2022年07月01日(金) 更新

サイディング外壁の塗装は必要!?塗装が必要な時期と補修費用を解説

サイディング外壁の塗装は必要!?塗装が必要な時期と補修費用を解説
編集者プロフィール
輿石 雅志
1972年生まれ。早稲田大学理工学部応用化学科卒業。40万人以上の方が利用している国内最大級のマッチングプラットフォームを提供する外壁塗装に特化した無料相談サイト「外壁塗装の窓口」を運営。著書に「マイホームの外壁塗装 完全成功読本」(幻冬舎出版)。
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ペイントクリーン_窯業系サイディング外壁

外壁材の1つであるサイディングは、工期が比較的短く済み、選べるデザインが豊富なことから近年人気を集めています。中には、新築時に「サイディングは塗装不要」と説明を受けて魅力を感じた方もいるかも知れません。

しかし、サイディングも時間の経過とともに劣化するため、塗装は必要なのです。今回は、サイディング外壁の塗装が必要になる時期のほか、補修が必要な劣化症状、塗装や補修の費用相場をご説明します。サイディングを長持ちさせるメンテナンス方法が分かる内容です。

 

1 . サイディング外壁はメンテナンス不要?

サイディング外壁は耐用年数が長めの外壁材ですが、丈夫だからといってメンテナンスが不要な訳ではありません。材質ごとにメンテナンスの時期も異なるので、それぞれの特徴を把握することが大切です。

 

1-1 種類によってメンテナンス時期は異なる

サイディングとは板状に作られた貼るタイプの外壁材の総称で、サイディングボードとも呼ばれます。主に以下の4種類があります。

■ 窯業系

tera_窯業系サイディング

セメントに繊維などを混ぜ込んでプレス成型したもの。サイディングの中でもっとも高いシェアを誇ります。

■ 金属系

ペイントクリーン_金属系サイディング外壁

表面にアルミなどの金属、裏面に断熱材を施したもの。比較的軽量で耐震性に優れます。

■ 木質系

ペイントクリーン_木質系サイディング外壁

木などの植物に塗装したもの。天然素材なので経年によって風合いが変化する味わい深さがあります。

■ 樹脂系

ペイントクリーン_樹脂系サイディング外壁

塩化ビニル樹脂を成型したもの。凍害や塩害に強く、寒冷地でよく使用されます。

一口にサイディングと言っても、様々な材質があることが分かりますね。これらのうち、例えば窯業系は吸水性が高いセメントが主な材料であり、塗装が劣化すると防水機能が低下して雨漏りなどを引き起こします。このため、定期的な外壁塗装の塗り直しが必要なのです。

サイディング外壁であっても、きちんと塗装し直すことで住宅の寿命は長くなります。

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1-2 メンテナンスが必要な時期は?

それでは、具体的にどのくらいのサイクルで塗装し直すのが理想的なのでしょうか。その目安を知るためには、材質に注目してください。

 

1-2-1 材質ごとの耐用年数を参考にする

サイディング外壁そのものの耐用年数は、ほとんどの材質が長くて40年ほど、樹脂系なら長くて50年ほどとされています。しかし、ここまでもたせるにはきちんとメンテナンスしている必要があります。

とくに再塗装のサイクルをキープすることが大切で、短い順に木質系なら3~10年ほど、窯業系なら8~10年ほど、金属系なら10~15年ほど、樹脂系なら30年ほどで塗装の塗り直しをすると、サイディング外壁本来の機能性を耐用年数いっぱいまで保つことが可能になります。

 

1-3 こんな症状があったらすぐに補修を

次のような症状が見られたらすぐ補修が必要です。後回しにしていると、サイディング外壁の寿命が短くなってしまいます。

 

1-3-1 シーリングの劣化

田中ホームテクノ_IMG_6845

サイディング外壁はボードを貼り合わせて作られるため、ボードとボードの間にはどうしても継ぎ目となる隙間、目地がつきものです。水が外壁を通って目地から住宅内に入ってしまうのを防ぐために、ゴムやパテのような素材で埋めています。これがシーリングです。

シーリングは紫外線によって劣化が進み、多くの場合、サイディング外壁より早い段階で限界を迎えます具体的には肉やせが起き、ここからひび割れ、断裂、欠落のような劣化症状が現れます。サイディング外壁が防水機能を保っていても、シーリングが破損していると水の侵入は防げません。

劣化が見られたらすぐに補修の必要がありますし、目立った症状がない場合でも5~10年ほどのサイクルで交換しましょう。なお、樹脂系は目地にシーリングを使用しないこともありますが、窓枠周辺などには使用されるため、やはり補修は必要です。

 

1-3-2 カビ・コケの発生

ペイントドクター_サイディング外壁のカビ

湿気が多く、雨水などの通り道がある場所には、カビコケがよく発生します。カビは黒や青っぽい色の菌類であり、暗く日当たりの悪い場所を好みます。

一方のコケは緑っぽい色をした植物の一種。ある程度日光が当たる場所を好みます。

どちらも塗装の中まで侵食して、外壁材そのものを傷めながら広がってしまうため、早めに取り除く必要があります。あまり大きくない段階なら、スポンジと洗剤を使って手作業で落としてもいいでしょう。広範囲に及んでしまったときとは業者に高圧洗浄を依頼し、塗装し直すと安心です。

 

1-3-3 チョーキング現象

紫外線で劣化した塗料の表面に、白い粉が浮いてくる現象チョーキングといいます。一見、一大事のように感じるかも知れませんが、毎日紫外線にさらされている外壁の塗装にとっては、さほど珍しい症状ではありません。

しかし、塗装が劣化して防水機能が低下していることは事実です。塗装がさらに劣化してしまう前に、塗り直しを検討してください。

 

1-3-4 色褪せ・変色

太洋技建_51.サイディング外壁の色褪せ

緊急性は高くありませんが、色褪せや変色も紫外線で塗装が劣化しているサインです。塗りたての頃と比べて「色がくすんできた」、「色味が変わってきた」、「ツヤがなくなってきた」と感じたら、そろそろ外壁の塗り直しを検討しましょう。一般的に外壁塗装の塗り直しのサイクルは10年程度とされますが、この頃には防水機能がほとんど失われています。

塗りたてから7年程度経って色褪せや変色が見られるようになったなら、防水機能の低下も始まっている可能性も。急がなくていい時期に手を打てば、いざというときに焦らずに済みます。

 

1-3-5 塗膜の剥がれ・膨れ

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色褪せや変色よりもさらに劣化が進むと、塗装が気泡のように膨れて次第に剥がれてしまいます。剥がれを放置するとサイディング外壁そのものがむき出しになり、ひび割れから雨漏りへと進行しかねません。

症状がひどいと塗り直しだけでは補修できず、新しいサイディングボードを貼る工事が必要になるため、補修費用が高額になってしまいます。膨れや剥がれがあるときは急いで補修を依頼してください。なお、塗装の膨れは施工不良が原因であることもあり、この場合は一般的な耐用年数よりも早く症状が現れてしまうことが多いです。

 

1-3-6 ひび割れ

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クラックとも呼ばれるひび割れの症状は、サイディング外壁の劣化が進むと現れ始めます。劣化したサイディング外壁は雨水などの水分を含んで膨張し、乾燥すると収縮するという動きを繰り返し、窓周辺やビス周りにひび割れを発生させるのです。

ひび割れができるとそこから雨水が浸入してしまうため、すぐに補修が必要です。とくに、3mm以上ある太いひび割れはかなり劣化が進んでいるサインですので、必ず補修を行ってください。

1-3-7 ビスの浮き

サイディング外壁の収縮が大きくなると、これを留めているビスが次第に浮いてきます。この場合、ビスを打ち直してもまた浮いてきてしまうため、サイディングボード自体の補修や交換も必要になります。

サイディングボードが変形している場合でもビスの浮きが現れるので、業者に依頼してボードがどのような状態になっているのかチェックすることが大切です。

 

1-3-8 反り・浮き

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サイディング外壁の経年劣化が進むと、次第に反りや浮きが見られるようになります。ひずみに耐えきれなくなったサイディングボードが割れたり欠けたりする危険性があるので、早急に業者を呼んでください。

反りや浮きがあるサイディング外壁は、雨漏りや住宅内部への腐食の侵入などの恐れがあり、防水機能も低下している可能性が高いので、交換した方が安心です。

 

2 . サイディング外壁の塗装工程と費用相場

それでは次に、実際のサイディング外壁塗装についてご説明します。塗装の工程や適した塗料、さらに塗装工事にかかる費用相場まで詳しく見ていきましょう。

 

2-1 塗装工程

サイディング外壁を塗装するときの手順を、工程ごとに解説します。作業日数は住宅の大きさにもよりますが、おおよそ1週間ほどかかることが多いです。

 

2-1-1 足場設置・養生

tera_外壁足場3

塗装職人に安全で丁寧な塗装作業をしてもらうためには、しっかりした足場が必要不可欠です。「足場を組まずに作業するので、費用が安く済みます」と営業する業者もいますが、足場なしの作業は質の低い塗装につながるため、このような業者は避けましょう。

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足場を設置したら、そこに飛散防止ネットを貼ります。このネットを貼ることで、塗料の飛散や工具の落下を防ぎます。そして養生の作業です。

養生とは、窓や換気扇などの塗装をしない部分をブルーシートなどでカバーし、塗装したい部分以外に塗料がかからないように保護する作業です。足場設置と養生で約1日かかります。

 

2-1-2 高圧洗浄

水を高圧で噴射して洗浄する高圧洗浄機を使って、外壁を洗浄します。強力な水圧で、剥がれそうな塗膜を弾き飛ばしたり、カビやコケを根から除去したりする効果もあります。

業者が使用する高圧洗浄機は市販のものより高出力なので、外壁から不要なものがきれいに取り除かれます。この作業で約1日かかります。

 

2-1-3 塗装

トラスト_外壁の中塗り

塗装は1回で終わる訳ではなく、下塗り・中塗り・上塗りの3回に分けて行われます。このうち下塗りは、塗料を外壁材に定着しやすくするための下地塗料を塗る作業です。

この次に、塗装がより美しく長持ちするように中塗りと上塗りの2回にわたって仕上げの塗料を塗ります。「仕上げの塗装を1回で済ませるので、費用が抑えられます」と営業する業者には要注意。

中塗りと上塗りで層を作らないと塗りムラなどが目立ってしまうので、しっかり2回塗ってくれる業者を選びましょう。下塗り・中塗り・上塗りの各工程で、約1日かかります。

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2-1-4 点検・足場解体

最後に依頼主も一緒に仕上がりを点検し、キレイに塗れていない部分やはみ出している部分などを修正していきます。すべての作業が終わったら養生を取り除き、足場を解体して塗装工事は終了です。最後の点検から足場解体で約1日かかります。

 

2-2 サイディング外壁の塗装にオススメの塗料

塗料は主に、色を付ける顔料・耐久性を与える合成樹脂・顔料や合成樹脂を溶かして液状にする希釈剤・特殊機能を与える添加剤の4つの材料によって構成されています。このうち合成樹脂の違いが塗料のグレード分けにもっとも大きく影響を与えるため、塗料の分類は合成樹脂の名前で呼ばれます。

なお、サイディング外壁はデザイン性に優れたものが多いため、もともとの色や模様を生かしたい場合は顔料を含まない透明タイプのクリア塗料を使うこともあります。サイディング外壁にオススメの塗料には、どのようなものがあるでしょうか。

 

2-2-1 アクリル塗料

発色が良く光沢があるアクリル塗料は、車や家電によく使われます。耐用年数が3~8年ほどと短めなことから、外壁塗装にはあまり使用されません。

ただし、費用相場は1,000~1,800円/㎡ほどで、全塗料のうちもっともリーズナブル。こまめに塗り替えをしたいと考えている方には、コストを抑えるのに有効な塗料と言えます。

 

2-2-2 ウレタン塗料

柔軟で密着性に富むウレタン塗料は、凹凸や曲面が多い外壁にもフィットし、アルミや木材にもよく馴染みます。剥がれにくいので、塗料の剥がれを補修したい場合にオススメです。耐用年数は5~10年ほどで、費用相場は1,700~2,500円/㎡ほど。

仕上がりに独特の光沢感を持つものが多いので、サンプルをよく見て選んでください。

 

2-2-3 シリコン塗料

耐水性があり結露に強いシリコン塗料は、耐用年数と機能面のバランスに優れており、近年では外壁塗装の主流になっています。サイディング外壁に対応できる塗料も多く、もっともオススメできる塗料です。耐用年数は7~15年ほどで、費用相場は2,300円~3,500円/㎡。

耐用年数から割り出すと、コストパフォーマンスに優れていることがよく分かります。

 

2-2-4 フッ素塗料

断熱性や防汚性に優れたフッ素塗料は、メンテナンスの頻度を少なく抑えられるため、高層ビルや橋などの大がかりな建物によく使われます。基本的に高額なので、住宅では屋根のみに使用してコストを抑えることが多いです。耐用年数は12~20年ほどで、費用相場は3,500~5,000円と少々高め。

カビやコケを付きにくくするなど、特殊な機能を持つものも多いです。

 

2-3 サイディング外壁塗装の費用相場

サイディング外壁塗装の工程やオススメの塗料を見てきて、塗装作業以外にもさまざまな作業があることや、塗料によって価格に幅があることがお分かりいただけたのではないでしょうか。

これらの内訳を整理すると、「足場+養生+飛散防止ネット+シーリング補修(必要に応じて)+塗料+廃棄物処分(必要に応じて)」となります。トータルの費用相場はもちろん住宅の大きさによって異なりますが、おおよそ100万円が1つの目安です。一例として、延坪30坪の住宅にシリコン塗料でサイディング外壁塗装を施した場合、費用相場は70万円ほどになります。

 

2-4 塗装以外の補修方法

先に説明したように、サイディング外壁にはさまざまな劣化症状が現れます。この中には塗装だけでは対応できないものも。その場合に施工する補修には、以下のような方法があります。

 

2-4-1 コーキングの打ち直し

tera_サイディング補修

コーキングとはシーリングの別名です。業者ごとに使い方はまちまちですが、どちらも同じ目地を埋める処置のことを指します。施工の都合上、どうしても目地ができるサイディング外壁にとって、コーキングは防水の生命線

劣化したら専用のコーキング材で打ち直す必要があります。コーキングの打ち直しには打ち替えと打ち増しがあり、それぞれの特徴と費用相場は次のようになります。

■ 打ち替え

古いコーキングを剥がして、新しいコーキングに交換します。費用相場は900~1,200円/mほどで、古いコーキングの撤去に別途1~3万円かかります。耐用年数は10年前後です。

■ 打ち増し

古いコーキングを残して、その上から新しいコーキングを乗せます。費用相場は500~900円/mほどです。古いものを残すので、打ち替えよりも耐用年数は短く、長くて5年ほどです。

2-4-2 部分的な補修

トラスト_外壁の張り替え2のコピー

一部だけ大きなひび割れがある場合などは、その部分のサイディングボードだけ交換することが可能です。ただし、外壁に使用しているボードと同じ製品がすでに生産終了していることもあり、外見にバラツキが出てしまうことも。

気になるときは丁寧に塗装して見栄えをそろえましょう。費用相場は交換する範囲の広さで変わりますが、10万~30万円ほどかかることが多いようです。

 

2-4-3 重ね張り(カバー工法)

ひび割れや反りなど塗装では補修できない症状があっても、外壁材の下地に劣化や腐食が見られない場合は、既存の外壁に新たなサイディングボードを貼りつける重ね張りが有効です。重ね張りは古い外壁を撤去しなくていいので工期が短く、古い外壁の撤去料もかかりません。費用相場は施工面積100㎡につき120万円ほどです。

外壁材の下地にも破損が見られる場合は重ね張りができないので、既存の外壁を撤去して新たなボードを貼りつける張り替え作業が行われます。

外壁アドバイザーが伝授!長持ちさせるメンテナンス方法

サイディング外壁を耐用年数いっぱいまで長持ちさせるコツは、水洗いをすること。意外かも知れませんが、特別な道具や技術は必要ありません。まずはホースで水をかけて大まかな汚れを洗い流し、残った汚れはスポンジや柔らかい布に中性洗剤を乗せて落としましょう。

力を入れてゴシゴシこすると塗料が剥がれやすくなってしまうため、優しく洗うことが大切です。サイディング外壁が傷む元々の原因は、表面についたチリやホコリ、油分などの汚れ。1年に1回ほどでもこれを取り除き、サイディング外壁をいたわることが大切なのです。

 

3 . サイディング塗装の注意点

工期が短くデザイン性に優れるサイディング外壁ですが、その特徴に合わせた注意点もあります。以下のような点に気をつけて、適切に取り扱いましょう。

 

3-1 費用を抑えたくてもDIYは避ける

DIYで延坪30坪の住宅の外壁を塗装した場合、30~50万円ほどかかります。

これは業者に依頼した場合の半額程度。魅力的に感じる人も多いでしょうが、DIYによるサイディング外壁の塗装は避けた方が賢明です。DIYでの塗装全般に言えることですが、素人の塗装では塗りムラや塗り残しが発生しやすく、塗料の防水効果を存分に発揮できません。

また、個人で足場を組むことも難しいですし、脚立に乗って作業すると転落の危険性が高まります。加えて、サイディング外壁の素材によって相性が良い塗料が違うことにも注目です。不適切な塗装を施してしまうと、後で不具合が出たときに余計な補修作業が必要になります。

結果的に初めから業者に依頼した方が費用を無駄にしないで済んだ・・・というケースは珍しくないのです。

 

3-2 弾性系塗料はサイディングに不向き

弾性塗料とはゴムのような伸縮性を持つ塗料で、ひび割れが起きにくく防水性が高いという特徴があります。モルタル外壁の劣化を防ぐ効果もあるので、サイディング外壁に使いたいと考える方もいますが、実はサイディング外壁には不向き

とくに窯業系は熱を吸収しやすいため、夏場は高温になります。ここに弾性塗料を塗っていると熱で塗膜が膨らんでしまい、膨れや剥がれの原因になります。窯業系はもともとひび割れしにくい材質なので、弾性塗料で対策しなくても大丈夫です。

 

3-3 塗装済みサイディングボードは再塗装前にメーカーに問合わせる

サイディング外壁は工場から塗装済みの状態で出荷される製品も多いです。このような場合、現場で塗装していないのでどのような塗料が使われているのか知らない人も多いでしょう。実は通常の塗料だけでなく、光触媒塗料フッ素コーティングによる防汚性や撥水性を付加させていることがあります。

この上に別の塗料を塗ると、せっかくの有用な機能を消してしまうことになるほか、密着性が悪くて膨れや剥がれの原因になるかも知れません。

塗装済みサイディング外壁にどのような塗料が使われているか分からないときは、塗り直しをしてもいいかどうか、生産元の住宅メーカーに問い合わせてください。

 

3-4 塗装後のメンテナンスを怠らない

先のアドバイスでもお話しましたが、塗装作業をしてもらったらそのままにするのではなく、塗りたての状態をキープする気持ちで水洗いしましょう。外壁は毎日チリやホコリ、排気ガスなどを浴びて汚れていき、この汚れがやがて塗料を劣化させてひび割れや雨漏りなどの大きな損壊につながります。これを避けるために、小まめなメンテナンスが必要なのです。

通常は1年に1~2回ほどで問題ありませんが、工場地帯に近くて油分汚れがつきやすかったり、海岸沿いで塩害が起きやすかったりする住宅は、1年に3~4回ほど洗浄してあげると安心です。

 

3-5 塗装と同時にシーリング補修も行う

構造上どうしても目地ができるサイディング外壁は、シーリングとセットになってきちんと防水効果を発揮します。シーリング材は塗料よりも早く劣化するため、外壁塗装の塗り直しをするタイミングで、まだシーリングの交換をしたことがないという場合には、ぜひ一緒に補修してください。

シーリングが傷むと色がくすんだり、やせてしわやひび割れができたりするので見栄えが悪くなります。塗りたての美しい外壁に真新しいシーリングが施されている方が、美観の面からも満足できる仕上がりになるはずです。

 

4 . 塗装費用を抑える方法

サイディング外壁の塗装は業者に依頼した方が安心ですが、100万円近くかかるとなると少し迷ってしまう人も多いですよね。そこで塗装費用を抑えるテクニックを紹介します。使えそうなものから活用してみてください。

 

4-1 屋根塗装と同時に行う

実は、屋根塗装と同時に外壁塗装を行うと費用を抑えることができます。これは、屋根塗装にも外壁塗装にも必要な足場の組み立てを1回分で済ませるというテクニック。足場は1回組むごとに延坪30坪の住宅で10~20万円ほどかかり、屋根塗装と外壁塗装を別々に行えばこの費用が2回分必要になりますが、同時に行えば1回分で済むという訳です。

屋根塗装も外壁塗装も10年サイクルでの塗り直しが理想ですので、新築から10年ほど経ってまだ塗り直しをしていないという住宅はぜひ、屋根と外壁の塗装を同時に行ってください

 

4-2 地方自治体のリフォーム支援制度を活用する

地方自治体が制定しているリフォーム支援制度に当てはまれば、助成金・補助金を受け取れる可能性があります。自治体ごとに細かい違いはありますが、外壁塗装費用の約1割を助成し、上限が10~20万円というケースがよく見られます。

助成金・補助金の申請には必ず条件があるので、お住まいの自治体のホームページや発行物で事前に確認しましょう。申請の手続きが分かりづらい自治体もあるので、そのような場合は助成金関連に詳しいスタッフがいる塗装業者を選ぶと安心です。

 

4-3 火災保険を適用できるか確認する

火災保険は火災、落雷、強風、雪、飛来物、爆発などによる被害で住宅を修理した場合に適用されます。“火災”という名前ですが、たとえば台風の飛来物で外壁にひび割れが入って補修したような場合にも保険金が下りるので、災害後に塗装や補修をしたときには火災保険が適用されるか確認してください。

自分で判断するのが難しいときには、損害保険鑑定人と呼ばれる保険会社認定の調査員に調べてもらうといいでしょう。ただし、火災保険は明らかな経年劣化を放置していたために損壊した場合は適用されないので注意してください。

 

5 . 補修は劣化症状の種類に応じて適切に行いましょう

メンテナンスフリーともいわれるサイディング外壁ですが、実際には塗装や補修が必要です。木質系は3~10年ほど、窯業系は8~10年ほど、金属系は10~15年ほど、樹脂系は30年ほどで塗装の塗り直しをしましょう。

劣化症状の種類に応じて補修を行ってください。実際の塗装工事は、延坪30坪の住宅で工期1週間、費用70万円程度が目安となります。またサイディング外壁は「DIYを避ける」「弾性塗料は向かない」「塗り直すときは住宅メーカーに確認する」などの注意点を守って適切に取り扱いましょう。

 

 

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