。