自宅敷地と隣家の境界線や、道路との境目にコンクリートブロックを積み立てて塀とする場面が多くみられます。 コンクリートブロック造の塀は、一般的なコンクリート流し込み工法と比較して完成までのスピードが速く、また大変安い費用で建てることができることから高い人気を誇っています。 しかし、このコンクリートブロック造の塀は基礎が限られたものであることから、完成後にその劣化を防ぐために外壁塗装など上から手を施す必要があります。 なぜなら、コンクリートブロック塀はコンクリート流し込み工法と異なり、コンクリート自体に微細な穴を有しているからです。 この微細な穴を上から外壁塗装をせずそのまま放置しておくと、年数を経るたびに紫外線や雨風によってひび割れなどの劣化が生じてきます。 そして、その劣化が原因でコンクリートブロック塀そのものの強度が薄れていき、場合によっては雪崩式に崩れてしまう憂き目にあうことも考えられます。
シロアリ被害
加えて、このような劣化部分から建物の大敵といわれるシロアリがいわゆる蟻道と呼ばれる通り道をつくり基礎の部分に侵入し巣を築いてしまう場合も少なくありません。 こうなってしまった場合、ブロック塀だけでなく付近の建物全体にシロアリ駆除作業を行わなければならなくなり多大な出費を要する羽目になりかねません。 被害があってから外壁塗装をしておけばよかったとその大事さを憂いても後の祭りです。 以上のことから、ブロック塀を建てる場合は建築と並行して外壁塗装を施し劣化を防ぐ措置をとることが賢明であるといえます。