コーキング処理のミスが命取りに
外壁塗装で大変なのは、前の塗装を剥がすことと、コーキングです。 特にコーキングに関してはいわゆる打ち増し、打ち替えと言った作業が必要になります。 これはなかなか素人ではできません。業者でも技術が低いと失敗するケースも多いセンシティブな部分です。 したがって、完成したと思ったらひび割れが起きていたというケースもしばしばあります。 業者であれば再施工を行ってくれますが、 自力で施工して最終チェックを行ったあとにひび割れや剥がれが見つかると精神的なショックも大きいですよね。 では、コーキングの処理を成功させるためにはどうすれば良いのでしょうか。
コーキング処理を成功させるためにその1:前のコーキングをよく剥がす
コーキングの打ち替え(打ち増し)とは、 目地の防水処理を行うコーキングボンドを新しいものに替える作業なのですが、 まずは前のコーキングを剥がさなければなりません。 スピンカッターというコーキングを剥がす便利な道具も3,000円程度で購入できます。 しかし、通常の木工用ボンドなどを想像していただくと分かるように、 ボンドの後処理は非常に大変ですし、完全に取り除くには非常に根気が必要な作業です。 特にこの作業で重要なことはコーキングをきちんと剥がすことです。 古いコーキングが剥がれていないと、打ち増したコーキングが剥がれてしまうケースがあります。 特に、コーキングは風雨を防止するためのもの。適切な量を打つようにしましょう。
コーキング処理を成功させるためにその2:シリコンとの相性を考える
コーキング素材はシリコンやポリウレタンなど各成分系統と外壁に応じて使い分ける必要があります。 例えば窯業系サイディングボードなら変性シリコンと相性が良いが、 通常のシリコンだと相性が悪いといったように、外壁素材や施工する箇所に応じて適正があります。 こう言った材質、施工箇所との相性が後々のトラブルを避けることにつながります。 きちんと使い分けられれば、施工後の耐久性や美観も向上します。 大型ホームセンターでは複数のコーキングが置いてあるケースもありますから、 補修箇所に応じて適宜購入しましょう。
コーキングのひび割れや剥がれと寿命
コーキングの寿命は概ね5、6年。10年持てば上出来というものです。 紫外線の強い、日あたりの良い場所だと3年程度で劣化して割れや剥がれが見つかるケースもあります。 この場合、施工不良というよりも環境的に劣化しても仕方がないのです。 DIYであれ業者への依頼であれ、私たちができることは丁寧な施工を行うこと。この1点のみです。 もし、施工して数週間程度で剥がれがある場合、これは明らかな施工ミス。 したがって、再度補修を行う必要があるでしょう。