DIY塗装は30万円以内で施工できる
昨今のDIYブームや節約志向から「自分でできることは自分でやる」と考えている方も少なくありません。そのための材料費を試算してみましょう。
材料費は、塗料・副資材などを合わせると、平均して10~25万円程度が相場と言われています。このほかに足場の設置や養生、特に塗装を短期間で完了させるためには、手伝ってくれる知人や友人の協力が不可欠。無償というケースもあるかもしれませんが、彼らへの報酬も考慮しなければならないでしょう。
塗料・副資材は、下地となるシーラー(コーキング資材)が、15,000円程度、主となるペンキが1缶20,000円弱で、4缶は必要となるでしょう。
刷毛やマスキングテープの費用に5,000円程度、足場は塗料など購入すると無料レンタルしてくれるところがありますが、期間限定で期間を過ぎると、1日あたり1,000円弱の延長使用料を取られることもあります。
上記の一例の合計で100,000円です。さらに、2階建て、3階建てとなるとますます費用がかかります。この他に、汚れてもよく、かつ動きやすく、機能的という意味で作業服は欠かせません。命綱、細かな工具や便利グッズなど意外と出費がかさみます。
また、足場の設置は普通のサラリーマンでは危険なので、足場を専門に組んでくれる業者もありますが、200平方メートルで10万円程度かかります。
したがって、2階建て以上の場合は30万円前後が相場と考えられます。
これがDIYによる外壁塗装費用です。
外壁塗装業者では50~100万円の費用が発生。しかし、リスクや完成度を考えると……
一方、外壁塗装の業者に依頼すると50~100万円前後かかると言われています。複数名でかかるため人工への費用、つまり、人数に対する人件費もそれだけ発生します。一見するとDIYの方が明らかに費用は抑えられるように感じられます。
しかし、DIYでの外壁塗装は様々なリスクが考えられます。結果として、DIYによる施工は高くなる事がしばしばあります。特に考えられることは以下の3つ。
1.材料の余りや不足分をどうするか(追加費用が発生したり、余った塗料が邪魔になったり)
2.足場を組む場合、高い場所での作業となるので経験が必要
3.色ムラや下地塗りの甘さに起因する住宅へのダメージ
命のリスクはもちろん、費用対効果を考えても、雨漏りや構造体への負担など、住宅の修繕費が高くつく可能性も否めません。構造体が傷んでしまうと、大抵のケースでは個人では修繕不可能です。したがって、DIYによる塗装は業者に依頼するより高くなるのです。