新築の住宅も建ててから10~15年経過すると、屋根や外壁塗装を検討しなくてはならなくなります。外壁塗装の費用は高額ですから、できるだけ回数を減らしたい、そうお考えの方も多いと思います。
このようなときにお勧めなのがフッ素を配合した塗料です。フッ素というと、くっつかないフライパンや電線への塗布など、多様な用途で使われています。塗料としても、粘着性が少なく、酸性雨に強い、雪が落ちやすい、火に強いなどの特性に注目が集まっています。フッ素配合塗料の大きな特徴は高い耐久性と言われています。外壁の劣化を防ぎ、美観を保ちながら20年近く持つとされています。
フッ素の持つ分子配列と、その強い結合力が紫外線から外壁を守り、また、親水性が高いため、雨や水洗いをすることで汚れがサッと流されます。外壁塗装は、アクリル塗料ですと5年程度、よく使われているシリコン塗料でも10年程度の耐久性とされています。フッ素配合の塗料の場合、施工の際の金額は他の塗料よりも高くなりますが、耐久性を考慮するとかえってお得といえるでしょう。また、フッ素配合塗料で屋根用のものもあり、これには高い断熱機能があります。屋根は常に強い日射にさらされますが、この日射によるエネルギーの8割程度を反射して、表面温度の上昇を抑えてくれます。外壁塗装は大きな出費を伴います。耐久性の面で優れたフッ素配合塗料を、選択肢の一つとして検討してみるとよいかもしれません。